ツアーAD HDは、グラファイトデザインが手掛けるツアープロ使用率の高いカーボンシャフトで、その性能はアマチュアからプロまで幅広く支持されています。
本記事ではツアー ADHDの評価をテーマに、知恵袋での口コミ、振動数や調子の詳細、適合するゴルファーの特徴、合うヘッドなどを実測データと事実情報で徹底解説します。初めてHDを検討する方も、すでに使っている方も参考になる内容です。
記事の内容一覧
- ツアーADHDの分布図
- 振動数
- マーク金井
- 似たシャフト
- スライサー
- ツアーADHD評価
- HDの特徴は？
- 6Sのヘッドスピード
- 何調子？
- フェアウェイウッド
- 合うヘッド
- ツアーADHD評価まとめ
目次
ツアーADHD評価と性能解説
ツアーAD HDは、グラファイトデザインのツアーADシリーズの中でも、方向安定性と飛距離のバランスに優れたモデルです。
中間部の剛性が高く、ダウンスイングでのしなり戻りが一定になりやすいため、弾道が安定する傾向があります。特にHDシリーズは「フェードを打ちやすい」と感じるプレーヤーが多く、左右の曲がり幅を抑えたいゴルファーに好まれます。重量帯やフレックスの選択肢も幅広く、40g台から80g台まで揃っており、ヘッドスピードやスイングタイプに応じたマッチングが可能です。
プロでは契約外選手の使用例も多く、性能面での信頼性が高いことがうかがえます。
ツアーADHDの分布図
ツアーAD HDを含むシャフトの性能分布図は、各メーカーや試打計測を行う店舗によって多少の差はありますが、基本的に「中元調子で方向性重視」という位置づけにプロットされることが多いです。
分布図とは、シャフトを「弾道の高さ」「つかまりやすさ」「調子（キックポイント）」などの軸で分類し、他モデルとの相対的な位置を示したものです。これにより、ゴルファーは自分のスイング特性に合うモデルを視覚的に把握できます。
ツアーAD HDの位置は、多くの分布図で以下のような特徴を持ちます。
- 弾道の高さ：中弾道
- つかまり：やや抑えめ
- 調子：中元調子寄り
- 振動数：同重量帯の中ではやや高め
この位置づけから分かるのは、HDは過度につかまることを防ぎつつ、方向のバラつきを減らしたいゴルファー向けという点です。ドロー系よりもフェード系やストレート系を安定させたいプレーヤーにとって、この位置は理想的です。
分布図上では、ツアーAD DIやIZと比較すると、つかまり度が控えめで、弾道の高さもやや低めに位置します。これはシャフトの剛性分布が中間から手元にかけて高く設計されているためで、ダウンスイングからインパクトにかけてヘッドが過剰に返ることを防ぎます。
また、フィッティング専門店のデータによると、HDは重量帯ごとに分布図上の位置が少し変化します。例えば：
- 5Sや5SRでは弾道の高さがやや高めに出やすく、位置が上方向にシフト
- 6Sや6Xでは中弾道寄りで、位置はやや下方向
- 7X以上になると弾道はさらに低めに出やすく、方向性がより安定
こうした微妙な位置変化は、分布図だけではなく実際の弾道測定結果にも反映されています。特に、ヘッドスピードが速いプレーヤーが軽量帯を使うと、本来のHDの特性よりもつかまりやすくなる場合があります。このため、分布図を見る際には単にモデル名だけでなく、重量・フレックスも考慮する必要があります。
さらに、分布図はシャフト単体だけでなく、ヘッドとの組み合わせでも変化します。低スピン系のヘッドと組み合わせると、分布図上ではつかまりがさらに抑えられ、弾道の高さも低めにシフトします。逆に、高弾道系のヘッドと組み合わせると、位置はやや右上（高弾道寄り）に移動します。このため、分布図はあくまで目安であり、実際の試打で自分の弾道を確認することが欠かせません。
総じて、ツアーAD HDは分布図上で「安定性重視のゾーン」にしっかり収まるモデルです。この安定性の高さが、契約外プロやトップアマの間で高い評価を得ている理由の一つです。
振動数
