
ツアーAD MJは、グラファイトデザインが2014年に発売した人気シャフトで、当時の契約プロを中心に使用者が多かったモデルです。
中調子設計でクセの少ない挙動が特徴とされ、叩いても暴れにくい安定感が評価されました。しかし現在は後継モデルも登場しており、中古市場や使用率も変化しています。
本記事では「ツアーAD MJ 合う人」というテーマで、調子・特徴・スペック・合うヘッドなどを徹底的に解説します。
記事の内容一覧
- ツアーADMJは何調子か?
- 特徴
- スペック
- 振動数
- 中古
- 使用率は?
- ツアーADMJ合う人と合うヘッド
- スライサー
- 暴れる?
- 後継
- IZはどのヘッドに向いてる?
- ツアーADMJ合う人まとめ
目次
ツアーAD MJ合う人に関する解説
ツアーAD MJは中調子の設計で、先端が動きすぎず叩いても安定しやすい点が特徴です。そのためスライスを抑えたいゴルファーや、つかまり過ぎない安定感を求めるプレーヤーに向いています。発売から時間が経っていますが、中古市場では今でも一定の人気があります。

本記事では「ツアー AD MJ 合う人」という観点から、調子・スペック・中古価格・使用率、さらに後継モデルやIZとの比較も含めて詳しく紹介します。
ツアーADMJは何調子か?
ツアーAD MJは「中調子」と分類されるシャフトです。グラファイトデザインのツアーADシリーズは、先調子・中調子・元調子とモデルごとに性格が分かれていますが、MJはクセの少ない中調子に位置づけられています。この中調子のメリットは、スイングタイプを選びにくく、多くのゴルファーにフィットしやすい点です。
中調子のメリット
- ヘッドスピードが速いプレーヤーでも安定感を維持できる
- 適度にしなりを感じやすく、タイミングを取りやすい
- 打ち出し角度やスピン量が安定しやすい
特にMJは先端剛性が高めに設計されており、ボールをつかまえすぎないようコントロールされています。そのためフッカーには左を怖がらず振れる安心感があり、スライサーにとっては「過度につかまらないが、暴れない」というバランスがメリットです。
同時期モデルとの比較
同じツアーADシリーズで比較すると、DIは先端が強く低スピン傾向、BBは低弾道・低スピンを意識した元調子寄り、MJはその中間に位置しています。グラファイトデザインは毎年新しいモデルをリリースしており、その時代ごとの流行やPGAツアーのニーズを反映しています。MJはちょうど「叩いても左に行かない中調子」として、多くの契約プロに採用されました。
実際の使用感
アマチュアの試打評価でも「クセが少なく扱いやすい」という声が多く、中調子を好むゴルファーにとっては安心して振れる一本です。特にヘッドスピードが43〜48m/s程度のプレーヤーには適した挙動を見せ、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドに入れても安定感を感じやすいのが特徴です。
このように「ツアーAD MJは何調子か?」という問いに対しては「中調子でクセがなく、多くのゴルファーが扱いやすいバランス型シャフト」という答えになります。
特徴
ツアーAD MJの最大の特徴は「中調子でクセが少ない挙動」と「先端部の安定性」にあります。グラファイトデザインはPGAツアーや国内ツアーで培ったデータをもとに開発しており、MJは2014年当時のプロのニーズを色濃く反映しています。特にドライバーショットにおける「左へのミスを防ぎたい」「叩いても暴れない」という要望に応えるために作られたのがMJです。
特徴1:先端の剛性が高い
MJは先端部分の剛性を高めに設計しています。そのためインパクトゾーンでフェースのブレが少なく、方向性が安定します。強く叩きにいっても先端が暴れにくいので、スピン量が安定しやすく、風に負けない強い弾道を作りやすいのがポイントです。
特徴2:中調子によるタイミングの取りやすさ
中調子設計により、スイング中のしなり戻りが自然で、ヘッドスピードが速くなくてもシャフトの動きを感じやすい点も特徴です。これにより、スイングテンポが速い人でも遅い人でもタイミングを取りやすく、多くのゴルファーにとって扱いやすいフィーリングを実現しています。
特徴3:弾道の安定感
MJは弾道の高さが中弾道から中高弾道に収まりやすい設計です。極端に上がりすぎたり、低すぎたりせず、平均的に安定した弾道を打ちやすいため、試合やラウンドで安心感があります。スピン量も過剰にならず、飛距離性能と方向性のバランスが取れています。
