アッタスキング スライサー最適な選び方と特徴まとめ

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アッタスキングはUST Mamiyaの人気シリーズの中でも「叩けるのに左へ行きにくい」「しなり戻りが速い」という特性で多くのゴルファーに支持されているシャフトです。

特にスライサーにとっては、右へのミスをどれだけ抑えられるかがスコアに直結するため、アッタスキングの特性がどのように影響するのかは非常に重要です。本記事ではアッタスキングの特徴、他モデルとの違い、スライサーとの相性、ヘッドスピード別の選び方などを詳細に解説し、失敗しないシャフト選びにつながる情報をまとめていきます。

記事の内容一覧

  1. アッタスキングのシャフト
  2. V2とキングの違い
  3. 飛距離は?
  4. 何調子のシャフト?
  5. 4Xと6Xのヘッドスピード
  6. アッタスキングスライサー
  7. 合わない人
  8. ヘッドスピード別
  9. 合うヘッド
  10. アッタスキングスライサーまとめ

目次

アッタスキング スライサーの特徴まとめと要点

アッタスキングは中間部のしなりと先端の安定性が特徴で、スライサーにとっては「つかまりすぎず右に抜けにくい」という絶妙な挙動を持ちます。他モデルと比べても球の直進性と操作性の高さが際立ち、扱いやすさと叩きやすさの両方を求めるプレイヤーに向いています。この章ではアッタスキングの特性を記載しています。

アッタスキングのシャフト

アッタスキングはUST Mamiyaが展開するATTASシリーズの中でも、特に「叩ける」「暴れない」「操作性が高い」という要素を重視して設計されたモデルです。シリーズ全体では中調子寄りのモデルが多いものの、キングは中間部のしなり戻りの速さと先端剛性の安定感を両立し、強く振ったときにも挙動が大きく乱れにくいのが大きな特徴です。

剛性分布の特徴

アッタスキングは手元剛性がやや高めに設定され、中間部がしなり、先端は過度に走らないように抑えられています。これにより、トップでタメを作りやすくしながら、ダウンスイングでしなり戻りのスピードを生かし、インパクトでヘッドが適切に戻る感覚を作り出します。スライサーにとっては、先端が柔らかすぎるシャフトのように左に巻き込んでしまう心配が少なく、右に抜けるミスを減らす効果が期待できます。

重量帯・フレックス展開

アッタスキングには40g台〜70g台まで幅広い重量帯が存在し、アマチュアから上級者まで幅広いユーザーに対応します。特に5S・6Sは一般的なアマチュアのヘッドスピード帯に最もフィットしやすく、扱いやすい重量感と適度な剛性バランスを両立しています。Xフレックスはヘッドスピードが十分にあるプレイヤーや、強振での安定性を求める人に向いています。

スライサーが使用する際の注意点

スライサーの場合、アッタスキングの中間のしなりと先端剛性のバランスが右方向への弱い球を抑える効果があります。しかし、しなり戻りが速いため、切り返しで急激にタイミングがずれると挙動を安定させづらくなる可能性があるため、試打の際にはトップの位置での“待ち”の感覚が合うかどうかが非常に重要です。


V2とキングの違い

アッタスV2とアッタスキングは同じUST Mamiyaのシリーズでありながら、性格が大きく異なるシャフトとして多くのゴルファーから比較されます。どちらも叩ける系のカーボンとして評価が高いものの、スイング特性への影響や弾道の出方、硬さの感じ方は明確な違いがあります。スライサーが扱いやすいのはどちらかを判断する上でも、この2本の差を理解しておくことは非常に有益です。

キックポイントの違い

アッタスV2は中調子寄りの設計で、切り返しのタイミングが合わせやすく、プレーンに沿って振り抜いた時に素直な中間部のしなり戻りを感じられることが特徴です。一方アッタスキングは先中調子寄りで、先端寄りのしなり戻りが強く、インパクトゾーンでボールをつかまえやすい構造になっています。この差が球のつかまりに大きく影響し、スライス傾向に悩むゴルファーにはキングの方が補正作用が働きやすいと言えます。

