ツアーAD DI 5Sは、グラファイトデザイン社の人気シャフトで、弾き感と安定感のバランスが評価されています。
本記事では、ツアーAD DI 5S ヘッド スピードに着目し、どのようなゴルファーに適正があるのかを詳細に解説します。適正振動数、合うヘッド、HDやVRといった型番別の適正スピードも網羅し、シャフト選びの判断材料として役立つ内容をお届けします。
記事の内容一覧
- ツアーADDI5Sヘッドスピード振動数
- 合う人
- 評価
- 合うヘッド
- ツアーADDI5Sヘッドスピード
- シャフトの最新分布図
- HDの適正ヘッドスピード
- VRの5Sのヘッドスピード
- シャフトSRの適正ヘッドスピード
- ツアーADDI5Sヘッドスピードまとめ
目次
ツアーADDI5Sヘッドスピード基準と適正を解説
本記事では「ツアーAD DI 5S ヘッド スピード」を中心に、その性能や振動数、ヘッドとの相性などを徹底解説します。対象読者は、ヘッドスピード40〜45m/sの中級者を想定し、合う人や適正スペックを具体的に分析します。さらに、HD・VRなど型番別に特性を解説し、最新のシャフト分布情報も取り上げます。
ツアーADDI5Sヘッドスピード振動数
ツアーAD DI 5Sの振動数とヘッドスピードの関係は、シャフト選びにおいて極めて重要な指標です。一般的に「振動数」はシャフトの硬さを数値で示すもので、クラブを固定して先端を揺らした際の振動回数（Hz）で表されます。
ツアーAD DI 5Sの振動数スペック
- 振動数（装着状態）… 約250〜255cpm（装着ヘッドにより変動）
- 対応ヘッドスピード… 42〜46m/s（ドライバー基準）
DIシリーズは中調子で、手元と先端が硬めに設計されているため、振動数に対して実際の硬さを感じやすい特性があります。シャフト挙動としては、切り返しで「しなり戻り」がしっかり感じられ、タイミングを取りやすいです。
振動数が示す適正ユーザー像
振動数250cpm以上という数値から、ある程度のヘッドスピードが求められます。以下のようなゴルファーがマッチしやすいでしょう。
| ヘッドスピード | プレースタイル | 適正の理由 |
|---|---|---|
| 42〜44m/s | 叩きにいく、フェードヒッター | シャフト剛性が高く、スピンを抑えやすい |
| 44〜46m/s | ストレート、軽ドロー | シャフトの挙動とヘッドの動きが一致しやすい |
装着ヘッドによる影響
実際の振動数は、装着するヘッドの重量や重心位置によっても変化します。重心が深く重たいヘッドを装着すると、振動数が落ちる（柔らかく感じる）傾向にあります。逆に軽量・浅重心ヘッドでは、振動数が上がり、しっかり感が強調されます。
測定の注意点
振動数は、測定環境やグリップの有無、クラブ長にも左右されるため、ショップでの標準測定値と自身の使用環境で異なる可能性があります。参考程度にしながら、試打でフィーリングを確認することが大切です。
合う人
ツアーAD DI 5Sが最もフィットするのは、「ヘッドスピードが42〜46m/s程度で、弾道に安定性を求めつつ、ある程度の操作性も重視するゴルファー」です。このシャフトは中調子設計で、切り返しからインパクトまでのしなり戻りが非常にスムーズで、スピン量を抑えながら高弾道を打ちやすく設計されています。そのため、ただ飛距離を求めるだけでなく、方向性と飛距離のバランスを重視するゴルファーに適しています。
特に合うプレースタイル
- フェード系ヒッター：先端剛性が高いため、左への引っかけが出にくく、安心して振っていける。
- スインガータイプ：しなり戻りが素直なため、テンポ良く振るプレーヤーにとってはタイミングが合いやすい。
- ドライバーにおいて高弾道・低スピンを狙いたい人：弾道が強く、キャリーとランの両立がしやすい。
対象ゴルファーのスペック例
| 項目 | 適正範囲 |
|---|---|
| ヘッドスピード | 42〜46m/s |
| ドライバーヘッド重量 | 195〜200g |
| プレースタイル | オートマチックスイング、または軽い叩き |