特徴4:プロ使用実績
発売当初、国内外の契約プロの間で使用率が高かったことも特徴として挙げられます。ツアーADシリーズは毎年新モデルが登場するため使用率は移り変わりますが、MJは当時「癖のない中調子シャフト」としてプロ・アマ問わず幅広く評価されました。
特徴5:フェアウェイウッドとの相性
ドライバー専用に見られがちですが、MJはフェアウェイウッドにも組み合わせやすい特徴があります。先端剛性が高くスピンが安定するため、地面から打つフェアウェイショットでも弾道の安定感が得られやすいです。そのためドライバー・フェアウェイウッドをMJで統一するアマチュアも少なくありません。
特徴まとめ
ツアーAD MJの特徴を整理すると以下のようになります。
- クセの少ない中調子設計
- 先端剛性が高く、叩いても暴れにくい
- 弾道は中弾道〜中高弾道で安定
- 飛距離と方向性のバランスが良い
- ドライバー・フェアウェイウッド両方に適性あり
このように、MJは「安定感を重視するゴルファー」「左ミスを抑えたいプレーヤー」にとって大きな武器となるシャフトです。
スペック

ツアーAD MJは2014年に発売されたモデルで、重量帯やフレックスのラインナップが幅広く揃えられていました。グラファイトデザインのツアーADシリーズは、プレーヤーのヘッドスピードやスイングタイプに合わせやすいように複数のスペック展開がされています。MJも例外ではなく、30g台から70g台までのモデルがラインナップされ、アマチュアからトッププロまで幅広く対応できる仕様となっていました。
ツアーAD MJのラインナップ
発売当初の代表的なスペックは以下の通りです。
モデル | 重量帯 | フレックス | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
MJ-5 | 約55g | R2 / R1 / S | 4.4 | 中調子 |
MJ-6 | 約65g | S / X | 3.2〜3.4 | 中調子 |
MJ-7 | 約75g | S / X | 2.9〜3.0 | 中調子 |
MJ-8 | 約85g | S / X | 2.8 | 中調子 |
※重量やトルクはフレックスによって若干異なります。
スペックの特徴
- MJ-5:最も軽量で、ヘッドスピードが速くないプレーヤーや女性ゴルファー、高齢者向けにも対応。軽量ながら中調子特有の安定感を感じやすいモデル。
- MJ-6:最も使用者が多いスタンダードな重量帯。ヘッドスピード42〜47m/s前後のアマチュアに適しており、方向性と飛距離のバランスが良い。
- MJ-7:重量級モデルで、ヘッドスピードが速い上級者やプロが好んで使用。強く叩いても暴れにくく、弾道が安定する。
- MJ-8:最重量帯で、ツアープロや体格が大きくパワーのあるプレーヤー向け。高い安定性と操作性を兼ね備える。
スペック選びのポイント
- ヘッドスピード:MJは重量帯が豊富なので、自分のヘッドスピードに合ったモデルを選ぶことが重要。
- 求める弾道:軽量モデルはやや高弾道、重量モデルは低スピンで強弾道になりやすい。
- 使用クラブ:ドライバーだけでなくフェアウェイウッドに組む場合も、重量バランスを考えてスペックを選択するのが望ましい。
プロとアマチュアの選択傾向
PGAツアーや国内男子ツアーではMJ-6XやMJ-7Xが多く採用され、安定感を求めるプロに評価されていました。一方でアマチュアゴルファーはMJ-5SやMJ-6Sを選ぶ傾向があり、特にMJ-6Sは発売当初から人気が高かったスペックです。
このようにツアーAD MJのスペックは多様で、自分のスイングスピードや弾道のイメージに合わせて選ぶことで、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
振動数
ツアーAD MJの振動数は、同シリーズの他モデルと比較しても「中庸で扱いやすい数値」に設計されています。振動数はシャフトの硬さを数値化したもので、一般的に数値が高いほど硬く、低いほど柔らかいフィーリングになります。実測値は組み合わせるヘッドや長さによって変動しますが、MJは中調子の特性を活かし、安定感と振りやすさを両立させた数値帯に収まっています。
振動数の目安(代表的な長さ・ヘッド装着時)
