
ピン(PING)のスリーブ調整は、ライ角やロフトを変えて弾道を最適化するために重要な機能です。
特に、ドライバーのライ角をフラットにしたい、フェースの向きを変えたいと考えるゴルファーにとっては、適切な調整が飛距離や方向性に大きく影響します。
本記事では、PINGスリーブの調整方法を詳しく解説し、各モデル(G430・G425・G410)の具体的なロフトやライ角調整についても説明します。
記事の内容一覧
- ピン(PING)スリーブ調整すると
- ドライバーライ角フラット
- カチャカチャフェースの向き
- ピンドライバーのライ角のフラットは何度?
- ライ角調整は何度が目安?
- カチャカチャ抜けない
- ピンスリーブ調整方法の概要
- G430ドライバーロフト調整方法
- G425ドライバーロフト調整方法
- G410ドライバーライ角調整方法
- ロフト角が1度違うと
- ライ角を調整すると
- ピン(PING)スリーブ調整まとめ
目次
ピン(PING)スリーブ調整で弾道を最適化する方法

ピン(PING)のスリーブ調整を行うことで、ロフトやライ角を変え、弾道の最適化が可能です。
ライ角をフラットにすることで左へのミスを軽減し、ロフトを増減することで打ち出し角やスピン量を調整できます。
また、「カチャカチャ」と呼ばれるスリーブ調整機能の仕組みや、各モデルごとの調整範囲についても詳しく解説します。
この記事を読めば、自分に合ったセッティングが見つかるはずです。
ピン(PING)スリーブ調整すると

