
ツアーAD TPは、Graphite Designが2016年に発売した中調子系カーボンシャフトで、国内外のツアープロにも多くの使用実績があります。
特徴は、適度な手元のしなりと先端部の剛性のバランスの良さにあり、直進性と飛距離の両立を求めるゴルファーに高い評価を得ています。
本記事ではツアーAD TP 評価について、どのようなプレーヤーに合うのか、スライサーとの相性、似たシャフトや使用プロの情報、振動数やスペック、中古市場の動向、フェアウェイウッドでの適性、IZとの違い、調子の詳細まで徹底的に解説します。
記事の内容一覧
- ツアーADTPの合う人
- スライサー
- 似たシャフト
- 使用プロ
- 振動数
- ツアーADTP評価
- 合うヘッド
- 中古
- スペック
- フェアウェイウッド
- IZとの違い
- 調子
- ツアーADTP評価まとめ
目次
ツアーADTP評価の全体像と特徴
ツアーAD TPは、中調子設計により振り心地がスムーズで、手元側がしなりつつ先端部はしっかりした剛性を保っています。これにより、ヘッドのブレを抑えながらもタイミングが取りやすく、方向性と飛距離のバランスが優れています。特に、適正ヘッドスピードは42〜48m/s程度とされ、このレンジに該当するゴルファーには高いパフォーマンスを発揮します。先端剛性の高さから、吹け上がりを抑えて低スピンで直進性のある弾道を実現できる点も評価ポイントです。
ツアーADTPの合う人
ツアーAD TPが合う人の特徴は、まず中調子の振り感を好むプレーヤーです。手元だけでなくシャフト全体が適度に動き、切り返しのタイミングを取りやすいため、オートマチックにスイングしたい人や、強く叩きすぎずスムーズに振るタイプの人に向いています。
また、先端剛性が高くスピン量が抑えられるため、弾道が高すぎる傾向のある人や、スピン量が多くキャリーが伸びない人にも適しています。反対に、極端なアンダースペックや柔らかいシャフトを使ってきた人が移行すると、硬さを感じる場合があります。
ヘッドスピード別の適性
- 42〜44m/s:Sフレックスでやや軽めの重量帯(60g台)がおすすめ。
- 45〜48m/s:SまたはXフレックス、重量は60〜70g台でしっかり叩ける。
- 48m/s以上:Xフレックス以上で重量70g台を選択し、弾道を抑える方向がベター。
弾道傾向とミス軽減
ツアーAD TPは左へのミスを抑えやすい設計で、引っかけやチーピンを減らしたい人に適しています。先端剛性が強いため、インパクト時にフェースが過剰に返らず、打ち出し方向の安定性が高いのも特徴です。逆に、フェードやスライスが強すぎる人には、後述する「スライサー」項目の考察が重要になります。
競合モデルとのフィーリング比較
同じ中調子帯で比較されるモデルに、ツアーAD DIやツアーAD IZがあります。TPはDIより先端剛性が高く、吹け上がりが抑えられる分、より低スピン・中弾道志向。IZと比べると中間部分のしなり感がやや少なく、直線的な弾道を作りやすい印象があります。
こうした特性から、ツアーAD TPは「安定性を重視しつつ飛距離も伸ばしたい、アスリート寄りのゴルファー」に特にフィットするシャフトと言えます。
スライサー
ツアーAD TPは、基本的にスライスを軽減する設計ではありますが、その効果はスライスの原因によって異なります。スライスには、大きく分けて「フェースの開きによる右方向への打ち出し」と「アウトサイドイン軌道によるカット打ち」がありますが、ツアーAD TPは前者の改善には効果的な傾向があります。
先端剛性とスライスの関係
ツアーAD TPは先端部分の剛性が高く、インパクト時にフェースが過剰に返ることを防ぎます。これは左へのミスを抑えると同時に、フェースの開きによる右方向への打ち出しを減らす効果もあります。特に、ダウンスイングで手元が遅れてヘッドが遅れてくるタイプのスライサーには、弾道の安定化に寄与します。
