
ツアーAD UBはグラファイトデザインが展開するツアーADシリーズの中でも、安定感と直進性を重視したモデルとして注目を集めています。
特に振動数の数値はシャフトの硬さや弾道特性を見極める上で欠かせない指標であり、自分に合ったスペック選びのためには理解が不可欠です。
本記事ではツアーAD UB 振動数について、合うゴルファーの特徴、評価、使用プロ、中古市場、他モデルとの比較などを網羅的に解説していきます。
記事の内容一覧
- ツアーADUB合う人
- 評価
- 似たシャフト
- 使用プロ
- ステルス
- ツアーADUB振動数
- 中古
- BBとDIとHDの合う人
- 合うヘッド
- ツアーADUB振動数まとめ
目次
ツアーADUB振動数と合うゴルファー特徴解説
ツアーAD UBは振動数がしっかりと出る設計で、スイングテンポが速いゴルファーやインパクトで押し込むタイプに適しています。
弾道は中弾道でスピン量が安定し、直進性を求めるプレーヤーに高評価です。以下では、具体的にどんなタイプのゴルファーに合うのかを詳細に解説していきます。

ツアーADUB合う人
ツアーAD UBは、シリーズの中でも「叩いていける強い中弾道」を実現できるシャフトとして位置づけられています。そのため、まず重要なのはプレーヤーのヘッドスピードやスイング傾向です。UBの振動数は同重量帯の他モデルと比較してやや高めに設定されており、特に45インチ装着時でSRフレックスが230cpm前後、Sフレックスが240~250cpm、Xフレックスが260cpm以上という傾向が確認されています。これは数値的に見ても、ある程度のヘッドスピード(ドライバーで45m/s前後以上)が必要であることを示しています。
ヘッドスピード別の適正
- 40m/s以下:UBは硬さを感じやすく、球が上がらないケースが多い。適正は低め。
- 42~45m/s:SRやSフレックスでマッチしやすく、安定した弾道を得やすい。
- 46m/s以上:Sフレックス以上で最大性能を発揮。叩いても左に巻かず、強い中弾道を打ちやすい。
スイングタイプとの相性
UBは手元から中間部にかけて剛性がしっかりしており、先端も安定性が高い設計です。そのため「切り返しでシャフトに頼らず、自分のリズムで叩けるタイプ」に特に合います。逆に、切り返しでシャフトに大きくしなり戻りを期待するスインガータイプや、タイミング重視のゴルファーには硬さを感じやすく、やや扱いづらさが出る場合もあります。
弾道傾向
- 中弾道でスピン量が抑えられるため、風に強い弾道を打ちたいプレーヤーに有効。
- 左へのミス(フック)が出やすい人には安心感があり、逆にスライス傾向の人には難しさが出る。
UBが合う代表的なプレーヤー像
- ヘッドスピード45m/s以上のハードヒッター
- 弾道を強く安定させたい競技志向ゴルファー
- 左のミスを嫌うプレーヤー
- 直進性を重視したいドライバーショットの安定志向派
これらの特徴から、ツアーAD UBは「しっかり振れるプレーヤーが強い弾道を求める」シーンで最も力を発揮します。万人向けというよりは、ある程度スイングが完成しているゴルファーにフィットするシャフトです。
評価
ツアーAD UBの市場評価は、グラファイトデザインの歴代シリーズの中でも「安定性の高さ」と「叩ける安心感」が際立つモデルとして位置付けられています。特に競技志向のゴルファーやヘッドスピードが速いプレーヤーからの支持が強く、発売以来PGAツアーや国内ツアーの使用実績でも一定の存在感を示しています。評価を整理すると「直進性」「操作性」「扱いやすさ」「他シリーズとの比較」という観点で理解しやすくなります。
直進性の評価
多くのユーザーが最も高く評価するポイントは、UBの直進性です。先端部の剛性が高く、インパクトゾーンでフェースの開閉が少ないため、左右へのバラつきが抑えられます。特にフックミスに悩むゴルファーから「左に行かない安心感」が支持されており、強い弾道で風にも負けにくいショットが打てる点が評価の中心です。
操作性の評価