トルクと挙動の違い

アッタスV2は左右のブレを抑えた設計のため、叩きにいっても挙動が暴れにくく、強振しても曲がり幅が小さくなるのが強みです。対してアッタスキングは先端の動きがある分、しなり量がインパクトに伝わりやすく、球が自然につかまりやすい一方で、過剰につかまるタイプのゴルファーにはフックに振れやすい側面があります。スライサーにとってはこの「つかまりやすい挙動」が大きなアシストとなります。

打ち出し角とスピン量の違い

V2はやや低スピン・中弾道を狙ったモデルで、吹け上がりにくく風にも強い設計です。対してキングはやや高弾道寄りで、先端のしなりがヘッドを返しやすく、自然に適度なスピン量が入るため、キャリーの距離が伸ばしやすい特性があります。特にスライスで打ち出し角が低くなりがちなゴルファーにとっては、キングの弾道補正は距離面でもメリットとなります。

スイングタイプごとの適性

V2はフェースローテーションを抑えたスイングや、インパクトで手元をしっかり使って押し込むタイプと相性が良く、ライン出しを重視するゴルファー向きです。一方キングはフェースを自然に返したい、インパクトゾーンでボールをつかまえたい、つかまり不足を補いたいといったスライサー向きの挙動で、多くのアマチュアが扱いやすさを感じるモデルです。

結論:スライサーにはキングが優位

両者の性格を比較すると、スライス矯正という目的であれば、先端が走ってつかまりやすいアッタスキングの方が効果を体感しやすい傾向があります。V2の方が方向性は安定しやすいものの、つかまり不足が根本の悩みであればキングのアシスト力は非常に大きく、ヘッドの返りをサポートしながらも暴れすぎないバランスの良さがスライサーにメリットとして機能します。

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飛距離は?

アッタスキングの飛距離性能は、同シリーズの中でも特に「キャリーが伸びやすい」「弾道が安定して前へ進む」といった評価が多く、スライサーにとって非常に距離を出しやすい設計になっています。スライスによってロフトが増えてしまい、キャリーが出にくいゴルファーは多いのですが、アッタスキングは先端側のしなり戻りがボールをつかまえてくれるため、インパクトでのエネルギー伝達が効率的になり、結果として飛距離の最大化につながります。

キャリーが伸びる構造

スライスするとフェースが開き、スピン量が増えすぎてキャリーが落ちることが一般的です。アッタスキングは適度に先端が走る構造のため、フェースの開きを抑えてボールを前へ押し出すようなインパクトになりやすく、余計なスピンを抑えながらも適度な回転量で高いキャリーが得られるのが特徴です。そのため、同じヘッドスピードでもキングを使うとキャリーが増えたという報告が非常に多いです。

高弾道で落ち際の失速が少ない

アッタスキングは中〜高弾道が出やすい挙動で、吹き上がりではなく「前に飛ぶ高弾道」が得られる設計です。これは先端の戻り量と中間部のしなりのバランスがよく、上がりやすいのにスピンが暴れないことが理由です。落下角度が適度なため、キャリーとランがどちらも確保しやすく、トータル飛距離が伸びる形になりやすい点も強みです。

スイングのズレに強く距離ロスが出にくい

スライサーはインパクトの再現性が安定しづらく、右に抜けた瞬間に大きく距離をロスしてしまうことがよくあります。しかしアッタスキングは先端側の動きがフェースターンを補助してくれるため、多少開き気味に入ったとしても完全な右抜けになりにくく、ミスヒット時の飛距離ロスが小さく済む傾向があります。アマチュアユーザーが「安定して前に飛ぶ」と評価する理由はこの部分にあります。

ヘッドとの相性で飛距離がさらに変化

アッタスキングは高慣性モーメント(MOI)系の大型ヘッドや、つかまりすぎないフェードバイアスヘッドと組み合わせると、つかまりと直進性のバランスが取れ、飛距離性能がさらに引き出されるケースが多いです。逆につかまりが強いヘッドの場合は弾道が左に寄りすぎる可能性があり、プレーヤーによっては飛距離よりも方向性の調整が必要になる場合があります。最適なヘッドセッティングによって、キングの飛距離性能はより最大化されます。