ただし、スイング軌道そのものが極端なアウトサイドインの場合、シャフト特性だけでは根本的な改善は難しいです。この場合はスイング修正と並行して使用することが望ましいです。
フレックスと重量選びのポイント
スライサーがツアーAD TPを選ぶ際は、硬すぎるスペックを避けることが重要です。硬いシャフトはフェースの戻りが遅れやすく、結果としてスライスを助長する可能性があります。適正ヘッドスピードに合ったフレックスと重量を選択し、自然なフェースターンを促すことが大切です。
ヘッドスピード | 推奨フレックス | 推奨重量帯 |
---|---|---|
40〜43m/s | SR〜S | 50〜60g |
44〜47m/s | S | 60〜70g |
48m/s以上 | S〜X | 70g以上 |
実際の使用感
スライサーがツアーAD TPを使うと、右へのミスが減り、打ち出し角とスピン量が適正化されるケースが多いです。特に、元々弾道が高くスピンが多いスライサーは、弾道がやや低くなり、風に強い球が打てるようになる傾向があります。また、フェアウェイウッドでも同様の傾向が見られ、ドライバーからFWまで同シリーズで統一することで弾道の一貫性が高まります。

注意点
スライサーが即効性を期待してシャフト交換だけに頼るのは危険です。ツアーAD TPは確かに直進性と安定性を高めますが、極端なスライスはスイング改善が不可欠です。特にグリップが弱すぎる(ウィークグリップ)場合や、アッパーブローが過剰な場合は、シャフト特性よりもまず基本動作の見直しが優先されます。
総合的に見ると、ツアーAD TPは「軽度〜中度のスライサー」にとって弾道を安定させる有効な選択肢です。シャフトのしなり感と剛性感のバランスが、フェースコントロールを助け、飛距離と方向性の両方を向上させる可能性があります。
似たシャフト
ツアーAD TPと似た特性を持つシャフトはいくつか存在しますが、その比較は選択の参考になります。特に同じGraphite Design製品の中調子モデルや、他メーカーの低スピン系中調子シャフトは候補となります。
同メーカー内での比較
- ツアーAD DI 2009年に発売されたDIは、中調子ながら先端が動くフィーリングがあり、弾道はやや高めで捕まりが良いのが特徴です。TPはDIよりも先端剛性が高く、吹け上がりを抑える設計になっているため、風に強く直進性のある弾道を打ちたい人にはTPが有利です。
- ツアーAD IZ IZはTPと同じく中調子で、スピン量を抑えつつ高さを出せるモデルです。ただし、IZは中間部のしなり感がやや強く、フィーリングが柔らかく感じられる傾向があります。TPはよりシャープな挙動で、しなり量よりも剛性感を重視するゴルファーに合います。
- ツアーAD GP GPは手元がしっかりしており、先端も硬い低スピン設計で、弾道はTPよりさらに低くなる傾向があります。飛距離よりも方向性と弾道の低さを重視するならGP、飛距離と安定性のバランスを求めるならTPです。
他メーカーの類似モデル
- フジクラ Speeder Evolution 757/661 IV Speeder IVは中調子寄りで低スピン傾向。TPと比較すると、インパクト時の先端挙動がややマイルドで、つかまりやすさはTPより上です。フェード傾向の強い人にはSpeederの方が合う場合があります。
- 三菱ケミカル TENSEI CK Pro Blue 中調子系で、しなり戻りが速くタイミングが取りやすい設計。TPに比べるとやや捕まりやすく、球が上がりやすいです。高さを出したいがスピンは抑えたい人にはこちらも選択肢になります。
- USTマミヤ ATTAS 11(ジャック) 中調子ながら先端剛性を高め、弾道の強さと低スピン性能を持つモデル。TPと近いフィーリングですが、振動数はやや低めで、少し柔らかく感じられます。
選び方のポイント
似たシャフトを比較する際は、「先端剛性の強さ」「中間部のしなり量」「全体重量帯」の3つが重要です。TPは先端剛性が強く、全体の挙動がシャープで直線的な弾道を作るため、これと同等かやや柔らかめを選ぶと違和感が少なく移行できます。
