
アッタスダースは中調子系シャフトの中でも弾きとしなり戻りのバランスがよく、多くのゴルファーが扱いやすいモデルとして評価されています。
本記事ではアッタス ダース 合うヘッドについて、アッタスダースがどんなゴルファーに向くのか、どのヘッドと組み合わせると性能を発揮しやすいのかを詳細に解説します。
ヘッドスピード別の適性、スペック、振動数、中古市場での探し方、似たシャフトなど、実際の選択に役立つ内容を丁寧にまとめています。
記事の内容一覧
- アッタスダースのスライサー
- ヘッドスピード40
- 5SXのヘッドスピード
- スペック
- アッタスダース合うヘッド
- 合う人
- 中古
- 似たシャフト
- 振動数
- アッタスダース合うヘッドまとめ
アッタス ダースの合うヘッドの要点
アッタスダースは弾きとしなり感のバランスがよく、スライサーにも扱いやすい点が特徴です。ヘッドスピード40m/s前後でも安定した挙動を見せ、適正スペックを選ぶことで飛距離と方向性の向上が期待できます。合う人の特徴、相性の良いヘッドタイプ、中古でのポイント、似たシャフトとの比較をまとめています。
アッタスダースのスライサー
アッタスダースは、特にスライス傾向を持つアマチュアゴルファーにとって扱いやすい特性を備えています。スライサーが悩む要因として多いのは、「インパクト時にフェースが開く」「軌道がアウトサイドインになる」「シャフトの戻りが遅いことで右に抜ける」といった動きです。アッタスダースは中調子らしい素直な挙動を持ちながら、先端側の剛性が適度に抑えられているため、スライスの原因となる“フェースが開いたままインパクトしてしまう動き”を抑制しやすいのが特徴です。
アッタスダースがスライス改善に寄与する理由
アッタスダースは、シャフト中央付近がしっかりしていて手元側にも適度な剛性がある構造のため、スイング軌道が安定しやすく、スライサー特有のフェース面のブレを軽減します。さらに、先端部が過度に硬くないことで、インパクト直前に適度なしなり戻りを得られ、フェースが自然にスクエアへ戻りやすくなります。結果として、普段右へ逃げてしまう弾道をまっすぐ、あるいは軽いドロー方向へ寄せられる可能性があります。
どんなスライサーに向いているか
アッタスダースは「スイングスピードは中程度だが、球がつかまらず右に出やすい」というゴルファーに特にマッチします。ヘッドスピードが速すぎる人はシャフトが戻りきらず右へ出るケースもありますが、40〜43m/s前後のスイング帯には非常にフィットしやすい設計になっています。また、「硬いシャフトを使うと余計に右へ行く」「軽すぎると打点が安定しない」といった悩みがある人にも合いやすいモデルです。
注意点
スライサーでも、極端なアウトサイドイン軌道の人にはシャフトよりスイング改善が必要な場合もあります。また、アッタスダースはつかまりすぎるシャフトではないため、フック持ちのゴルファーが使用すると逆に左への引っかけリスクが高まる可能性があります。
ヘッドスピード40
ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーは、アッタスダースの適正領域の中心ともいえる層です。このスピード帯では、シャフトのしなり量と復元力がちょうど良く、弾き感・方向性・振り心地のバランスが最も取りやすくなります。特に、40m/s前後のゴルファーは「硬すぎるシャフトでは戻らない」「柔らかすぎるとタイミングが合わない」といった問題を抱えるケースが多く、アッタスダースの中調子によるクセの少ない挙動がスイングの安定に貢献します。
40m/sでの打ち出しと弾道傾向
ヘッドスピード40の層では、アッタスダースは高すぎず低すぎない中弾道で、適度なスピン量を確保しやすい傾向があります。弾道が吹き上がりにくく、直進性が高いため、フェアウェイキープ率向上にもつながります。また、先端剛性が適度にあるため打点がばらついてもフェースの向きの安定性が保たれやすく、球の散らばりを抑える効果があります。
ヘッドスピード40に推奨されるフレックス
このスピード帯では、Sフレックスが基準になりますが、スイングタイプによってはSRやSXが適することもあります。テンポが速く、切り返しで強く力が入るタイプはSXが合いやすい一方、ゆったり振るタイプはSやSRのほうが振り抜きやすいケースが多いです。
40m/s層が注意すべき点
