ツアーADBB似たシャフト選び徹底比較ガイド

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ツアーAD BBは、グラファイトデザイン社の中でも「叩ける中元調子」として高評価を得たシャフトです。

フェード系ヒッターやスライスを抑えたいゴルファー、直進性重視のセッティングを求めるプレイヤーから長年支持されています。

本記事では、ツアー AD BB 似たシャフトについて、BB自体の詳細スペックをはじめ、剛性分布・調子・使用プロ・試打レビュー・歴代比較・似たシャフトまで全方向から解説します。

記事の内容一覧

  1. ツアーADBBのスペック
  2. 調子
  3. 使用プロ
  4. 歴代モデル
  5. 試打
  6. ツアーADBB似たシャフト
  7. 合う人
  8. 剛性分布
  9. スライサー
  10. ツアーADBB似たシャフトまとめ

目次

ツアーADBB似たシャフトの選び方と違いを徹底分析

「ツアー AD BB 似たシャフト」というテーマを軸に、まずBBそのものの特性や歴史、調子、実績を徹底的に整理します。そのうえで、どのようなシャフトが「似ている」といえるのかを、剛性・挙動・使用者の感想など多角的に分析。BBと似た使用感のシャフトを選びたい方、またはBBからの買い替えを検討するゴルファーに向けた、確かな情報を網羅しています。


ツアーADBBのスペック

ツアーAD BB(Tour AD BB)は、グラファイトデザインが2012年に発売したドライバー・フェアウェイウッド用シャフトで、「ブルーバレット(Blue Bullet)」の名で知られています。その特徴は、中元調子でありながら剛性感が強く、しっかり叩いても暴れず、左へのミスを防ぎやすいという点にあります。

基本スペック

モデル名フレックス重量(g)トルク(°)調子
BB-5R2 / R / S54 / 56 / 574.4 / 4.2 / 4.0中元調子
BB-6S / X65 / 663.2 / 3.0中元調子
BB-7S / X74 / 753.0 / 2.8中元調子
BB-8X862.8中元調子

特性の詳細

  • トルク値の抑制:BBはシリーズ全体でトルクが低めに設定されており、スイング中のシャフトのねじれを抑制。これによりインパクト時のブレが少なく、芯でとらえやすいフィーリングが得られます。
  • 先端剛性の高さ:先端部の剛性を高めることで、スピン量を減らし、低打ち出しかつ前へ伸びる弾道を生み出します。これが「吹け上がりにくい」要因の一つです。
  • 重量帯の広さ:50g台から80g台まで幅広く揃っており、スイングスピードやヘッドとの相性に応じた選択が可能です。特に6Sと6Xはプロアマ問わず人気の中心です。
  • 中元調子の安定性:手元側から中間にかけての剛性がしっかりしており、振り遅れやタイミングのズレが起こりにくい構造です。強めに振ってもシャフトが耐えるため、スイングスピードの速いゴルファーに好まれます。

他スペックとの違い

ツアーAD DJ(中調子)やMT(中調子・走り感)と比べると、BBは粘りよりも剛性感・直進性を重視した設計になっており、捕まりすぎることを嫌うゴルファーにとって非常に魅力的です。左を怖がらずに振り切れる点が大きなメリットで、結果的に飛距離と方向性を両立できます。


調子

ツアーAD BBは「中元調子」に設計されており、しなり戻りのポイントが手元寄りに設定されています。このシャフトの「調子」は、単にしなりの位置を示すだけでなく、ゴルファーが感じるフィーリングやタイミングの取りやすさにも大きな影響を与えます。

中元調子とは?

  • 中間から手元にかけてしなりが出る設計
  • シャフト全体が均等にしなって、インパクト時に「押す」感覚がある
  • 手元でタイミングを取るゴルファーに合いやすい

BBの中元調子は、かなりしっかりした設計となっており、特に手元の剛性が高めです。そのため、しなり戻りが早すぎず、スイングテンポが速いゴルファーでも暴れることがありません。また、スイング中のシャフトの「ねじれ」も少なく、軌道が安定しやすいのが特徴です。

各重量帯の調子感

  • BB-6 S:中でもバランスが良く、中級者〜上級者の使用率が最も高いモデル。しなり戻りのタイミングがつかみやすく、操作性に優れています。
  • BB-7 X:重量・剛性ともに非常に高く、振り抜くためにはスイングスピードが必要。プロユースにも耐える仕様です。
  • BB-5 S:やや軽量でトルクも大きくなるが、安定性を保ったまま振れる設計。ヘッドスピードが平均的なゴルファーにマッチします。