試打のすすめ
スペック表だけでなく、実際に試打して弾道や振り感を確かめることが重要です。同じ中調子でも、メーカーやモデルごとに中間部や先端部のしなり特性は異なります。TPと似ていても「捕まりやすさ」や「打ち出し角」のわずかな差が、実際のコースでの結果に影響します。
総じて、ツアーAD TPと似たシャフトは多いですが、全体剛性と先端剛性のバランスを考えると、TPは他モデルよりも直進性に優れ、強い弾道を作りやすい点が際立っています。
使用プロ

ツアーAD TPは、発売当初から国内外のツアープロに使用されており、その性能がプロの競技環境でも通用することを証明しています。特に中調子の振り心地と先端剛性の高さは、安定した弾道と風に強い球筋を求めるプロに支持されています。
国内男子ツアーでの使用例
国内男子ツアーでは、ヘッドスピードが速く強い球を打つ選手に多く採用されています。ツアーAD TPは中調子でありながら、叩きにいっても左へのミスが出にくい特性を持っているため、フルスイングで振ることの多い男子プロにとっては安心感のある選択肢です。特にドライバーとフェアウェイウッドの両方でTPを採用するケースも多く、弾道の一貫性を高めています。
国内女子ツアーでの使用例
国内女子ツアーでは、ヘッドスピード40〜44m/s程度の選手に採用例が見られます。女子プロの場合は、適正スペックを選ぶことで、打ち出し角とスピン量のバランスが改善され、キャリーの伸びにつながります。TPのしなり感は、力任せではなくリズムで振る女子プロのスイングにもマッチします。
海外ツアーでの評価
PGAツアーや欧州ツアーでもTPは使用実績があり、特に風の強いリンクスコースや低スピン弾道を求めるセッティングで選ばれています。先端剛性の高さにより、スピンを抑えて直進性のある弾道を打てるため、世界各地の異なるコース条件にも対応可能です。
プロがTPを選ぶ理由
- 方向性の安定:インパクト時のフェースブレを抑え、ターゲットラインに乗せやすい。
- 低スピン性能:吹け上がりを防ぎ、風の影響を軽減する。
- 叩ける中調子:中調子特有のタイミングの取りやすさと、強く振った際の安定感を両立。
- 重量帯の選択肢:50g台から70g台まで揃い、プロの細かなセッティングに対応可能。
使用環境とセッティング
プロはTPを使う際、ヘッドとの組み合わせにもこだわります。低スピンヘッドと組み合わせる場合は、ロフト角を増やしてキャリーを確保。逆に高打ち出しヘッドと合わせる場合は、ロフトを立てて風への強さを重視します。また、グリップの重量やバランス調整も細かく行い、振り心地を最適化しています。
アマチュアへの示唆
プロが使っているからといって、同じスペックをそのまま選ぶのは危険です。プロはヘッドスピードやミート率、スイング精度が非常に高く、シャフトの性能を最大限引き出せます。アマチュアが選ぶ場合は、ヘッドスピードやスイング傾向に合わせて柔らかめ・軽めのスペックを検討し、試打を通じて自分に合った仕様を見極めることが重要です。
総じて、ツアーAD TPはプロの使用率が高く、特に方向性と風への強さを求める選手に評価されています。こうした実績は、アマチュアにとっても信頼できる選択肢となる理由のひとつです。
振動数
シャフトの「振動数」は、フィーリングや弾道特性を判断する重要な数値です。ツアーAD TPも例外ではなく、この数値を知ることで適正スペック選びがより正確になります。振動数とは、シャフトを一定条件で固定し、先端を揺らした際の1分間あたりの振動回数(cpm: cycles per minute)を示すもので、数値が高いほど硬く、低いほど柔らかく感じられます。
ツアーAD TPの一般的な振動数目安
ツアーAD TPの振動数は、フレックスや長さによって変動しますが、代表的なドライバー長(45インチ)での目安は以下の通りです。
フレックス | 重量帯 | 振動数(cpm) |
---|---|---|
SR | 50g台 | 約240〜245 |
