
三菱ケミカルのディアマナシリーズは、日本のクラブフィッターや競技ゴルファーの間でも非常に高い評価を得ているシャフトブランドです。
特に「PD」「GT」「ZF」など、シリーズごとに異なる挙動や特性があることから、自分に合ったモデルを選ぶためには性能の違いや分布図の理解が欠かせません。
本記事では、ディアマナシャフトの全体像からスペックの違い、テンセイとの比較、そして分布図を使った最適な選び方まで、詳細に解説します。
記事の内容一覧
- 三菱ケミカルのディアマナのシャフト一覧
- シャフトスペック
- シャフトの種類と特徴
- 比較
- ディアマナのシャフト分布図
- PDのシャフト分布図
- ディアマナとテンセイの違い
- 何調子のシャフトか?
- PDとGTの違い
- ディアマナシャフト分布図まとめ
目次
ディアマナシャフト分布図で選ぶための知識と比較
ディアマナシリーズを正しく理解するには、各モデルの特徴やスペック、調子の違いを把握し、シャフト分布図を用いて自分に最適なモデルを見極めることが重要です。
本記事ではディアマナの全シャフトモデルを一覧で紹介し、スペックや挙動を比較した上で、PD・GT・ZFなどの分布図を使って選び方を解説します。さらにテンセイとの比較や何調子かという疑問にも明確に答えていきます。
三菱ケミカルのディアマナのシャフト一覧
ディアマナシリーズは2000年代初頭に三菱ケミカル(旧・三菱レイヨン)から発売され、日本だけでなく海外のツアープロからも高評価を得てきたカーボンシャフトです。シリーズごとに明確なフィーリングと挙動の違いがあり、以下のように分類されます。
■ディアマナシリーズ一覧(代表モデル)
シリーズ名 | 発売時期 | 調子 | 特徴 |
---|---|---|---|
青マナ(B) | 初代~Bシリーズ | 中元調子 | 弾きと安定感のバランス型 |
赤マナ(R) | Rシリーズ~RF | 先調子 | 弾き感・捕まり重視 |
白マナ(W) | Wシリーズ~ZF | 元調子 | 叩けるタイプでハードヒッター向け |
PD | 2021年~ | 中元調子 | 現代的な中間剛性設計 |
GT | 2023年~ | 中調子 | スムーズな撓り戻りで安定性重視 |
ZF | 2019年~ | 元調子 | ハードヒット対応、高弾道モデル |
これらのモデルは過去から現在に至るまで代替わりしており、同じ「青マナ」や「白マナ」という呼称でも時代によって設計思想が変わっています。特に近年の「PD」「GT」「ZF」はそれぞれの設計がシャフト分布図にしっかりと現れており、パフォーマンスに直結しています。
さらに、ディアマナはシリーズごとに素材やトルク、重量配分も異なり、単に調子だけで選ぶのではなく、クラブ全体のバランスやスイングテンポとの相性も重要になります。後続のセクションでスペックや分布図とあわせてより詳しく掘り下げていきます。
シャフトスペック

ディアマナの各シリーズには、それぞれ複数のフレックス(硬さ)、重量、トルク値(ねじれ量)などのスペックが設定されています。これらの違いを理解することが、自分のスイングに合う最適なモデルを選ぶための第一歩です。
■代表スペック比較(PDシリーズを例に)
モデル | フレックス | 重量(g) | トルク | キックポイント |
---|---|---|---|---|
Diamana PD 50 | R | 約53 | 4.9 | 中元調子 |
Diamana PD 60 | S | 約64 | 3.7 | 中元調子 |
Diamana PD 70 | X | 約75 | 3.2 | 中元調子 |
このように、同じシリーズでも重量やフレックスによってトルクや挙動が微妙に異なります。例えば、PD-50 Rはトルクが高めでしなり戻りが早く、スインガー向けですが、PD-70 Xになると剛性が上がり、タイミングが遅れてもしっかり叩ける構造になっています。
■トルクの見方
