
ツアープロの使用でも話題となっている「ツアーAD GC」は、グラファイトデザインが手がける高性能シャフトの一つです。
スイング特性に合わせた設計やスペックが魅力で、特に「操作性」「飛距離性能」「振動数バランス」が注目されています。
本記事では、使用プロからスペック、中古市場での動向まで、あらゆる視点からツアーAD GCを評価し、どのようなゴルファーにマッチするのかを詳しく解説します。
記事の内容一覧
- ツアーADのGCの使用プロ
- どんなシャフト?
- ヘッドスピード
- 中古
- 振動数
- ツアーADGCの評価
- スペック
- フェアウェイウッド
- どのような人に向いてるか
- 5Sと6Sの振動数
- シャフト分布図
- ツアーADGC評価まとめ
ツアーADGC評価を徹底解説!スペックや使用プロも紹介

本記事では「ツアー AD GC 評価」に焦点を当て、実際に使用しているプロ情報から、シャフトのスペック、適正ヘッドスピード、中古市場での価値、さらにはフェアウェイウッドへの装着性などを網羅的に紹介します。最後にはシャフト分布図も用いて、どのゴルファーに最適かを明確にします。

ツアーADのGCの使用プロ
ツアーAD GCは、グラファイトデザイン社が展開するTour ADシリーズの中でも、操作性と方向安定性を追求したモデルで、ツアープロの間でも注目されているシャフトのひとつです。GCシリーズは正式発表時点で契約プロによる使用実績が明示されていないものの、グラファイトデザインは国内外のツアーにツアーバンを帯同させており、選手の要望に応じたフィッティングが常に行われています。こうした活動を通じて、ツアープロの実戦投入やテスト使用がなされているのが特徴です。
国内男子ツアーでのテスト導入
国内男子ツアー(JGTO)では、GCシリーズは特にヘッドスピードが速く、操作性を重視するプロを中心にテストされました。具体的には、インパクト時にシャフト先端の暴れを嫌い、フェースコントロールで安定したフェードを打ちたい選手が選ぶケースが多く見られました。また、中元調子のしっかりした剛性設計により、切り返しのタイミングでシャフトが遅れず、スイングテンポを維持しやすい点が評価されています。
海外ツアーでの使用傾向
PGAツアーや欧州ツアーでは、GCシリーズの使用者情報は公開されていないものの、グラファイトデザインはツアーAD DIやTPなどのモデルと同様にGCも複数の選手にテスト提供しており、選手によっては練習ラウンドやセッティング変更時に装着していた例も報告されています。特に高速スイングでしっかり叩きに行くタイプの選手に好まれており、飛距離よりも弾道の安定感を求める層での導入が進んでいます。
女子プロによる選択は限定的
一方で、国内女子ツアー(JLPGA)では、GCシリーズの重量帯がやや重めに設定されているため、使用は限定的です。ただし、5Sや5Rといった軽量モデルをフィッティングで試す女子プロもおり、スイングテンポがしっかりしている選手にとっては、適正なシャフトとして候補に挙げられています。特に、風に強い中弾道のボールを打ちたい、方向性重視のプレーヤーにとっては、DIシリーズよりも扱いやすいという声もあります。
ツアーバンでのフィッティング事例
GCシリーズはグラファイトデザインのツアーバンによって提供されるシャフトラインナップにも含まれており、試合前のフィッティングセッションで多くの選手が試打しています。選手側からの要望で、「もっと弾道を抑えたい」「もう少ししっかりした中元調子が欲しい」といった声があり、それに応える形でGCシリーズのプロトタイプや最終版が提供されているケースもあります。使用プロの傾向まとめ
- ヘッドスピードが速く、ハードヒッターな選手
- フェードを持ち球にするプレーヤー
- インパクトの安定性と方向性を重視するタイプ
- 中弾道・低スピンの弾道を理想とするプロ
現時点では「誰が使用しているか」という具体名を明示する公的な情報はありませんが、GCのフィーリングや弾道特性を気に入り、実戦で導入を検討しているプロが複数存在していることは確かです。今後、大会中継や使用クラブの公表により、明確な使用者情報が出てくる可能性があります。
どんなシャフト?
