ドライバーシャフト選びで「先が走る」「叩ける」「安定する」といった評価をよく目にする中で、アッタス キングは多くのゴルファーから注目を集めてきました。
しかし実際には、合うヘッドやヘッドスピード、合う人・合わない人が明確に分かれるシャフトでもあります。本記事では、アッタス キングの評価についてスペックや振動数、調子、他モデルとの違いまでを事実ベースで整理し、どんなゴルファーに適しているのかを詳しく解説していきます。
記事の内容一覧
- アッタスキングに合うヘッド
- ヘッドスピード別
- 合わない人と合う人
- ヘッドスピード38と40と42と45
- アッタスキング評価
- 振動数
- シャフトの4大メーカー
- V2との違い
- 何調子？
- スライサー
- アッタスキング評価まとめ
目次
アッタス キング 評価から見る性能と適性
アッタス キング 評価を総合すると、先端の走り感と中間部の安定感を両立した設計が特徴です。合うヘッドやヘッドスピードによって結果が大きく変わり、振動数や調子の理解が重要になります。本記事では、合う人・合わない人の傾向やV2との違い、スライサー適性までを整理し、購入前に判断しやすい材料を提供します。
アッタスキングに合うヘッド
アッタス キング 評価を語るうえで、まず重要になるのが「どのヘッドと組み合わせるか」です。シャフト単体の性能だけでなく、ヘッド特性との相性によって弾道や操作性は大きく変わります。アッタス キングは、先端が走りやすい設計でありながら、極端に先が暴れるタイプではないため、ヘッド側の重心設計や慣性モーメントとの組み合わせが結果を左右します。
重心距離が長めのヘッドとの相性
アッタス キングは、ヘッドスピードを上げたいゴルファーや、インパクトでボールを押し込みたいタイプに評価されているシャフトです。そのため、重心距離がやや長めで、ヘッド挙動が安定しやすいモデルと組み合わせると、シャフトの走り感が過度に出すぎず、タイミングが取りやすくなります。評価としては「振り遅れにくいが左に行きすぎない」という声が多く、安定性を重視するゴルファーにはメリットが大きいです。
低スピン系ヘッドとの組み合わせ
アッタス キングは中弾道からやや高弾道を打ちやすい設計のため、低スピン設計のドライバーヘッドと相性が良い傾向があります。低スピンヘッド特有の球の上がりにくさを、シャフトの先端挙動が補う形になり、結果としてキャリーが伸びやすくなります。この組み合わせは、アッタス キング 評価の中でも「飛距離性能が高い」と言われる理由のひとつです。
高慣性モーメントヘッドとの注意点
一方で、慣性モーメントが極端に高いヘッドと組み合わせた場合、シャフトの走り感が強調されすぎるケースがあります。特に柔らかめフレックスでは、インパクトタイミングが遅れ、フェースが被りやすくなることがあります。この点から、アッタス キングは「ヘッド性能任せ」よりも「操作性を活かせるヘッド」との相性が良いと評価されています。
総合的な合うヘッド像
総合すると、アッタス キングに合うヘッドは、低スピン設計・適度な重心距離・操作性を重視したモデルです。シャフトの走りを活かしながらも、ヘッド挙動が暴れない組み合わせを選ぶことで、アッタス キング 評価で語られる安定感と飛距離性能を最大限に引き出すことができます。
ヘッドスピード別
アッタス キング 評価を正しく理解するためには、ヘッドスピード別の適性を把握することが欠かせません。このシャフトは幅広いフレックス展開がありますが、ヘッドスピードによって「合う・合わない」がはっきり分かれます。
ヘッドスピード38m/s前後
ヘッドスピード38m/s前後のゴルファーにとって、アッタス キングはややハードに感じる場合があります。特にX系フレックスでは、シャフトのしなりを感じにくく、タイミングが取りづらいことがあります。ただし、SRやR相当のスペックを選択し、先端の走りを活かせれば、球の上がりやすさという点では評価されることもあります。この層では、無理に硬いモデルを選ばないことが重要です。
ヘッドスピード40〜42m/s
アッタス キング 評価が最も安定するのが、この40〜42m/s前後のゾーンです。シャフトの中間部から先端にかけてのしなり戻りを感じやすく、叩きにいっても当たり負けしにくい特性が活きてきます。多くの試打評価で「振りやすい」「タイミングが合う」とされるのは、このヘッドスピード帯のゴルファーです。