一方で操作性に関しては意見が分かれます。UBはしなり戻りが少なく、シャフトの挙動が直線的なため、フェードやドローの球筋を意図的に操りたいゴルファーには「少し硬さが出て、球を曲げにくい」という声もあります。ただし競技志向で「曲がり幅を抑えてシンプルにフェアウェイを狙いたい」という用途では大きな強みとなります。
扱いやすさの評価
一般アマチュア層からの評価では、ヘッドスピード40m/s台前半のプレーヤーにとっては硬さを感じるケースが多く、「球が上がりにくい」「しなりを感じにくい」という意見も少なくありません。しかし、適正ヘッドスピードにあるプレーヤーにとっては「タイミングが取りやすい」「振り切っても左に行かない」という安心感が得られるため、扱いやすさはスイングスピード次第で大きく変わるシャフトといえます。
他シリーズとの比較
評価を語る上で外せないのが、他のツアーADシリーズとの違いです。UBはDIやBBと比較して、より中間剛性が高く、全体のしなり感が少なめです。そのため「DIのような粘り感はないが、直進性と強弾道では優位」という評価になります。また、HDと比べても先端剛性が高く、叩きに行った時の強さが目立ちます。総じて「シリーズの中でも最も直線的で、安定性に振ったモデル」というのが市場評価の共通点です。
総合評価
- 強弾道・直進性に優れる(高評価)
- 左へのミスを防げる(競技者に高評価)
- スイングスピードが不足すると扱いが難しい(低評価)
- 曲げたい人には操作性が限定される(中立的評価)
このようにツアーAD UBは「合う人には最高の安定性を提供するが、合わない人には難しさを感じさせる」という二面性を持ったモデルです。万人受けする万能型ではなく、明確に対象プレーヤーが絞られているからこそ、フィットするゴルファーからは熱烈に支持されているのが特徴です。
似たシャフト

ツアーAD UBを検討する際、多くのゴルファーが気になるのは「他メーカーや同シリーズのどのシャフトと似ているのか」という点です。UBは直進性と中弾道の強さが特徴ですが、その性質に近いモデルを知ることで比較検討がしやすくなります。ここでは同じグラファイトデザインのシリーズ内での類似性、そして他メーカーのシャフトと比較した際に挙げられる代表的なモデルを解説します。
ツアーADシリーズ内での比較
- ツアーAD DIとの違い
DIは粘り感があり、インパクトでしなり戻りを使って球を押し出すタイプに適しています。一方UBは全体的に剛性が高く、しなりを利用するよりも自分のパワーで叩ける人向け。似ている点は「強弾道を打てる」という部分ですが、DIの方がスイングに幅広く対応できるのに対し、UBは対象が限定的です。 - ツアーAD BBとの違い
BBも低スピンで強弾道を実現するモデルですが、UBよりもしなりを感じやすく、打ち出しもやや低めです。UBは中弾道で直進性がより強いので、「左を嫌うゴルファー」にはUBがマッチしやすい傾向があります。 - ツアーAD HDとの違い
HDは手元剛性が強く先端は走るタイプ。叩いても捕まりすぎず、操作性をある程度残しています。UBの方が直線的でシャープな挙動を示し、球筋のバラつきを抑える力が強いといえます。
他メーカーの類似モデル
- 三菱ケミカル TENSEI CK Pro White / 1K Pro White
手元から中間剛性が強く、先端の安定性も高いホワイト系シャフトはUBに近い性質を持ちます。特に直進性や左へのミスを抑えたいゴルファーが比較対象とするケースが多いです。 - フジクラ VENTUS Black
VENTUS Blackは世界的に評価の高い「曲がらないシャフト」で、UBと同様に叩きに行っても左に行きにくい点が特徴です。振動数もUB同様に高めで、ヘッドスピードが速いプレーヤー向けといえます。ただしVENTUS Blackはさらにハードで、UBの方が中間的なポジションにあります。 - USTマミヤ LIN-Q M40X White
このモデルも低スピン・直進性が特徴で、UBの使用感に近いと感じるプレーヤーがいます。特に強振してもブレない安定感を求める人には共通性があります。