市販クラブに組み付けた際の一般的な目安値は以下のようになります。(45.25インチ基準)
モデル | フレックス | 振動数の目安 (cpm) |
---|---|---|
MJ-5 S | S | 約245〜250cpm |
MJ-6 S | S | 約255〜260cpm |
MJ-6 X | X | 約265〜270cpm |
MJ-7 S | S | 約265〜270cpm |
MJ-7 X | X | 約275〜280cpm |
MJ-8 S | S | 約275〜280cpm |
MJ-8 X | X | 約285〜290cpm |
※数値はあくまで一般的な組み付け実測の目安であり、長さ・ヘッド重量・グリップによって変動します。
振動数の特徴
- MJ-5S:柔らかめの設定で、ヘッドスピード40m/s前後でもしなりを感じやすくタイミングが取りやすい。
- MJ-6S:標準的な硬さで、アマチュアに最もマッチしやすい。振動数が極端に硬すぎず、打ち出しやすさと安定感のバランスが良い。
- MJ-7X以上:硬さが際立ち、ヘッドスピードが45〜50m/s以上のプレーヤーに適合。強振しても左に行かず、ラインを出しやすい。
振動数の実戦的メリット
振動数が適正であることは、スイングリズムを崩さず、弾道の再現性を高める上で重要です。MJはシリーズ全体を通じて「中調子+安定振動数」という設計がなされており、アマチュアでもフィットしやすいレンジに収まっています。そのため「硬すぎる」「柔らかすぎる」という極端な印象を受けにくく、試打時の安心感にも繋がります。
他モデルとの比較
- DIシリーズ:先端が強く、振動数がやや高めに出やすい。
- BBシリーズ:低スピン設計で硬さが強調され、同重量帯でもMJより振動数が高い傾向。
- MJシリーズ:これらの中間で、振りやすさと叩ける強さを両立。
まとめ
ツアーAD MJの振動数は「中調子らしい扱いやすさ」を反映しており、極端に硬すぎず、柔らかすぎない設計です。適正ヘッドスピードに合わせたスペック選びをすれば、誰でも安定したシャフト挙動を体感できる点が魅力となります。
中古
ツアーAD MJは2014年発売のモデルであるため、新品での流通はほとんどなく、現在は中古市場が主な入手先となっています。発売当時は契約プロや上級者を中心に人気が高かったため流通量も多く、中古ショップやネットオークション、フリマアプリなどで比較的見つけやすいシャフトのひとつです。
中古価格の相場
2025年現在の中古市場での価格帯は以下のような傾向があります。(ヘッド装着有無や状態により変動)
- 単体シャフトのみ:5,000円〜12,000円前後
- ドライバーに装着された状態:15,000円〜25,000円程度
- フェアウェイウッド用シャフト:4,000円〜10,000円程度
発売から10年以上経過していることもあり、現行ツアーADモデルと比べると価格は落ち着いています。ただし状態が良好なものや人気スペック(特にMJ-6SやMJ-6X)は、相場が高めで安定している傾向があります。
中古購入時の注意点
- シャフトの長さ 中古シャフトは前使用者がカットしている場合があるため、装着後の長さが自分の求める数値になるか確認が必要です。
- スリーブの互換性 中古市場ではメーカー純正スリーブが装着されたまま販売されているケースが多いですが、自分が使用するヘッドと互換性があるかを必ず確認しましょう。
- グリップの状態 グリップは消耗品のため、再交換を前提に費用を見積もることをおすすめします。
- リシャフト歴の有無 前回の装着で抜き差しが繰り返されていると、シャフト内部のカーボンに影響が出ている可能性があるため、状態確認が重要です。
中古市場での人気スペック
- MJ-6S:最も流通量が多く、アマチュアゴルファーに人気の定番スペック。
- MJ-6X:上級者・ハードヒッター向けで一定の需要が続く。
- MJ-7S / 7X:重量帯を求めるプレーヤーに根強い人気。
中古の魅力
- 価格が新品時の半額以下で入手できる
- 過去に評価された安定感を体験できる
- フェアウェイウッド用としてリシャフトしやすい
中古購入のまとめ
ツアーAD MJは「安定感を評価されてきた中調子シャフト」として、今でも中古市場で探す価値があるモデルです。現行モデルと比較しても十分な性能を持っているため、コストを抑えつつ実績あるシャフトを試したい人にとって魅力的な選択肢となります。
使用率は?