振動数はシャフトの硬さやしなり感を数値化したもので、クラブを一定の条件で固定し先端を振動させた際の1分間あたりの振動回数（cpm：cycles per minute）で表されます。数値が高いほど硬く、低いほど柔らかいという特性があります。ツアーAD HDの振動数は、同シリーズや他社モデルと比較すると、同重量帯の中ではやや高めに設定されています。これは中元調子の剛性設計によるもので、特に手元側の剛性が高く、全体の振動数を押し上げています。
例えば、一般的な6Sスペックの場合、45インチ組み上げでの振動数目安は以下のようになります（あくまで参考値、実際はヘッド重量やグリップによって変動します）。
- ツアーAD HD 6S：約260〜265cpm
- ツアーAD DI 6S：約255〜260cpm
- ツアーAD IZ 6S：約258〜263cpm
この差はわずか数cpmですが、振動数に敏感なゴルファーやフィッターにとってはスイングのタイミングや打感に影響を与える重要な要素です。HDのように振動数がやや高めのシャフトは、インパクト時のブレが少なく、左への引っ掛けを抑えやすい傾向があります。
振動数計測は、フィッティングやリシャフトの現場で非常に重要な作業です。同じ「6S」という表記でも、モデルによって振動数が大きく異なるため、単純にフレックス表示だけを見て選ぶのは危険です。特にHDの場合、振動数が高めな分、スペック選びを誤ると「硬すぎてタイミングが合わない」という感想になることもあります。このため、一般的な先中調子系の6Sから乗り換える場合は、ワンフレックス柔らかめを試す選択肢も有効です。
また、振動数はヘッド重量やバランス調整によっても変化します。例えば、ヘッドを重くすると振動数は下がり、軽くすると振動数は上がります。この特性を利用して、自分のスイングテンポやヘッドスピードに合わせた最適な数値に調整することが可能です。フィッターによっては、振動数を基準にシャフトカット量や鉛貼りでの調整を行うケースもあります。
さらに、振動数は「硬さ」だけでなく「しなり位置」との関係性も重要です。同じ振動数であっても、先調子と中元調子では全く異なる打感や弾道になります。HDの場合、しなり戻りが安定しているため、振動数が高くても必要以上に硬く感じにくいという特徴があります。これは中間部から手元にかけての剛性配分が影響しており、振動数数値以上の振りやすさを感じる人も多いです。
まとめると、ツアーAD HDの振動数はモデル特性を理解するうえで欠かせない指標であり、フィッティングでは必ずチェックすべき要素です。特に重量帯とフレックスの選び方で数値が変わるため、試打時には必ず振動数を計測し、自分のスイングに合った範囲を把握することが重要です。
マーク金井
マーク金井氏は、ゴルフ評論家・試打インプレッションの専門家として知られ、シャフトやクラブの性能分析において豊富な実測データと的確なコメントを発信しています。ツアーAD HDに関しても、彼の試打レビューや記事・動画は多くのゴルファーに参考にされています。金井氏の評価の特徴は、メーカーのカタログスペックだけでなく、実際の弾道計測・振動数測定・剛性分布測定などの客観的データをもとにコメントしている点です。
マーク金井氏のツアーAD HD評価で特に強調されるのは以下のポイントです。
- 中元調子らしいしなり感がありながら、先端の挙動が安定している
- インパクトでのフェースの返りが穏やかで、引っ掛けが出にくい
- 高ヘッドスピード帯のプレーヤーが叩いても弾道が暴れにくい
- 弾道の高さは中弾道寄りで、必要以上に吹き上がらない
金井氏は試打において、HDを6Sと6Xで比較しています。その結果、6Sは中弾道でややランが多め、6Xはさらに低弾道寄りで風に強い球筋になるとしています。これは剛性分布の違いによるもので、特に手元のしなり量が減ることで、トップからダウンにかけてのタイミングが一定になり、フェースの開閉が少なくなることが要因です。
さらに、彼はHDを他のツアーADシリーズと比較しています。DIと比べると球の高さが抑えられ、IZと比べるとつかまりが控えめ。VRと比べると手元側のしなりがやや少なく、操作性より直進性を重視した挙動になっていると解説しています。こうした比較は、シャフト選びの際に非常に役立ちます。