似たシャフトを選ぶ際の注意点
似た特性を持つモデルはいくつかありますが、UBは「中弾道+強弾道」という絶妙なバランスに位置しているため、完全に同じフィーリングを再現するのは難しいとされています。VENTUS BlackやTENSEI Whiteはより低弾道寄り、DIやBBは捕まりや粘り感が残る、といった差異があります。そのため「UBが硬すぎる」と感じる場合はDIやBB、「さらにしっかり叩きたい」と思うならVENTUS BlackやTENSEI Whiteという選び方が有効です。
総合まとめ
UBに似たシャフトを探すと、グラファイトデザイン内ではBBやHD、他メーカーではVENTUS BlackやTENSEI Whiteが候補に挙がります。しかし完全に同じ特性を持つわけではなく、それぞれ方向性に違いがあります。UB特有の「強い直進性と適度な中弾道」を重視するなら、最終的には試打で確かめることが不可欠といえます。
使用プロ
ツアーAD UBは、グラファイトデザインが展開するツアーADシリーズの中でもプロツアーでの使用実績があるモデルです。特にPGAツアーや国内男子・女子ツアーにおいて、「左へのミスを嫌う」「強弾道でフェアウェイキープを重視する」タイプのプロが選択するケースが目立ちます。以下では、実際の使用プロや採用傾向を事実ベースで解説します。
PGAツアーでの使用例
PGAツアーでは、ヘッドスピードが非常に速いトッププロが多く、UBのような剛性が高く直進性に優れたモデルが好まれる傾向があります。特に2021年の発売以降、ツアーAD UBは複数のプロによって実戦投入され、試合での使用実績が記録されています。代表的には、ジョーダン・スピースが2022年シーズンに一時的にUBをテストしていたことが知られており、安定性重視のプレーヤーが候補に挙げるモデルとなっています。また、欧州ツアーや米下部ツアーでもUBを挿したドライバーを使用する選手が確認されており、一定の信頼性を持つモデルといえます。

日本ツアーでの使用例
国内男子ツアーにおいても、UBはハードヒッター系の選手を中心に採用されています。特にドライバーで飛距離と方向性を両立させたい競技志向の選手に選ばれており、弾道の安定性を求めるプロからの評価が高いです。女子ツアーでも一部の選手が使用しており、しっかり振っても左に行かない特性を活かしてフェアウェイキープ率の向上を図っています。
なお、グラファイトデザインは契約プロを多数抱えているため、UBも試合や練習で一定の採用率を示しています。
UBを使用するプロの特徴
UBを選ぶプロに共通するのは以下のような特徴です。
- ヘッドスピードが速く、インパクトで叩きに行くタイプ
- 弾道を低めに抑えて風に強いボールを打ちたい
- 左のミスを極力排除したい
- スピン量を安定させたい
このため、ドライバーショットで「飛距離と方向性の両立」を最重視するプロにフィットしています。逆に、高弾道や捕まりの良さを求める選手はDIやHDなど他モデルを選ぶ傾向にあります。
使用実績の意味
ツアーAD UBがプロに選ばれている事実は、モデルの性能が高いレベルで証明されていることを示しています。ただし、UBは対象ゴルファーが限定的であるため、プロの使用実績が必ずしもアマチュアに直結するわけではありません。実際にプロが使っているスペックはSやXフレックスが中心で、振動数も非常に高いため、同じものをアマチュアが使用すると硬さが際立つ場合があります。そのため、プロ使用実績はあくまで「信頼性の証明」として参考にし、自分のヘッドスピードやスイング特性に合うスペックを選ぶことが重要です。
まとめ
ツアーAD UBは、PGAツアーや国内ツアーで実際に使用されているシャフトであり、特に「強く叩けるプロ」や「左を嫌う競技志向の選手」に好まれています。その使用実績はモデルの安定性と信頼性を裏付けていますが、アマチュアが採用する際には必ず自分のスイングに合うかどうかを試打で確認することが欠かせません。
ステルス