S | 60g台 | 約255〜260 |
X | 60〜70g台 | 約265〜270 |
この数値はあくまで新品・標準長での参考値であり、カットやバランス調整によって変化します。
振動数とフィーリングの関係
- 高振動数(硬め):しなり戻りが速く、叩いても左に行きにくい。ヘッドスピードが速いプレーヤー向け。
- 低振動数(柔らかめ):タイミングが取りやすく、スイングテンポがゆったりした人や、つかまりを求める人向け。
ツアーAD TPは先端剛性が高いため、同じ振動数でも他のシャフトより硬く感じる場合があります。そのため、数値だけでなく実際の試打感覚を重視すべきです。
振動数調整の実例
クラブフィッティングの現場では、TPを装着したドライバーで、振動数を±5cpm程度調整することがあります。
- 振動数を上げる(硬くする):チップカット(先端カット)や短尺化で行い、叩きに行くプレーヤー向け。
- 振動数を下げる(柔らかくする):バットカット(手元カット)や長尺化で行い、飛距離アップを狙う場合に有効。
アマチュアの適正範囲
多くのアマチュアゴルファーにとって、ドライバーの振動数は240〜260cpmが基準となります。
- ヘッドスピード40〜43m/s:240〜250cpm
- ヘッドスピード44〜47m/s:250〜260cpm
- ヘッドスピード48m/s以上:260cpm以上
TPは元々しっかり目の設計なので、同じ振動数でも体感的には「半フレックス硬い」印象を持つ人が少なくありません。
注意点
振動数はあくまで目安であり、同じcpmでもシャフトの剛性分布や調子によって振り心地は異なります。TPのように先端剛性が高いモデルは、数字よりもしっかり感が強く、試打なしで数値だけを基準に選ぶと硬すぎるスペックを選んでしまうリスクがあります。
総じて、ツアーAD TPの振動数は安定性を求めるプレーヤーに適しており、数値とフィーリングの両面から判断することが重要です。
ツアーADTP評価
ツアーAD TPは、発売から数年経った現在でも高い評価を受け続けている中調子系シャフトです。その理由は、フィーリングの良さと性能のバランスにあります。
ツアーADTPの扱いやすさ
単に低スピンや直進性といった数値的なメリットだけでなく、スイングテンポを崩さずに安定した弾道を打ちやすいという「扱いやすさ」が多くのゴルファーに支持されています。
評価ポイント1:方向性の安定
TPは先端剛性が高く、インパクト時のフェースのブレを抑えるため、左右の散らばりが少なくなります。特に左へのミス(チーピンや引っかけ)が減る点は、多くの上級者や競技志向ゴルファーから評価されています。また、強い風の中でも弾道がブレにくく、コースマネジメントがしやすいという意見も多く見られます。
評価ポイント2:低スピン性能
ツアーAD TPはスピン量を適度に抑え、直進性の高い強弾道を実現します。これにより、キャリーだけでなくランも伸び、総合飛距離アップにつながるケースがあります。特に元々スピン量が多いプレーヤーにとっては、飛距離のロスを減らす効果が顕著です。
評価ポイント3:中調子の振りやすさ
中調子設計はタイミングの取りやすさが魅力ですが、TPはそこに「叩いても暴れない剛性バランス」を加えています。結果として、ゆったり振っても強く振っても安定する幅広い対応力を持ち、プロからアマチュアまで愛用者が多い理由となっています。
プレーヤー別の評価傾向
- 上級者・競技志向:方向性と風への強さを高く評価。特に強振しても左に行きにくい点が信頼につながっている。
- 中級者:弾道の安定と飛距離のバランスを評価。中調子の振りやすさから、スコアの安定に寄与。
- 初心者〜初級者:重量や硬さを適正に選べば扱いやすいが、硬めのフィーリングが合わない場合もあるため注意が必要。
市場での評価
中古市場でも人気が高く、状態の良い個体は需要が集中します。発売当初の新品価格帯は4万円前後でしたが、中古では状態次第で1万5千〜3万円程度で取引されることが多く、コストパフォーマンスの面でも評価されています。