ピンのスリーブ調整を行うと、クラブのロフト角・ライ角・フェースの向きを変えられます。スリーブにはいくつかのポジションがあり、それぞれ異なる弾道調整が可能です。
スリーブ調整の主な効果
- ロフト角の変更
ロフトを増やすと高弾道・スピン量増加、減らすと低弾道・スピン量減少。 - ライ角の変更
フラットにすると右方向に打ちやすく、アップライトにすると左方向への弾道になりやすい。 - フェース向きの変化
スリーブ調整によりフェースの開閉が変わるため、方向性に影響。
PINGスリーブの特徴
PINGのスリーブはシンプルな構造で、特定のポジションを選択するだけで設定が変えられます。モデルごとに調整幅は異なりますが、基本的な仕組みは共通しています。
ドライバーライ角フラット
PINGのドライバーでライ角をフラットにすると、どのような影響があるのでしょうか?ライ角をフラットにすることで、ボールの出球方向やスイング時の軌道が変化します。
ライ角フラットの主な効果
- ボールの出球が右に出やすくなる
- ヒール側の接地が減り、スイングプレーンが変わる
- フックを抑える効果が期待できる
フラットにする方法
PINGのスリーブ調整では「○○°FLAT」などのポジションを選ぶことで、ライ角をフラットに設定できます。具体的な調整方法や各モデルの調整幅については、後述のセクションで詳しく解説します。
カチャカチャフェースの向き
PINGのスリーブ調整は「カチャカチャ」と呼ばれ、フェースの向きを変えることができます。この調整によって、スライスやフックを抑えることが可能です。フェースの向きを調整する際に理解しておくべきポイントを詳しく解説します。
フェースの向きとスリーブ調整の関係
PINGのスリーブには、ロフトとライ角を調整するポジションがあり、それに応じてフェースの向きも変わります。
- ロフトを増やす(+1°や+1.5°) → フェースがクローズ(左向き)になりやすい
- ロフトを減らす(-1°や-1.5°) → フェースがオープン(右向き)になりやすい
- フラットなライ角にする → ややオープンフェースになりやすい
どんなときにフェース向きを調整するべきか?
- スライスが多い場合 → ロフトを増やすことでフェースがクローズになり、つかまりやすくなる。
- フックが多い場合 → ロフトを減らし、フェースをオープンにすると球が右へ出やすくなる。
- 打ち出し方向を調整したい場合 → スリーブ設定を活用し、最適なフェース角を見つける。
フェース向きを調整することで、球のつかまりや方向性が変わります。ただし、極端に変えると打ちにくくなるため、慎重に試しながら調整しましょう。
ピンドライバーのライ角のフラットは何度?
PINGのドライバーでライ角をフラットに調整すると、具体的に何度になるのかを確認していきましょう。モデルによってフラットの設定幅は異なります。
各モデルのライ角フラット設定
モデル | 標準ライ角 | フラット調整時 |
---|---|---|
G430 | 59.5° | 58.0° |
G425 | 59.5° | 58.0° |
G410 | 59.5° | 57.5° |
ライ角をフラットにするメリット
- ボールが左に行くミスを軽減できる
- フェードを打ちやすくなる
- クラブが地面に接する角度が変わり、スイングプレーンに影響
ライ角をフラットにする際の注意点
ライ角をフラットにしすぎると、スライスしやすくなる可能性があります。そのため、試打しながら適切な角度を見つけることが重要です。
ライ角調整は何度が目安?
ライ角調整を行う際の適切な目安について解説します。ライ角は、スイングタイプや球の打ち出し方向に大きく影響するため、適切な角度を設定することが重要です。
ライ角調整の基本
- フックが多い人 → フラット寄りに調整(-1.0°~-1.5°)
- スライスが多い人 → アップライト寄りに調整(+1.0°~+1.5°)
- ストレートに打ちたい人 → 標準ライ角を維持
プレイヤー別の目安
プレイヤータイプ | ライ角の目安 |
---|---|
スライサー(右に曲がる) | アップライト(+1.0°~+1.5°) |
フッカー(左に曲がる) | フラット(-1.0°~-1.5°) |
まっすぐ打ちたい | 標準(変更なし) |
ライ角調整の影響
ライ角を変えることでスイングプレーンが変わり、インパクト時のフェースの向きにも影響します。自分のスイング傾向を理解した上で、適切なライ角調整を行いましょう。
カチャカチャ抜けない
PINGのスリーブ調整をしようとした際に、「カチャカチャ」部分が抜けないというトラブルが発生することがあります。スリーブが固着してしまう原因や、安全に取り外す方法について解説します。
スリーブが抜けない主な原因
- 長期間調整していない
スリーブのネジが固着し、回りにくくなっている。 - トルクレンチの使用方法が間違っている
過度な力をかけてしまい、スリーブがロックされることがある。 - 異物や汚れが詰まっている
ホーゼル部分に砂や汚れが溜まり、スリーブが固着することがある。
スリーブが抜けないときの対処法
- 軽くトルクレンチを回しながら振動を与える
無理に力を入れず、小刻みに動かしてみる。 - 防錆剤や潤滑スプレーを少量使用する
スリーブの接合部分に浸透させ、時間を置いてから試す。 - ゴム手袋を使用してグリップ力を高める
滑らないように工夫しながら、慎重に取り外す。
無理に力を加えるとスリーブやシャフトを破損する可能性があるため、慎重に作業を行いましょう。
ピン(PING)スリーブ調整方法の概要
【サイズ交換1回無料】ゴルフ5の公式オンラインストア


PINGのスリーブ調整を行うことで、弾道を細かくコントロールすることができます。ここでは、調整の基本的な流れを説明します。
ピンスリーブ調整の基本手順

- トルクレンチを用意する PING純正のトルクレンチを使用し、適切な締め付けを行う。
- スリーブのネジを緩める トルクレンチを反時計回りに回し、スリーブを外す。
- 希望のポジションを選ぶ ロフトアップ、ロフトダウン、フラットのいずれかを選択。
- スリーブを再装着する ネジを締め直し、「カチッ」と音がするまで固定。
スリーブ調整の注意点
- 無理に締めすぎないようにする(過度な力を加えると破損の恐れあり)。
- ロフトやライ角の変更がスイングに及ぼす影響を理解して調整する。
- シャフトとの組み合わせにも影響があるため、試打しながら調整する。
G430ドライバーロフト調整方法
PING G430ドライバーは、スリーブ調整によってロフト角を細かく変更できます。適切なロフト設定にすることで、飛距離や弾道を最適化できます。