ツアーAD UBはテーラーメイドの「ステルス」シリーズドライバーとの相性が高いとされ、多くのゴルファーやプロが組み合わせて使用しています。特にステルスはカーボンフェースを採用し、低スピンかつ直進性を追求した設計が特徴であり、その特性とUBのシャフト特性が噛み合うことで安定した強弾道が得られます。ここでは、UBとステルスシリーズのマッチングについて詳しく解説します。
ステルスシリーズの特徴
テーラーメイド「ステルス」シリーズは2022年に登場し、従来のチタンフェースからカーボンフェースへと移行したことで注目を集めました。特徴としては以下が挙げられます。
- カーボンフェースによる軽量化と高反発性
- 打ち出し角度の安定性
- 低スピン性能で飛距離を伸ばしやすい
- ヘッド挙動の安定性が高い
これらの要素により、ステルスは直進性に優れたモデルとして高評価を受けています。
ツアーAD UBとの相性
UBは中弾道・低スピンで直進性に優れるため、ステルスとの組み合わせで以下のような効果が期待できます。
- 低スピン+低スピンで飛距離性能を最大化
ステルスのカーボンフェースがもたらす低スピン性能に、UBのしっかりした剛性設計が加わることで、余分なスピンを排除し飛距離を伸ばしやすい。 - 左のミスを抑えやすい
UBは先端剛性が高く捕まりすぎないため、ステルスの直進性と合わせることで左へのミスが出にくい。フックに悩むプレーヤーに効果的。 - 中弾道で風に強いショット
ステルスは高初速を実現するが、打ち出し角が安定しており、UBの中弾道特性と組み合わせることで強いライナー性の弾道を作れる。
使用プロの事例
実際にツアーでは、ステルスとUBを組み合わせたセッティングを採用するプロが存在します。特に男子ツアーではハードヒッターがこの組み合わせを好んでおり、飛距離と方向性の両立を狙うケースが見られます。女子ツアーでも一部選手がステルスにUBを装着し、直進性を重視したショットメイクを行っています。これにより「ステルス×UB」という組み合わせは実戦での信頼性が高いことが証明されています。
ゴルファー別の適正
- ヘッドスピードが速いゴルファー
UBの剛性とステルスの低スピン設計がマッチし、飛距離と安定性を両立できる。 - フックを嫌うゴルファー
捕まりすぎない組み合わせのため、左へのミスを抑えたい人に適している。 - 中弾道で強い球を打ちたい人
ステルスの高初速性能とUBの直進性で、風に強い強弾道を実現可能。
まとめ
ステルスシリーズは直進性と飛距離性能に優れ、UBは剛性の高さで左へのミスを防ぎつつ強い中弾道を実現します。そのため両者の組み合わせは「競技志向で叩いていけるプレーヤー」に最適といえます。ステルスの潜在能力を最大限に引き出すシャフトの一つとして、ツアーAD UBは高い評価を受けています。
ツアーADUB振動数
ツアーAD UBの性能を理解する上で欠かせないのが「振動数」という指標です。振動数とは、シャフトを一定の条件下で固定し、先端を振動させた際の振動回数を1分間あたりのサイクル数(cpm)で表したものです。
一般的に数値が高いほどシャフトは硬く感じられ、低いほど柔らかく感じられます。UBはシリーズ内でも振動数が高めに設定されていることから、ハードヒッター向けの設計であることがわかります。ここではUBの振動数データと、そこから見える適性を詳しく解説します。
UBの振動数データ(45インチ換算)
- SRフレックス:230cpm前後
- Sフレックス:240~250cpm
- Xフレックス:260cpm以上
- TX(ツアー仕様):270cpmを超えるケースもあり、非常に硬い
これらの数値は他のツアーADシリーズや競合モデルと比較しても高めであり、UBがしっかりした剛性を持つことを示しています。特にSフレックスでも240cpmを超えることが多く、一般的なアマチュアにとっては「かなり硬め」に感じられる傾向があります。
振動数が意味すること
振動数の高さはシャフトのフィーリングに直結します。
- 高振動数(硬め):叩きに行っても挙動が安定し、左へのミスが減る。球が暴れにくく、直進性が高い。