ヘッドスピード45m/s以上
ヘッドスピード45m/s以上になると、アッタス キングはフレックス選びが非常に重要になります。適切なXやSXを選べば、先端の走りを抑えつつ強いインパクトを作ることができ、飛距離性能と方向性の両立が可能です。一方で、柔らかすぎると左へのミスが出やすくなるため、評価が分かれるポイントでもあります。
ヘッドスピード別評価のまとめ
ヘッドスピード別に見ると、アッタス キング 評価は中〜やや速めのゴルファーに高く、遅めのゴルファーにはスペック選定が難しいシャフトと言えます。自分のヘッドスピードを正確に把握し、それに合ったフレックスを選ぶことが、評価どおりの性能を引き出す最大のポイントです。
合わない人と合う人
アッタス キング 評価を調べていくと、「非常に合う」「まったく合わなかった」という両極端な声が見られます。これはシャフト自体の性能が尖っているというよりも、ゴルファーのスイングタイプや求める挙動がはっきり分かれる設計であることが理由です。ここでは、事実ベースでアッタス キングが合う人・合わない人の傾向を整理します。
アッタス キングが合う人の特徴
まず合う人として多いのは、インパクトでしっかりボールを押し込めるタイプのゴルファーです。アッタス キングは中間部の剛性が高めに設計されており、ダウンスイングでのシャフトのブレが少ないため、叩きにいった際の当たり負けが起きにくいという評価があります。そのため、手元が浮いたり、インパクトで力が逃げやすい人よりも、体全体でスイングできる人の方が性能を活かしやすいです。
また、先端の走りを感じながらも、過度に捕まりすぎるシャフトを避けたいゴルファーにも向いています。アッタス キングは、いわゆる「先調子で暴れる」タイプではなく、走りながらもフェース向きが安定しやすい設計です。そのため、ドロー系の弾道を安定して打ちたい人や、軽く振っても初速を出したい人からの評価が高くなっています。
アッタス キングが合わない人の特徴
一方で、アッタス キングが合わない人として多いのは、シャフトに強いしなり感を求めるゴルファーです。特に、切り返しで大きくタメを作り、シャフトの「間」を感じたいタイプの場合、キングはやや直線的で硬く感じることがあります。この場合、「しなり戻りが早すぎる」「自分でタイミングを作りにくい」といった評価につながります。
また、ヘッドスピードが遅めで、自然に球をつかまえたい人にとっては、スペック選びを誤るとボールが右に出やすくなる傾向があります。アッタス キング 評価の中で「球が上がらない」「捕まらない」という意見は、多くの場合フレックスや重量帯が合っていないケースがほとんどです。
合う・合わないを分ける最大の要因
合う・合わないを分ける最大の要因は、「自分のスイングでシャフトをどう使っているか」です。アッタス キングは、シャフトの動きを過剰に使うタイプよりも、シャフトの安定性を利用してヘッドをコントロールしたい人向けのモデルです。この点を理解せずに選ぶと、評価が極端に分かれてしまいます。
合う人・合わない人の整理
総合すると、アッタス キング 評価が高くなるのは、安定性と走り感を両立させたい中級者以上のゴルファーです。一方、柔らかさや大きなしなりを最優先する場合は、別モデルを検討した方が納得しやすいでしょう。
ヘッドスピード38と40と42と45
アッタス キング 評価をより具体的に理解するためには、代表的なヘッドスピード帯ごとの挙動を把握することが重要です。ここでは38・40・42・45m/sという実際に多い数値を基準に、それぞれの特徴を整理します。
ヘッドスピード38m/sの場合
ヘッドスピード38m/s前後では、アッタス キングはややシャフトが硬く感じやすいゾーンです。特にX系やSX系では、しなり量が少なく感じられ、タイミングが合わないという評価が出やすくなります。ただし、SRやR寄りのスペックを選択すれば、先端の走りによって初速が出やすく、弾道も安定しやすくなります。このゾーンでは、無理にハードな評価だけを信じず、振り心地を最優先することが重要です。
ヘッドスピード40m/sの場合