| 弾道の悩み | 左への引っかけ、吹け上がり |
一方で、以下のようなゴルファーには合いづらい傾向があります。
合いにくい人の特徴
- ヘッドスピードが40m/s未満：シャフトが硬く感じやすく、ボールが上がりにくい。
- 強いハンドファーストで叩くプレーヤー：中調子特有のしなり戻りが早く感じ、タイミングがズレやすくなる。
- ドローを強く打ちたい人：先端が動きすぎない構造のため、ボールのつかまりはそこまで強くない。
フィッティングの実例（ショップ調査より）
ある大手ゴルフショップでのフィッティングレポートによると、ツアーAD DI 5Sは**「ヘッドスピード43m/sのスインガー型男性（40代）」が、方向性と飛距離のバランスを大きく改善した**という結果がありました。逆にヘッドスピード41m/s以下のプレーヤーでは「ボールが上がらずに右に出る」「つかまりにくい」といった傾向が見られました。
まとめ
つまり、ツアーAD DI 5Sは「振れて、なおかつスピンを抑えたい中級者以上のゴルファー」に適しており、ミート率を高めつつ方向性を安定させたいというニーズに応えるシャフトです。自身のスイングテンポやミート位置を把握しているプレーヤーであれば、このシャフトの性能を最大限に引き出せるでしょう。
評価
ツアーAD DI 5Sの市場における評価は非常に高く、特に中〜上級者から「飛距離と方向性のバランスが良い」「タイミングが取りやすい」といった声が多く集まっています。発売から10年以上経った現在でも評価が落ちることはなく、ツアーADシリーズの中でもロングセラーかつ完成度の高いモデルとして広く支持されています。
ユーザーの声とレビュー（実測調査より）
- 40代男性／HS44m/s／HC10
「DI 5Sに変えてからフェードが安定した。左を怖がらずに振れる点が良い。飛距離も5ヤードほど伸びた」 - 30代男性／HS43m/s／HC12
「以前使っていたシャフトは柔らかく感じてタイミングが合わなかったが、DI 5Sは剛性感がありながらしなりも感じられる」
実際のゴルフショップやフィッティングスタジオのデータからも、「スピンが適度に抑えられ、風に強い弾道が打てる」というフィードバックが多く寄せられています。
シャフト設計の評価ポイント
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| デザイン | オレンジとブラックのカラーリングで、視認性と高級感が両立 |
| 弾道の強さ | 高弾道だが吹け上がらず、強い棒球が出る |
| 操作性 | 中調子によるしなり戻りのタイミングが取りやすい |
| 左へのミス抑制 | トゥダウンが抑えられ、引っかけにくい構造 |
| フィッティング | スインガー／ヒッターともに対応可能なバランス設計 |
これらの点から、ツアーAD DI 5Sは「競技志向のアマチュアからの信頼も厚いモデル」として高い評価を獲得しています。
ツアー使用実績
プロツアーの現場でも、特に2010年代を中心にDIシリーズの使用率は高く、多くの国内外プロがこのモデルを使用して実績を残しています。特にフェード系のトッププレーヤーからの支持が強く、風の影響を抑えたいリンクス系の大会でも使用率が高かったという記録があります。
競合モデルとの比較
DI 5Sの性能は同カテゴリの他社シャフトと比較しても非常に安定しており、以下のような比較が成り立ちます。
| モデル | 特徴 | 評価の違い |
|---|---|---|
| ツアーAD DI 5S | 弾き感・方向性◎ | バランス型、操作性が高い |
| スピーダー569 EVO | 弾き感◎、やや軽量 | より高弾道向け、オートマチックな挙動 |
| ベンタスブルー5S | トルク少なめで安定感あり | 振れる人向け、叩きにいけるが中調子ほどの扱いやすさはない |
総合評価
ツアーAD DI 5Sは、「過剰な飛距離性能」よりも「安定性と再現性」を求めるゴルファーに適したシャフトとして、今なお高評価を維持しています。特に、ヘッドスピード43〜45m/sでミート率を高めたい中級者以上には、最も信頼できる選択肢の一つといえるでしょう。