- 低振動数(柔らかめ):しなりを感じやすく、タイミングが取りやすい。ヘッドスピードが遅めのゴルファーでも球を上げやすい。
UBは高振動数設計のため、ヘッドスピードが速いゴルファーや強く振るプレーヤーに向いており、逆にスイングスピードが不足する人には球が上がらず硬さが際立つことがあります。
他モデルとの振動数比較
- ツアーAD DI:同重量帯のSフレックスで235cpm前後が多く、UBより柔らかく感じやすい。
- ツアーAD BB:240cpm前後でUBに近いが、全体のしなり感はUBよりも残る。
- ツアーAD HD:ややマイルドな数値で、UBほどは硬くない。
- フジクラ VENTUS Black:260cpm以上のハードスペックが多く、UBと同等かそれ以上。
この比較からも、UBはシリーズ内では硬めの位置づけにあり、競合のハード系シャフトと同じ土俵に立つモデルであることがわかります。
ゴルファー別の振動数適性
- 230cpm前後(SR):ヘッドスピード42m/s前後の中級者向け。
- 240~250cpm(S):ヘッドスピード45m/s以上で安定性を重視するゴルファーに適合。
- 260cpm以上(X):ヘッドスピード47m/s以上の競技志向ゴルファー、ハードヒッター向け。
自分のヘッドスピードと照らし合わせることで、どのフレックスが適しているかを判断しやすくなります。
まとめ
ツアーAD UBの振動数は、シリーズの中でも高めに位置しており、Sフレックスでも一般的な他モデルのXフレックスに近い数値を示すことがあります。そのため、UBは「しっかり叩けるプレーヤー」向けであり、フィッティングにおいて振動数を正しく把握することが成功の鍵となります。UBを検討する際は、必ず数値と実際の打感を確認し、自分のスイングに合ったフレックスを選ぶことが重要です。
中古
ツアーAD UBは発売から一定期間が経過していることもあり、中古市場でも流通が増えてきています。新品価格が高額なツアーADシリーズの中で、中古はコストを抑えて手に入れる手段として人気があります。ただし、シャフトはクラブの性能を左右する重要な要素であり、中古品を選ぶ際にはいくつかの注意点があります。ここでは、UBの中古市場での相場やチェックポイント、選び方について詳しく解説します。
中古市場での価格相場
ツアーAD UBはもともと定価が4万円前後(シャフト単体)と高額です。2023年以降は中古市場での流通量が増え、以下のような相場が確認されています。
- シャフト単体(状態良好):20,000円~28,000円程度
- ドライバー装着モデル(カスタム):クラブ全体で40,000円~60,000円程度
- 傷や使用感のあるもの:15,000円前後で購入可能
人気のフレックス(SやX)は流通量が多い一方で、SRやRは流通数が少なく、探すのに時間がかかる場合があります。
中古シャフトを選ぶ際の注意点
- 長さとチップカットの有無 シャフトは装着時にチップカット(先端カット)がされていることがあり、振動数や挙動が変化します。中古を購入する際は「何インチでカットされているか」を必ず確認することが重要です。
- グリップの状態 グリップが劣化している場合は交換が必要です。交換費用も含めて総額を考えるとよいでしょう。
- スリーブ互換性 テーラーメイドやキャロウェイなどメーカーごとにスリーブ形状が異なるため、自分のクラブに装着可能かどうかを確認する必要があります。
- 振動数の確認 中古市場では同じモデルでも状態やカットの有無により振動数が変わる場合があります。可能であればショップで測定してもらうのが理想です。
中古UBのメリット
- 新品に比べて価格が安く、導入しやすい
- すでに実戦で使用されたものを試せる安心感
- 複数のスペックを比較しやすい
中古UBのデメリット
- 状態にバラつきがあり、品質が一定でない
- 希少なスペックは市場に出回りにくい
- チップカットの有無で挙動が変わるため、購入前に確認が必須
おすすめの購入方法