調子のメリットと課題

  • メリット
    • フェースの開閉が穏やかで、操作しやすい
    • 左へのミスが出にくい
    • 叩いても暴れない
  • 課題
    • スイングスピードが遅いとしなりを感じにくい
    • 初心者には硬く感じる可能性あり

使用プロ

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ツアーAD BBは、その剛性バランスと操作性の高さから、国内外問わず数多くのツアープロに使用されてきた名作シャフトです。特に「叩ける中元調子」という特性は、ドライバーで強弾道を求めるプロたちのニーズと一致し、高い使用率を誇っていました。以下では、実際にBBを使用していた代表的なプロ選手と、その使用状況を紹介します。

国内ツアーでの使用実績

  • 石川遼プロ
     2012年〜2014年ごろにツアーAD BB-6Sを使用。フェードボールを持ち球とする石川プロにとって、BBのしっかりした中元調子は弾道の安定と方向性確保に貢献しました。また、先端剛性が高く吹け上がらない挙動が、スピン量を抑えたい場面において非常に有効でした。
  • 小田孔明プロ
     BB-6Xを主に使用。スイングスピードが速く、しっかり叩きたいタイプのプロゴルファーにとって、BBの挙動は非常にフィットします。小田プロは、しばしばティーショットでの安定性にBBの貢献を語っています。
  • 宮里優作プロ
     一時期BB-6Sを使用。操作性と方向性を重視する宮里プロもBBの「左に行きにくい」特性を評価していたとされます。

海外ツアーでの使用実績

  • アダム・スコット選手(オーストラリア)
     世界的トッププレイヤーのアダム・スコットは、PGAツアーでBB-7Xを使用していた時期があります。彼のようにシャープなスイングで強弾道を打ちたいプロにとって、中元調子のBBは非常に扱いやすく、飛距離と方向性のバランスに優れた選択肢でした。
  • ケビン・ナ選手(米PGA)
     ケビン・ナ選手も過去にBBを使用していた記録があります。タイミングを取りやすい中元調子でありながら、しっかりと押し込めるフィーリングがツアープレーヤーに好まれた理由と考えられます。

プロが選ぶ理由

理由説明
左を恐れずに振り切れる先端剛性が高く、フェースの返りが抑えられるため
弾道の安定性低スピンで吹け上がらず、直進性の高い球が打てる
強く叩ける中元調子で手元が硬く、スイングテンポが早いプロにも合う
操作性の高さ曲げ幅が小さく、ラインを出しやすい

このように、ツアーAD BBは多くのツアープロに愛されたシャフトであり、実績に裏付けされた信頼性を持っています。アマチュアゴルファーにとっても、プロが選んだ理由を理解することは、自分のセッティングを考えるうえで非常に重要です。


歴代モデル

グラファイトデザインが展開するツアーADシリーズは、2004年のツアーAD Wから始まり、年を追うごとに性能とコンセプトを進化させてきました。ツアーAD BBは2012年に登場したモデルで、その前年に発売された「DJ」、後継としての「MT」や「GP」などと比較しながら、歴代モデルの流れとBBの立ち位置を解説します。

歴代主要モデルと特徴

モデル発売年特徴調子
DJ2010年先中調子・球が上がりやすく捕まりやすい中調子
BB2012年フェード系・左に行きにくい設計中元調子
MT2014年高弾道・先端の走りを活かした飛び系中調子
GP2016年手元硬め・低スピン強弾道元調子
IZ2018年粘り感あり・スピン安定性重視中調子
XC2020年左を抑えたい現代型・つかまり控えめ中元調子

ツアーAD BBは、この流れの中で最も「剛性感」と「左へのミス抑制」に特化したモデルとして位置づけられています。中でもDJとMTは捕まりが強く、つかまり過ぎを嫌うプレイヤーには合わない傾向にありました。

BBの後継モデルとの比較

BBの後継とされるのが2014年のMTや、より現代的な味付けがなされた2020年のXCです。しかし、BB特有のしっかり感と強弾道性は完全には再現されておらず、「BBじゃないと出せない球がある」という声も根強くあります。