合うヘッド
ツアーAD DI 5Sの性能を最大限に引き出すには、シャフト特性と相性の良いヘッドを選ぶことが不可欠です。このシャフトは中調子かつしっかりした先端剛性を持ち、叩いても暴れにくい構造のため、「低スピン・中弾道設計のヘッド」との相性が良好です。以下では、具体的にDI 5Sにマッチするヘッドの条件や、市場で評価の高い組み合わせを紹介します。
相性の良いヘッド特性
| 特性 | 理由 |
|---|---|
| 重心距離やや長め | シャフトのしなり戻りと重心の位置がマッチし直進性が高まる |
| ロースピン設計 | DI 5Sはスピンを抑える性格なので、過スピンにならず適正化できる |
| フェース向き強め | 左を抑えたい人に有効。DIの特性と組み合わせるとフェードが打ちやすい |
中〜上級者モデルの中でも、「叩いても低スピンに抑えられる設計」がされたヘッドとの組み合わせが特に安定性を発揮します。
おすすめの実績あるヘッドモデル（2020年以降）
- PING G430 MAX（PING社）
・慣性モーメントが大きく、芯を外しても曲がりが少ない
・低スピン設計と相まって、DI 5Sの安定性が活きる - テーラーメイド SIM2 MAX
・打ち出しが高く、先端剛性のあるDIとの相乗効果で強弾道に
・フェース反発力が高いため、ミート率が上がれば飛距離も伸びやすい - キャロウェイ EPIC SPEED
・直進性に優れ、DIの特性とマッチしてフェードの安定性が高まる
・アジャスタブルホーゼルでロフト角・ライ角を細かく調整可能 - タイトリスト TSR3
・操作性重視のプレーヤー向け
・DI 5Sの中調子により、しなりのタイミングがコントロールしやすい
相性が悪い可能性のあるヘッドタイプ
- 超軽量ヘッド（190g以下）
→ シャフトとのバランスが取りにくく、トップや右プッシュが出やすくなる - 高スピン系ヘッド（つかまり設計）
→ シャフトの弾き特性と過剰に相まって、吹け上がりやチーピンの原因になる
実際の組み合わせ試打レポート（クラブフィッターの意見）
- G430 MAX × DI 5S → 「安定感が圧倒的。初速が安定し、キャリーとランのバランスが優秀」
- SIM2 MAX × DI 5S → 「少し打ち出しは高めだが、スピンが抑えられて棒球が出やすい」
- EPIC SPEED × DI 5S → 「ミスヒット時も曲がりが少ない。特にフェードの再現性が高い」
これらのフィードバックからもわかるように、ヘッドの重心設計やスピン量がDI 5Sのシャフト性能に大きく影響を与えるため、クラブ全体のバランスを見ながら選ぶことが非常に重要です。
まとめ
DI 5Sに最も合うヘッドは、「つかまりすぎず、スピンを抑えて飛ばしたい中・上級者モデル」が中心です。特にPINGやテーラーメイド、キャロウェイの近年モデルとの相性が良く、安定性と飛距離性能の両立を図るゴルファーには理想的な組み合わせと言えるでしょう。必ず試打を通して、シャフトとヘッドの挙動を自分のスイングと照らし合わせて確認してください。
ツアーADDI5Sヘッドスピード
ツアーAD DI 5Sの性能を最大限に発揮するには、適正なヘッドスピードが非常に重要な判断基準となります。このシャフトは、グラファイトデザイン社の「Tour AD」シリーズの中でも特に安定性と弾き感のバランスに優れたモデルで、中調子かつ中軽量（50g台前半）設計のため、一定のヘッドスピードが求められます。
適正なヘッドスピード範囲
- 推奨ヘッドスピード：42〜46m/s
- 許容範囲：41〜47m/s
- 推奨ドライバースイングテンポ：ミディアム〜スロー
ヘッドスピードがこの範囲内に収まっているゴルファーであれば、シャフトの「しなり」と「戻り」のタイミングが合いやすく、ボール初速・方向性・弾道ともに安定した結果が得られる可能性が高くなります。
ヘッドスピードとボール挙動の関係
| ヘッドスピード | 弾道の特徴 | コメント |
|---|---|---|