ツアーAD MJの使用率は、発売当初の2014年から2015年にかけてプロツアーで高い採用率を誇りました。特に国内男子ツアーや女子ツアーの契約プロの間で広く使われ、安定感のある中調子モデルとして注目されました。しかし、その後は毎年新しいツアーADシリーズが登場したことで徐々に使用率は低下し、現在は中古市場や一部愛用者に限られています。
発売当初の使用率
- 2014〜2015年の国内男子ツアーでは、契約プロを中心に「MJ-6S」「MJ-6X」が主流。
- 海外ツアーでも一部選手が採用し、当時のツアーADシリーズの中でも人気モデルの一つとなった。
- 女子ツアーではMJ-5SやMJ-6Sを中心に使用者が多く、つかまりすぎない安定感が評価された。
2016年以降の変化
- 2016年以降、グラファイトデザインから「ツアーAD GP」「ツアーAD IZ」といった後継モデルが登場。
- PGAツアーや国内プロは新モデルへと移行する流れがあり、MJの使用率は徐々に低下。
- アマチュアの間でも中古市場での流通が中心となり、最新モデルと比較検討される存在となった。
現在の使用率
- 2025年時点でツアーAD MJを現役で使用するプロはほぼいない。
- アマチュア市場では「安定した中調子シャフトを安価に入手できる」として一定の人気が続いている。
- 特に中古でのMJ-6Sは今なお需要が高く、ショップでも売れ筋の一つとして扱われている。
使用率から見る評価
ツアーADシリーズは常に最新モデルが注目されるため、旧モデルは使用率が下がっていくのが自然な流れです。その中でMJは「プロが多く使用した安定型シャフト」という実績があるため、中古市場での評価は依然として高い位置にあります。実際に「現行モデルに比べても十分使える」という声も多く、特にアマチュアにとってはコストパフォーマンスの良い選択肢となっています。
使用率まとめ
- 発売当初は国内外ツアーで高い使用率を誇った
- 新モデル登場に伴いプロの使用率は減少
- 現在は中古市場を中心にアマチュアに根強い人気がある
このように、ツアーAD MJの使用率はピークを過ぎたものの「歴史的に評価された安定型モデル」として今なお価値を持ち続けています。
ツアーADMJ合う人と合うヘッド
ツアーAD MJが合う人の特徴を一言で表すと「安定感を求めつつ、叩いても左に行きにくいシャフトを求めるゴルファー」です。中調子設計によってスイングタイプを選びにくく、多くのプレーヤーにフィットしますが、特に適性が高いゴルファー像があります。また、組み合わせるヘッドによってシャフトの特性がさらに引き出されるため、ヘッドとの相性も重要です。
合う人の特徴
- ヘッドスピードが42〜48m/s程度の中〜上級者
このレンジのプレーヤーはシャフトのしなりを感じつつも、暴れない安定感を体感できます。 - 左のミスを抑えたいフッカー
MJは先端剛性が高いため、左に曲がる球を嫌うゴルファーに安心感を与えます。 - スライスに悩むが極端な捕まりは避けたい人
過度につかまるわけではないため、スライサーが使用しても「安定感」を得やすい。 - 中弾道で強い球を打ちたい人
高すぎず低すぎない中弾道を実現できるので、風に強いショットを打ちたい人にも向いています。
合うヘッド
ツアーAD MJは「つかまりすぎないシャフト」という性格を持つため、ヘッド選びではその特性を補完する組み合わせが効果的です。
- ドライバー
