
ベンタス ブラック 5Xは、フジクラのVENTUSシリーズの中でも特にハードな挙動を持つシャフトとして知られています。プロツアーでも使用率が高く、叩いても左に行きにくい安定感から、アスリートゴルファーを中心に人気を集めています。
本記事では、ベンタス ブラック 5Xのスペック、剛性分布、適正ヘッドスピード、6Sとの違いなどを詳細に解説し、どんな人に合うのかを徹底分析します。

記事の内容一覧
- ベンタスブラックのスペック
- 分布図
- ヘッドスピード
- どんな人に向いてる?
- ベンタスブラック5X
- 振動数は?
- 6Sとの違い
- 合う人
- ベンタスブラック5Xまとめ
目次
ベンタスブラック5Xの性能を徹底解説
ベンタス ブラック 5Xは、フジクラ独自の「VELOCORE(ヴェロコア)」テクノロジーを搭載し、先端から手元まで全体的に剛性を高めた設計です。59g前後の重量ながらXフレックスらしい強さを持ち、低トルクによる方向安定性も魅力です。切り返しからインパクトまでの挙動がブレにくく、ヘッドスピードが速いゴルファーでも思い切り叩けるシャフトとして評価されています。本記事ではスペックや特性を整理し、どのようなプレーヤーに適しているのかを順番に解説します。
ベンタスブラックのスペック
ベンタス ブラックはVENTUSシリーズの中で最もハードヒッター向けに設計されています。まず、公式の数値を整理すると以下のようになります。
モデル | フレックス | 重量(g) | トルク(°) | 調子 |
---|---|---|---|---|
VENTUS BLACK 5X | X | 約59g | 3.3 | 元調子 |
重量とフレックス
5Xの重量は約59gと「5」番台としては軽量ですが、Xフレックスであるため振動数や硬さの数値はしっかりしています。ヘッドスピードが速く、安定した強振を求めるプレーヤーに向いた設定です。
トルク
3.3°という数値は低トルク設計で、シャフトのねじれを最小限に抑えます。そのため、スイング中のフェースの開閉が小さく、インパクトゾーンでフェース向きを安定させやすい特徴があります。結果として「左に行きにくい」と感じるゴルファーが多いのも納得できるポイントです。
調子(キックポイント)
元調子のため、しなりを感じにくく、全体的に剛性感が高い印象を与えます。シャフトの中間から手元にかけてが特に強く、切り返しで暴れにくい設計です。このため、振り遅れや捕まりすぎを抑えたいプレーヤーにメリットがあります。
VELOCOREテクノロジー
ベンタス ブラックには「VELOCORE」と呼ばれるフルレングス・バイアス層構造が採用されています。これはシャフト全体の安定性を高める技術で、打点がフェースの上下左右にずれてもエネルギーロスを抑え、ボールスピードを維持しやすくなります。結果的に、飛距離と方向性の安定を両立できるのが大きな強みです。
分布図
ベンタスシリーズには「ブルー」「レッド」「ブラック」の3タイプが存在し、それぞれ剛性分布が異なります。分布図を確認すると、ベンタス ブラックは先端から中間にかけて非常に高剛性で、全体的にも硬さが均一に近い設計になっています。
他モデルとの比較
- ベンタスブルー:中調子で、バランスの取れたしなりを感じられる設計。幅広いゴルファーに対応。
- ベンタスレッド:先中調子で、つかまりが良くボールを上げやすい。スライサーや高弾道を求めるゴルファー向け。
- ベンタスブラック:元調子で、全体的に硬く低スピン。叩いても左に行かず、強弾道で抑えられる。
この分布特性から、ベンタス ブラックは「方向性と低スピンを求めるプレーヤー」にマッチします。ヘッドスピードが速い人にとっては、吹け上がりを防ぎ、風に強い弾道を実現できるのが大きな利点です。
弾道への影響
分布図の硬さを見れば分かる通り、先端剛性の高さがスピン量を抑制し、ライナー性の強弾道を生み出します。キャリーで伸ばすよりも「ランを含めてトータル飛距離を伸ばしたい」プレーヤーに適した性格を持っています。