| 40〜41m/s | 球が上がりにくく、右に出やすい | シャフトが硬く感じられ、しなりが使えない |
| 42〜44m/s | 中高弾道でスピンも安定 | 最も安定した挙動が出るゾーン |
| 45〜46m/s | やや低スピンの強弾道 | 左のミスも抑えられ、飛距離も最大化しやすい |
| 47m/s以上 | 捕まりにくく棒球になる傾向 | もう少しハードスペック（6Sなど）推奨 |
ヘッドスピード別シャフト挙動の体感（実打フィードバック）
- HS41m/s・30代アマチュア
「DI 5Sは振るとボールが右に抜けやすく、なかなか捕まらない。ミスすると高さも出ない。」 - HS44m/s・競技志向ゴルファー
「シャフトのしなり戻りがピッタリ合う。風に強く、棒球でグリーンに届く感覚がある。」
このように、42m/sを下回るプレーヤーにとっては「しなり戻りの遅れ」や「ボールの上がりにくさ」が感じられる一方、43〜45m/sのゾーンでは弾道・方向性・スピン量すべてが理想的なバランスに収まる傾向があります。
他スペックとの比較（同モデル内）
| モデル | 適正HS（目安） | 特徴 |
|---|---|---|
| DI 5R | 40〜43m/s | 柔らかめでつかまりやすい |
| DI 5S | 42〜46m/s | バランス型、中調子 |
| DI 6S | 44〜48m/s | 重量感あり、より叩ける |
| DI 6X | 46〜50m/s | 上級者・ハードヒッター向け |
DI 5Sはこのシリーズの中でも「最もバランス型のスペック」であり、中級者を中心に使用層が広いのが特徴です。
フィッティングでの確認方法
シャフト選定時には、単なる「数字としてのヘッドスピード」だけではなく、スイングテンポ・切り返しのリズム・インパクトロフトなどを総合的に見たうえで適正を判断する必要があります。特にDIシリーズは「振っていける人」向けの設計であるため、試打で実際のフィーリングを確認することが推奨されます。
まとめ
ツアーAD DI 5Sの最適なヘッドスピードは、42〜46m/s。これを満たすゴルファーはシャフトのしなりをしっかり使えて、再現性の高いスイングが可能になります。数字上のスペックだけでなく、自分のスイングタイプとの相性も見極めながら選ぶことが大切です。
シャフトの最新分布図
ツアーAD DI 5Sを中心とした最新のシャフト分布図は、シャフトの「重量」と「剛性（振動数やトルク）」を2軸にして分類することで、各シャフトの特性や位置づけを把握できる便利な資料です。近年はフィッティングスタジオや大手ショップの情報公開が進み、正確な傾向が把握しやすくなっています。
ツアーAD DI 5Sの分布上の位置づけ
- 重量帯：中重量（56〜57g）
- 剛性：ややしっかりめ（振動数250〜255cpm）
- トルク：中間〜やや小さめ（4.4程度）
- 調子：中調子（しなり戻りのバランスが良い）
これらの特性から、DI 5Sは分布図において「中剛性・中重量・中調子」のバランスゾーンに位置づけられています。
代表的シャフトの分布比較
| モデル名 | 重量（g） | 振動数（cpm） | トルク | 調子 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| ツアーAD DI 5S | 56〜57 | 250〜255 | 4.4 | 中調子 | 安定性と弾きのバランス型 |
| ベンタスブルー 5S | 58 | 255〜260 | 3.9 | 中元調子 | 叩きに強く低トルク設計 |
| スピーダーNX 50-S | 52〜54 | 245〜250 | 4.5 | 中調子 | 軽量でつかまりも良い |
| ディアマナZF 50-S | 54〜55 | 248〜252 | 4.7 | 中元調子 | シャープな動きが特徴 |
上記の表からわかる通り、DI 5Sは性能的に中間的な位置にあり、極端な特性がなく「扱いやすい万能型」として多くのゴルファーに支持されています。
最新分布図の傾向（2024〜2025年）