- 低スピン系のヘッド(例:テーラーメイドSLDR、キャロウェイXRシリーズなど当時の低スピンモデル)と組み合わせると、打ち出しが安定しやすい。
- 近年の慣性モーメントが高い大型ヘッド(例:PING Gシリーズ)と組むと、直進性がさらに向上する。
- フェアウェイウッド
- 地面からのショットでも弾道を安定させたい人に好相性。
- 特にロフトが立った3Wでも球が上がりすぎず、ラインの出しやすさが際立つ。
- ユーティリティ(限定的に)
- ユーティリティ専用のMJシャフトは少ないものの、重量調整をすれば組み込み可能で、方向性を安定させたい中上級者に向いている。
フィッティングの観点
ツアーAD MJを試す際には、自分の「弾道の傾向」と「求める方向性安定感」を基準にフィッティングするのがおすすめです。左へのミスが多い人や、中弾道で風に負けないショットを求める人には特に適合しやすい傾向があります。また、ヘッドの重心設計との相性を見極めることで、シャフトの特性を最大限に活かすことができます。
まとめ
ツアーAD MJは「ヘッドスピードが速めで安定感を求めるプレーヤー」「左のミスを嫌うゴルファー」に特に合うシャフトです。さらに、低スピン系や慣性モーメントの高い大型ヘッドと組み合わせることで、その持ち味である安定感と方向性をさらに強化することができます。
スライサー
ツアーAD MJは「スライサーに合うのか?」という点でもよく議論されます。結論から言うと、MJはスライスを劇的に改善するシャフトではありませんが、スライス傾向のプレーヤーにとって「安定感を得やすい」選択肢になり得ます。理由は先端剛性の高さと中調子のバランスにあります。
スライサーに与える効果
- 捕まりすぎない設計
MJは先端剛性が高いため、シャフトが過度に走って左へ行く動きが少なく、安定したフェースコントロールが可能です。これにより「スライスを無理に直そうとしてフックが出る」というリスクを減らせます。 - 中調子でタイミングを取りやすい
シャフト全体がしなり、スライサーでも「振り遅れ」を感じにくい設計。タイミングを合わせやすくすることで、スライスを軽減できる可能性があります。
ただし「スライス矯正シャフト」ではない
スライスの根本原因はアウトサイドイン軌道やフェースの開きであり、シャフトだけで完全に改善することはできません。MJは捕まりすぎない分、極端なスライサーが使用すると「右への球筋」がそのまま出る場合もあります。そのため、スライサーがMJを使用する場合は「安定して右方向に打てる」ことをメリットと考えると良いでしょう。
スライサーにおすすめの組み合わせ
- 高慣性モーメントの大型ヘッド
例:PING Gシリーズ、キャロウェイEPIC系など。直進性を高め、右への曲がりを軽減。 - ロフト角多めのドライバー
球が上がりやすくなり、スライスが軽減しやすい。 - 適切なフレックス選択
MJ-5SやMJ-6Sなど、柔らかめのスペックを選ぶとシャフトのしなり戻りを活かしてつかまりやすくなる。
スライサーに向いている人の例
- フェードを持ち球にしていて、さらに安定させたい人
- 捕まりすぎるシャフトでは左へのミスが怖い人
- 「スライスを直す」より「スライスを安定させたい」人
まとめ
ツアーAD MJは「スライスを直すシャフト」ではなく「スライスを安定させるシャフト」と捉えるのが正解です。特に軽度のスライサーやフェードヒッターにとっては、左に行きにくい安心感と直進性を得られるメリットがあります。
暴れる?