ヘッドが重すぎるとシャフトがしなりすぎることがあるため、アッタスダースを使う場合はヘッド重量とのバランスも重要です。総重量が重くなりすぎると操作性が低下するため、40m/s前後のゴルファーは軽め〜中重量帯のヘッドと組み合わせると最も安定します。
5SXのヘッドスピード
アッタスダースの5SXは、全体の重量バランスと剛性感から見ると「ヘッドスピード42〜45m/s」を基準に作られているモデルです。一般的にSXフレックスはSよりもしっかりしており、切り返しで強めに力が入るタイプや、インパクトでシャフトの遅れを感じやすいゴルファーに適しています。アッタスダース5SXは中調子らしい素直な挙動を持ちつつも、中央〜手元の剛性が高めで、コントロール性と戻りの速さが両立している点が特徴です。これにより、ヘッドスピードが十分にあり、シャフトをしならせて戻す力を発揮できるゴルファーに最適なモデルとなります。

5SXの特徴と弾道傾向
5SXを使うと、Sよりも吹け上がりが減り、やや低めの中弾道に収まりやすい傾向があります。先端剛性が強すぎないため、インパクト前に適度なしなり戻りが入り、つかまりを損なわずに直進性を高められる点が魅力です。また、左右のバラつきを抑え込みやすく、強めの打球を求める中上級者にフィットしやすい性能を持っています。
どんなゴルファーが5SXを選ぶべきか
・ヘッドスピードが42〜45m/s
・切り返しが速い、あるいは強くタメを使うタイプ
・Sだと球が高くなりすぎる、散らばると感じるゴルファー
・強弾道で風に強いボールを打ちたい人
・つかまりは欲しいが、過度につかまるシャフトは避けたい人
注意点
5SXは「しなり量の中に強さがある」タイプのため、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーが使うと、シャフトの戻りが遅れ、右方向へのミスが増えることがあります。
スペック
アッタスダースは、中調子らしいクセの少ない設計で、重量帯・トルク・キックポイントなどが幅広いゴルファーにフィットする構成となっています。手元はほどよくしっかり、中央は強め、先端は硬すぎないバランスで、飛距離と方向性を両立する万人向けシャフトです。
重量帯とフレックス
・40g台:R〜SR
・50g台:S・SX
・60g台:SX・X
アマチュアの中心層である38〜45m/sは50g台が扱いやすい帯になります。
トルク値
トルクが大きすぎず小さすぎない設定で、ねじれを抑えつつ硬すぎない体感。スライス気味でもつかまりを感じやすく、方向性が安定します。
中調子のメリット
・タイミングが取りやすい
・切り返しの違和感が少ない
・スイングのクセを増幅せず扱いやすい
スペック選びのポイント
・重量は総重量との相性
・フレックスは切り返しの強さ
・トルクはつかまりのバランス
これらを丁寧に選ぶことで、アッタスダースの設計思想を最大限活かすことができます。
アッタスダース合うヘッド
アッタスダースは中調子らしいクセの少なさと、手元〜中央のしっかり感による安定性が特徴です。そのため、相性が良いヘッドは「つかまりすぎない」「重心が深すぎない」「球が上がりすぎない」タイプが中心になります。球が上がりやすいヘッドやつかまり過剰なヘッドと組み合わせると、高弾道になり過ぎたり左に巻くミスが増える可能性もあります。一方で、ややフェードバイアスのヘッドや、適度に重心距離があるモデルとは、直進性が高く安定した弾道を作りやすくなります。アッタスダースは先端を硬くしすぎないため、やや捕まりにくいヘッドでも十分に球を浮かせて戻してくれる特性があるため、全体のスイングバランスと組み合わせて最適化することが重要です。
相性の良いヘッドの特徴
・重心距離が長すぎないニュートラル〜フェード系
・重心が深すぎず高さを抑えられる
・過剰につかまり補正が入っていないモデル
・低スピンヘッドでも打ち出し角を確保したい場合
アッタスダースは弾き系過ぎないため、操作性を求めるゴルファーにとって非常に扱いやすい特性になります。
特に合いやすいゴルファー像
・ニュートラル〜ややフェード系の弾道が好み
・ドローバイアスのヘッドだと左が怖い
・中弾道で強い球を打ちたい
・ヘッドスピード40〜45m/sの中堅層
これらのタイプにアッタスダースは高い相性を見せます。
合う人
アッタスダースは「クセがなく、タイミングの取りやすいしなり感」を求めるゴルファーに適したシリーズです。しなり戻りは素直で、切り返しの速いプレーヤーでも遅いプレーヤーでも扱いやすく、幅広い層にフィットします。とくに手元側の剛性が高めで、インパクトで暴れない芯のあるシャフト挙動が、方向性を重視するタイプのゴルファーから高い評価を得ています。先端部分が硬すぎず、つかまりも適度にあるため、スライサーでも球がつかまりやすく、ドローバイアスのヘッドに頼りたくない場合にも向いています。