- 軽量高剛性系シャフトの需要増加（例：ベンタスTR、フジクラNXシリーズ）
- 中調子バランス型の継続的な人気（DIシリーズはその代表格）
- 操作性よりも安定性重視の設計がトレンドに
DI 5Sは、これらの中でも「安定性と操作性のバランスが良いシャフト」として分類され、スイングテンポに応じてしなり戻りが自然に感じられる設計です。そのため、「自分のタイミングで振っていけるシャフト」として、長く使用され続けています。
シャフト分布図を活用するためのポイント
- 自分のヘッドスピードを正確に把握 → 42〜46m/sならDI 5Sが候補に
- シャフトの重さと剛性のバランスを見る → 軽すぎると暴れやすく、重すぎると振り遅れの原因になる
- 打ち出し角・スピン量と一致するか確認 → DI 5Sは「中高打ち出し＋低スピン傾向」
- 実際に打ってフィーリングを確認 → 数値だけでは分からない「振り心地」を必ず試打で確認
まとめ
ツアーAD DI 5Sは、最新のシャフト分布図の中で「中重量×中剛性×中調子」のゾーンに位置し、性能のバランスが取れた万能シャフトとして現在も多くのゴルファーに選ばれています。極端な個性はありませんが、その“ちょうど良さ”こそが長く愛されている理由です。フィッティング時には、分布図と自身のスイング特性を照らし合わせて、最適なモデルを選択しましょう。
HDの適正ヘッドスピード
グラファイトデザインのツアーADシリーズには「HD」というモデルも存在し、DIシリーズと比較されることが多くあります。ツアーAD HDは2020年に発売された比較的新しいモデルで、中元調子×低スピン×強弾道が特徴です。ここでは、HDシャフトとヘッドスピードの関係に注目し、「HDの適正ヘッドスピード」について詳しく解説します。
ツアーAD HDシリーズの概要
| モデル名 | 重量帯（Sフレックス） | トルク | 調子 | 弾道傾向 |
|---|---|---|---|---|
| HD-5S | 約56g | 約4.4 | 中元調子 | 中〜高弾道 |
| HD-6S | 約65g | 約3.2 | 中元調子 | 中弾道 |
| HD-7S | 約73g | 約3.1 | 中元調子 | 低〜中弾道 |
HDはツアーADシリーズの中でも「粘り系シャフト」とされ、切り返しのタイミングにゆとりがあり、手元のしなりを生かして強く叩ける仕様となっています。
HD-5Sの適正ヘッドスピード
HD-5Sは約56gで中元調子。シャフト全体の剛性感はDI-5Sと近いものの、しなり戻りのタイミングがややゆっくりで粘りがあり、よりタイミングを取りやすい構造です。この特性を踏まえたHD-5Sの適正ヘッドスピードは以下の通りです。
- 適正レンジ：42〜46m/s
- 最適ゾーン：43〜44.5m/s前後（DIよりやや広い）
- 推奨ゴルファー像：
- 切り返しにタメを作るスイングタイプ
- インパクトをしっかり感じて振り抜きたいプレーヤー
- フェードを抑えたいドローヒッター
DIと比較するとHDはより安定性寄りの挙動で、やや押し出し気味のフェードを抑えたいプレーヤーや、打ち出し角を揃えたい中級者に特に向いています。
他重量帯HDモデルとヘッドスピードの関係
| モデル名 | 推奨ヘッドスピード帯 | 対象プレーヤー層 |
|---|---|---|
| HD-5S | 42〜46m/s | やや非力だが安定性を求めるゴルファー |
| HD-6S | 45〜48m/s | 標準体型・標準ヘッドスピードのゴルファー |
| HD-7S | 47〜50m/s | ハードヒッター／上級者 |
HDシリーズはシャフトのしなり戻りが穏やかでタイミングが取りやすいことから、自分のヘッドスピードに対して+1〜2m/s程度の余裕を持って選定しても使いやすいという特長があります。
DI-5Sとの違いと選び方
| 比較項目 | DI-5S | HD-5S |
|---|---|---|
| 調子 | 中調子 | 中元調子 |
| 弾道 | 中〜高弾道 | 中弾道 |
| スピン量 | 少なめ | より少なめ |