ツアーAD GCは「Tour AD」シリーズの中でも中間的な特性を持つモデルで、「中元調子」「やや低スピン」「振動数バランスの良さ」が特徴のシャフトです。先端剛性を高め、スイングの再現性を高くする構造が採用されており、特に強振しても左へのミスを抑える特性を持ちます。
特徴まとめ表
項目 | 内容 |
---|---|
フレックス | R2〜X |
キックポイント | 中元調子 |
スピン性能 | やや低スピン |
トルク | 3.1〜4.0程度(重量帯により変動) |
長さ | 45.25インチ(ドライバー装着時) |
主な素材 | 高弾性カーボン+高強度樹脂 |
このような仕様により、スイングテンポが安定していて、かつハードヒッターでなくても芯で捉えやすいシャフト特性が得られます。従来のツアーADモデル(DI、IZなど)と比較しても、より癖が少なく扱いやすいシャフトという評価もあります。
ツアーAD GCは、グラファイトデザインが手がけるTour ADシリーズの中でも、中〜上級者のニーズに応えるよう設計された「中元調子」のカーボンシャフトです。GCは「操作性の高さ」と「方向性の安定感」を重視して開発されており、適度なしなり感を持ちながらも暴れを抑えた挙動が特長です。中元調子らしい粘り感を持ちながら、先端剛性を高めることで、左へのミスを最小限に抑え、フェース面の安定性を向上させています。
中元調子の特性とは?

中元調子とは、シャフトの「しなり戻り」が手元と中間部分に集中しており、スイング中のタイミングが取りやすく、切り返し以降の挙動が安定しやすい特性を指します。GCの場合、手元から中間の剛性を高める一方で、先端が必要以上に走らない設計になっているため、過剰なドロー回転やインパクト時のバラつきが起きにくく、フェード系の弾道を安定して打ちたいプレーヤーにもフィットします。
ツアーAD DIやIZとの違い
ツアーAD GCは、同シリーズの「DI」や「IZ」と比較されることが多く、特にDIは先中調子の代表格であり、つかまりの良さと弾道の高さが特長です。一方、GCは中元調子でスピン量を抑えた中弾道が出やすいため、DIよりも風に強く、左右のバラつきが出にくい設計です。IZと比べると、GCの方が少し硬質なフィーリングで、インパクトの厚みや押し出し感が強く、しっかり叩いていけるプレーヤーに向いています。
モデル | 調子 | 弾道 | 特徴 |
---|---|---|---|
DI | 先中調子 | 高弾道 | つかまりが良く、球が上がりやすい |
IZ | 中調子 | 中〜高弾道 | バランス型、癖が少ない |
GC | 中元調子 | 中弾道 | 左に行きづらく、風に強い |
飛距離よりも安定性を重視した設計
GCは「飛ばす」ためのシャフトというよりは、「ブレずに狙った方向へ飛ばす」ために開発されたモデルです。スイングスピードが安定しているゴルファーであれば、芯を外すミスを減らし、結果として飛距離の安定化にもつながります。特にスイングテンポが一定していて、シャフトに頼るよりは自分の動作でクラブをコントロールしたいというプレーヤーにとって、GCの素直な挙動は大きな武器となります。
代表スペックの一例
モデル | 重量(g) | トルク | フレックス | 調子 |
---|---|---|---|---|
GC-5S | 約57g | 4.0 | S | 中元調子 |
GC-6S | 約66g | 3.2 | S | 中元調子 |
GC-6X | 約68g | 3.0 | X | 中元調子 |
GCは重量帯とトルクの組み合わせが多様で、自分のスイングスピードやテンポに合わせて選ぶことが可能です。重量が上がるほど剛性は高くなり、より振り切ってもシャフトがしなりすぎることなく、インパクトの再現性を保てるよう設計されています。
全体的な評価と位置づけ
Tour AD GCは、グラファイトデザインのラインナップの中でも、「左に行かせたくない」「操作性重視」「風に負けない中弾道を打ちたい」といったニーズを持つゴルファーに応えるシャフトです。癖のない中元調子ながら、先端の剛性がしっかりしているため、過度につかまりすぎる心配もなく、ライン出しショットやコントロールショットにも適しています。
GCのシャフト特性は、ただ硬い・柔らかいという単純な比較ではなく、「剛性の配置」と「しなり戻りのタイミング設計」において、非常にバランスの取れた仕上がりとなっています。これにより、多くの中〜上級ゴルファーが求める「安定感」と「操作性」を高次元で両立しているのが、Tour AD GCの最大の魅力と言えるでしょう。
ヘッドスピード