結論:つかまり不足による距離ロスを最も補いやすいシャフト

飛距離の出にくいスライサーの多くは、フェースの開きと過剰スピンによってキャリーを失っていることが原因です。アッタスキングはその弱点を補う挙動を持つため、スライス持ちのゴルファーほど飛距離アップの効果を感じやすいモデルです。無理に叩かなくても自然にボールがつかまり、弾道が前へ伸びやすくなるため、今よりキャリーを伸ばしたい、スライスによる距離ロスを減らしたいというプレーヤーに適した飛距離特化型の選択肢と言えます。

何調子のシャフト?

アッタスキングは一般的に「先中調子」と分類されるシャフトで、先端側のしなり戻りが強めに設計されているモデルです。これはUST Mamiyaが、つかまり不足やスライスに悩むゴルファーに向けて“インパクトゾーンでヘッドが自然に返る挙動”を意識して開発した結果であり、ボールをつかまえやすく、高い初速と適正なスピン量が得られるようになっています。同じアッタスシリーズでもV2やパンチなどとは異なり、キングは先端の動きを利用するタイプで、インパクトでのフェース向きが安定しやすい点が大きな特徴と言えます。

先中調子が意味するもの

先中調子とは、シャフト全体の中でも中間〜先端側がしなる割合が大きいことを指します。スイング中の切り返しでは、手元側よりも中間〜先端側がしなり、そのしなり戻りがインパクト直前でフェースターンの助けとなります。特にスライサーはヘッドが開くことでフェースが戻り切らず、インパクトで右に打ち出してしまう傾向がありますが、先中調子の挙動はそれを補正してくれるため、まっすぐ前に打ち出しやすくなるメリットがあります。

アッタスシリーズでの位置付け

アッタスシリーズはモデルごとに調子が異なり、V2は中〜元寄り、ジャックは中調子寄り、キングは先中調子寄りと明確に性格が分かれています。その中でもアッタスキングは「つかまりを重視したモデル」という位置付けが強く、中級者から上級者まで幅広い層に評価されているポイントです。ヘッドスピードに依存しすぎることなく、先端の走りを自然に生かせる設計であるため、扱いやすさとつかまりのバランスが非常に良いモデルです。

先端剛性とつかまりの関係

先中調子ではあるものの、アッタスキングの先端剛性は過度に柔らかいわけではなく、インパクト直前で暴れることを抑えた設計です。単に“先が動く=つかまる”という単純な構造ではなく、ヘッドの返りを制御しつつも必要なぶんだけ走らせる設計になっているため、意図しないフックや左への引っかけが出にくい点は大きな安心材料です。スライサーが使いやすいのはもちろん、フェードヒッターでもつかまり不足を感じた時の矯正として有効です。

先中調子が弾道に与える影響

先中調子はインパクト時にロフトが増えやすいため、高めの弾道になりやすい傾向があります。アッタスキングも適度な高弾道が得られますが、先端が走りすぎて吹け上がるような挙動にはなりにくく、むしろ“前に進む高弾道”が出やすいのが特徴です。スライスによって低スピンで右に抜ける球が多いタイプにとっては、この弾道補正によってキャリーが伸び、トータル飛距離も改善しやすくなります。

どんなゴルファーに先中調子が向くか

・スライスが出やすくフェースが開く
・ボールがつかまらず右へのミスが多い
・弾道が低めでキャリーが不足する
・自然にヘッドが返るシャフトを使いたい
・強制的に“手で返す”動作をしたくない

こうしたプレーヤーにとって先中調子のアッタスキングは非常に相性が良く、無理な動作を加えなくてもスイングの流れの中でフェースが戻り、飛距離アップと方向性の改善につながりやすいモデルです。

結論:アッタスキングは“つかまりを助ける先中調子”

まとめると、アッタスキングは先中調子のシャフトであり、つかまりをサポートしつつも暴れないバランス設計が特徴です。スライサーにとってちょうど良い“自然なフェースターン”が得られるため、曲がり幅を抑えながら前へ飛ばす性能を発揮します。調子の特性を理解して使えば、弾道の改善と飛距離の両方に効果を感じやすいシャフトです。