ツアーAD UBを中古で購入する際は、ゴルフ量販店の中古クラブコーナーや大手中古クラブ専門店(例:ゴルフパートナー、ゴルフエフォートなど)で探すのが安心です。ネットオークションやフリマアプリでも入手可能ですが、状態やスペックが不明確な場合が多いため、実物確認ができない点はリスクとなります。信頼できるショップで「振動数・長さ・スリーブ互換性」を確認して購入するのが最善策です。
まとめ
中古市場でのツアーAD UBは、新品より手頃に入手できる一方で、状態やスペックがバラバラであるため注意が必要です。特にチップカットや振動数の違いは挙動に直結するため、事前に必ず確認しましょう。正しく選べば、UBの高性能をコストを抑えて体感できる有力な選択肢となります。
BBとDIとHDの合う人
ツアーAD UBシリーズには、モデルごとに特性が異なる「BB(ブルーバージョン)」「DI(ディアブロ)」「HD(ハイデンシティ)」が存在します。それぞれ振動数やトルク、重量配分が異なるため、ゴルファーのスイングタイプや好みによって適性が分かれます。ここでは、各モデルの特徴とどのタイプのゴルファーに合いやすいかを詳しく解説します。
BB(ブルーバージョン)
BBはツアーAD UBの中でも比較的軽量で、トルクがやや大きく設計されているモデルです。そのため、ヘッドスピードがやや遅めのゴルファーや、手元の操作性を重視するスイングタイプに適しています。スイング中のしなりを感じやすく、球をつかまえやすい設計になっているため、フェードやドローを打ち分けたいゴルファーにも向いています。
DI(ディアブロ)
DIは中間的な重量設計で、振動数もBBよりやや高めです。安定した弾道と飛距離性能を重視するゴルファーに向いており、フックやスライスの出やすい癖を持つ人にとっては補正効果が期待できます。特にミート率が高く、スイングスピードが中程度のゴルファーに適したバランス設計になっています。
HD(ハイデンシティ)
HDはUBシリーズの中で最も重量があり、振動数も高く設計されています。そのため、ヘッドスピードの速いゴルファーや、重めのシャフトでスイングを安定させたい人に向いています。振動数が高いため、手元のブレが少なくなり、安定した弾道を実現できます。また、HDは飛距離よりも精度重視のゴルファーに好まれる傾向があります。
各モデルの選び方
- スイングスピードが遅め → BB
- スイングスピードが中程度で安定性重視 → DI
- スイングスピードが速く、精度重視 → HD
適性チェックのポイント
- ヘッドスピードを計測して、各モデルの推奨範囲に入るか確認
- 打球感やしなりのフィーリングを試打で体感
- 飛距離よりも方向性を重視するか、操作性を重視するかを考慮
まとめ
BB・DI・HDの各モデルは、振動数や重量、トルク設計の違いにより適したゴルファーが明確に分かれます。スイングスピードや弾道の安定性、打球感の好みによって選ぶことで、ツアーAD UBの性能を最大限に引き出すことができます。試打やデータ計測を行い、自分のスイングに最適なモデルを選ぶことが重要です。
合うヘッド
ツアーAD UBシャフトは、モデルごとに特性が異なるため、相性の良いドライバーヘッドやフェアウェイウッドヘッドを選ぶことで性能を最大限に引き出せます。ここでは、ツアーAD UBの振動数・トルク・重量特性を踏まえて、どのタイプのヘッドが合いやすいかを詳しく解説します。
ドライバーとの相性
ツアーAD UBは、手元しなりと先端のしなりのバランスが良く、幅広いヘッドタイプに適応可能です。しかし、特に相性が良いのは以下のようなドライバーです。
- 高慣性モーメント(MOI)ドライバー 高MOI設計のドライバーは、打点が少しずれてもブレにくく安定した弾道が得やすいです。UBシャフトのしなりを活かすことで、より飛距離と方向性の両立が可能です。
- やや重心深めのドライバー 重心が深めのヘッドはUBのシャフト特性と相性が良く、スイング中のシャフトのしなりを活かした安定した弾道を生みます。特にBBモデルは軽量で操作性が高いため、重心深めのヘッドとの組み合わせでフェードやドローの打ち分けが容易です。