ツアーAD GCは、推奨されるヘッドスピード帯がやや広めに設定されています。たとえば、5Sは42m/s〜45m/s、6Sでは44m/s〜47m/sのプレーヤーに推奨されており、飛距離と操作性のバランスを求める中上級者がターゲットです。
フレックス別適正ヘッドスピード目安
フレックス | 適正ヘッドスピード(目安) |
---|---|
5R | 38〜42 m/s |
5S | 42〜45 m/s |
6S | 44〜47 m/s |
6X | 47〜50 m/s |
GCは暴れる動きが少なく、スイングスピードが一定しているプレーヤーに特にマッチします。逆に、極端なダウンブローやシャフトに大きくしなり戻りを求めるゴルファーには、やや硬く感じるかもしれません。
ツアーAD GCは、その剛性感と粘りのある挙動から、ある程度のヘッドスピードを持つゴルファーを主なターゲットとして設計されています。一般的に中元調子のシャフトは、しっかりしたスイングテンポを持つ中〜上級者に向いており、ヘッドスピードの下限が40m/s以上あることが望ましいとされています。ツアーAD GCも例外ではなく、シリーズ内のフレックス別に適正なヘッドスピード帯が明確に存在します。
フレックスごとの適正ヘッドスピード(目安)
モデル | フレックス | 推奨ヘッドスピード |
---|---|---|
GC-5R | R | 38〜41m/s |
GC-5S | S | 42〜45m/s |
GC-6S | S | 44〜47m/s |
GC-6X | X | 47〜50m/s |
このように、ツアーAD GCはフレックスごとに推奨されるヘッドスピード帯が設定されており、スイングスピードとシャフトのしなり戻りのタイミングを適切にマッチさせることで、最大限のパフォーマンスが発揮されます。
シャフトが合わない場合の影響
適正ヘッドスピードよりも大きく外れてしまうと、GCの性能を引き出すことは難しくなります。たとえば、ヘッドスピードが38m/s程度のゴルファーがGC-6Sを使用した場合、シャフトが十分にしならず、インパクトで押し負ける感覚になり、弾道が低くなったりミスヒットの原因になります。一方、ヘッドスピードが高すぎるプレーヤーが5Sを使用した場合、シャフトが過度にしなり、タイミングが合わなくなる恐れがあります。
GCが最適なヘッドスピード帯
ツアーAD GCの最適なヘッドスピード帯は、42〜47m/sです。これは市販モデルで「Sフレックス」を使用している多くのゴルファーが該当するゾーンでもあります。特に以下のようなプレーヤーに最適です。
- GC-5S:42〜45m/sの中級者。テンポよく振りたい、弾道を抑えたいゴルファー。
- GC-6S:44〜47m/sの中〜上級者。しっかり叩きたいが安定性も求めたい層。
- GC-6X:47m/s以上のハードヒッター。シャフトのしなりをコントロールできるプレーヤー。
ヘッドスピードに対する挙動の違い
ツアーAD GCは「叩いても暴れない」設計になっているため、適正なヘッドスピード内であれば、スイングの再現性が高く、ボールの打ち出し方向が安定します。中元調子であることから、切り返しでシャフトが一気にしなるようなタイプではなく、スムーズにテンポよく振れるゴルファーが最大限の性能を感じられるモデルです。シャフトが戻りすぎず、インパクトでフェースの開閉が抑えられるため、左右のブレが小さくなるのも大きな特徴です。
試打時の確認ポイント
ヘッドスピードとGCのマッチングを確認するには、以下の点を重視すべきです。
- 弾道の高さが中弾道か(高すぎたり低すぎないか)
- 左右のブレが少ないか(特にフック・チーピン)
- スイングテンポが乱れないか(タイミングが取りやすいか)
- ミート率が安定するか(芯で捉えられる確率)
これらを確認し、データとして確認できれば、ツアーAD GCが自分のスイングに合っているかどうかを正確に判断できます。
ヘッドスピードはシャフト選びの中で最も重要な基準のひとつです。ツアーAD GCは幅広いゴルファーに対応するスペックを揃えていますが、その性能を正しく引き出すためには、適正なスイングスピードとフィーリングが一致していることが前提となります。フィッティングを通じて最適なフレックスと重量帯を選び、GCの「しっかり叩けて暴れない」特性をぜひ体感してみてください。
中古
ツアーAD GCの中古市場での流通状況は、比較的新しいモデルであることからまだ多くはありませんが、一定数出回っており、ゴルフショップの中古コーナーや中古クラブ専門店、オンラインオークションでも見かけるようになっています。価格帯は状態やフレックス、長さ、装着ヘッドによって差がありますが、シャフト単体であれば15,000円〜25,000円程度が相場です。