ヘッドスピード
ベンタス ブラック 5Xを使いこなすためには、一定以上のヘッドスピードが必要です。フジクラが公式に「どのヘッドスピードに適合する」と数値を公表しているわけではありませんが、実際に使用しているプロやアマチュアのデータ、各種試打レビューを総合すると目安が見えてきます。

推奨されるヘッドスピードの目安
一般的にベンタス ブラック 5Xは ドライバーでヘッドスピード45m/s以上 のゴルファーに適していると言われています。
- 45〜47m/s:十分にしなりを活かしつつ、方向性と強弾道を得やすいゾーン
- 48m/s以上:むしろ5Xでは物足りなく感じる場合があり、6Sや6Xを検討するケースも多い
- 44m/s以下:硬さが勝ってしまい、ボールが上がらない・距離が出ない傾向が強くなる
このように、スピードが速い人ほどメリットを享受できますが、一定の筋力やスイングテンポも影響します。
フィッティングの重要性
ヘッドスピードは一つの目安にすぎません。同じ45m/sのゴルファーでも、
- スイングテンポが速く、切り返しで強くタメを作るタイプ → ベンタスブラック5Xがフィットしやすい
- スイングがスムーズで、しなりを感じて打ちたいタイプ → 5Xは硬すぎる可能性がある
この違いは試打してみないと判断できないため、必ずフィッティングで確認することが望ましいです。
他スペックとの比較
例えばベンタス ブルー 5Sはヘッドスピード42〜45m/s前後でも扱いやすく設計されていますが、ブラック5Xは同じヘッドスピード帯では「硬い」と感じるゴルファーが大半です。したがって、ブラックを選ぶのであれば余裕を持ったスピードレンジにいることが理想的です。
実際のプロの使用例
米PGAツアーではローリー・マキロイやトニー・フィナウといったヘッドスピードが速い選手がブラックシリーズを使用しています。彼らは50m/sを超えるスピードを持ち、その中でも方向性と低スピンを両立するためにブラックを選択しています。これは、一般アマチュアが選ぶ際にも大きな参考となります。
まとめ
ベンタス ブラック 5Xは「ヘッドスピードが速いだけでなく、強く叩いてもシャフトをねじれさせたくない」ゴルファーに最適です。45m/sを超えるゴルファーであれば十分に性能を引き出せますが、それ以下のスピードでは硬さが裏目に出る可能性が高いでしょう。必ず数値と実際の打球結果を見比べながら判断することが大切です。
どんな人に向いてる?
ベンタス ブラック 5Xは、すべてのゴルファーに適しているわけではなく、明確に「こういうタイプのゴルファーに合う」という傾向が存在します。スペック上は軽量帯に分類されるものの、Xフレックスならではの硬さと低トルク設計によって、必要とされるスイング条件があるのです。ここでは具体的に、どんな人に向いているのかを詳細に解説します。
1. ヘッドスピードが速いゴルファー
前セクションでも触れた通り、ベンタス ブラック 5Xはドライバーでヘッドスピード45m/s以上が推奨の目安となります。このスピードを超えることで、シャフトの剛性を適切にしならせ、エネルギーをボールに効率的に伝えることが可能になります。ヘッドスピードが不足していると弾道が低すぎたり、キャリー不足に陥るリスクが高いです。
2. 左へのミスを抑えたい人
ベンタス ブラック 5Xは先端剛性が非常に高いため、インパクト時にフェースが過度に返らず、つかまりすぎを抑える効果があります。フックや引っかけのミスが多い人にとって、ベンタス ブラックは大きな助けになります。逆に、スライス傾向の強いゴルファーが使用すると、さらに右へのミスが増える可能性があるため注意が必要です。
3. 風に負けない弾道を打ちたい人
ベンタス ブラック 5Xは低スピンかつ強弾道を実現しやすいシャフトです。弾道が吹き上がって距離をロスしてしまう人、強風の日にボールが流されやすい人には大きなメリットがあります。低く強いライナー性の弾道が打てるため、コントロール重視のプレーヤーに適しています。