注意点と課題
TPは剛性感が強いため、柔らかいシャフトからの乗り換えでは硬く感じやすく、飛距離が落ちるケースがあります。また、捕まりを強く求めるゴルファーや、弾道が低いプレーヤーには適合しにくい場合があります。このようなケースでは、同社のIZやDIなど捕まりやすいモデルの方が合う可能性があります。
総合的に見て、ツアーAD TPは「方向性重視で強弾道を打ちたいゴルファー」に最適な選択肢です。その安定感と直進性は、今なお多くのツアープロやアマチュアに支持され続ける理由と言えるでしょう。
合うヘッド
ツアーAD TPは、中調子で先端剛性が高いという特性から、組み合わせるヘッドの性能によって弾道や飛距離の出方が大きく変わります。最適なヘッドを選ぶことで、このシャフトの性能を最大限引き出すことが可能です。
低スピン系ヘッドとの相性
ツアーAD TPはもともと低スピン性能が高いため、極端な低スピン系ヘッドと組み合わせると、打ち出し角やキャリーが不足する場合があります。
例として、テーラーメイドの「SIM 9.0°」やキャロウェイの「Rogue ST ◆◆◆ LS」などは、低スピン志向が強いため、ヘッドスピードが高く弾道が高めのプレーヤーには合いますが、弾道が低めの人には不向きです。
高打ち出し系ヘッドとの相性
中〜低スピンのTPに対して、高打ち出し系ヘッドを合わせると、キャリーを確保しながら風に強い弾道を作ることができます。
例として、PINGの「G425 MAX」や「G430 MAX」、キャロウェイ「Epic Max」などは高打ち出し設計で、ヘッドスピードが中程度のプレーヤーに好相性です。
捕まりにくいヘッドとの組み合わせ
TPは左へのミスを抑える特性を持っていますが、元々捕まりにくいヘッドと組み合わせると、右へのミスが増える可能性があります。フェード系弾道を意識的に打ちたい上級者には有効ですが、スライス傾向のある人は注意が必要です。
ロフト選びのポイント
TPの低スピン性能を考慮すると、やや多めのロフトを選択するのが無難です。例えば、普段9.0°を使用している場合でも、TP装着時は9.5°や10.5°を試すことでキャリーと高さが確保しやすくなります。
実績のある組み合わせ例
- テーラーメイド Stealth Plus 10.5°:低スピン性能と高さのバランスが良く、風に強い弾道を実現。
- PING G430 LST 9.0°:ヘッドの安定性とTPの直進性が相乗効果を生む。
- キャロウェイ Paradym X 10.5°:捕まりやすい設計で、TPのしっかり感と好バランス。
フェアウェイウッドでの組み合わせ
ツアーAD TPはフェアウェイウッドにも対応しており、特に3Wや5Wに装着すると、直進性と弾道安定性が高まります。ドライバーと同シリーズで統一することでスイング感覚が揃い、番手間の距離ギャップが安定します。
まとめ
ツアーAD TPは、捕まりやすい高打ち出し系ヘッドや、中スピン設計の安定性重視ヘッドとの相性が特に良好です。低スピン・捕まり抑制タイプのヘッドと組み合わせる場合は、プレーヤーのヘッドスピードや弾道傾向を十分に考慮し、ロフトやバランス調整を行うことが重要です。
中古
ツアーAD TPシャフトは、新品での購入も人気ですが、中古市場でも安定した需要があります。中古品を購入する際には、状態やグレード、振動数などを細かく確認することが重要です。特にシャフトは経年や使用状況で性能が微妙に変化するため、打感や飛距離への影響を考慮する必要があります。
中古市場の特徴
ツアーAD TPは、プロや上級者を中心に使用されているため、中古市場でも品質の高いものが多く流通しています。ヤフオクやゴルフパートナー、楽天市場のゴルフ専門店などで購入可能で、状態や購入履歴が明記されているものが安心です。特に使用回数の少ない「試打品」や「限定モデル」は、性能劣化が少なく中古でも新品同様に使える場合があります。
選ぶ際のチェックポイント