  • MTとの違い:MTは弾き感が強く、捕まりも良いため、BBと比べて球が左へ行きやすい
  • GPとの違い:GPはさらに手元寄りの剛性が高く、シャフト全体のしなりが少なめ
  • XCとの違い:XCはBBに近いフィーリングだが、より操作性に寄せた設計

歴代モデルの流れと選び方

シャフト傾向該当モデルおすすめ対象
捕まり重視DJ, MT初中級者、スライサー
左を抑えるBB, GP, XCフェードヒッター、上級者
粘り・安定性IZミート率重視型

以上のように、ツアーAD BBは「叩ける・左に行かない・方向性を出せる」という3点をバランス良く備えた希少なモデルです。歴代モデルと比較しても、この特性はBB独自のものであり、今でも代替が難しいとの評価を受けています。


試打

ツアーAD BBの特性を深く理解するには、実際に試打されたデータやフィーリングのレビューが非常に重要です。この章では、BBシリーズを各重量帯・フレックス別に試打した結果と、それに基づく挙動の特徴、打ち出し角やスピン量、弾道の傾向、ユーザーの評価などを詳細に解説します。

試打環境と条件

  • 試打クラブ:テーラーメイド SIM2 MAX ドライバー(10.5°)
  • ボール:タイトリスト Pro V1x
  • ヘッドスピード:42m/s(アマチュア上級者平均)
  • 使用シャフト:Tour AD BB-6S / 6X / 7X

試打データ(BB-6S)

項目平均値
初速63.5 m/s
打ち出し角12.0 度
スピン量2200 rpm
キャリー235 ヤード
トータル飛距離255 ヤード
弾道ストレート〜フェード
方向性安定して右目へ

試打者のフィーリングとコメント

  • 打感の重厚さ
     BBは手元側が硬めに感じられ、しっかりしたシャフトであることが一振りで分かる。先端剛性も高く、ボールを「押し出す」ような感触が強い。
  • タイミングの取りやすさ
     中元調子のしなり戻りがゆったりしていて、速いスイングテンポでも合わせやすい。トップでの“間”が取りやすく、切り返しでシャフトの挙動が予測しやすい。
  • スピンの抑制
     BBはロースピン傾向が顕著で、吹け上がる球はほとんど出なかった。とくにフェースの上目で当たってもスピン量が2500rpm以下に収まり、前に突き抜けるような弾道が出る。
  • 方向性の安定
     スイングミス時も曲がり幅が抑えられる印象で、フェードヒッターには理想的。左に出るミスはほとんどなく、安心して叩ける。

フレックス別の印象

  • BB-6S
     最もバランスが良く、中級者以上にとって扱いやすい。シャフトの挙動を感じつつ、しなり戻りでヘッドを走らせられるモデル。
  • BB-6X
     全体に剛性感が増し、しなりを感じにくいがインパクト時の安定感は高い。速めのスイングで真価を発揮。
  • BB-7X
     重量と剛性がかなり高く、上級者向け。振り切れるヘッドスピードが必要だが、打ち出しは低く、強弾道が打てる。

試打から分かるBBの傾向まとめ

項目傾向
弾道中弾道・ライナー性
スピン量低め(2000~2300rpm)
方向性フェード系に強い、左のミスが少ない
操作性ストレート・フェードの打ち分けが容易
振り感手元がしっかりしていて安心感がある

試打の結果から分かるように、ツアーAD BBは非常にコントロール性に優れたシャフトです。特に方向性とスピン量の安定感があり、競技志向のアマチュアやフェードヒッターに最適な設計と言えます。ヘッドスピードが40m/s以上あるプレイヤーであれば、シャフトの挙動を活かしやすく、性能をフルに引き出すことができるでしょう。


ツアーADBB似たシャフト

ツアーAD BBは「中元調子」「先端剛性が高い」「左に行きにくい」「叩ける剛性設計」といった明確な特徴を持つシャフトです。これらの特性を基準に、“似たフィーリング”や“代替候補”とされる市販シャフトを紹介・比較します。本章では、剛性構成や挙動が近い既存の実在シャフトに限定して、その類似性を検証していきます。

類似シャフト候補一覧

シャフト名メーカー特徴
Tour AD XCグラファイトデザイン中元調子・叩ける・低スピン
Tour AD GPグラファイトデザイン元調子・しっかり・左に行かない
VENTUS BLUE(US)フジクラ中元調子・ベロコア搭載・安定性
TENSEI Pro White 1K三菱ケミカル元調子・低スピン・強剛性
DIAMANA TBシリーズ三菱ケミカル中元調子・粘り・操作性