向いているゴルファー
・スイングテンポが速すぎず遅すぎない
・インパクト時のヘッド挙動を安定させたい
・Sだと柔らかく、Xだと硬いと感じる層(SXとの相性が良い)
・吹け上がりを抑えて強弾道を打ちたい
・操作性を維持しながら飛距離も確保したい
向いていない可能性のあるゴルファー
・極端にゆったりしたスイングテンポ(戻りが早く感じることも)
・ヘッドスピードが35〜38m/s程度(戻りが遅れて右に出る可能性)
・先調子の弾き系が好み
アッタスダースはシャフトの戻りが素直でコントロールしやすいため、方向性重視・中弾道の強い球を求めるゴルファーにとって最適な選択肢となります。
中古
アッタスダースの中古市場は比較的流通量が多く、価格帯も安定しており、状態の良い個体を探しやすいシャフトです。シリーズとして人気が高いため、ドライバー用・フェアウェイウッド用ともに中古ショップやオンライン中古市場で見つけやすいのが特徴です。ただし、流通数が多い分、グリップの劣化状態やスリーブ適合、チップカットの有無など「中古特有の注意点」も事前に把握しておく必要があります。特にアッタスダースは中調子でしなり戻りのバランスが繊細なため、チップカットが施されている個体の場合、標準スペックとは異なる挙動が出やすく、剛性が大きく変わるケースがあります。
中古でチェックすべきポイント
・スリーブのメーカー(自分のヘッドに対応しているか)
・チップカットの有無(5mmでも挙動が変わる)
・グリップの摩耗/交換の必要性
・全長が純正数値と一致しているか
・バランス(D2〜D4程度が多い)
・振動数のズレ(新品時より高くなっていないか)
中古シャフトは同じモデル名でも状態により性能が変わるため、購入前に測定値を確認できる店舗を選ぶと安心です。
中古のメリット
・新品より大幅に安く入手できる
・既にスリーブ付きでそのまま使えるケースが多い
・状態の良いものが多く、実用性が高い
デメリット
・挙動が個体差で変化している場合がある
・グリップ交換が必要なケースが多い
・長さ・バランスが揃っていない
・スリーブが最新ヘッドに対応していないことも
中古でアッタスダースを探す場合は、状態よりも「測定値を確認できるかどうか」が最重要です。
似たシャフト
アッタスダースに近いフィーリングを持つシャフトは、「中調子でクセの少ない挙動」「しなりと戻りのバランスが良い」「つかまりすぎない設計」といった共通点を持っています。これらの特徴は、素直な挙動やスムーズな切り返しを求めるユーザーに好まれる傾向があり、アッタスシリーズを含む複数メーカーのモデルに類似性が見られます。似た系統のシャフトを理解することで、ダースで少し硬い・重いと感じる場合の代替候補を検討しやすくなります。
系統が近いシャフトの特徴
・先端が硬すぎず適度につかまる
・手元の剛性が適度にあり暴れにくい
・中調子で切り返しがスムーズ
・弾道は中弾道で操作性もある
ダースと近い感覚になりやすい代表的傾向
・“クセがない”という点を重視したシリーズ
・中間剛性が高めで叩いても左に行きにくいモデル
・フェード弾道と相性が良いシャフト
ダースから他モデルへ移行する際の基準
・球が上がりすぎる → 先端剛性が高いモデルへ
・硬く感じる → 重量帯を落とすか柔らかいフレックスへ
・もっと操作性が欲しい → 手元調子寄りのモデルへ
・もっと直進性を出したい → 中間剛性がより高いモデルへ
アッタスダースはバランスが整ったシャフトのため、「近いフィーリングを持つ別モデルを探す」ことが比較的容易で、用途やスイングで柔軟に代替案を選択しやすい点も強みです。
振動数
アッタス ダースの振動数を考える際には、まずこのシャフトが狙っている挙動と、番手・フレックスごとにどの程度の硬さ設定がされているかを理解しておく必要があります。ダースは中元系のスムーズな挙動を持ちつつ、トルクを抑えすぎない“暴れにくいしなり戻り”が特徴です。そのため同じフレックス表記でも、他のアッタスシリーズや他社シャフトに比べると、実質的な硬さがやや高めに感じられるケースがあります。これは切り返しで余分な“しなり負け”を起こしにくいよう調整された設計によるもので、プレーヤーにとっては振動数が示す数値以上に、剛性感や安定感が強く体感される傾向があります。