- 外観の確認 シャフト表面に大きな傷や塗装剥がれがないかをチェックします。微細な擦れ程度は性能にほとんど影響ありませんが、深いヒビや亀裂は折損リスクがあるため避けるべきです。
- 振動数・硬さの確認 同じモデル名でも、製造ロットや使用者のスイングで微妙に硬さが変化していることがあります。中古販売店では振動数を記載している場合が多いので、購入前に確認し、自分のヘッドスピードやスイング特性に合うか確認しましょう。
- 装着ヘッドの確認 以前の使用者が装着していたヘッドとの相性で、シャフトの曲がりやたわみの感覚が変わる場合があります。特にドライバー用シャフトの場合は、対応ロフトやバランスが適正かを確認することが大切です。
- 保証や返品対応 中古購入時は、返品や保証の有無を確認することが安心です。信頼できるショップでは、30日程度の返品対応や動作確認済みの保証がついている場合があります。
メリットとデメリット
- メリット
- 新品よりも価格が抑えられる
- 希少なモデルや限定品を入手できる
- 試打感覚を確認できる
- デメリット
- 使用感により打感が微妙に変化している可能性
- 外観や微細な性能劣化がある場合がある
- 保証が新品に比べて短い、またはない場合がある
中古でのおすすめの購入方法
中古で購入する場合は、ショップの評価やレビューを確認し、振動数や硬さの詳細を明記している店舗を選ぶことが重要です。また、可能であれば試打やレンタルサービスを利用して、自分のスイングに合うか確認してから購入すると失敗が少なくなります。
まとめ
ツアーAD TPシャフトの中古購入は、状態確認や振動数チェックを徹底すれば、新品同様の性能を手ごろな価格で入手できる方法です。使用感や外観を注意深く確認し、信頼できる販売店から購入することで、性能を損なうことなく長期間使用することが可能です。
スペック
ツアーAD TPシャフトのスペックは、モデルごとに振動数や硬さ、重量、トルクなどの数値が細かく設定されており、スイング特性やヘッドスピードに合わせて選ぶことが可能です。特に上級者やプロゴルファー向けに設計されているため、正確なスペック理解がパフォーマンス向上には不可欠です。
モデルごとのバリエーション
ツアーAD TPシリーズは、TP-5、TP-6、TP-7など、番号ごとに硬さと重量が異なります。一般的には数字が大きくなるほど硬く、重量も重めに設計されています。これにより、ヘッドスピードが速いプレイヤーでもシャフトが適切に負荷を受け、打ち出し角やスピン量のコントロールがしやすくなります。
- TP-5: しなやかで操作性が高く、ヘッドスピード40~45m/s程度の中級者向け
- TP-6: 中間の硬さで、安定性と飛距離のバランスを重視
- TP-7: 上級者向けで硬め、ヘッドスピード45~50m/s以上に最適
重量とバランス
重量は約55~75g前後と幅広く設定されており、スイングテンポや体力に応じた選択が可能です。軽量モデルはスイングスピードを上げやすく、重めのモデルは打球の安定性が高くなります。また、バランス(D0~D4程度)は、ヘッドとの組み合わせで最適化され、操作性や飛距離に影響します。
トルクと調子
トルクは、シャフトのねじれにくさを示す値で、ツアーAD TPシリーズは低トルク設計で、ボールのつかまりや直進性を重視しています。調子(シャフトのしなり方)は中元調子が基本で、インパクトでのボールのつかまりと操作性を両立しています。この調子により、スライサーやフックしやすいプレイヤーでも、スイング軌道に合わせて弾道を安定させやすくなっています。
代表的な数値例
モデル | 重量(g) | トルク(°) | 調子 | 推奨ヘッドスピード(m/s) |
---|---|---|---|---|
TP-5 | 55-60 | 3.7 | 中元 | 40-45 |
TP-6 | 60-65 | 3.6 | 中元 | 43-48 |
TP-7 | 65-70 | 3.5 | 中元 | 46-50 |
選び方のポイント