トルクの値が大きい=ねじれやすく柔らかい印象を持ちやすいですが、実際は振り心地とのバランスで評価する必要があります。ディアマナは全体に「数字以上にしっかりして感じる」設計がされており、カタログスペックの読み方には注意が必要です。
シャフトの種類と特徴
ディアマナシリーズのシャフトには、それぞれのモデルごとに異なる調子(キックポイント)、設計思想、プレーヤー対象が存在します。種類によって弾道の高さ、スピン量、打ち出し角、球のつかまり具合が大きく異なるため、正しい理解が必要です。
■種類ごとの設計意図と特徴
- 白マナ(元調子) 高剛性で切り返しからしっかり感がある。弾道は低め、スピンも抑えられ、強弾道。ハードヒッターや左を嫌うプレーヤーに最適。例:ZF、Wシリーズ。
- 青マナ(中元〜中調子) 程よい撓り戻りで中弾道。安定感とタイミングの取りやすさがバランス。アマチュアのフィッティングで最も好まれる傾向。例:PD、GT。
- 赤マナ(先調子) シャフト先端が動くため、ボールが上がりやすくつかまりやすい。ドローヒッターやスインガーに向く。捕まりを改善したいプレーヤーにおすすめ。例:RF、Rシリーズ。
■新シリーズの中間的ポジション
近年のPD、GT、ZFなどは、上記のクラシックな分類を受け継ぎつつ、現代のスイングスピードやボール設計に最適化されています。
- PD:中元調子ながら先端剛性も高く、吹け上がりを抑制
- GT:全体のしなりでスムーズな振り抜きを実現
- ZF:ハードながら撓り戻りが鋭く、意外な高さが出る設計
これらは単に「元調子」「中調子」といった分類だけでなく、フィーリングと打ち出しの組み合わせまで考慮された設計がなされています。
■フィッティングの重要性
実際に打ってみると、同じ「中調子」と表記されていても、挙動に大きな違いがあります。例えばPDはしっかり中元剛性を感じるのに対し、GTは全体が柔らかく感じられるような撓り方をします。
また、シャフトの特性はクラブ長・ヘッド重量・スイングテンポによっても変化するため、必ず試打して体感フィーリングを確認するのが重要です。
比較
ディアマナの各モデルを比較する際には、「剛性分布」「弾道特性」「フィーリング」の3点に着目することがポイントです。単純に重さやトルク値だけを比較しても、実際の打感や挙動は異なります。以下は主力3モデル(PD、GT、ZF)の比較です。
■主力3モデル比較表
モデル | 調子 | 打ち出し | スピン | 剛性感 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
PD | 中元 | やや低い | 少なめ | 高い | 叩けるが安定性も高い |
GT | 中 | 中 | 中 | 中 | 振り抜きが良くタイミングが取りやすい |
ZF | 元 | 低め | 少なめ | 非常に高い | プロ好みの叩けるタイプ |
■比較ポイント
- 打ち出しとスピン
GTが最も中間的な性能で、万人に合いやすい。PDは吹け上がりにくく、低スピン強弾道を好むプレーヤー向け。ZFは低打ち出し・低スピンで、ハードヒットとの相性が抜群。 - 操作性とつかまり
GTはつかまりも程よく、フェード・ドロー両方が打ちやすい。PDとZFはどちらかというと捕まりを抑えた設計で、左のミスを減らしたい人に好まれる。 - 打感・フィーリング
PDは全体剛性が高く、しっかりしているが先端に適度なしなりがあるため、硬さを感じすぎない。GTは撓りがスムーズでフィーリング重視派に最適。ZFは打ちごたえがあり、芯で打てたときの強さが際立つ。
■選び分けの目安
タイプ | おすすめモデル |
---|---|
スインガー(タイミング重視) | GT |
ハードヒッター(叩いて飛ばす) | ZF |
操作性+直進性重視 | PD |
このように、スペック値では似ているように見えるPDとGTでも、シャフト全体の剛性配分や設計思想の違いにより、体感・弾道・挙動に明確な差が生じます。次章ではその違いを「分布図」で視覚的に捉える方法を解説します。
ディアマナのシャフト分布図