4Xと6Xのヘッドスピード

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アッタスキングの4Xと6Xは、硬さや重量だけでなく、スイングタイプによって求められるヘッドスピード帯が明確に分かれるモデルです。同じ「Xフレックス」であっても、重量帯と振り心地が違うことで要求されるパワーやタイミングが大きく変わり、適正が異なります。スライサーがアッタスキングを選ぶ際には、単に「Xだから硬い」「数字が大きいから重い」という単純な選び方ではなく、自分のヘッドスピードとスイングテンポに適したスペックを選ぶことが最も重要です。

4Xが向くヘッドスピード帯

4Xの適正ヘッドスピードは、おおむね 43〜48m/s が目安になります。アッタスキングの中でも4Xはタイミングの取りやすさが特徴で、しなり量と戻りのリズムが素直なため、Xフレックスとはいえ比較的扱いやすい硬さになっています。叩きにいくよりも“振り抜きの軽快さ”を重視したタイプで、同じXでも負担が少ないスペックです。

・HS45前後の中級者
・スライスで弾道がばらつきやすい
・球がつかまらず右に抜ける
・6Xだと重さや硬さで振り遅れる感じがある

こういったゴルファーには4Xが最もマッチしやすく、アッタスキング特有の先端の走りを無理なく活かしやすいスペックです。

6Xが向くヘッドスピード帯

一方、6Xの適正ヘッドスピードは 47〜52m/s が基準となります。しなり戻りは十分あるものの、重量が増して全体の剛性感が高まるため、スイング中の挙動は4Xよりも「しっかり感」が強くなります。6Xは叩いても左に過剰に巻きづらく、インパクトでフェースが安定しやすいのがメリットです。

・HS48以上で強いインパクト
・スチールシャフトのような重さが安心感につながる
・しなりすぎると左が怖い
・強く叩いたときに先が暴れないモデルが良い

こういったハードヒッター向けで、特にフェードヒッターがつかまりを補助したい目的で使用する場合に効果が出やすいスペックです。

4Xと6Xのフィーリングの違い

4Xは明確に「振り抜きやすさ」があり、切り返しでシャフトが素直にしなるため、テンポが速いスイングやリズムで打つタイプに向いています。いっぽう6Xはシャフト全体の剛性が高いため、スイングの“間”をしっかり取って叩いていくタイプに向いています。どちらが優れているというより、スイングテンポとのマッチングが最も重要なポイントになります。

スライサーが選ぶ基準

スライサーはつかまりが弱い分、しなり戻りのタイミングをシャフトに助けてもらう必要があります。4Xは戻りのリズムが早いのでフェースターンを補う効果が大きく、スライサー向きの挙動。一方、6Xはパワーでしならせられる人向きで、ヘッドスピードが足りないとフェースが戻りきらず右に出やすくなる可能性があります。したがって、同じ“X”でも選ぶ基準は大きく変わります。

結論:HSとテンポで明確に分かれる

HS43〜48m/s → 4X(扱いやすくつかまりやすい)
HS47〜52m/s → 6X(叩いても左に行きにくい)

アッタスキングの性能を最大限活かすには、数値だけでなくフィーリングの一致が欠かせません。適正ヘッドスピードに合ったスペックを選ぶことで、つかまりと方向性が大きく改善され、スライサーでも安定した弾道を手に入れられます。

アッタスキングスライサー

アッタスキングは、スライサーにとって非常に相性の良いシャフトとして広く知られています。その理由は、先中調子特有の“自然なフェースターンのしやすさ”と、“暴れない先端挙動の安定感”を併せ持っている点にあります。スライスの原因は大きく分けて「フェースが開く」「アウトイン軌道が強い」「ロフトが寝ることでスピンが増える」に分類されますが、アッタスキングはこれらの課題をシャフト特性で補いやすい設計になっています。特に、インパクトゾーンでの戻りが速すぎず遅すぎず、スイングの流れの中でちょうど良くフェースが戻るため、スライス特有の右への抜け球を抑えてくれる点が評価されています。