4. ハードに叩いていくタイプ
スイング中に大きくしならせて飛ばすタイプではなく、切り返しからインパクトまでしっかり叩きにいくゴルファーに合います。特にテンポが速く、切り返しで強い力を加えるタイプは、ブラックの剛性を活かしやすいでしょう。逆にゆったり振るタイプや、シャフトの走りを感じたい人には適しません。
5. 中・上級者レベルのゴルファー
ベンタス ブラック 5Xは明らかに中・上級者向けのシャフトです。ある程度のスイング再現性やボールコントロール技術を持っていないと、そのポテンシャルを発揮できません。アベレージゴルファーやスライスが多いビギナーが手を出すと、かえって難しく感じてしまうでしょう。
まとめ
ベンタス ブラック 5Xは「ヘッドスピードが速く」「左のミスを嫌い」「風に負けない強弾道を求める」ゴルファーに最適です。特に競技志向の強いプレーヤーや、方向性を最優先するアスリート層に向いています。一方で、スライスに悩んでいる人や、しなりを活かして飛ばしたい人には不向きです。選択する際は、自身のスイングタイプと目指す弾道を考慮したうえで判断することが重要です。
ベンタスブラック5X

ここからは、ベンタス ブラックシリーズの中でも特に「5X」というモデルに焦点を当てて詳しく解説します。ブラックシリーズは重量帯ごとに特性が少しずつ異なりますが、5Xはその中でも「軽量ながら硬い」というユニークな立ち位置を持っています。
スペック的特徴や打感、弾道
多くのツアープロが選ぶのは6Xや6Sですが、アマチュアや一部のプロにとっては5Xがベストマッチとなるケースがあります。その理由をスペック的特徴や打感、弾道の違いから整理してみましょう。
1. 重量と扱いやすさ
ベンタス ブラック 5Xは約59gと、Xフレックスとしては軽めのカテゴリーに属します。そのため、ヘッドスピードが十分にあるゴルファーであれば、しっかりとした硬さを維持しながら振り抜きやすいというメリットがあります。重量が軽めであることから、長尺仕様のドライバーにも組み合わせやすく、振り切りやすさと安定感を両立できます。
2. 硬さとフィーリング
同じ重量帯の「5S」や「5R」と比べると、5Xは明らかに硬さが際立ちます。打感としては「全体が硬いが、先端が特に動かない」という印象で、余計な挙動が少ないのが特徴です。このため、叩いても左に行きにくいという安心感があります。逆に言えば「シャフトのしなりを感じたい」ゴルファーにはやや合わないかもしれません。
3. 弾道特性
5Xは元調子設計と高剛性の組み合わせにより、弾道は低めでスピン量も抑えられます。適正ヘッドスピードのゴルファーが使えば、強く前に伸びるライナー性の弾道を実現できます。風に強い中弾道を安定して打ちたい人に適しています。逆にボールを上げたい人や、スピンを増やして止めたい人には不向きです。
4. ツアーでの使用例
PGAツアーや欧州ツアーでは、ベンタス ブラックの6Xや7Xの使用が目立ちますが、軽量を重視するプロが5Xを採用するケースもあります。特に長尺仕様のドライバーや、テンポが速く力強いスイングの選手にはフィットすることがあります。日本国内でも、体格やスイングテンポの関係で6Xより5Xを選択する上級者が存在します。
5. アマチュアにおける適合性
アマチュアの中では、ヘッドスピード45〜47m/s程度で、かつ左のミスを強く嫌うプレーヤーに最適です。重量が重すぎないため体への負担も少なく、それでいてしっかり振っても方向性が安定する点が大きな魅力です。競技志向のゴルファーや、ドライバーで飛距離よりも方向性を優先したい層にフィットします。
まとめ
ベンタス ブラック 5Xは、軽量で振り抜きやすい一方、硬さと安定性を両立している点が最大の特徴です。ツアーレベルの剛性感を持ちつつ、アマチュアでも扱える重量帯であるため、ヘッドスピードが十分にある中上級者にとって理想的な選択肢となります。
振動数は?