| 打ち出し角 | やや高め | 抑え気味 |
| フィーリング | 弾き感強め | 粘り感がある |
| 推奨H/S帯 | 43〜45m/s | 42〜46m/s（やや広い） |
HDはタイミングが取りやすく、ミスヒットの際の方向ブレを最小限に抑える設計がされています。安定志向のスイングをしたい人に向いたモデルといえるでしょう。
フィッティングのすすめ
HD-5Sが気になる場合は、現在のスイングテンポやスピン量、弾道の傾向をデータ化した上で試打することが重要です。最近はフィッティング専門店でヘッドスピードや打ち出し角、バックスピンを精密に測定できるので、HDとの相性を確かめる絶好の手段です。
VRの5Sのヘッドスピード
グラファイトデザインのツアーADシリーズにおいて「VR」は、2018年に登場したモデルで、「弾き感」「直進性」「低スピン性能」に優れたシャフトとして多くのツアープロにも愛用されました。中でも「VR-5S」は、ツアーAD DI-5Sと比較されることが多く、使用者のヘッドスピードとの相性に大きな影響を与えるポイントとなります。ここでは、「VRの5Sのヘッドスピード」に特化し、その適正ゾーンや特性を詳しく解説します。
ツアーAD VR-5Sの基本仕様と設計意図
VRシリーズは「強弾道で風に強く、直進性を高めたい」ゴルファー向けに開発されたシャフトです。シャフト全体の剛性配分としては、手元をややしならせて中間部を締め、先端をやや硬めに設計することで、つかまり過ぎずにまっすぐ打てる挙動を実現しています。以下にVR-5Sの基本スペックをまとめます。
| シャフト名 | 重量（Sフレックス） | トルク | 調子 | 弾道 |
|---|---|---|---|---|
| VR-5S | 約57g | 約4.4 | 中調子 | 中弾道〜やや高弾道 |
DI-5Sよりもややシャフト全体の張りがあり、挙動が一定で暴れにくいため、タイミングが安定しているゴルファーには非常に扱いやすいモデルとされています。
VR-5Sの適正ヘッドスピードゾーン
VR-5Sの性能を最大限に活かすには、ヘッドスピードとスイングテンポのバランスが重要です。適正なヘッドスピード帯は以下のとおりです。
- 推奨ヘッドスピード帯：43〜46m/s
- 最もマッチしやすいゾーン：44〜45m/s
- 対象プレーヤー像：
- 弾道を抑えつつ飛距離を伸ばしたい
- シャフトの挙動に一貫性を求める
- スピンを減らしたいミッドハンデプレイヤー
特に、打ち出し角とバックスピン量のコントロールが課題のプレイヤーにとって、VR-5Sのバランスの良さは大きなメリットになります。
DI-5Sとのフィーリング・挙動の違い
| 比較項目 | DI-5S | VR-5S |
|---|---|---|
| 調子 | 中調子 | 中調子 |
| シャフト剛性 | しなり戻りが強い | 張り感がある |
| 打ち出し角 | やや高め | やや抑え気味 |
| スピン量 | 少なめ | より少なめ |
| 弾道の直進性 | やや高い | 非常に高い |
| フィーリング | 弾き感あり | 安定した張り感 |
VR-5Sは先端部が暴れず、狙った方向にしっかりと打ち出せるため、風に負けない弾道を求める中級〜上級ゴルファーに特に人気があります。
スイングタイプとのマッチング
VR-5Sはシャフト全体の張りがあるため、スイングテンポが速すぎない、一定テンポのゴルファーに向いています。また、切り返しでシャフトに強く負荷をかけすぎるプレーヤーよりも、インパクトで押し込むタイプの方が、しなり戻りのタイミングを生かせます。
- 相性が良いスイングタイプ：
- レイドオフやコンパクトトップの安定スイング
- ダウンスイングでタメを作りすぎないタイプ
- インパクトでヘッドを押し込む操作が得意な人
試打とフィッティングの重要性
VR-5Sは見た目以上に挙動が素直なため、試打前に「硬そう」と敬遠するゴルファーも少なくありませんが、実際には中調子らしい自然なリズムが出しやすいシャフトです。ヘッドスピードが44〜45m/s前後のゴルファーが試打すると、その飛距離性能と直進性の高さに驚かされることも多いです。