アッタスキングがスライス改善に向く理由

まず、先中調子により、シャフトの中間〜先端が切り返しでしなり、そのしなり戻りがインパクト直前で適度に働くことでフェースターンが自然に生まれます。スライサーはヘッドが開いた状態でボールに当たりやすく、右方向へ押し出すような球になりやすいですが、アッタスキングの先端挙動はその“開き”を抑え、フェースをまっすぐ方向へ向ける手助けをします。

また、スライスが強い人は「返そうとして手をこねてしまう」「左への引っかけが怖くてインパクトが緩む」といった悪い癖が出やすいものですが、キングはフェースが返りやすいため、わざわざ意識的に手で返す必要がありません。この“無理せず返る”という特性は、結果としてスイングの再現性を高め、スライス幅を自然に軽減させます。

つかまり性能と方向性のバランス

アッタスキングはつかまりの良いシャフトですが、過度に走って左へ巻くような挙動は抑えられています。これは先端剛性が適度に高く、安定感を持った「制御された走り」になっているためで、スライサーでも左へのミスを大きく心配する必要はありません。実際にフィッティング現場でも、フェードヒッターがつかまりを補う目的でアッタスキングを選ぶケースは多く、暴れずにつかまる“扱いやすい走り系シャフト”として位置づけられています。

スライサーがアッタスキングを使うメリット

・フェースが自然に返るため右への抜け球が減る
・球が上がりやすくキャリーが伸びる
・ロフトが寝すぎるミスが減る
・アウトイン軌道でも直進性が増す
・手を使って返す必要がなくなるため再現性が向上

特にヘッドスピードが標準的なスライサー(40〜46m/s)にとっては、アッタスキングの挙動はタイミングが合いやすく、大きな改善につながりやすい傾向があります。

スライサーが注意すべき点

アッタスキングは効果的にスライスを抑えてくれますが、スペック選びを誤ると逆にミスが増える可能性があります。例えば、6Xをヘッドスピード不足のまま使うと、シャフトをしならせきれずフェースが開きやすくなるため、スライスが強まることがあります。また、柔らかすぎるスペックを選べば、インパクトの安定感が損なわれて左右のバラつきが増えることもあります。

フィッティングでは、自分のヘッドスピードとテンポに合ったフレックスと重量帯を選ぶことが最重要で、「キングならどれでもスライスが直る」というわけではありません。適正スペックを選んでこそ、アッタスキングの性能が最大限に発揮されます。

結論:スライサーに非常に適した設計

まとめると、アッタスキングはスライサーが抱える典型的な課題を、スイングを大きく変えることなく補ってくれるシャフトです。自然なフェースターン、安定した先端挙動、程よいつかまり、そして高弾道。これらの性能が合わさることで、スライス改善と飛距離アップの両方が期待できます。スライサーが“結果に結びつけやすいシャフト”として、アッタスキングは非常に優れた選択肢と言えるでしょう。

合わない人

アッタスキングは多くのスライサーに効果を発揮する一方で、特性が合わないタイプのゴルファーも存在します。まず典型的なのは「元々フェースローテーションが強く、捕まり過ぎて左へ引っ掛けやすいプレーヤー」です。アッタスキングは先端の戻りが自然で、インパクトでフェースが返りやすい構造のため、もともと左へのミスが多い人が使うと、捕まり過ぎて更に左へのチーピンを誘発しやすくなります。左のOBが怖いタイプや、フック系の持ち球を安定させたい人には向きません。

左が怖い人に不向きな理由

  • 先端が返りやすくフェース角がクローズ方向に働きやすい
    すでに捕まりすぎているスイングだと左のミスが増える
  • 中間の粘りが強く、タイミングが合うとヘッドが強く返る場合がある
    左傾向の人にはコントロールが難しい
  • 重心距離の長いヘッドと組み合わせると左への挙動が強まることがある

また、ヘッドスピードが極端に速いゴルファー(50m/s前後など)も注意が必要です。アッタスキングは暴れにくい設計ですが、HSが速すぎると先端の戻りが過剰になり、捕まった強いドローが制御不能なフックへ変化するケースがあります。このクラスのパワーヒッターは、より先端剛性が高いモデルのほうが扱いやすいことが多いです。