ツアーAD MJは「暴れるシャフトか?」という観点で評価されることがあります。一般的に「暴れる」とは、シャフトが安定せずボールの方向性や飛距離にバラつきが出る状態を指します。MJは中調子で設計されており、しなり戻りのタイミングが取りやすいため、極端に暴れるシャフトではありませんが、使用者のスイング特性や選ぶスペックによってはミスヒットが出やすいこともあります。
安定性の理由
- 中調子設計
シャフト全体がしなり、手元から先端までスムーズな挙動を見せるため、タイミングを合わせやすく暴れにくい構造です。 - 適度なトルク
MJシリーズはトルクが4.3〜4.9程度で設計されており、スイング中のシャフトねじれを抑制。これによりフェースの向きが安定し、ボールの方向性が乱れにくくなります。 - 先端剛性の高さ
先端部が硬めの設計になっており、ヘッドのブレを最小限に抑制。高弾道を狙いやすく、左右のバラつきを軽減します。
暴れやすくなる条件
- スイングスピードとのミスマッチ
フレックスが硬すぎる、または柔らかすぎる場合、しなり戻りのタイミングが合わず、暴れる感覚が出やすくなります。 - 極端なアウトサイドイン軌道
シャフト自体は安定しても、スイング軌道が不安定な場合、ヘッドの挙動が乱れやすくミスが出ることがあります。 - 重量の不一致
適切な重量バランスでない場合、シャフトのしなりが体感とずれ、タイミングが取りにくくなることがあります。
暴れるかどうかのチェックポイント
- ドライバーでのフェアウェイキープ率
- ミスヒット時の球筋の安定性
- スイング中の手元感覚とヘッド挙動の一致
まとめ
ツアーAD MJは「暴れるシャフト」とは言えませんが、ユーザーのスイング特性やフレックス・重量選択によっては挙動が不安定になることがあります。適切なフレックスとヘッドの組み合わせ、スイング軌道の安定化が、MJの性能を最大限引き出すポイントです。
後継
ツアーAD MJの後継モデルについては、現行のラインナップや市場動向から注目されています。MJシリーズは、アマチュアゴルファーからプロまで幅広く使用されているため、メーカーは改良版や新モデルを投入することがあります。後継モデルは、従来のMJの特性を引き継ぎつつ、振動特性や剛性バランス、素材改良による打球感の向上が期待されます。
後継モデルでの改良ポイント
- 素材の進化
新型MJでは高弾性カーボンやナノカーボンを採用することで、しなり戻りの速度を向上。結果としてボール初速が高くなり、飛距離アップが期待できます。 - 剛性分布の最適化
中間部の剛性を微調整し、スイング中のブレを最小化。特にフェード・ドローの球筋コントロールをしやすくなります。 - 重量ラインナップの拡充
従来モデルでは少なかった軽量モデルや、逆にハードヒッター向けの重めモデルが追加され、幅広いスイングタイプに対応。 - フィーリングの向上
振動吸収性や手元のしなり感を調整し、よりスムーズな振り抜きが可能に。長時間ラウンドでも疲れにくい設計です。
後継モデル選定のポイント
- スイングスピードとのマッチング 自分のスイングスピードに合ったフレックスを選ぶことで、後継モデルの性能を最大限発揮できます。
- ヘッドとの相性確認 後継MJは従来よりも剛性バランスが異なる場合があるため、試打で自分の使用ヘッドとの相性を確認することが重要です。
- 弾道の安定性チェック 新型では初速や打ち出し角が改善されている場合があるので、理想弾道が出るかどうかを確認します。
まとめ
後継モデルのMJは、従来のシャフト特性を維持しつつ、素材・剛性・重量の面で進化しています。より幅広いスイングタイプに対応できる設計になっており、特にボール初速や弾道安定性を重視するゴルファーには魅力的な選択肢です。購入前には必ず試打を行い、自分のスイングに合ったモデルを選ぶことが推奨されます。
IZはどのヘッドに向いてる?