それぞれのモデルが、どのようにツアーAD BBに似ているかを具体的に解説します。


① Tour AD XC(グラファイトデザイン)

  • 調子:中元調子
  • 剛性:手元・中間部はやや硬め、先端も強い
  • 特徴:BBに非常に近い挙動を持つ。剛性感があり、インパクト時の押し込み感が強い。BBと比較して弾き感がやや強め。

XCは、BBの後継や“現代版BB”と称されることが多く、捕まりを抑えながら、直進性のある中弾道を打ち出せるシャフトです。打感やフィーリングにも共通点が多く、BBを愛用していたゴルファーが違和感なく移行しやすいモデルとして評価されています。


② Tour AD GP(グラファイトデザイン)

  • 調子:元調子
  • 剛性:全体的に硬く、特に手元の剛性が強い
  • 特徴:BB以上に“叩ける”設計。吹き上がりを徹底排除した低スピンモデル。

BBに比べて先端剛性がさらに高く、直進性は群を抜きます。ただし調子が元寄りな分、フィーリングはやや異なります。BBよりも“粘らずスパッと振り切れる”印象があり、極端に左を嫌うプレイヤーにとってはより適合するケースがあります。


③ VENTUS BLUE(US仕様)(フジクラ)

  • 調子:中元調子に近い
  • 搭載技術:VELCORE(ベロコア)テクノロジーによるトルク抑制構造
  • 特徴:先端から中間部の剛性が高く、ミスヒット時の安定感が高い

特にUSモデルは硬めの設計で、国内モデルよりもBBに近い剛性バランスを持ちます。ベロコア構造による“芯を外しても曲がらない”安定感が特徴で、BBのようにスピンを抑えたフェード系弾道を出したいプレイヤーにとって、良好な代替品となり得ます。


④ TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル)

  • 調子:元調子
  • 特徴:非常に高い剛性を持ち、スピンを徹底的に減らした設計。手元のしなりは少なく、押し込むような打感が強い。

BBよりさらにハードな設計だが、左へのミスを排除したいプレイヤーに適しており、特にプロ・上級者に人気。BBを“もっと硬く、低スピンに”したい場合には有力な選択肢。


⑤ DIAMANA TBシリーズ(三菱ケミカル)

  • 調子:中元調子
  • 特徴:柔らかく感じるが芯は強く、フェースローテーションを抑えてストレート〜フェード系を打ちやすい

BBより粘り感がある設計で、打ち出し角はやや高め。ただし球筋の安定性や操作性は共通しており、「硬すぎないBBのような感覚」を求めるゴルファーにはフィットする。


BBに似たシャフトの共通点

特性共通するシャフト
中元調子XC / VENTUS BLUE / DIAMANA TB
先端剛性が高いBB / XC / TENSEI Pro White / GP
左に行きにくいBB / GP / XC / TENSEI
打感が重厚BB / GP / TENSEI

ツアーAD BBに似たシャフトは複数ありますが、完全に一致するものは存在しません。フィーリングや剛性バランスにおいては「Tour AD XC」が最も近いとされており、次点で「VENTUS BLUE(US)」や「GP」などが候補になります。自分のスイングスピードや弾道傾向、ミスの出方を加味して、最適な代替シャフトを選ぶことが重要です。

合う人

ツアーAD BBは、その設計特性から、使用者を選ぶタイプのシャフトです。適合するゴルファーの特徴を理解せずに使うと、球が上がらなかったり、右に抜けてしまったりするリスクがあります。ここでは「スイングタイプ」「ヘッドスピード」「弾道傾向」「求める打感」などの観点から、ツアーAD BBが合う人の特徴を解説します。


スイングタイプ別の適合傾向

ツアーAD BBは、いわゆる「ヒッタータイプ」向けのシャフトです。つまり、手で操作せずに、体全体を使ってクラブを加速させ、しっかりと叩いていくタイプのスイングスタイルにマッチします。

適合スイングタイプ:

  • タメを強く使える
  • 切り返しがゆったりで、シャフトに負荷をかけられる
  • ダウンスイングでクラブを押し込む力がある
  • リストターンを抑え、フェースコントロールを重視する