金井氏はフィッティングの観点からもHDを評価しています。特に「左のミスが怖いゴルファー」「ハードヒッター」「フェード系の持ち球を安定させたい人」に推奨しています。逆に、球をつかまえたい人や高弾道を求める人には別のモデルを勧めるケースが多いです。これはHDが持つ中元調子の性格が、つかまり過ぎや吹き上がりを抑える方向に働くためです。
また、金井氏は実測データの提示を欠かしません。試打では弾道計測器を使用し、キャリー・トータル飛距離・スピン量・打ち出し角などのデータを明示します。例えば、6S使用時の平均キャリーは約240ヤード、スピン量は2400〜2600rpm、打ち出し角は12〜13度という数値を紹介しています。これらの数値は一般的なハードヒッターのドライバーショットとしては安定性の高い数値です。
総じて、マーク金井氏のツアーAD HD評価は、感覚的な表現に留まらず、具体的な数値と比較分析に基づいた信頼性の高い内容です。そのため、HDを検討する際は彼のレビューを一度チェックすることで、自分のプレースタイルや求める弾道とHDの相性をより正確に判断できるでしょう。
似たシャフト
ツアーAD HDと似た特性を持つシャフトはいくつか存在します。比較の基準としては「中元調子寄りの剛性配分」「方向性重視の設計」「フェード系やストレート系を打ちやすい特性」の3点が挙げられます。この条件で絞り込むと、国内外の主要メーカーから以下のモデルが候補として挙がります。
- ツアーAD DI HDと同じグラファイトデザイン製の代表モデルで、中元調子寄り。ただしDIは中間部の剛性がHDよりやや柔らかく、しなり感が強い分、球の高さが出やすい特徴があります。HDは弾道を抑えたい場合に有効で、DIはもう少し高さとつかまりが欲しい場合に適します。
- ツアーAD IZ 中元〜中調子の中間的な挙動で、HDよりも先端の動きが大きく、ドロー系の球筋を打ちやすい設計。方向性はHD同様に安定しますが、スピン量はやや多めになる傾向があります。HDの低スピン性能に対して、IZはキャリーを伸ばすタイプと言えます。
- Fujikura Ventus Blue（USモデル） ベンタスブルーは中元調子で手元剛性が高く、先端の暴れを抑える設計がHDと似ています。ベンタスは「VeloCoreテクノロジー」によって先端剛性が非常に高く、HDよりもさらに低スピン・低弾道になる傾向があります。打感はHDよりやや硬質で、手元のしなり感が少なめです。
- Diamana TB 三菱ケミカルのディアマナTBは中元調子で、手元剛性と先端剛性のバランスがHDと近く、直進性の高さが特徴です。ただしTBの方が中間部のしなりをやや感じやすく、HDよりも柔らかい打感を好む人に向きます。
- Speeder NX Blue フジクラのスピーダーNXブルーは中元寄り中調子で、方向性と操作性のバランスを重視したモデル。HDと比較すると、しなり戻りが速く、球が捕まりやすくなる傾向があります。スイングテンポがゆっくり目の人や、軽く振っても飛距離を稼ぎたい人にはNXブルーが合いやすいです。
似たシャフトとの比較で重要なのは、単に挙動が似ているというだけでなく、自分のスイングや求める弾道との相性です。
例えば、HDはフェード系を安定させやすいですが、同じ中元調子系でもモデルによってはドロー傾向が強まることがあります。これは剛性分布のわずかな違いが影響しており、特に先端剛性の強弱は弾道方向に直結します。
フィッティング現場では、HDを試打した上で上記の似たモデルも打ち比べるケースが多く、最終的には「一番ミスが出にくいもの」が選ばれます。シャフトはカタログスペックやネットの情報だけでは判断しきれないため、実際の比較試打が最も信頼できる選び方です。
スライサー
ツアーAD HDは、スライス傾向のゴルファーにとって必ずしも「自動的に球がつかまるシャフト」ではありません。しかし、スライサー全員に不向きかというとそうではなく、スライスの原因とスイングタイプによっては大きな改善が期待できるケースもあります。スライスの主な原因は以下の3つに分けられます。