さらに「手元側でしなりを感じたいプレーヤー」もキングが合わない傾向があります。アッタスキングのしなりの出方は中間に粘りを感じるタイプで、切り返しで手元のしなり量を大きく使いたい人にはやや物足りなさを感じさせるケースがあります。特に手元調子を好むプレーヤーが乗り換えると、タイミングのズレを大きく感じることがあるため注意が必要です。

総じて、アッタスキングはスライス改善に明確な強みを持つシャフトですが、「左ミスの傾向が強い人」「手元調子のシャフトを好む人」「ヘッドスピードが極端に速い人」にはメリットが薄く、場合によってはデメリットとなる可能性があります。自分の弾道傾向とタイミングの好みを照らし合わせて選択することが重要です。

ヘッドスピード別

アッタスキングは幅広いヘッドスピード帯に対応するシャフトですが、最適なフィーリングや球筋はヘッドスピードによって大きく変わります。特にスライサーが使う場合、どのヘッドスピード帯ならしなり戻りが効果的に働くかを理解しておくと、より精度の高いセッティングが可能になります。以下では、一般的なヘッドスピード帯ごとにアッタスキングの相性と特徴を詳しく解説します。

ヘッドスピード 38〜41m/s

この帯域はアマチュアの中で最も多く、スライスに悩む層が最も厚いスピード帯です。アッタスキングはこのレンジでの“戻り性能”が特に優しく働き、フェースが開いたまま当たりやすいタイプのゴルファーに対して自然な捕まりをもたらします。シャフト全体のしなりも適度に感じられ、ドライバーのミート率が上がりやすくなる点もメリット。軽量帯の5S〜5Xが扱いやすい傾向があります。

ヘッドスピード 42〜45m/s

この帯域はミドル〜アッパーアマチュアのスピードで、スイングが安定している人も多いゾーンです。アッタスキングの中間部分の粘りをしっかりと活かすことができ、切り返しで安定感を得やすくなります。特にアウトサイドイン軌道が強いスライサーにとって、暴れない挙動は方向性改善に直結します。6S〜6Xがフィットしやすい帯域で、捕まり過ぎる場合はX系を選ぶことで挙動が安定します。

ヘッドスピード 46m/s 以上

パワーヒッター帯に入ると、アッタスキングの“戻り”が強く働きすぎて左方向のミスが増える場合があります。特に先端が過度に返り、フックやチーピンが出やすくなるケースもあるため注意が必要です。ただし、切り返しでタメを強く作るタイプや、インパクトまでヘッドを返す感覚が弱いプレーヤーにとっては、強い球の捕まりを生む武器にもなります。選択肢としては6X〜7Xが中心。自分のフェースローテーション量を把握したうえで選ぶと精度が上がります。

まとめ

アッタスキングはヘッドスピードに応じて性能の出方が変わるシャフトであり、特に40〜45m/s帯のスライサーに最適なメリットを提供します。しなり戻りの強さ、切り返しの安定性、フェースローテーションの補助がヘッドスピードごとに異なるため、自身のスイングテンポとミス傾向を照らし合わせて番手を選ぶのが最も効果的です。

合うヘッド

アッタスキングを最大限に活かすには、シャフトだけでなく組み合わせるヘッドの特性も非常に重要です。スライサー向けの挙動をより安定させるには、ヘッドの重心位置、重心角、慣性モーメント、フェース素材など複数の要素が相互に作用します。ここでは市販モデルの中で多くのゴルファーが実際に使用している実在モデルの傾向を踏まえながら、アッタスキングと相性の良いヘッド特性を詳細に解説します。

高重心角(フェースが返りやすい)ヘッド

アッタスキングは先端の戻り量が大きいシャフトですが、これに高重心角ヘッドを合わせると捕まり性能が大きく向上します。特にスライスが根強いプレーヤーは、この組み合わせによってフェースが開いたままインパクトを迎える問題が大幅に軽減されます。重心角が大きめのドライバーヘッドは、一般的にアドレス時の座りも良く、スクエアに構えやすい点もメリットです。