- ヘッドスピードとの適合 自分のヘッドスピードに合ったモデルを選ぶことで、飛距離と方向性の両立が可能です。
- 振動数との調整 シャフトのしなり方や硬さを振動数で確認し、自分のスイングに合うか検討します。
- 打球感の好み 同じモデルでも重量やトルクの差で打感は変わるため、試打やレビューを参考に選ぶことが重要です。
まとめ
ツアーAD TPシャフトのスペックは、重量、トルク、調子、振動数の各要素が細かく設計されており、自分のスイングやヘッドスピードに合わせて選ぶことで最大限のパフォーマンスを発揮できます。スペック理解を深めることで、打球の安定性や飛距離、操作性の向上につながり、シャフト選びで失敗するリスクを減らせます。
フェアウェイウッド
ツアーAD TPシャフトは、フェアウェイウッドに装着した際の性能も非常に高く評価されています。特に上級者向けに設計されており、ドライバー同様に精密なスイング制御と飛距離の両立が可能です。フェアウェイウッドは長めのシャフトや浅い打ち出し角が求められるクラブですが、TPシリーズはその特性を生かして安定した弾道を実現します。
フェアウェイウッドでの特性
ツアーAD TPの中元調子は、フェアウェイウッドのスイングでもボールのつかまりや方向性をサポートします。ドライバーと比べてフェアウェイウッドはスイング軌道がやや浅くなるため、シャフトのトルクとしなりを適切に選ぶことが重要です。TPシャフトは低トルク設計で、スイング中のねじれが少なく、直進性の高い弾道を生み出します。
モデル選択と弾道
フェアウェイウッド用にTPシリーズを選ぶ際は、モデルごとの硬さと重量を考慮します。例えば、TP-5は軽量で操作性が高く、中ヘッドスピードのプレイヤーに向きます。TP-6やTP-7はより硬めで重量があるため、ヘッドスピードが速く、飛距離と安定性を重視するプレイヤーに適しています。これにより、打ち出し角やスピン量の調整も容易になります。
フェアウェイウッドとの組み合わせ
TPシャフトはフェアウェイウッド専用に最適化されているわけではありませんが、ドライバーと同様の設計思想で作られているため、クラブヘッドとの組み合わせ次第でパフォーマンスを最大化できます。軽量モデルを選べば操作性が高く、重めモデルを選べば弾道の安定性が向上します。また、シャフト長との相性も重要で、長さが適切でないと飛距離や方向性に影響するため注意が必要です。
打感とスイング感
TPシャフトは打感がしっかりしており、インパクト時の手応えが明確です。フェアウェイウッドでは、地面との接触や打点のブレが生じやすいため、シャフトの剛性や中元調子が打球の安定性に直結します。特にミドルからロングレンジのショットで、弾道の高さやスピン量のコントロールが求められる場面で、その特性が顕著に表れます。
まとめ
フェアウェイウッドにツアーAD TPシャフトを装着することで、飛距離と方向性のバランスを高次元で実現可能です。モデル選択やヘッドスピードに合わせたスペック調整、そしてシャフトの中元調子やトルク特性を理解することで、フェアウェイウッドショットの精度向上につながります。TPシリーズは、上級者の求める安定性と操作性を兼ね備えた信頼性の高い選択肢です。
IZとの違い
ツアーAD TPシリーズと同じグラファイトデザイン社が展開するIZシリーズとの違いは、設計思想やターゲット層に明確な差があります。TPシリーズは上級者向けに精密なコントロール性能と直進性を重視しているのに対し、IZシリーズは幅広いプレイヤーが扱いやすいように、やや手元調子でしなりを感じやすく設計されています。
シャフト調子の違い
TPシリーズは中元調子が基本で、ヘッドの加速をしっかり支えつつ、インパクトでのブレを抑えます。一方、IZシリーズは手元寄りの調子で、シャフト全体がしなりやすく、球を上げやすくする特性があります。このため、IZはスイング速度が中程度のゴルファーでも扱いやすく、ボールをつかまえやすいという利点があります。
振動数と剛性の比較