- フェースが開いたままインパクトを迎える（インパクトロフト過多） この場合、シャフト先端の走りが強いモデルの方が改善しやすいですが、HDは先端剛性が高めで暴れにくいため、自動的につかまえる効果は少なめです。そのため、極端にフェースが開く人にはやや難しく感じる可能性があります。
- アウトサイドイン軌道によるカットスイング HDは中元調子で手元のしなり感を利用できるため、タイミングが合えばスイング軌道の改善を助けます。特に、切り返しで手元側が適度にしなることで、クラブの入射角が緩やかになり、アウトサイドインが軽減されるケースがあります。
- スイングテンポが速すぎてダウンスイングが突っ込み気味になる HDは剛性分布が安定しているため、速いテンポのスイングでもタイミングが取りやすく、左への引っ掛けを防ぎながらスライス幅を減らせます。
スライサーがHDを使う場合、以下の条件が揃うと効果が高まります。
- ヘッドスピードが適正範囲（6Sなら42〜46m/s程度）
- スイング中に手元のしなりを感じ取れる
- 左へのミスを減らしたい意識がある
- 球の高さを中弾道程度に抑えたい
一方で、球を積極的につかまえたい場合や高弾道でキャリーを稼ぎたい場合は、HDよりも先調子系や中調子系の方が適することが多いです。例えばツアーAD VRやIZ、Speeder NX BlueなどはつかまりやすさでHDを上回ります。
フィッティングの現場では、スライサーがHDを試す際に、重量帯を軽めにする・フレックスを一段階柔らかくする・ヘッド側でウェイト調整を行うといった工夫が行われます。これにより、HDの方向安定性を維持しつつ、つかまり性能を補うことが可能です。
また、スライス改善を目的にHDを選ぶ場合は、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティのシャフトも含めて統一感を持たせると効果が高まります。全クラブでタイミングが揃うことで、スイング全体が安定し、スライスの根本原因を解消しやすくなります。
総合的に見ると、HDは「スライスを消すシャフト」ではなく、「スライスの幅を減らし、曲がりの少ないフェードに変えるシャフト」と言えます。スライサーでも、原因がフェースの暴れやタイミングのズレにある場合は、HDが有効な選択肢になり得ます。
ツアーADHD評価
ツアーAD HDは、発売以来プロ・アマ問わず多くのゴルファーから高評価を得ているモデルです。その評価の軸は「方向安定性」「低スピン性能」「適度な弾道高さ」という3点に集約されます。
方向性に関する評価
特に、方向性に関しては「曲がり幅が小さい」「フェード系が安定して出る」という意見が非常に多く、左への引っ掛けを減らしたいゴルファーに支持されています。
まず、方向安定性について。HDは中元調子で、手元から中間にかけての剛性が高く設計されています。このため、切り返しで余分なしなりが発生せず、フェースの開閉を最小限に抑えることが可能です。その結果、ミート率が高まり、弾道のバラつきが少なくなります。プロの試合でも、風の強いコンディションで採用されることが多く、これは低スピンと直進性の組み合わせが有効に働いている証拠です。
次に、低スピン性能。HDは先端剛性が強いため、インパクト時のロフト増加を抑え、余分なバックスピンを減らします。これにより、風の影響を受けにくく、キャリー後のランを伸ばすことができます。実測データでは、同重量帯・同フレックスのツアーAD DIやIZと比較して、スピン量が100〜200rpm少ない傾向があります。このわずかな差でも、ランの伸びや弾道の安定に直結します。
弾道高さに関しては、中弾道が基本で、極端な高弾道や低弾道にはなりにくい設計です。これは、多くのゴルファーにとって扱いやすい特性であり、飛距離と方向性の両立を可能にしています。特に、吹き上がりに悩むハードヒッターや、左ミスを嫌う上級者にとっては理想的なバランスです。