ベンタス ブラック 5Xの振動数は、シャフト選びの際に重要な指標の一つです。振動数とはシャフトの硬さを数値化したもので、一般的にはヘッドスピードやスイングタイプに合わせて選ぶ基準となります。5Xの振動数は硬めで設計されており、振動数が高いほどシャフトが硬く、低いほど柔らかく感じられます。ここでは、振動数の意味や5Xの数値、そして他モデルとの比較を詳細に解説します。
1. 振動数の基本
振動数とは、シャフトを固定して先端を振動させた際の1分間あたりの振動回数を表す単位(cpm: cycles per minute)で測定されます。数値が高いほどシャフトは硬く、しなりにくいことを示します。ゴルファーはこの数値を目安に、自身のヘッドスピードや打感に合ったシャフトを選びます。
2. ベンタス ブラック 5Xの振動数
公式の計測では、5Xは 約330cpm前後 とされ、VENTUSシリーズの中でも高めの数値です。先端剛性が高く、元調子であるため、振動数以上に硬さを体感しやすい設計になっています。この硬さにより、インパクト時のブレが少なく、方向性の安定をサポートします。
3. 振動数とヘッドスピードの関係
振動数が高いシャフトは、ヘッドスピードが速いゴルファー向けです。ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーが使うと、シャフトのしなりが適度に活かされ、強い弾道を打ちやすくなります。一方、スピードが足りないとシャフトが硬く感じすぎ、ボールが上がりにくく飛距離も落ちる可能性があります。
4. 他モデルとの比較
- 5S(約300〜310cpm):5Xより柔らかく、振動数が低め。ボールが上がりやすく、軽く振ってもしなりを感じられる。
- 6X(約340cpm前後):5Xより硬く、重量もやや重め。ヘッドスピード50m/s前後のゴルファー向け。
- 5R(約290cpm前後):初心者向けに柔らかく設計。ボールが上がりやすく、ミスに寛容。
5. 振動数を活かすポイント
振動数が高いシャフトは、しっかり叩いて打つことで最大のパフォーマンスを発揮します。軽く振った場合は逆に飛距離や弾道が安定しないため、自身のスイングテンポやヘッドスピードに合った振動数のシャフトを選ぶことが重要です。また、フィッティングで計測することで、より正確に自分に合った振動数を選べます。
まとめ
ベンタス ブラック 5Xの高振動数は、ヘッドスピードが速く、しっかり叩けるゴルファーに最適です。方向性と弾道の安定性を重視する中・上級者に向いており、軽く振るゴルファーやスピードが不足する場合は、5Sや5Rなど柔らかめモデルを検討することが推奨されます。
6Sとの違い
ベンタス ブラック 5Xと6Sは同シリーズのシャフトですが、設計思想や性能には明確な違いがあります。両者を比較することで、自分に合ったシャフトを選ぶ判断材料になります。ここでは重量、フレックス、振動数、弾道特性、適合ゴルファー層までを詳しく解説します。
1. 重量の違い
- 5X:約59g
- 6S:約62g
6Sは5Xよりも3gほど重く設計されており、ヘッドスピードが速く安定したスイングを持つゴルファー向けです。5Xは軽めのXフレックスとして、振り抜きやすさと硬さのバランスが取られている一方で、6Sは重さによる剛性感を活かし、さらにブレにくい挙動を実現します。
2. フレックスと硬さ
- 5X:Xフレックス(元調子)
- 6S:Sフレックス(先中調子)
5Xは先端剛性が高く、全体的に硬めの印象で、叩いても左に行きにくい設計です。6SはSフレックスですが、重量がやや重く、しなりを感じやすい設計で、やや捕まりやすくなる傾向があります。つまり、叩くタイプには5X、ややスムーズに振るタイプには6Sが合いやすいと言えます。
3. 振動数
5Xは約330cpmで高振動数、6Sは約320cpm前後と若干低めです。振動数が低い6Sは、手元側でしなりを感じやすく、スイングテンポが速くないゴルファーでも適応しやすくなっています。5Xは高振動数による硬さで、ヘッドスピードが速い人向けの安定性を重視しています。
4. 弾道特性
5Xは元調子で硬く、低スピン・低中弾道が得やすく、風に強いライナー性の弾道が特徴です。一方6Sは先中調子で、若干つかまりやすくボールが上がりやすい設計となっており、中弾道〜やや高めの弾道を打ちやすくなります。風が強い日や低弾道で距離を稼ぎたい場合は5Xが適し、キャリーで止めたい場合やや高めの弾道を打ちたい場合は6Sが向いています。