中古での選び方
中古のツアーAD GCを購入する際は以下の点に注意することが重要です:
- チップカットの有無:シャフトの先端がカットされていると、特性が変わるため注意。
- 挿し戻し回数:何度も抜き差しされていると、接着面やシャフト内にダメージがある場合がある。
- グリップの劣化:シャフト自体よりもグリップが劣化しているケースが多いため、交換費用も考慮する。
- ラベルやプリントの状態:ラベルが剥がれていたり、プリントが擦れていると中古感が強くなり、再販売時の価値が下がる。
特に高硬度・高弾性なGCシリーズは、カットや過度の使用で性能が変化する可能性があるため、購入前に必ず販売店でのチェックを行うか、信頼できるショップでの購入を推奨します。
振動数
振動数はシャフトの硬さやしなり具合を数値化したもので、ツアーAD GCでは特にこの振動数バランスの優秀さが注目されています。シャフト全体の剛性配分が均等で、切り返しからインパクトまでのスイングテンポが一定しやすい仕様になっています。
実測値の例(クラフトショップデータ)
モデル | フレックス | 振動数(CPM) |
---|---|---|
GC-5S | 5S | 約255〜260 |
GC-6S | 6S | 約265〜270 |
GC-6X | 6X | 約275〜280 |
※クラブ長さ45.25インチで計測した場合の参考値
このように、ツアーAD GCの振動数はシリーズ内でもやや高めに設定されており、芯を捉える感覚が明確なため、スイングの再現性を重視するゴルファーにとって大きなアドバンテージとなります。
ツアーADGCの評価
実際にGCを使用したゴルファーや試打データからは、以下のような評価が多く寄せられています。
評価まとめ(使用者の声とデータ)
- 方向性の安定感:中元調子であることから、スイングプレーンのブレに強く、フェースが安定しやすい。
- 左へのミスが出にくい:インパクト時の先端剛性がしっかりしており、引っかけやチーピンが出づらい。
- 打感がやや硬め:柔らかく弾くというよりも、「叩ける硬さ」を感じる。
- スピン量の抑制:中弾道でスピン量がやや少なめなため、風に強く、飛距離も稼ぎやすい。
一方で、しなり戻りのタイミングに慣れていないゴルファーには「しっかりしすぎて振りにくい」という印象を持たれることもあり、ヘッドスピードが42m/s以下の方にはややオーバースペックに感じられる可能性もあります。
スペック
ツアーAD GCは、5シリーズと6シリーズを中心に展開されており、重量、トルク、キックポイントなどがスペックごとに明確に区分されています。
GCシリーズの代表スペック一覧
モデル | 重量(g) | トルク | 調子 | 推奨HS |
---|---|---|---|---|
GC-5R | 約56 | 4.2 | 中元 | 38〜42m/s |
GC-5S | 約57 | 4.0 | 中元 | 42〜45m/s |
GC-6S | 約66 | 3.2 | 中元 | 44〜47m/s |
GC-6X | 約68 | 3.0 | 中元 | 47〜50m/s |
GCはDIシリーズほど硬派すぎず、TPシリーズよりも扱いやすいという位置づけにあります。そのため、「操作性と飛距離を両立したい中上級者」にとって非常に適したスペック構成となっています。
フェアウェイウッド
GCはドライバー専用設計ではあるものの、一部のモデルや特注オプションではフェアウェイウッドに装着するケースも増えています。特にGC-6Sや6Xを、3Wや5Wに挿して、ドライバーとの流れを揃えるフィッティングが人気です。
特徴
- フェアウェイウッドでも「方向安定性」が強く出る
- 高さは中弾道で、キャリーとランのバランスが良好
- 硬さがあるため、シャフト長やヘッドとの相性に注意が必要
ただし、純正フェアウェイウッド用シャフトとは剛性分布が異なるため、挿す際は必ずクラフトマンと相談してフィッティングを行うのが理想です。
どのような人に向いてるか
ツアーAD GCは、そのバランスの取れた剛性設計と、フェースコントロール性能の高さから、「操作性」と「安定性」を求める中上級者に最適なシャフトです。中元調子の特徴により、手元側がしっかりしていてタイミングが取りやすく、切り返しでシャフトが暴れにくいため、スイングテンポが安定しているゴルファーに向いています。
向いているプレーヤーの特徴
- ヘッドスピードが42m/s以上ある中級者以上の方