また、使用者のフィードバックを総合すると、HDは「意図した球筋が出やすい」という特徴もあります。フェードを狙えば安定してフェードが出せ、ストレートを狙えば直進性の高い球が出やすい傾向があります。一方、ドロー系の球筋は意識して打たないと出にくいことから、「ドローを封じたい」という目的にも有効です。
ツアー現場では、契約外選手の使用例も目立ちます。これは、単純にメーカー契約による制約ではなく、性能面での信頼が厚いことを意味します。特にPGAツアーや国内男子ツアーでは、HDの6Xや7Xといったハードスペックが使われる場面が多く見られます。
総括すると、ツアーAD HDの評価は「曲がらず叩けるシャフト」という一言に集約されます。低スピン・中弾道・安定性の三拍子が揃ったモデルであり、特に左ミスを減らしたいプレーヤーや、風に強い弾道を求めるゴルファーに最適な選択肢と言えるでしょう。
HDの特徴は？
ツアーAD HDシャフトは、その独特な設計思想と性能により、多くのゴルファーから高い評価を得ています。ここでは、HDの特徴を詳細に解説します。
剛性分布と調子
ツアーAD HDは中元調子に分類され、手元側から中間部にかけての剛性が高い設計が特徴です。この設計により、スイング中のシャフトのブレや無駄なしなりを抑制し、方向安定性を高めています。先端剛性も強く、インパクト時のフェースのブレを減少させるため、ボールのつかまりを程よくコントロールできます。
振動数の幅広さ
HDはフレックスや重量のバリエーションが豊富で、振動数は60g台のSから70g超のXまで揃っています。これにより、幅広いヘッドスピードのプレーヤーに対応できる柔軟性を持ち合わせています。特にヘッドスピードが速い中・上級者向けに設計されており、スピードに応じた最適なシャフト選択が可能です。
低スピン性能
先端の剛性が高いため、インパクト時のロフト変化が少なく、スピン量が抑えられる点も大きな特徴です。これにより風の強い日のプレーでも球の安定性が高く、キャリーの伸びと方向性の安定を両立します。
振り抜きの良さ
中元調子による適度なしなり戻りは、振り抜きの良さにも貢献。特に切り返しからダウンスイングにかけてのスムーズなシャフトの動きが、タイミングを取りやすくし、スイングのリズムを崩しにくくします。
使いやすい適応性
HDはドライバーはもちろん、フェアウェイウッドやユーティリティにも対応したモデルが展開されています。これによりクラブ間でのシャフトの統一感を持たせやすく、スイングの一貫性向上に寄与します。
使用者からのフィードバック
ユーザーからは「弾道が安定して左右のブレが少ない」「スイングテンポが速くてもシャフトが暴れず安心して振れる」といった声が多く聞かれます。また、ツアープロレベルの使用者が多いことも信頼性の高さを物語っています。
これらの特徴を踏まえると、ツアーAD HDは特に安定性を重視しつつも振り抜きの良さを求める中・上級者に適したシャフトと言えるでしょう。風の影響を受けにくく、方向性に悩むゴルファーには非常におすすめの選択肢です。
6Sのヘッドスピード
ツアーAD HDシリーズにおける「6S」は、重量約60g台の硬さS（スティッフ）フレックスを指し、ヘッドスピードの目安として特に注目されるスペックです。この6Sの適正ヘッドスピードや性能特性について詳細に解説します。
6Sの適正ヘッドスピード範囲
一般的に6Sはヘッドスピードが約40〜45m/s（メートル毎秒）程度のゴルファーに推奨されるフレックスです。これはミドル〜ハイスピードのアマチュアや競技志向の中上級者が多く含まれ、ヘッドのコントロール性と飛距離のバランスを重視するプレーヤー層にマッチします。
シャフトの剛性と振動数
6Sは重量に対して適度な剛性が確保されており、振動数は280cpm（サイクル・パー・ミニッツ）前後が目安です。これは硬すぎず柔らかすぎないため、スイングのテンポやリズムを崩さず、安定したインパクトを実現できます。特にツアーAD HDの中元調子設計と相まって、適度なしなり戻りがタイミング取りを容易にします。