オフセットやや強めのヘッド

ネック形状でフェースプログレッションを抑えた、いわゆる“ほんのりオフセット系”のヘッドは、スライサーにとって非常に扱いやすくなります。アッタスキング側が自然なフェースローテーションを補助するため、オフセットヘッドと組み合わせることで、インパクトのタイミングが取りやすくなり、右方向への吹け上がりが減少します。

慣性モーメント(MOI)が高い安定型ヘッド

ヘッド後方にウェイトを配置した大型慣性モーメントタイプとの相性も抜群です。アッタスキングは切り返しでの粘りが特徴で、暴れにくい挙動を持つため、高MOIヘッドと組み合わせるとさらに直進性が高まります。特にスライスが強く、高さが出過ぎるタイプのプレーヤーでも、高MOIヘッドなら適度なスピン量に収まりやすく、安定したキャリーを確保しやすくなります。

対照的に相性が悪いヘッド

逆に、重心距離が極端に長く、操作性重視の低スピンヘッドは、スライサーが使うとフェースが開いたまま戻るタイミングが遅れやすくなります。アッタスキングは本来捕まりを助ける設計ですが、重心距離が長すぎるヘッドでは返り挙動とタイミングが合わず、右への弱いスライスが残るケースがあります。また、フェースが硬めでスピン量が落ちるヘッドも、フェース角の影響を強く受けるため、スライサーにとって難度が上がる傾向があります。

まとめ

アッタスキングは「高重心角」「高MOI」「オフセット系」などのスライサー向けヘッドとの組み合わせが最も性能を引き出します。シャフト単体の捕まり性能にヘッド側の寛容性が加わることで、右へのミスが大幅に減少し、安定した弾道が得られます。自分のミス傾向に合わせてヘッド特性を選ぶことで、アッタスキングの真価を最大限発揮できます。

アッタスキング スライサーまとめ

アッタスキングは、スライスに悩む多くのアマチュアゴルファーにとって非常に扱いやすいシャフトであり、自然なフェースローテーションと適度なしなり戻りによって「右方向へのミス」を抑える力を持っています。先端部の戻りが絶妙に設計されているため、インパクト時にフェースが開きやすいタイプでもスクエアに近い状態でボールを捉えやすく、スライス特有の高く弱い弾道を改善できます。また、中間の粘りが強く、切り返しで暴れない挙動は、アウトサイドイン軌道のプレーヤーに安定感を与え、方向性の改善にも寄与します。

スライサー向けの総合ポイント

  • フェースが返りやすい設計で右 miss を軽減
  • 中間の粘りが強く、切り返しの安定性が高い
  • ヘッドスピード 40〜45m/s の層で最も効果が出やすい
  • 高重心角・高MOI・オフセット系のヘッドと相性が良い

一方で、フェースローテーションが強く左へ引っ掛けやすいプレーヤーや、手元調子を強く求めるゴルファー、またはヘッドスピードが極端に速いパワーヒッターには挙動が合わない場合があります。特に左へのミスが多いプレーヤーは、アッタスキングの先端戻りの強さが過剰に働き、コントロール性に難しさを感じることもあります。

最適なセッティングの方向性

スライス改善を目的とするなら、アッタスキングに適合するヘッドを選ぶことが極めて重要です。高MOIで安定感のあるヘッドや、ほんのりオフセット気味の設計を合わせることで、シャフトの捕まり性能がより効果的に働き、弾道が揃いやすくなります。また、自分のスイングテンポやローテーション量を踏まえて、5S〜6Xの中からフィットするフレックスを選ぶと、無理なく飛距離と方向性の改善を両立できます。

アッタスキングは、スライスによる飛距離ロスや右方向へのばらつきに悩むプレーヤーにとって、非常に信頼性の高いシャフトです。フェースローテーションの補助と切り返しの安定性が融合した設計は、スライサーの弱点を補ううえで大きなメリットとなり、安定したドライバーショットを実現する強力な武器になります。

アッタスキング スライサー最適な選び方と特徴まとめ
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