G430ドライバーの調整範囲
調整内容 | 変更可能な範囲 |
---|---|
ロフト角 | ±1.5° |
ライ角 | 標準 / フラット |
ロフト調整の効果
- ロフトを上げる(+1.0°や+1.5°)
高弾道になり、スピン量が増える。 - ロフトを下げる(-1.0°や-1.5°)
低弾道になり、ランが増える。
G430では、ロフト角とライ角を組み合わせた設定が可能なため、自分のスイングに合わせて最適な調整を行いましょう。
仕様項目 | 詳細 |
---|---|
モデル | G430 MAX ドライバー |
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 9.0°、10.5°、12.0° |
ライ角 | 58.5° |
長さ | 45.75インチ |
総重量 | 約312g(シャフトにより異なる) |
重心調整 | 25gの可動式バックウェイト |
調整機能 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 |
素材 | 鍛造T9S+チタンフェース、カーボンファイバークラウン |
特徴 | 高慣性モーメント設計、最適化されたフェースデザインによる高い反発性能、心地よい打球音 |
G425ドライバーロフト調整方法

PING G425ドライバーもスリーブ調整によってロフト角とライ角を変更できます。G425はG430に比べ、ややスピン量が多い特性があるため、適切なロフト調整が重要になります。
G425ドライバーの調整範囲
調整内容 | 変更可能な範囲 |
---|---|
ロフト角 | ±1.5° |
ライ角 | 標準 / フラット |
G425ロフト調整のポイント
- スライスを抑えたい場合はロフトアップ(+1.0° or +1.5°)。
- バックスピンを抑えて飛距離を伸ばしたい場合はロフトダウン(-1.0° or -1.5°)。
- ライ角のフラット設定を活用し、方向性を調整。
ロフト調整による弾道変化を理解し、最適な設定を見つけましょう。
仕様項目 | G425 MAX ドライバー | G425 LST ドライバー | G425 SFT ドライバー |
---|---|---|---|
ヘッド体積 | 460cc | 445cc | 460cc |
ロフト角 | 9.0°、10.5°、12.0° | 9.0°、10.5° | 10.5° |
ライ角 | 58.5° | 57.5° | 59.0° |
長さ | 45.75インチ | 45.75インチ | 45.75インチ |
総重量 | 約300g(シャフトにより異なる) | 約300g(シャフトにより異なる) | 約300g(シャフトにより異なる) |
重心調整 | 26gの可動式タングステンウェイト(ニュートラル、ドロー、フェード設定) | 17gの可動式タングステンウェイト(ニュートラル、ドロー、フェード設定) | 23gの固定タングステンウェイト(ドローバイアス) |
調整機能 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 |
素材 | 鍛造T9S+チタンフェース、Dragonflyクラウンテクノロジー | 鍛造T9S+チタンフェース、Dragonflyクラウンテクノロジー | 鍛造T9S+チタンフェース、Dragonflyクラウンテクノロジー |
特徴 | 高慣性モーメント設計、最大の寛容性 | 低スピン設計、風に強い弾道 | ドローバイアス設計、右から左への弾道補正 |
G410ドライバーライ角調整方法