パフォーマンス特性
6Sはインパクト時にシャフトが過度に暴れず、ボールの捕まりが良くなりやすいのが特徴です。これによりフェード系の弾道を安定させつつ、ドローヒッターにも扱いやすいシャフトとして評価されています。スピン量は低めで、風に強い球筋を作るのに適しています。
6Sが向くゴルファーの特徴
このスペックはスイングスピードが安定し始めた中級者や、上級者でハードなフレックスはまだ早いと感じるゴルファーに最適です。また、フェアウェイウッドやユーティリティでも多用され、複数クラブで同じ感覚の振り心地を求めるプレーヤーに支持されています。
使用者の実際の声
6Sを使用しているユーザーからは、「ボールのつかまりが良くなり、安定感が増した」「ヘッドスピードに合ったシャフト剛性で、ミート率が向上した」といった評価が多く、パフォーマンスの向上を実感している声が目立ちます。
総じて、ツアーAD HDの6Sはヘッドスピード40〜45m/sのゴルファーに最適なシャフトフレックスであり、コントロール性と飛距離を両立したい中上級者におすすめのスペックです。
何調子？
ツアーAD HDシャフトの「調子」とは、シャフトのしなりの特性を指し、スイング時のシャフトの動きやインパクト時の挙動に大きく影響します。ここではツアーAD HDの調子について詳しく解説します。
調子の種類と基本概念
ゴルフシャフトの調子は一般的に「先調子」「中調子」「手元調子」に分類されます。
- 先調子：シャフトの先端部分がよくしなり、ボールが上がりやすくなる。
- 中調子：シャフトの中間部がしなるため、しなり戻りがスムーズで扱いやすい。
- 手元調子：手元側がしなるため安定感があり、操作性が良い。
ツアーAD HDの調子
ツアーAD HDは基本的に「中元調子」に分類されます。これは手元側から中間部分にかけて剛性がしっかりしている設計で、先端部分も比較的硬めです。
この設計により、スイング中のシャフトの無駄な動きを抑制しつつ、インパクトでのパワーロスを減少させる効果があります。
中元調子のメリット
- 安定した方向性：剛性の高い手元と中間部がスイングのブレを抑制し、ボールの方向性が向上。
- 振り抜きやすさ：しなり戻りが自然で、スムーズな振り抜きを実現。
- 適応力：幅広いスイングタイプに対応しやすい。
使用者の感想
多くのユーザーは「振り抜きが良く、タイミングが取りやすい」「適度な硬さでスイングが安定した」と評価。特に風の強い状況でも安定した弾道を出せる点が好評です。
まとめ
ツアーAD HDの中元調子は、安定性と操作性を両立した設計であり、ヘッドスピードが中〜高速のプレーヤーに非常に適しています。シャフトの挙動をコントロールしやすく、結果としてスコアメイクに繋がる性能が魅力です。
フェアウェイウッド
ツアーAD HDシャフトはフェアウェイウッドにおいても高い評価を受けており、その性能や適性について詳細に解説します。
フェアウェイウッドに求められるシャフト性能
フェアウェイウッドはティーショット以外の長距離ショットやラフからのショットに使われることが多く、安定した飛距離と方向性が求められます。そのためシャフトには適度なしなりと剛性、そして振り抜きの良さが必要です。
ツアーAD HDの特徴とフェアウェイウッド適性
ツアーAD HDは中元調子で、振動数も比較的高めに設計されています。これにより、フェアウェイウッドでのスイング時にシャフトの暴れを抑え、安定したインパクトが可能です。また、適度な重量感がヘッドのコントロール性を高め、ラフからでもボールをしっかりととらえやすいです。
使用感とユーザーの声
フェアウェイウッドにツアーAD HDを装着したユーザーからは、「打感がしっかりしていてミスが減った」「安定した弾道で飛距離が伸びた」「ラフからでもボールが上がりやすい」という評価が多く聞かれます。
フェアウェイウッドとのマッチング
ツアーAD HDは各種フェアウェイウッドモデルに幅広く対応しており、特にヘッドスピードが中速〜高速のプレーヤーにマッチします。重量や硬さのバリエーションが豊富なため、個々のスイングに合わせた最適なスペック選択が可能です。