ツアーAD MJシリーズのIZ(Increased Zoom)モデルは、特に特定のヘッドタイプとの相性を意識して設計されています。IZはシャフトのしなり戻りの速さと中間剛性のバランスが特徴で、ボールの初速向上と打ち出し角の安定性を重視するゴルファーに適しています。特にドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティなどの各クラブで効果が異なるため、ヘッドとの組み合わせが重要です。
ドライバーとの相性
- 高慣性モーメント(MOI)ヘッド
IZは中間部がしなやかで先端剛性が高いため、高MOIのドライバーヘッドと組み合わせると、芯で捉えやすく直進性が向上。フェード・ドローの打ち分けも比較的容易になります。 - 低スピン設計ヘッド
IZの弾道安定性は低スピンヘッドとの相性が良く、吹き上がりすぎず適度なキャリーとランが得られます。
フェアウェイウッドとの相性
- 中弾道設計ヘッド
IZは軽量かつ中間剛性が最適化されているため、フェアウェイウッドでのティーショットやセカンドショットにおいて、ボールの上がりやすさと安定性の両立が可能です。 - 高慣性ヘッドとの組み合わせ
シャフトのしなり戻りと慣性モーメントの組み合わせにより、芯を外しても方向性が安定しやすく、ミスヒットの影響を軽減します。
ユーティリティとの相性
- スピンコントロール重視
ユーティリティでは弾道の高さとスピン量をコントロールすることが重要。IZは中間剛性が安定しているため、軽い振りでも狙った弾道を再現しやすい設計です。 - ショートからミドルレンジ対応
ロフト角が大きめのユーティリティでもIZの特性により、距離感と方向性を合わせやすく、グリーン周りでの精度向上が期待できます。
選定のポイント
- ヘッド重量とのバランス ヘッドが重すぎる場合、IZのしなり特性が活かせないことがあるため、適正重量ヘッドの使用が推奨されます。
- スイングタイプの確認 スイングスピードやテンポによりIZの弾道安定性が変わるため、試打での確認が必須です。
- 打ち出し角の調整 IZの特性を活かすために、ドライバーやフェアウェイウッドではロフト角調整機能付きヘッドとの組み合わせが有効です。
まとめ
ツアーAD MJ IZは、ドライバーからユーティリティまで幅広く使用可能ですが、特に高MOIや中弾道設計のヘッドと相性が良く、弾道安定性や方向性の改善に寄与します。ヘッドとの適正バランスやスイングタイプを確認し、試打でフィーリングを確かめることが、最適な組み合わせ選びのポイントです。
ツアーADMJ合う人まとめ
ツアーAD MJシリーズは、その特性から特定のゴルファーに非常に適しているシャフトです。まず、シャフトの挙動としては中元調子で、しなり戻りがスムーズでボールのつかまりを助ける一方、暴れにくく安定性が高い点が特徴です。これにより、フェード・ドローの打ち分けがしやすく、スライサーや軽く振るゴルファーでも扱いやすい設計になっています。また、シャフトの軽量化や振動数の設定により、スイングスピードが中〜速めのゴルファーに最も適しており、ヘッドスピードを効率よくボール初速に変換できます。
適性ゴルファー
- スライサー スライスに悩むゴルファーは、MJシリーズの中元調子による球筋補正力と安定性で、フェード系ショットの改善が期待できます。
- 暴れやすいスイングのゴルファー シャフトの先端剛性と中間のしなり戻りバランスにより、スイング中の暴れを抑え、方向性の安定化を図れます。
- 中〜速スイングのゴルファー 振動数や重量バリエーションが適度に設計されており、適正スイングスピードで最大の飛距離と操作性を発揮します。
適合ヘッド
- 高MOIドライバー:ボールのつかまりと直進性を向上
- 中弾道フェアウェイウッド:方向性と高さの安定化
- ロフト調整可能ユーティリティ:弾道コントロールが容易
選ぶ際のポイント
- シャフトの硬さ・振動数を自身のスイングスピードに合わせる
- 試打で球筋や弾道のフィーリングを確認
- ヘッド重量とのバランスを最適化し、MJの中元調子を活かす
まとめ
ツアーAD MJは、安定性と操作性のバランスが優れており、スライスに悩むゴルファーやスイングが暴れやすい人、中〜速スイングのゴルファーに最適です。ヘッドとの組み合わせや振動数を確認することで、飛距離と方向性を最大限に引き出すことが可能です。特に、高MOIドライバーや中弾道設計のフェアウェイウッドとの相性が良く、幅広いクラブで使用できる汎用性も魅力の一つです。