PING G410ドライバーは、スリーブ調整を活用することでライ角を変更でき、スイングタイプに合わせた最適な弾道を実現できます。特にライ角をフラットにすることで、左へのミスを軽減できます。
G410ドライバーのライ角調整範囲
調整内容 | 変更可能な範囲 |
---|---|
ライ角 | 標準(59.5°) / フラット(57.5°) |
G410のライ角調整のポイント
- フラット設定(57.5°)
ボールの出球が右に出やすく、フックを軽減できる。 - 標準設定(59.5°)
クセのない弾道で、ドロー・フェードを打ち分けやすい。
ライ角をフラットにすることで、左への引っかけを抑え、方向性を安定させることが可能です。スライスが多い場合は標準ライ角のまま使用するのがベターです。
仕様項目 | G410 Plus ドライバー | G410 LST ドライバー |
---|---|---|
ヘッド体積 | 455cc | 450cc |
ロフト角 | 9.0°、10.5°、12.0° | 9.0°、10.5° |
ライ角 | 58.5° | 57.5° |
長さ | 45.75インチ | 45.75インチ |
総重量 | 約300g(シャフトにより異なる) | 約300g(シャフトにより異なる) |
重心調整 | 16gの可動式タングステンウェイト(ニュートラル、ドロー、フェード設定) | 16gの可動式タングステンウェイト(ニュートラル、ドロー、フェード設定) |
調整機能 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 | ±1.5°のロフト調整、標準とフラットのライ角設定 |
素材 | 鍛造T9S+チタンフェース、Dragonflyクラウンテクノロジー | 鍛造T9S+チタンフェース、Dragonflyクラウンテクノロジー |
特徴 | 高慣性モーメント設計、優れた寛容性とボールスピード | 低スピン設計、風に強い弾道 |
ロフト角が1度違うと
ロフト角を1度変更すると、弾道や飛距離にどのような影響が出るのでしょうか?スリーブ調整でロフトを変える際に知っておくべきポイントを解説します。
ロフト角の違いが及ぼす影響
ロフト変化 | 弾道への影響 |
---|---|
+1.0° | 高弾道になり、スピン量が増える |
-1.0° | 低弾道になり、スピン量が減る |
ロフト角調整の目安
- ボールが上がりにくい人 → ロフトを上げる(+1.0°や+1.5°)。
- 吹き上がる球を抑えたい人 → ロフトを下げる(-1.0°や-1.5°)。
- キャリーを増やしたい人 → ロフトアップで打ち出し角を確保。
- ランを増やしたい人 → ロフトダウンで低スピンの弾道に。
1度の違いでも大きな変化があるため、試打しながら最適なセッティングを見つけることが重要です。
ライ角を調整すると
ライ角の調整によって、ボールの出球方向やスイング軌道がどのように変わるのかを解説します。適切なライ角調整を行うことで、ショットの安定性が向上します。
ライ角調整の影響
調整 | 弾道への影響 |
---|---|
アップライト(+1.0°~+1.5°) | 左方向に出やすい(ドロー傾向) |
フラット(-1.0°~-1.5°) | 右方向に出やすい(フェード傾向) |
ライ角調整の活用方法
- フックを抑えたい人 → フラットにする。
- スライスを抑えたい人 → アップライトにする。
- 球の出球方向を調整したい人 → ライ角を調整してターゲットに合わせる。
ライ角調整はスイングタイプによって適正値が異なるため、フィッティングを活用しながら調整すると効果的です。
ピン(PING)スリーブ調整まとめ
PINGのスリーブ調整を活用することで、ロフト角やライ角を変更し、弾道を最適化できます。本記事で解説したポイントをおさらいしましょう。
PINGスリーブ調整の基本ポイント
- ロフト角の調整 → ±1.5°の範囲で変更可能。
- ライ角の調整 → 標準・フラットの2種類。
- フェース向きの変化 → ロフト調整に応じてクローズやオープンに変化。
- G430・G425・G410の調整幅 → モデルごとの適正設定を理解する。
- スリーブの取り扱い → カチャカチャが抜けないときの対処法を覚えておく。
適切なスリーブ調整を行うことで、スイングに合った最適なセッティングが可能になります。自分に合った調整方法を試し、理想の弾道を実現しましょう。