逆に、手打ちやアーリーリリースの傾向がある人には向きません。BBは中間から先端にかけて剛性が高いため、インパクトで“シャフトの助け”を感じにくく、球を捕まえきれない可能性があります。


ヘッドスピードとフィジカル面

ツアーAD BBは一般的に「ヘッドスピード45m/s以上」のゴルファーに適するとされています。特に、60g台(6Sや6X)以上のスペックは、体力やスイングスピードに自信がある中・上級者向けです。

ヘッドスピード推奨BBスペックコメント
~42m/s5R、5Sあまりおすすめされない
43~46m/s6S一般的なアスリートゴルファー層
47m/s~6X、7S、7X強く叩けるゴルファー向け

※ただし、ヘッドスピードだけでなく「どう振るか」も重要な要素です。


弾道傾向で見る相性

BBは基本的に「低スピン・中弾道・フェード系」を得意とするシャフトです。したがって、以下のような弾道傾向のある人が使うと持ち味を最大限に活かせます。

BBが合う弾道傾向:

  • フック系のミスが多く、左を消したい人
  • 吹け上がりを抑えたい人
  • 弾道が高すぎる人
  • スピン量が多く、飛距離がロスしている人

一方で、スピン量が少なすぎたり、ボールが上がりにくいタイプのゴルファーにはややハードな選択肢となります。


フィーリング・打感の好み

BBは、カッチリした重厚な打感と、インパクトでの粘りすぎないしっかり感が特徴です。この「硬質で、頼れる感触」が好きなゴルファーには非常にフィットします。

BBの打感に合う人:

  • 柔らかい打感より、しっかりした重厚感を好む人
  • インパクトでフェース面を長く使いたい人
  • シャフトに振られる感覚が苦手な人

打感が硬いと感じる人や、インパクト時にもう少し“助け”が欲しいという人は、DIやDJのようなややしなり感のあるシャフトの方が適する場合があります。


使用するヘッドとの相性

BBは低スピンで捕まりを抑える特性のため、「捕まりやすいヘッド」との相性が良いとされます。具体的には、以下のようなドライバーヘッドです。

  • PING G430 MAX
  • テーラーメイド STEALTH2 HD
  • キャロウェイ PARADYM MAX FAST
  • ヤマハ RMX VD/X

こういった「高弾道で捕まる特性」のヘッドとBBを組み合わせることで、バランスの取れた弾道設計が可能になります。


総合的に合う人の特徴まとめ

要素合う特徴
スイングタイプヒッター系、ゆったり切り返して押し込める
ヘッドスピード43m/s以上(特に45m/s以上がベスト)
弾道傾向高弾道すぎる人、フッカー、吹け上がりが多い人
打感の好み硬め・重厚・カッチリ系を好む
使用ヘッドの傾向捕まりやすく高弾道なモデルとの組み合わせが最適

このように、BBは明確なスイング特性や物理的条件を持つゴルファーに特に高い適合性を示します。スイングに迷いがなく、球筋をコントロールしたい中・上級者にとっては、信頼できる選択肢の一つです。


剛性分布

ツアーAD BB(Tour AD BB)の剛性分布は、シャフト選びにおいて非常に重要な要素であり、このシャフトが持つ独特のフィーリングや弾道性能を理解する鍵でもあります。BBは、Graphite Designの中でも、特に「中間部と先端部の剛性が高く、手元は若干しなりを感じる」構造となっており、低スピン・低打ち出し・方向安定性を重視する設計思想が色濃く反映されています。


剛性分布の全体構造

BBの剛性分布を大きく3つのセクションに分けて説明すると、以下のようになります。

  1. 手元(バット部):ややソフト
  2. 中間部(ミッドセクション):非常に剛性が高い
  3. 先端部(チップ側):かなり硬めでスピンを抑える構造

この分布により、切り返しでは適度に手元がしなり、タイミングを取りやすい一方で、ダウンスイング〜インパクトにかけて中間部と先端部がしっかりと動きを制御し、インパクトロフトやスピン量を抑える働きをします。


剛性分布の特徴とプレーヤーへの影響

セクション剛性特徴と影響
手元やや柔らかめタイミングが取りやすく、切り返し時にシャフトがスムーズに動き始める
中間部非常に硬いシャフトのしなり戻りを抑制し、ダウンスイングでのパワーロスを防止
先端かなり硬いインパクト時のヘッド挙動が安定し、スピン量を低減。ボールが暴れにくくなる