結論
VR-5Sは、DI-5Sよりもスピン量を抑えた中弾道設計で、安定感と飛距離を両立したいプレーヤーに適しています。ヘッドスピードが43〜46m/sのゴルファーで、弾道の暴れを抑えつつ風に強い球を打ちたい方に特にマッチするシャフトといえるでしょう。
シャフトSRの適正ヘッドスピード
ゴルフシャフトの硬さ表記には「R（レギュラー）」「SR（スティッフレギュラー）」「S（スティッフ）」などがありますが、その中間にあたる**「SRフレックス」**は、ヘッドスピードに対して微妙なフィーリング差を調整したいゴルファーにとって重要な選択肢となります。特にツアーAD DI 5Sのような人気シャフトにおいて、「SRでちょうどいいのか？Sだと硬すぎるのか？」といった疑問を持つ方も多く存在します。ここでは、シャフトSRの適正ヘッドスピードとその選び方、注意点について解説します。
SRフレックスとは何か？
SR（スティッフレギュラー）とは、その名のとおり、R（柔らかめ）とS（硬め）の中間に位置する硬さの表記です。ただし、メーカーやモデルによって、その実際の硬さやしなり感にはバラつきがあります。
- Rフレックス：ヘッドスピード38〜42m/s程度
- SRフレックス：ヘッドスピード41〜44m/s程度
- Sフレックス：ヘッドスピード43〜47m/s程度
つまり、SRは**「ヘッドスピードが42〜44m/s前後の人」に適している**とされます。特に、スイングのタイミングを重視するプレーヤーや、しなりを感じて飛ばしたい人には有効な選択肢です。
SRを選ぶべきゴルファーの特徴
SRは、単純なヘッドスピードだけでなく、スイングタイプやリズムにも大きく影響を受けます。以下のようなプレーヤーはSRの恩恵を受けやすいです。
- ヘッドスピードが42〜44m/s前後
- Rでは頼りないがSだと少し硬く感じる
- スイングテンポがややゆったり
- シャフトのしなり戻りを使って飛ばすタイプ
- スピン量が適正で、つかまり過ぎない弾道を望む
一方で、SRを選ぶ際には「シャフト重量」にも注意が必要です。軽量シャフトでSRを使うとしなりが過剰になることがあり、逆に重量のあるシャフトでSRを選べば、しっかり感が出て安定性が高まる傾向にあります。
実在シャフトにおけるSRとその適正HS
ツアーADシリーズや他のメーカーのシャフトでも、SR設定は多く存在します。以下に代表的なSRシャフトと適正ヘッドスピードを示します。
| シャフト名 | フレックス | 重量 | 調子 | 適正ヘッドスピード |
|---|---|---|---|---|
| Tour AD DI-6 SR | SR | 約63g | 中調子 | 42〜44m/s |
| Tour AD VR-5 SR | SR | 約55g | 中調子 | 41〜43m/s |
| Speeder 569 Evolution SR | SR | 約56g | 先中調子 | 40〜43m/s |
| Diamana TB-50 SR | SR | 約53g | 手元調子 | 42〜44m/s |
上記のように、モデルによって調子や重量が異なるため、「SRだからちょうど中間」という考え方は危険であり、あくまで試打とフィッティングが必須です。
フィッティングでのSRの判断ポイント
実際にフィッティングを受ける際には、以下の点を重視してSRの適正を判断します。
- ミート率が上がるか（スイートスポットに安定して当たる）
- スイングのテンポにシャフトのしなり戻りが合うか
- 弾道が高すぎたり、スピン量が増えすぎていないか
- 振り遅れ感や打ち出し方向のばらつきがないか
ヘッドスピードが43m/s前後で「Sだと左に引っかかる」「硬さを感じてタイミングが合いにくい」というケースでは、SRが非常に効果的です。
SRとSの違いを理解する重要性
「たかがフレックスの違い」と軽視されがちですが、ゴルフシャフトにおけるフィーリングの変化はスコアや飛距離に直結します。SRは柔らかすぎず硬すぎない絶妙なゾーンで、振りやすさと安定性を兼ね備えています。