シャフトの戻りが速すぎないため、しっかり叩いてもタイミングを合わせやすく、飛距離と方向性を両立できる。 - ドローよりフェードが持ち球のゴルファー
左に行きづらい設計のため、引っかけのミスを嫌うプレーヤーや、フェード系のボールで安定したラインを出したいゴルファーに特に合う。 - 弾道を中〜低弾道に抑えたい人
高弾道シャフトに比べて、やや抑えめの打ち出し角とスピン量が得られるため、風に強いボールが打てる。 - シャフトに頼らずスイングで飛ばしたい人
シャフトが過度に走らないため、自分のスイングリズムでしっかり振りたい人に向いている。
向いていない可能性がある人
- ヘッドスピードが38〜41m/sの初中級者(硬く感じる)
- 弾道を高く出したい人(打ち出しが抑えられる)
- シャフトにしなり戻りの加速を強く求める人
このように、ツアーAD GCは、ヘッドスピードにある程度の余裕があり、操作性と飛距離をバランス良く求めるゴルファーにとって理想的な選択肢となるシャフトです。
5Sと6Sの振動数
ツアーAD GCの5Sと6Sは、多くのアマチュアゴルファーが選択する代表的なスペックです。この2モデルは重量や剛性に違いがあり、振動数にもはっきりとした差が出ます。自分のスイングテンポやフィーリングに合ったモデルを選ぶことが、GCの性能を最大限に引き出す鍵となります。
振動数の比較(実測値)
モデル | 重量 | 振動数(CPM) | ヘッドスピード目安 |
---|---|---|---|
GC-5S | 約57g | 約255〜260 | 42〜45m/s |
GC-6S | 約66g | 約265〜270 | 44〜47m/s |
特性の違いと選び方
- GC-5Sの特徴
軽量で振り抜きやすく、シャフトのしなりを感じやすい。スイングテンポが速めの人や、飛距離よりもミート率を重視するタイプに適している。手元の剛性はあるが、中間〜先端のしなりが感じられるため、フィーリングを重視するゴルファーに合う。 - GC-6Sの特徴
重量感があり、スイング中の安定感が強く、左へのミスに強い設計。中級者以上でしっかりと振り切るスイングを持っているゴルファーに向く。インパクトの厚みを感じられ、強い弾道が出やすい。
選択基準の目安
プレースタイル | 推奨モデル |
---|---|
スイングテンポ速め | GC-5S |
スイングテンポゆっくり | GC-6S |
弾道を抑えたい | GC-6S |
スピンを少し入れたい | GC-5S |
選び方に迷った場合は、フィッティングでの試打が必須です。特にGCは剛性の変化を体感しやすい設計となっているため、スイングとの相性が如実に表れます。
シャフト分布図
ツアーAD GCの市場における位置づけを理解するには、他の主要シャフトとの比較を行う「シャフト分布図」が有効です。これは剛性バランス、しなり特性、キックポイントなどを2軸で表したものです。
GCの分布上の位置(例:中元調子・やや硬め)
↑(しなり量多) │ │ SpeederNX TourADTP │ │ TourADGC │ │ TourADDI VentusBlue │ │ └────────────────→(硬さ) 元調子 中調子 先調子
分布図から見るGCの特徴
- 調子位置:中元調子
手元がしっかりしていて、先端が暴れにくいため、スイング全体の再現性が高い。 - 剛性感:中〜やや高剛性
しなりすぎず、強く叩いても潰れにくい構造。高い打ち出しよりも、方向性と安定感を重視する設計。
この分布図からもわかるように、GCはやや硬めでしっかりしたフィーリングを求めるゴルファーにとって、非常に扱いやすいポジションにあります。
ツアーADGC評価まとめ
ツアーAD GCは、グラファイトデザインのツアーADシリーズの中でも「中元調子」「中〜高剛性」「フェースコントロールのしやすさ」を重視して設計されたモデルであり、方向性の安定や風に強い弾道を求めるプレーヤーに最適なシャフトです。
本記事でわかったツアーAD GCの評価ポイント
- プロの使用実績あり:ツアーでの信頼性も高く、性能面は証明済み。
- 幅広いスペック展開:5S〜6Xまで揃っており、適正ヘッドスピード帯も広い。
- 振動数バランスが優秀:スイングの再現性を求めるゴルファーに向く。
- 中古市場でも注目:高い評価とともに、中古価格も安定。
ツアーAD GCは、ただ飛ばすだけでなく、「狙った方向に安定して飛ばす」ことを求めるゴルファーにとって非常に心強い選択肢です。今後さらに注目が高まる可能性があり、試す価値のある一本であることは間違いありません。