40m/s前後になると、アッタス キング 評価が一気に安定します。シャフト全体の剛性バランスが活きてきて、切り返しからインパクトまでの挙動が素直に感じられるようになります。多くのゴルファーが「振りやすい」「タイミングが合う」と感じるのがこの帯域で、5Sや5SRといった標準的なスペックが選択肢に入りやすくなります。
ヘッドスピード42m/sの場合
42m/sになると、アッタス キングの持つ安定性と走り感が最もバランス良く発揮されます。叩いても左に行きにくく、先端の戻りによって強い初速が得られるため、飛距離と方向性の両立という評価につながります。この帯域では、Xフレックスを選んでも硬すぎる印象は出にくく、競技志向のゴルファーからの評価も高くなります。
ヘッドスピード45m/sの場合
45m/s以上になると、アッタス キングは完全にフレックス選定が鍵になります。適切なSXやXを選べば、インパクトでのブレが少なく、強く叩いても球が吹き上がりにくいという評価が得られます。一方で、柔らかいスペックを選ぶと、先端が過剰に走り、左へのミスが増える可能性があります。このゾーンでは、試打や振動数の確認が必須です。
ヘッドスピード別評価の総括
38・40・42・45m/sで比較すると、アッタス キング 評価は40〜42m/sを中心に最も高くなります。38m/sではスペック選びがシビアになり、45m/s以上では硬さの見極めが重要です。自分のヘッドスピード帯を基準に選ぶことで、評価どおりの性能を引き出すことが可能になります。
アッタスキング評価
アッタス キング 評価を総合的に見ると、このシャフトは「走り」と「安定」を高い次元で両立させたモデルとして位置づけられます。アッタスシリーズの中でも、万人向けというよりは、明確なターゲット像を持つシャフトであり、その特性を理解して使えば高いパフォーマンスを発揮します。
飛距離性能に関する評価
アッタス キングは、インパクトゾーンでの初速性能が高いという評価が多く見られます。先端部の戻りが素直で、ボール初速を効率よく引き出せる設計のため、無理に叩かなくてもキャリーが伸びやすい点が特徴です。特に、ヘッドスピード40〜42m/s前後のゴルファーでは、「今までより楽に飛ぶ」「力感と飛距離が比例する」といった評価が目立ちます。
一方で、飛距離性能はシャフト単体で決まるものではなく、ヘッドとの組み合わせが非常に重要です。低スピン系ヘッドと組み合わせることで、吹き上がりを抑えつつ強い弾道が得られ、アッタス キング 評価で言われる「強い球」が出やすくなります。
方向性と安定性の評価
方向性に関しては、「先が走るのに左に行きすぎない」という点が高く評価されています。これは中間部の剛性がしっかりしており、ダウンスイング中にシャフトが過度に寝たり、戻りすぎたりしにくいためです。その結果、インパクト時のフェース向きが安定しやすく、ミスの幅を抑えることができます。
ただし、柔らかめのフレックスを選んだ場合や、ヘッドスピードが速いゴルファーが使用した場合には、左へのミスが出やすくなることもあります。この点から、アッタス キング 評価は「安定するが、フレックス選定を誤ると評価が下がるシャフト」と言えます。
振り心地とフィーリングの評価
振り心地については、「しなり感が分かりやすい」「タイミングが取りやすい」という評価がある一方で、「意外と直線的で硬く感じる」という声もあります。これは、シャフトに大きなタメを作るタイプか、体の回転で打つタイプかによって感じ方が変わるためです。
アッタス キングは、切り返しで大きくしならせるよりも、インパクトに向けて素直に戻る挙動を活かす設計です。そのため、シャフトに仕事をさせすぎないスイングとの相性が良く、評価が高くなりやすい傾向があります。
総合評価の整理
総合的なアッタス キング 評価としては、「飛距離性能と安定性を両立した中〜上級者向けシャフト」です。万人向けではないものの、合ったゴルファーにとっては長く使える完成度の高いモデルと言えます。
振動数
アッタス キング 評価をより客観的に理解するために欠かせない指標が振動数です。振動数はシャフトの硬さを数値で示すもので、同じフレックス表記でもモデルや重量帯によって大きく異なります。
振動数の基本的な考え方