ディアマナシリーズを理解するうえで重要なのが、各モデルの「剛性分布」「調子」「フィーリング」を視覚的に整理したシャフト分布図の活用です。三菱ケミカルが公式に公表するものではありませんが、フィッティング現場やメーカー資料に基づいてプロショップなどが作成した分布図は、シャフト選びの指針として非常に役立ちます。
シャフト分布図の見方
一般的なディアマナ分布図は、以下の2軸で構成されます。
- 横軸(スピン量または弾道の高さ):左に行くほどスピン少なめ/低弾道、右に行くほどスピン多め/高弾道
- 縦軸(フィーリング/つかまりやすさ):上に行くほどしっかり/つかまりにくい、下に行くほど撓る/つかまりやすい
この2軸をベースに、各シャフトモデルが配置されることで、自分のスイング傾向に適したモデルが視覚的に選びやすくなります。
■代表的な分布図での配置例(参考)
モデル | 横軸:弾道/スピン | 縦軸:剛性感/つかまり |
---|---|---|
ZF | 低スピン・低弾道(左側) | 非常にしっかり(上側) |
PD | やや低め(中央〜左) | 剛性高め(中〜上) |
GT | 中スピン・中弾道(中央) | 柔らかめ(中〜下) |
RF | 高スピン・高弾道(右側) | よく撓る(下側) |
この配置によって、例えば「左を消したい」「叩いても吹けないものが良い」という人には左上に位置するZFやPDが選ばれやすくなり、「球が上がらない」「つかまりが悪い」という人には右下のRFがフィットします。
■分布図の活用ポイント
- スイングの問題点を補う道具選び:弾道が低すぎるなら右寄りへ、つかまりが悪ければ下側へ
- 現在使っているシャフトの立ち位置を確認:感覚とのズレを視覚的に検証できる
- フィッティング時の比較検討:似た位置にあるモデルの試打比較で自分にベストな選択を導ける
■注意点
シャフト分布図はあくまで目安であり、ヘッドの影響、クラブ長さ、スイングタイプなど複合的な要素を無視して一概に判断することはできません。ただし、複数モデルで迷っている人にとっては非常に参考になる材料であり、事前の候補選びを絞るうえでは欠かせないツールとなっています。
PDのシャフト分布図

ディアマナPDは、2021年に登場した中元調子のモデルで、プロアマ問わず高評価を得ているシリーズです。その分布上のポジションは「中〜低スピン」「つかまり抑えめ」「しっかり感強め」といった特性をもっています。
ここではPD単体のモデルバリエーションと、その中での分布について詳しく見ていきます。
■PDシリーズの基本設計と特性
- 調子:中元調子
- ターゲット:パワーヒッター、ヘッドスピード43m/s以上
- フィーリング:手元にしっかり感があり、インパクトで暴れない
- 弾道:やや低めで直進性の高い強弾道
- スピン量:抑え気味で風に強い
PDシリーズは「左に行きにくく叩けるが、それでいて扱いやすい」というバランスが評価されています。
■PD内での重量帯ごとの傾向
フレックス | 重量(g) | 特性 |
---|---|---|
PD 50(R〜S) | 約56〜59g | 一般アマ向け、振りやすく球が上がりやすい |
PD 60(S〜X) | 約65〜68g | 中〜上級者向け、低スピンで強弾道 |
PD 70(X以上) | 約75g前後 | ハードヒッター向け、吹けずに左を防ぐ |
同じPDでも、重量帯やフレックスにより挙動が大きく異なります。例えばPD 50はやや先端寄りの撓り戻りがあり、つかまりも感じやすいのに対し、PD 70は非常にシャープでミスヒットに厳しくなります。
■分布図でのPDの位置
多くのフィッティング資料で、PDは「低スピン」「やや捕まりにくい」「高剛性」という位置にプロットされており、ZFよりは少し柔らかく、GTよりもしっかり感があるモデルとして位置づけられています。
ディアマナとテンセイの違い