TPシリーズは比較的高い振動数で設計されており、ヘッドスピードが速いプレイヤーでも弾道が安定します。IZシリーズはやや低めの振動数で、スイング中のしなりを活かした球筋が得やすくなっています。剛性の差は、打感の硬さや方向性に直結し、TPは硬めで操作性重視、IZは柔らかめで打ちやすさ重視の設計です。
飛距離特性の違い
TPシリーズは直進性を重視するため、フェード・ドローの微調整に向き、飛距離のロスが少なくなる傾向があります。IZシリーズはボールを上げやすく、スピン量がやや多めに設定されることがあり、安定した高弾道での飛距離確保をサポートします。特に中ヘッドスピードのゴルファーにとっては、IZの方がミート率が高くなる場合があります。
まとめ
TPシリーズとIZシリーズの最大の違いは、「操作性重視か扱いやすさ重視か」にあります。TPは上級者向けで精密なコントロールを求めるゴルファーに最適、IZは幅広い層が安定した弾道と飛距離を得やすいシャフトです。自分のスイング特性や求める弾道に応じて選択することで、パフォーマンスを最大化できます。
調子
ツアーAD TPシリーズの調子は、ゴルファーのスイング特性に大きく影響する重要な要素です。TPシリーズは中元調子を基本として設計されており、ヘッドの加速をスムーズに支えつつ、インパクト時の安定性を高めています。この中元調子により、スイングスピードの速いプレイヤーでもタイミングを取りやすく、ボールの直進性が向上します。
調子の特徴
TPシリーズの中元調子は、手元から中間部にかけて適度なしなりを持たせ、先端部は比較的しっかりしています。これにより、インパクト時のヘッドのブレが抑えられ、狙った方向にボールを飛ばしやすくなります。また、球のつかまりも安定し、ドローやフェードなどの球筋操作も精密に行いやすい設計です。
スイングタイプとの相性
中元調子は、ヘッドスピードが速く、切り返しのタイミングを重視するスイングタイプに最適です。スライサーやフッカーなどの傾向があるプレイヤーでも、しっかり振り抜くことで直進性が得られます。一方、スイングスピードが遅めのプレイヤーは、手元調子や先調子のシャフトの方が球が上がりやすく、飛距離を稼ぎやすい場合があります。
調子がもたらす打感
TPシリーズの中元調子は、打感においても特徴的です。インパクトでの硬さを抑えつつ、ボールを押し出すような感触が得られるため、長時間のラウンドでも疲れにくく、スイングに集中できます。特に精密なコントロールを求める上級者にとって、フィードバックが正確で、弾道の微調整が可能です。
調子選びのポイント
TPシリーズの調子を選ぶ際は、自分のヘッドスピードやスイングタイプを考慮することが重要です。中元調子は高スピード向けで直進性に優れる一方、低スピードプレイヤーは適切なフィーリングが得られない可能性があります。試打で弾道や打感を確認し、スイングに最適な調子を選ぶことが、飛距離と方向性の両立に直結します。
ツアーADTP評価まとめ
ツアーAD TPシャフトは、プロからアマチュアまで幅広く評価される高性能シャフトです。その特徴は中元調子による安定した直進性と、適度なしなりによる打感の良さにあります。特にヘッドスピードの速いプレイヤーや精密な弾道コントロールを求めるゴルファーに適しており、スイングタイミングを崩さずに最大の飛距離と方向性を引き出せます。
TPシリーズの評価ポイントは、以下の通りです。まず、合う人のタイプとして、ヘッドスピードが速く、スイングに正確性を求める中上級者に向いています。スライサーやフッカーにも安定した弾道を提供し、使用プロの実績も多数あります。また、振動数や調子の設計により、打感の柔らかさと球筋操作性を両立しています。
さらに、TPシリーズは類似シャフトと比較して、コントロール性と安定性に優れ、フェアウェイウッドやアイアンとの相性も良好です。中古市場でも人気が高く、スペックやヘッド選びの自由度も高いため、自分のプレースタイルに合わせた最適な組み合わせが可能です。総じて、ツアーAD TPシャフトは信頼性が高く、多くのゴルファーから高評価を受けているシャフトと言えます。