振動数は、シャフトを一定条件で固定し、振動させた際の回数を測定したものです。数値が高いほど硬く、低いほど柔らかいシャフトと判断されます。アッタス キングは、表記フレックスに対して振動数がやや高めに出る傾向があり、「表示よりしっかりしている」という評価につながっています。
アッタス キングの振動数傾向
一般的に、アッタス キングのSフレックスは、他メーカーのSと比較してやや硬めの振動数になることが多いです。これにより、叩いた際の当たり負けが少なく、ヘッドスピードが速めのゴルファーでも安心して振れるという評価があります。一方で、同じ感覚でSRやRを選ぶと、「意外と柔らかく感じる」というケースもあり、振動数の把握は非常に重要です。
振動数とヘッドスピードの関係
振動数はヘッドスピードと密接に関係します。例えば、ヘッドスピード40m/s前後であれば、適正な振動数帯を選ぶことで、しなり戻りのタイミングが合いやすくなります。アッタス キング 評価が高いゴルファーの多くは、自分のヘッドスピードに対して適正な振動数を選んでいる点が共通しています。
逆に、振動数が合っていないと、球が捕まらない、左に行きすぎるといった評価につながりやすくなります。これはシャフト性能ではなく、セッティングの問題であるケースがほとんどです。
振動数を基準にした選び方
アッタス キングを選ぶ際は、フレックス表記だけでなく、実測振動数を参考にすることが理想です。特に中古市場では、同じモデルでもカット長や組み方によって振動数が変わっている場合があります。評価どおりの性能を引き出すためには、振動数という客観的指標を無視しないことが重要です。
振動数から見た評価のまとめ
振動数の観点から見ると、アッタス キング 評価は「しっかり感のある設計」が最大の特徴です。数値を理解したうえで選択すれば、飛距離と安定性を高いレベルで両立できるシャフトであることが、より明確になります。
シャフトの4大メーカー
アッタス キング 評価を正しく位置づけるためには、国内外の主要シャフトメーカーとの比較視点が欠かせません。一般的にゴルフシャフト市場では、性能・実績・流通量の面から「4大メーカー」と呼ばれる存在があり、それぞれ設計思想や得意分野が異なります。ここでは、事実ベースでその特徴を整理しつつ、アッタス キングがどの立ち位置にあるのかを解説します。
USTマミヤ（アッタスシリーズ）
アッタス キングを製造するUSTマミヤは、日本市場で非常に高い評価を受けているメーカーです。アッタスシリーズは、モデルごとに明確なキャラクターを持たせつつ、全体として「振動数管理の精度が高い」「フレックス表記に対して挙動が安定している」と評価されています。アッタス キングは、その中でも走りと安定性を重視した設計で、ヘッドスピード中〜高速帯を強く意識したモデルです。
Fujikura（フジクラ）
フジクラは、スピーダーやベンタスに代表されるように、先端挙動の制御技術と素材開発で高い評価を得ています。特に近年は、先端剛性を高めつつ安定性を重視する設計が多く、方向性重視のゴルファーから支持されています。アッタス キングと比較すると、フジクラ系は「動きを抑える」方向性が強く、キングは「走りを活かす」設計という違いが明確です。
Graphite Design（グラファイトデザイン）
ツアーADシリーズで知られるグラファイトデザインは、しなり感と粘りを重視した設計が特徴です。切り返しでのタメを感じやすく、インパクトでボールを押し込むフィーリングを求めるゴルファーから高い評価を受けています。アッタス キング 評価と比較すると、ツアーAD系は「粘る」「間が取れる」という声が多く、キングはより直線的でレスポンスが早いシャフトと言えます。
Mitsubishi Chemical（三菱ケミカル）
ディアマナやテンセイで有名な三菱ケミカルは、モデルごとの幅が非常に広く、安定性重視から操作性重視まで選択肢が豊富です。特にカーボン素材の積層技術に定評があり、フィーリングの作り分けが巧みです。アッタス キングは、三菱ケミカルの中で言えば「走り系」に近い位置づけですが、全体剛性の高さという点で独自性があります。
4大メーカーの中でのキングの立ち位置