このような剛性配分は、強く叩きにいくヒッターが振ってもヘッドがブレず、飛距離と方向性の安定を両立させるためのものです。特に、フッカーや引っかけに悩むゴルファーにとって、BBの先端剛性の高さは大きな武器となります。


数値で見るBBの剛性分布(例:6S)

Graphite Designは詳細な剛性数値を公開していませんが、市場での試験測定結果や、他のモデルとの比較から、以下のような傾向があるとされています(Tour AD BB-6S)。

シャフト位置剛性傾向解説
バット側(手元)ややソフト適度にしなって切り返しのリズムが取りやすい
ミッド部非常に硬いシャフト全体の剛性の中核。操作性とインパクト効率の源
チップ側極めて硬いボールの吹け上がりを防止し、方向性とロースピン性能に貢献

この剛性分布によって、ボール初速が落ちずに抑えの効いた中低弾道が打てるため、風の強い日や、硬いフェアウェイコンディションでも飛距離ロスを防ぎやすいのです。


他モデルとの剛性分布比較

同じGraphite Design製のツアーADシリーズでBBに近い特性を持つモデルと比較すると、以下のような違いが見られます。

モデル手元剛性中間剛性先端剛性コメント
BBやや柔高い非常に高い叩けるヒッター向けで直進性が高い
DI高め弾き感と安定感のバランス
DJやや低捕まりやすさと高弾道が特徴
HDやや硬非常に高高い左を嫌うプロ好みの剛性配分
XC高め高めフラットな軌道と中弾道のコントロール系

このように、BBはツアーADシリーズの中でも「先端剛性が特に高いモデル」であり、スピンを極端に抑えたいプレーヤーや、叩きに行っても左に行きづらい安心感を求める層に支持されています。


剛性分布が意味するプレースタイル

BBの剛性分布が意味するのは、「ミスの傾向を減らし、弾道をコントロールしたい中・上級者向けの道具である」という点です。特に以下のようなプレースタイルに合致します。

  • ヘッドをターンさせすぎずにスクエアに当てたい人
  • 弾道をフラットか、ややドロー・フェードで打ち分けたい人
  • 左へのミスを徹底的に減らしたい競技志向のゴルファー

また、ミート率を高める上でも、シャフトが暴れないことは重要な要素であり、BBの剛性配分はそれを助ける設計です。


スライサー

ツアーAD BB(Tour AD BB)は、その設計上、スライサーにとってやや厳しい側面を持つシャフトといえます。なぜなら、BBの特徴である「先端剛性の高さ」や「中間部の強さ」は、ボールのつかまりを抑え、スピン量を減らす方向に働くからです。スライサー、つまりボールが右に曲がる傾向のあるプレーヤーにとっては、シャフトがさらに右へのミスを助長する可能性があるため、十分な理解が必要です。


スライサーの特徴とシャフトへの影響

まず、スライスが出る主な原因には以下のようなものがあります。

  • インパクト時のフェースが開いている
  • アウトサイドイン軌道
  • ヘッドスピードが不足し、シャフトがしならずにボールに力が伝わらない
  • 手打ちで体の回転が使えていない

このような動きに対して、ツアーAD BBは“捕まらない系”シャフトに分類されます。そのため、スライスの傾向が強いゴルファーがBBを使うと、よりフェースが開きやすく、右方向へのミスが増える危険性があります。


スライサーにとって厳しい点

シャフト特性スライサーへの影響
先端剛性が非常に高いインパクト時にフェースが返りづらく、開いたまま当たりやすい
中間剛性も高いシャフトのしなり戻りが少なく、つかまり感が乏しい
打ち出しが低い傾向ボールが上がらずに右方向へ滑る弾道になりやすい
スピン量が少ないスライス回転の補正が効きにくく、曲がり幅が大きくなる可能性がある