5. 適合ゴルファー
- 5X:ヘッドスピード45m/s以上、叩くタイプ、方向性重視の中上級者
- 6S:ヘッドスピード42〜46m/s、スイングテンポが比較的スムーズな中上級者
つまり、5Xはよりパワーを持って叩けるゴルファー向け、6Sはやや柔軟性を求めるゴルファー向けという位置づけです。重量・硬さ・振動数の違いが弾道や操作性に大きく影響するため、自分のスイング特性を確認して選ぶことが重要です。
まとめ
5Xと6Sは同シリーズでも用途が異なります。5Xは軽量ながら硬く、叩き派のゴルファー向け。6Sは少し重く、しなりを感じやすいためスムーズなスイング向けです。どちらも安定性は高いですが、弾道や操作性の好みによって選択することが最適です。
合う人
ベンタス ブラック 5Xに最も適したゴルファーは、スイングタイプやヘッドスピード、弾道の好みによって明確に分類できます。このセクションでは、5Xを最大限に活かせるゴルファーの特徴を具体的に整理し、選択の目安を提供します。
1. ヘッドスピードが速い中・上級者
5Xは高剛性で低トルクのシャフトです。ドライバーでヘッドスピード45m/s以上の中・上級者が使用することで、シャフトがしっかり仕事をして方向性と飛距離を安定させます。ヘッドスピードが不足していると硬すぎてボールが上がらず、逆に距離や弾道が安定しないため、まずスピード条件を満たすことが重要です。
2. 左へのミスを嫌うゴルファー
先端剛性が高く、元調子設計の5Xは叩いても左に行きにくい特徴があります。フックや引っかけが多いゴルファーにとって、方向性の安定化を狙う際に最適です。ただし、スライス傾向が強いゴルファーには捕まり不足となる場合があるため注意が必要です。
3. 低スピンで風に負けない弾道を求める人
ベンタス ブラック 5Xは低スピンかつ中弾道のライナー性ショットを実現しやすい設計です。強風時でもボールが流されにくく、キャリーとランを効率よく稼ぐことが可能です。そのため、飛距離の安定性を重視するゴルファーや競技志向のプレーヤーに特に向いています。
4. 叩くスイングを得意とするゴルファー
テンポが速く、切り返しからインパクトでしっかり叩くタイプのゴルファーに最適です。切り返しが遅い、またはスイングが柔らかめのゴルファーには硬さが裏目に出ることがあります。5Xは叩きにいくことで性能を最大限発揮するシャフトです。
5. 中・上級者以上のゴルファー
5Xはスイング再現性がある中・上級者向けです。安定したスイングでない場合は硬さを制御できず、ボールが右や左に散る可能性があります。したがって、競技志向が強く、スイングの精度に自信があるゴルファーに向いています。
まとめ
ベンタス ブラック 5Xが合う人は、ヘッドスピード45m/s以上の中・上級者で、左のミスを避けたい人、低スピンで安定した強弾道を打ちたい人、そして叩くタイプのゴルファーです。自分のスイング特性や弾道の好みに照らし合わせることで、5Xのポテンシャルを最大限に引き出せます。
ベンタスブラック5Xまとめ
ベンタス ブラック 5Xは、フジクラのVENTUSシリーズの中でも特に硬さと安定性を兼ね備えたハード系シャフトです。ヘッドスピード45m/s以上の中・上級者が、叩きにいくスイングで使用することで最大限のパフォーマンスを発揮します。低トルク設計と元調子の剛性感により、方向性の安定性と強弾道を両立させることが可能です。
特徴まとめ
- 重量:約59gで軽量ながら硬さを維持
- フレックス:Xフレックス(元調子)で叩いてもブレにくい
- 振動数:約330cpmで方向性と安定性重視
- 弾道:低スピン・中弾道でライナー性の強弾道
- 適合ゴルファー:ヘッドスピード45m/s以上、左のミスを嫌う中・上級者、叩くスイングタイプ
他モデルとの比較
- 5X vs 6S:5Xは軽量で硬め、叩き派向き。6Sはやや重くしなりを感じやすい設計で、スムーズに振るゴルファー向け。
使用時のポイント
- 自分のヘッドスピードに合うか確認する
- 左へのミスやスピン量のコントロールを意識する
- 叩くスイングで最大性能を発揮できる
ベンタス ブラック 5Xは、方向性を重視しつつも飛距離も確保したい中・上級者ゴルファーに最適なシャフトです。高剛性と低トルクの特性を理解し、自分のスイングスタイルに合った選択をすることで、ショットの安定性とパフォーマンスを大幅に向上させることができます。