ディアマナとテンセイは、いずれも三菱ケミカルが展開するカーボンシャフトブランドであり、高性能シャフトとして多くのプロやアマチュアに使用されています。ただし、それぞれのブランドコンセプトやフィーリング、使用素材、設計思想には明確な違いがあります。ここでは両者の違いについて、スペックや性能、ターゲットゴルファーなど複数の視点から比較していきます。
■ブランドコンセプトの違い
ブランド | 開発背景と方向性 |
---|---|
ディアマナ | 日本市場を主軸に開発され、剛性分布と調子の細分化による多様な選択肢を提供 |
テンセイ | グローバル市場(特に米国)を意識し、フィーリング重視と最新素材融合による革新性が特徴 |
ディアマナは剛性感とフィードバックのバランスに優れ、クラブとのマッチング重視のゴルファーに好まれます。一方テンセイは、素材とテクノロジーの進化によるパフォーマンス向上を狙い、特にプロツアーではテンセイCK Proシリーズが高い使用率を誇ります。
■使用素材と製造技術
- ディアマナ:三菱ケミカル独自の「MR70」高弾性カーボンや、Xlink Tech(樹脂技術)を用いたモデルもあり、剛性分布によるシャフト挙動の最適化に特化
- テンセイ:カーボンに加えて、アルミファイバー、バサルト繊維、銅線など複合素材を使用し、粘りやスムーズな撓り戻りを実現
■フィーリングと性能差
ディアマナはモデルごとに明確な調子設計がなされており、「元調子」「中元」「中」「先調子」とラインナップされ、スイングの再現性をサポートします。一方テンセイは、同じモデル内でもフィーリングを重視し、撓り戻りやしなり感の滑らかさが特徴です。
■適合するゴルファーの傾向
- ディアマナ:シャフトで弾道や方向性をしっかりコントロールしたい中上級者
- テンセイ:タイミング重視・スムーズな撓りを好むスインガー系ゴルファー
総じて、ディアマナは日本人ゴルファーやフィッティング重視派に好まれ、テンセイは素材技術や感覚重視のプレイヤーに支持されています。
何調子のシャフトか?
ディアマナシリーズに共通する特徴の一つは、モデルごとに異なる「調子」が明示されていることです。調子とは、シャフトのどの部分が主に撓るかを表す用語で、「元調子」「中元調子」「中調子」「先調子」などがあります。調子の違いは、スイングテンポや打ち出し角、スピン量に大きく影響を与えるため、シャフト選びにおいて非常に重要な要素となります。
■各モデルの代表的な調子
モデル名 | 調子 | 特徴 |
---|---|---|
ディアマナZF | 元調子 | 左を抑えたい、叩きたい人向け。弾道低め |
ディアマナPD | 中元調子 | バランス型。つかまり過ぎずしっかり感 |
ディアマナGT | 中調子 | 柔らかく撓って飛ばせる。やや捕まりやすい |
ディアマナDF | 中元調子 | しなり感と直進性のバランスが良い |
ディアマナRF | 先調子 | 高弾道でつかまりやすい、スインガー向け |
調子は、個々のゴルファーのスイングスタイルによって向き不向きがあり、単に「先調子だから初心者向き」「元調子だから上級者向き」と決めつけることはできません。
■調子による影響
- 元調子:切り返しでしっかり感があり、左へのミスが減る。叩いても吹き上がりにくい。
- 中元調子:バランス型で適応力が高い。切り返しのタイミングも取りやすい。
- 中調子:撓り戻りのタイミングが取りやすく、球が上がりやすい。
- 先調子:インパクト付近で撓りが戻り、ヘッドが走る。つかまりが良いが左に出やすいリスクもある。
スイングテンポが速くて切り返しの強い人は、元調子や中元が合いやすく、スムーズなスイングでタイミングを取りたい人は中調子〜先調子の方が適しています。
PDとGTの違い
ディアマナPDとGTは、ともに中〜中元調子に分類されるモデルですが、剛性感やフィーリング、スピン量、ターゲットプレイヤー層などに明確な違いがあります。ここではその違いを詳細に比較します。
■基本スペック比較
特性 | ディアマナPD | ディアマナGT |
---|---|---|
調子 | 中元調子 | 中調子 |
フィーリング | しっかりしていて叩ける | よく撓って粘る |