特にアイアンのシャフトよりもドライバー用シャフトでは、Sだと体に負担を感じるが、Rだとつかまり過ぎるというような微妙な悩みに対して、SRは最適解になりうる選択です。
ツアーADDI5Sヘッドスピードまとめ
ツアーAD DI 5Sは、中調子でありながら先端剛性を高めた設計により、しなり戻りの速さと方向安定性を兼ね備えたシャフトです。本記事では、ツアーAD DI 5Sの適正ヘッドスピードや合うプレーヤー、振動数、評価、対応ヘッドとの相性、他フレックスやシリーズとの違いなど、多角的に掘り下げてきました。最後にそれらを総合的に整理し、最適な選択に役立つポイントをまとめていきます。
適正ヘッドスピードの総括
ツアーAD DI 5Sの適正ヘッドスピードは、43〜45m/sが目安です。これより遅い場合はシャフトが戻りきらず球が捕まらず、速すぎると暴れる傾向があります。特にタイミングを取るのが上手く、しなりを利用して飛ばしたいゴルファーにとってベストな性能を発揮します。
- 43m/s前後：最適な剛性でコントロールしやすい
- 45m/s以上：飛距離は出るが安定性を要確認
- 42m/s未満：しなり戻りが遅れ捕まりにくくなる可能性あり
振動数による客観的な硬さ
実測値ベースでのツアーAD DI 5Sの振動数は、装着ヘッドや長さにより異なりますが、**250〜260cpm程度（45インチ想定）**が一般的です。これは市販Sフレックスの中でも標準的であり、クセが少ない挙動であることがうかがえます。
- 250cpm：ややしなり感強め
- 260cpm：標準的なフィーリング
- 270cpm以上：しっかり目の硬さ（DI-6S以降で該当）
合うゴルファー像の明確化
ツアーAD DI 5Sが合うのは、以下のようなスイングタイプ・ゴルファーです。
- ヘッドスピード43〜45m/s
- 弾道をコントロールしたい中上級者
- 切り返しのテンポが緩やかでしなりを感じたい人
- 操作性よりも安定したフェードやドローを望む人
- ヘッドとの相性を重視してシャフト選びを行いたい人
逆に、ヘッドスピードが速すぎる（46m/s以上）、またはハードなヒッターでシャフトに頼らず打ちたいタイプには、DI-6SやDI-6Xなど重量帯とフレックスを上げる選択が望ましいです。
合うヘッドとの組み合わせがカギ
DI 5Sは単体での性能も高いですが、やはり最も重要なのは使用するヘッドとの相性です。近年の重心距離が長めのヘッド（例：ステルス2プラス、パラダイム、G430 MAXなど）との組み合わせでは、やや捕まりを補うシャフト特性が活きやすく、フェード系の球筋で安定させたい方に好適です。
逆に、重心距離が短くつかまりやすいヘッド（例：TSR2、EPIC MAX FASTなど）とは、ドローが強く出すぎる可能性があり、球筋の調整が必要となる場合があります。
フィッティングの重要性
何よりも重要なのは、自分のスイングとシャフト特性を照らし合わせた実測によるフィッティングです。DI 5Sは万人向けではなく、しっかりと適正ゾーンに入ったプレーヤーにとっては、スピン量の最適化や方向性向上、飛距離アップに直結します。
フィッティングでは以下の点を重点的に確認しましょう：
- 初速の向上（シャフトがボールを押し出せているか）
- 打ち出し角とスピン量のバランス
- 弾道の左右へのブレ幅
- スイングテンポとしなり戻りの一致
総評：DI 5Sは中間層にとってのベストバランス
最終的に、ツアーAD DI 5Sは、ヘッドスピード43〜45m/s、コントロール重視、操作感としなりの両立を求めるプレーヤーにとって、非常にバランスの取れたシャフトといえます。中調子でありながら弾く感触と安定感が共存しており、現代の大型ヘッドと組み合わせた際にも過度な左方向のミスを抑える効果もあります。
競技志向のアマチュアから、飛距離と安定性の両立を狙う中級者まで、幅広く対応できる点も魅力のひとつ。自身のヘッドスピードとスイングタイプを正確に把握し、最適なセッティングを施すことで、DI 5Sの性能を最大限に活かすことができるでしょう。