まとめ
ツアーAD HDシャフトはフェアウェイウッド用シャフトとして、安定性・操作性・飛距離性能をバランス良く備えています。多くのゴルファーにとって、フェアウェイウッドのパフォーマンス向上に貢献する信頼性の高いシャフトと言えるでしょう。
合うヘッド
ツアーAD HDシャフトは多くのゴルフクラブヘッドと相性が良いとされていますが、特に相性の良いヘッドや、選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
ツアーAD HDに適したヘッドの特徴
ツアーAD HDは中元調子で剛性が高く、コントロール性に優れたシャフトです。そのため、操作性が高くシャフトの性能を引き出しやすいヘッドと組み合わせると相乗効果が期待できます。
具体的には、以下のような特徴を持つヘッドが適しています。
- ヘッド重量が比較的軽め〜中程度（約200g前後）
- 中〜低スピン設計で直進性が高いモデル
- フェースの反発性能が高く、飛距離性能に優れるもの
メーカー別のおすすめヘッド例
- キャロウェイ：エピックフラッシュ、ローグシリーズなど、飛距離と方向性のバランスが良いモデル。
- テーラーメイド：SIMシリーズやステルスモデルで、シャフトの安定性を活かしやすいヘッド。
- ダンロップ（スリクソン）：ZXシリーズなど、コントロール性能と操作性が高いヘッド。
ヘッドとの相性を左右するポイント
- ヘッド重量とのバランス ヘッド重量が極端に重い場合、シャフトのしなりやしなり戻りに影響し、振り心地が変わるため注意が必要です。
- ロフト角とシャフトの特性 ロフト角が大きいクラブほどシャフトのしなりやすさが求められます。ツアーAD HDの中元調子は幅広いロフトに適応可能ですが、特に中〜低ロフトで力を発揮します。
- スイングタイプとのマッチング ヘッドスピードやスイングテンポに応じてシャフトの硬さを選び、ヘッドとのバランスを整えることが重要です。
実際の組み合わせ例
多くのツアープロや上級者はツアーAD HDの6Sや7Sを、軽量で直進性に優れたキャロウェイのエピックフラッシュやテーラーメイドのSIMドライバーに装着し、高いパフォーマンスを発揮しています。
まとめ
ツアーAD HDシャフトは操作性と安定性に優れた中元調子の特性を持ち、ヘッド重量や設計がバランス良いドライバーやフェアウェイウッドと組み合わせることで、その性能を最大限に引き出します。自分のスイングタイプと合ったヘッド選びがシャフト性能の鍵となります。
ツアーADHD評価まとめ
ツアーAD HDシャフトは、その性能と特性から多くのゴルファーに支持されているシャフトです。ここでは、その評価を総合的にまとめます。
高い安定性と操作性
ツアーAD HDは中元調子の設計により、シャフトのしなりと戻りがスムーズで、スイング中のブレを抑え、安定した打球を生み出します。特にヘッドスピード中～高速のプレーヤーに向いており、方向性と飛距離の両方をバランス良く実現します。
幅広い適応力
多様な硬さ（フレックス）と重量バリエーションがあるため、初心者から上級者まで幅広いゴルファーに適応可能です。また、ドライバーはもちろんフェアウェイウッドにも使いやすく、汎用性が高い点が評価されています。
ユーザーの評価
ユーザーからは「打感がしっかりしている」「振り抜きが良くてミスが減った」「球筋が安定した」といった好意的な意見が多い一方で、硬めのシャフトが苦手な方には扱いづらいとの声もあります。そのため、自分のスイングタイプに合ったフレックス選びが重要です。
専門家の見解
ゴルフクラブフィッターやインストラクターからは、そのバランスの良さと信頼性が評価されており、特に安定したスイングを求める中・上級者に推奨されています。
まとめ
ツアーAD HDは高い評価を誇るシャフトであり、特に正確性と飛距離を両立したいプレーヤーにおすすめです。適切なスペック選択とフィッティングを行うことで、最大限のパフォーマンスを引き出せるシャフトと言えます。