4大メーカーを俯瞰すると、アッタス キング 評価は「走り系だが暴れにくい」「叩ける走り系」という独自のポジションにあります。極端に捕まりすぎず、かといって動かなさすぎないバランスは、USTマミヤらしい設計思想の表れと言えるでしょう。
V2との違い
アッタス キング 評価を調べる際に、必ず比較対象として挙がるのが「アッタス V2」です。同じアッタスシリーズでありながら、両者は設計思想やターゲットが明確に異なります。ここでは事実に基づき、その違いを整理します。
設計コンセプトの違い
アッタス V2は、全体のバランスとしなり感を重視した設計で、幅広いヘッドスピード帯に対応しやすいモデルです。一方、アッタス キングは、先端の走りを明確に感じさせつつ、インパクトでの安定性を高めた設計となっています。評価としては、V2が「万人向け」、キングが「明確なターゲット向け」という違いがあります。
弾道と捕まりの違い
弾道面では、V2は中弾道で安定した球筋が出やすく、捕まりも穏やかです。対してキングは、初速が出やすく、やや高めの弾道になりやすい傾向があります。この違いから、飛距離性能を重視するゴルファーほどアッタス キング 評価が高くなりやすく、安定感重視のゴルファーはV2を評価する傾向があります。
振り心地とタイミングの違い
振り心地に関しては、V2は切り返しでのしなり感が分かりやすく、タメを作りやすいという評価があります。キングは、切り返しからインパクトまでの動きが直線的で、タイミングが早めに来る印象です。そのため、シャフトの動きを大きく使いたい人はV2、レスポンスの良さを求める人はキング、という棲み分けが見られます。
ヘッドスピード帯の違い
ヘッドスピード適性を見ると、V2は38〜42m/s程度まで幅広く対応しやすい一方、キングは40m/s以上で評価が上がりやすい傾向があります。特に42m/s以上では、キングの強さと走りが活きやすく、V2では少し物足りなさを感じるケースもあります。
V2とキングの違いまとめ
アッタス キング 評価をV2と比較すると、「飛距離性能とレスポンス重視」がキング、「バランスと扱いやすさ重視」がV2という整理になります。同じシリーズでも性格は大きく異なるため、単純な新旧比較ではなく、自分のスイングと求める性能に合わせて選ぶことが重要です。
何調子？
アッタス キング 評価を調べる際に、多くのゴルファーが気にするのが「何調子なのか」という点です。調子はシャフトのしなり方を示す重要な要素であり、スイングタイプとの相性を判断する基準になります。アッタス キングは、単純に先調子・中調子・元調子と分類しにくい設計ですが、実際の挙動から見える特徴は明確です。
アッタス キングの基本的な調子
アッタス キングは、分類としては「中調子〜中先調子」に近い設計と評価されることが多いシャフトです。手元側は極端に柔らかくなく、中間部の剛性がしっかりしている一方で、先端部に明確な走りを感じやすい構造になっています。このため、切り返しで大きくしならせるというよりも、インパクト直前でシャフトが戻る感覚が強く出ます。
先調子との違い
一般的な先調子シャフトは、先端が大きく動き、ボールが捕まりやすい反面、左へのミスが出やすい傾向があります。アッタス キングは、先端が走る感覚はあるものの、中間部がしっかりしているため、過度に先端だけが動く挙動にはなりにくいです。この点が、アッタス キング 評価で「走るのに暴れない」と言われる理由です。
中調子との違い
中調子シャフトは、全体が均一にしなるため、タイミングが取りやすく、安定性が高いと評価されます。キングは中調子に近い安定感を持ちながらも、インパクト付近での戻りが速いため、レスポンスの良さが際立ちます。その結果、中調子では物足りなさを感じるゴルファーから高い評価を受けています。
スイングタイプとの相性
アッタス キングは、体の回転でスイングを作るタイプや、切り返しで無理にタメを作らないゴルファーと相性が良いです。逆に、シャフトに大きくタメを作り、しなりを最大限に使いたいタイプの場合、「調子が合わない」と感じることがあります。この点が、合う・合わないが分かれる要因のひとつです。
調子から見た評価のまとめ
調子の観点から見るアッタス キング 評価は、「中調子ベースで先端の反応が速いシャフト」です。走り系でありながら安定感を求めるゴルファーにとって、非常にバランスの取れた調子と言えます。