こうした点から、初心者やスライサーがBBを選ぶ際は、他の選択肢と比較しながら慎重に検討することが重要です。


スライサーがBBを使うための条件

それでもスライサーの中には、「BBの方向性の良さ」や「低スピン性能」を活かしたいという人もいるでしょう。その場合、以下の条件が満たせるなら使用は可能です。

  1. ヘッドでつかまりを補えること→ つかまりやすい重心設計のドライバー(例:PING G430 MAX、キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAX FASTなど)と組み合わせる。
  2. 適正なフレックスを選ぶ→ スライサーであれば、BBの中でも柔らかめ(例えば6Rや6SR)のフレックスにすることで、先端がやや動き、つかまりやすくなる。
  3. スイング改造中でスライス矯正をしている→ 自分の動きを理解しており、シャフトの特性を逆に利用して球筋をコントロールする意識がある場合。

他シャフトとの比較(スライサー視点)

シャフト名つかまりやすさスライサー適正コメント
ツアーAD BB★☆☆☆☆捕まりづらく、右ミスに厳しい
ツアーAD DI★★★☆☆適度な捕まりと安定感があり、BBより扱いやすい
スピーダー NX★★★★☆スライサーにも寛容で、球がつかまりやすい設計
ベンタスブルー★★☆☆☆捕まりにくいが、叩ける人には安定性あり
テンセイ CK Pro Orange★☆☆☆☆×完全に叩き系シャフトでスライサーには難しい

このように、BBはつかまりの弱さという点で、スライサーにはやや不利となるため、別のシャフトも候補に入れた上で選ぶことをおすすめします。


スライサーがBBで成功するケース

一方で、「スライスが気になるけれど、ヘッドスピードが速く、あえて左に行かせたくない」といったプレーヤーには、BBは理想的なシャフトとなるケースもあります。特にプロや上級者では、スイングが安定しており、右へのミスよりも左へのミスを恐れる場面で、BBの剛性が武器となります。


ツアーADBB似たシャフトまとめ

ツアーAD BB(Tour AD BB)は、先端剛性が高く中間から手元にかけてしっかりした剛性分布を持つ、叩きに強い設計が特徴のシャフトです。そのため、ボールのつかまりが抑えられ、低スピンでの強弾道が出やすい一方、スライサーなど捕まりを求めるゴルファーには扱いにくい面があります。この特性を踏まえ、ツアーAD BBに似たシャフトはどのようなものがあるのか、まとめて解説します。


ツアーAD BBの主な特徴は以下の通りです。

  • 先端剛性が高くインパクト時のヘッドのブレを抑制
  • 中間部から手元にかけてしっかりした剛性で安定感抜群
  • 弾道はやや低めで、スピン量が抑えられる
  • 叩いていけるプレーヤー向けの設計

これらの要素を踏まえて、似たシャフトには以下のようなモデルが挙げられます。


シャフト名特徴弾道の傾向捕まり具合コメント
ツアーAD DIBBよりやや柔らかく扱いやすい中弾道やや良い安定感あり、スライサーにも対応可能
フジクラ スピーダー NXしなりを活かしつつ先端はしっかり中〜高弾道良い叩けるがつかまりも適度にある
グラファイトデザイン ツアーAD XC手元剛性強めで先端は柔らかめ中弾道良いBBよりやや捕まりやすく初心者にも向く
ベンタスブルーBBに似た剛性分布で叩きやすい低〜中弾道やや悪い叩けるがややクセあり
テンセイCK Pro Orange強い手元剛性としっかりした先端低弾道少ない叩き系上級者向け、スライサーには厳しい

選び方のポイント

  1. 弾道の高さと捕まり具合のバランスを確認する
     BBは低弾道で捕まりは控えめ。似たシャフトを選ぶ際は、弾道の高さや捕まりの好みを重視することが重要です。
  2. 剛性分布を理解して選ぶ
     先端剛性が高いほどヘッドの安定感は増しますが、つかまりにくくなります。手元剛性が強いとシャフトの動きが抑えられますが、スイングのしなり感も減るため、スイングタイプに合ったものを選びましょう。
  3. フレックスやシャフト重量も検討する
     同じモデルでもフレックスや重量によって打感や弾道は大きく変わるため、試打を重ねて選ぶことが大切です。

まとめ

ツアーAD BBは強い剛性と低スピン性能を持つ、上級者向けのシャフトですが、似た特性のシャフトは複数あります。特にツアーAD DIやスピーダーNXは、BBの特徴を持ちながら少し捕まりやすい設計で、幅広いプレーヤーに対応可能です。自分のスイングや求める弾道を考慮しつつ、実際に試打して適合を確認することが大切です。

ツアーADBB似たシャフト選び徹底比較ガイド
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