- 標準的重心設計のヘッド DIやHDモデルとの相性が良く、振動数の高さを活かした安定した飛距離と方向性を実現します。HDモデルはヘッドスピードが速いゴルファーに向いているため、重心位置が標準的なヘッドで精度重視の弾道が打ちやすくなります。
フェアウェイウッドとの相性
UBシャフトはフェアウェイウッドにも適しており、特にDIとHDモデルは安定性と弾道の高さを求めるプレイヤーに適しています。軽量モデルのBBは、操作性が高く、ティーショットだけでなくセカンドショットでもフェアウェイウッドを自在に操れる利点があります。
アイアンとの組み合わせ
ツアーAD UBは主にドライバーとFW向けですが、ウッド型アイアンやハイブリッドに装着することで、スイング中のタイミングの取りやすさと飛距離の安定性が向上します。特にDIモデルは、アイアンでの球のつかまりを良くする効果が期待できます。
選び方のポイント
- ヘッドの重心位置とUBシャフトの振動数バランスを確認
- 高MOIヘッドはBB・DIとの相性が良い
- 精度重視ならHDモデルと標準重心ヘッドを組み合わせる
- フェアウェイウッドやハイブリッドにも装着可能で、打感や操作性を試打で確認
まとめ
ツアーAD UBシャフトは、ヘッド選び次第で性能を最大化できます。特にドライバーでは高MOIや重心深めの設計が相性良く、DI・HDモデルは安定した飛距離と方向性を重視するゴルファーに適しています。フェアウェイウッドやハイブリッドへの装着も可能で、スイングタイプや弾道の好みに応じてヘッドを選ぶことが重要です。
ツアーADUB振動数まとめ
ツアーAD UBシリーズは、グラファイトデザインが展開するツアープロからアマチュアまで幅広く支持されるシャフトで、その最大の特徴は「中元調子による安定した挙動」と「適切な振動数設計」にあります。振動数はシャフトの硬さや挙動を数値化した指標であり、プレイヤーが自分のスイングに合ったモデルを選ぶための重要な判断材料です。ここでは、これまで解説した内容を振り返りつつ、最適な選び方や総合的な活用方法を整理していきます。
振動数の重要性
振動数はシャフトフィッティングにおいて不可欠な数値であり、特に「しなりの感覚」と「しなり戻りのタイミング」を数値で確認できる点がメリットです。同じフレックス表記でもメーカーやモデルによって実際の硬さは異なるため、単純に「Sだから中間的」とは言えません。UBシリーズでは全体的にハード寄りの数値が設定されており、しっかり叩いても安定する設計が特徴です。
UBシリーズの特徴と振動数の関係
- 中元調子設計:インパクト前後での挙動が安定し、振動数が高めでも過度に硬さを感じにくい。
- 弾道特性:中弾道〜やや高弾道を狙いやすく、振動数によってスピン量が適正化されやすい。
- 重量帯の広さ:UB-5からUB-8まで幅広く展開され、軽量で振動数の低いモデルから重量級で高振動数のモデルまで揃う。
プレイヤーが意識すべきポイント
- ヘッドスピードとの整合性 振動数が自分のヘッドスピードに合っていないと、球が右に出やすかったり、吹き上がったりする。特にUBは設計上ハードに感じるため、無理に硬いスペックを選ぶ必要はない。
- スイングテンポとの相性 UBはしなり戻りが速いため、テンポが速めのゴルファーに相性が良い。逆にゆったり振る人はやや柔らかめのスペックを選ぶと振動数とのバランスが取りやすい。
- フィッティングの重要性 数値だけでなく実際に試打し、振動数と打点、弾道の関係を確認することが最も確実。計測機器を用いて自分のスイングに合う数値帯を把握するのが理想的。
総合まとめ
ツアーAD UBシリーズは、振動数の面から見てもツアー仕様に近い安定感を持ち、しっかり叩けるゴルファーに高い信頼性を与えています。ただし、硬さを数値だけで判断せず、スイングテンポや弾道傾向を踏まえて選ぶことが大切です。UBは「直進性」と「弾道の揃いやすさ」に優れたモデルであり、振動数の理解が正しいフィッティングにつながります。結論として、ツアーAD UBは自分のヘッドスピードに合う振動数を選べば、方向性・飛距離・安定性のすべてを高いレベルで両立できるシャフトといえます。