スピン量 | やや抑えめ | やや多め |
弾道 | 低〜中弾道 | 中〜高弾道 |
ターゲット | パワーヒッター・中上級者 | アマチュア全般〜上級者 |
重量帯 | 50〜70g台 | 40〜70g台 |
■プレースタイルごとの適合
- ディアマナPD:方向性重視でスピンを抑えたい人、左へのミスを嫌うプレイヤー、球を叩きたい
- ディアマナGT:高弾道で飛ばしたい人、シャフトにしなりを感じてタイミングを取りたい人
■選び方の指針
ヘッドスピードが45m/s以上あり、球を押し込むスイングができる人はPDを、ヘッドスピードが40〜44m/s程度でスムーズに振りたい人はGTの方が扱いやすい傾向にあります。また、GTはつかまりが良くミスに寛容なため、PDより幅広いゴルファー層にマッチします。
ディアマナシャフト分布図まとめ
ディアマナシリーズは三菱ケミカルが展開する高性能カーボンシャフト群であり、シャフト性能の細かな違いを視覚的に理解するために「シャフト分布図」が非常に有効な手段となります。この記事で解説してきた各モデル(PD、GT、ZF、TBなど)の特徴をふまえながら、分布図によってどのようにシャフトを選定すべきか、改めてポイントを整理します。
■分布図の役割
ディアマナのシャフト分布図は、主に以下の2軸で構成されることが一般的です。
- 横軸(つかまりやすさ・トルク)
- 縦軸(シャフトの硬さ感・しっかり感)
この2軸を用いて、各モデルの「剛性分布」「弾道特性」「振り心地」などを比較できます。特にフィッティング現場では、この図がシャフト選びの出発点になることも多く、ゴルファーのスイングタイプに応じたシャフト提案に役立っています。
■ディアマナ分布図での主な位置関係
シャフト | 剛性感 | つかまり | 代表的な特性 |
---|---|---|---|
ZF | 非常に高い | 抑えめ | 叩ける低スピン・元調子 |
PD | 高い | やや抑えめ | 中元調子、直進性重視 |
GT | 中 | やや高め | 中調子、しなり戻りが滑らか |
TB | やや高め | 中 | 中元調子、シャープな振り心地 |
RF | 低め | 非常に高い | 先調子、高弾道とつかまり重視 |
このように、剛性感の高さやつかまり性能に応じてモデルが配置されており、たとえば「ZF」は最もしっかり感が強くつかまりが弱め、「RF」はその逆に位置します。
■選び方のヒント
- ヘッドスピードが速く、ミスを抑えたい人:ZFやPDが最適
- ややスインガー気質で高弾道を求める人:GTやRFが扱いやすい
- 飛距離と方向性のバランスを重視したい人:TBやPDがバランス型
■フィッティングの重要性
分布図はあくまでも目安であり、実際にはヘッドとの相性、シャフト重量、フレックス(硬さ)、キックポイントなど複数要素が絡みます。したがって、最終的なシャフト選びには【フィッティング】が不可欠です。特に以下の要素は試打を通じて実感する必要があります。
- 弾道の高さとスピン量
- 振った時のしなり戻りの感覚
- トルクによるヘッドの挙動
- 打ち出し角の安定性
プロショップやクラフトマンによる診断を受けることで、より自分に適したモデルを選ぶことができ、無駄な買い替えやミスマッチを防げます。
■今後のモデル追加にも注目
ディアマナは定期的に新シリーズが追加されており、最新技術やトレンドが反映されています。過去にはB、S、R、Xシリーズなどが人気を集め、現在ではPDやGTが主流です。将来的にはより幅広いスイングタイプに対応したモデルや、複合素材の進化版なども登場が期待されます。
■まとめ
ディアマナシャフト分布図を活用することで、自分のスイングタイプや求める球筋に合ったモデルを視覚的かつ理論的に絞り込むことが可能です。本記事で解説した各シャフトの特性や分布図上の位置関係を参考に、実際の試打やフィッティングと組み合わせて、自分にベストな1本を見つけてください。ゴルフにおけるシャフト選びは、スコアや飛距離だけでなく、プレーの満足度にも直結する重要な要素です。