一般的にアッタス ダースの5Sでの振動数は240CPM前後、5SXでは245〜250CPM前後、6Sで250CPM超、6SXで260CPM前後を示すことが多く、シリーズ全体としてはやや硬めの設計です。とくに5SXあたりは実際には6Sに近い体感硬度を持つため、ヘッドスピード40前後で「しっかり感がほしい」「インパクトで押し負けたくない」というプレーヤーに非常に向いています。逆に、柔らかめのしなり感がほしい人がSXを選ぶと、ボールの上がりづらさや、フェースターンの不足を感じる可能性があります。
アッタス ダースの振動数を測定すると、元調子系のシャフトとしては比較的ばらつきが少なく、シャフト全体の一体感が強い数値を示すことも特徴的です。この性質は切り返しからインパクトまでの挙動のズレを少なくし、打点位置が上下・左右に多少ブレてもフェース向きが暴れにくく、ショットの散らばりを減らす効果をもたらしています。つまり、振動数の高さが単に硬いのではなく「挙動の一貫性」を生み出している点が、ダースの優れたポイントといえます。
特に、ヘッド重量が重めのモデルと組み合わせた場合、振動数が数値以上にしっかり出ることがあり、この特性を活かすことで弾道が落ち着き、吹き上がりを抑える調整が可能です。逆に軽量ヘッドと組み合わせると、数値よりも若干しなり戻りが速く感じられ、打ち出しが高くなりやすい傾向が出ます。こうした振動数の出方を踏まえ、プレーヤーのヘッドスピードや求める弾道特性に合わせてフレックス選びを行うと、ダースのポテンシャルを最も引き出すことができます。
総合的に見ると、アッタス ダースの振動数は一般的なフレックス基準よりワンランク強めで、安定性と飛距離の両立を狙った硬度設計となっています。数値に惑わされず、実際の打球の高さ・つかまり・タイミングの取りやすさを基準にフレックスを選ぶことが重要です。
アッタスダース合うヘッドまとめ
アッタス ダースに合うヘッドを総合的にまとめると、このシャフトが持つ中元調子の安定感、フェースの開きやすさを抑える挙動、そしてやや強めの振動数という三つの大きな特徴が基準となります。まず、ダースは切り返しでの余分なしなりを抑え、インパクトに向けてしなり戻りが素直に収まっていく設計であるため、ヘッド側にも「安定して球がつかまる要素」を持ったモデルとの相性が良くなります。特に、近年の低スピン系大型ヘッドの中で、直進性の高いタイプ、つかまりを適度にアシストする内部ウエイト配置のもの、フェースローテーションを過度に要求しないヘッドはダースの特徴を最大限引き出します。
一方で、強いドローバイアスや過度につかまるヘッドと組み合わせると、元々スライスを抑える挙動を持つダースの特性と重なり、左へのミスが出やすくなるケースもあります。そのため、つかまり過ぎず、ニュートラルからややドロー寄りのヘッドが最も扱いやすく、弾道の安定性も高まります。たとえば、重心が深すぎずフェースが自然に返る設計のモデルでは、ダースのしっかりとした挙動が過度に働くことなく、適正なフェースコントロールが可能になります。逆に重心が浅すぎるフェード向けヘッドを使うと、ダースの直進性を感じられるものの、プレーヤーのヘッドスピード次第では打ち出し角が低くなる場合があるため注意が必要です。
ヘッドスピード40前後のプレーヤーの場合は、ニュートラル寄りで適度につかまるヘッドが最も扱いやすく、ダースの安定性を活かした「曲がらず伸びる球」が打ちやすくなります。一方、ヘッドスピードが45以上あるプレーヤーなら、低スピン設計のヘッドに合わせても吹き上がりにくく、風に負けない重めの強い弾道を作ることができます。そのため、単にシリーズごとではなく、「プレーヤーのHS」「求める弾道」「ヘッド重量と重心設計」を基準に組み合わせることが重要です。
中古市場ではアッタス ダースを装着した中古ヘッドも多く出回っており、低スピン系〜中スピン系の人気ヘッドと組まれていることが多いのが特徴です。中古で購入する際は、硬さの体感が強めな点と、シャフト長・グリップ重量による振動数変動を確認しておくことでミスマッチを避けることができます。また、ダースはしなり戻りのスピードが安定しているため、中古シャフトでも状態が悪くなければ性能を十分に発揮しやすいシャフトです。
総合すると、「中元調子で左を抑えたい」「安定感を求めたい」「しっかり叩けるシャフトがほしい」というゴルファーには、ニュートラル〜ややつかまるヘッドが最も相性良く、飛距離と安定性を両立した理想的な組み合わせがつくりやすいと言えます。