スライサー
アッタス キング 評価の中でよく話題になるのが、「スライサーに向いているのか」という点です。結論から言えば、条件次第でスライサーにも有効ですが、誰にでも無条件で合うシャフトではありません。
スライサーが感じやすいメリット
アッタス キングは、先端の戻りが素直で、フェースをスクエアに戻しやすい特性があります。そのため、軽度のスライスであれば、シャフトの挙動によってボールが捕まりやすくなり、「スライスが軽減された」という評価につながるケースがあります。特に、ヘッドスピード40m/s前後で、振り遅れが原因のスライスに悩んでいるゴルファーには効果が出やすいです。
スライサーが注意すべきポイント
一方で、根本的にアウトサイドイン軌道が強い場合や、フェースが大きく開いた状態でインパクトしている場合、シャフトだけでスライスを解消することはできません。アッタス キングを使っても、「捕まらない」「右に抜ける」という評価になることがあります。この場合、フレックスが硬すぎる、重量帯が合っていないといった要因が重なっている可能性が高いです。
スペック選びの重要性
スライサーがアッタス キングを選ぶ場合は、振動数が高すぎないスペックを選ぶことが重要です。過度に硬いモデルを選ぶと、シャフトの走りを感じにくくなり、評価が下がります。適正スペックであれば、無理に捕まえにいかなくても、自然なドロー回転がかかりやすくなります。
スライサー適性のまとめ
アッタス キング 評価をスライサー視点でまとめると、「軽度のスライスであれば改善が期待できるが、万能ではない」という位置づけになります。スイングタイプとスペック選定が合った場合にのみ、その効果を実感しやすいシャフトです。
アッタスキング評価まとめ
ここまでアッタス キング 評価を、合うヘッド、ヘッドスピード別適性、合う人・合わない人、振動数、調子、他モデルや他メーカーとの比較、スライサー適性といった観点から詳しく見てきました。最後に、それらを整理し、アッタス キングというシャフトがどんな位置づけなのかを総合的にまとめます。
アッタス キングの最大の特徴
アッタス キング最大の特徴は、「走り系シャフトでありながら安定性が高い」という点です。先端の戻りが速く初速が出やすい一方で、中間部の剛性がしっかりしているため、インパクトで当たり負けしにくく、フェース向きが大きくブレにくい設計になっています。このバランスこそが、アッタス キング 評価で「飛ぶのに曲がりにくい」と言われる理由です。
評価が高くなりやすいゴルファー像
評価が最も高くなりやすいのは、ヘッドスピード40〜42m/s前後を中心とした中〜上級者です。体の回転を主体にスイングし、シャフトに過度なタメを求めないタイプであれば、キングのレスポンスの良さと安定感を素直に活かすことができます。また、低スピン系ヘッドと組み合わせることで、強い弾道と飛距離性能を両立しやすくなります。
評価が分かれやすいポイント
一方で、評価が分かれやすいのもアッタス キングの特徴です。ヘッドスピードが遅めのゴルファーや、シャフトに大きなしなり感を求めるタイプの場合、「硬く感じる」「タイミングが合わない」という評価になりやすい傾向があります。また、フレックスや重量帯を誤ると、左へのミスや捕まり不足といったネガティブな評価につながることもあります。
他モデル・他メーカーとの位置づけ
他のアッタスシリーズや4大メーカーのシャフトと比較すると、キングは「万人向け」ではありません。その代わり、明確なターゲット像を持ち、条件が合ったときのパフォーマンスは非常に高いモデルです。V2のようなバランス重視型では物足りなくなったゴルファーが、次のステップとして選ぶケースで評価が上がりやすい傾向があります。
振動数・調子理解の重要性
アッタス キング 評価を高めるために欠かせないのが、振動数と調子の理解です。表記フレックスだけで判断せず、自分のヘッドスピードやスイングテンポに合った振動数を選ぶことで、「評価通りの性能」を実感しやすくなります。特に中古で選ぶ場合は、カット長や組み方による違いにも注意が必要です。
総合的な評価
総合すると、アッタス キング 評価は「合う人には非常に完成度が高く、合わない人には扱いにくいシャフト」です。飛距離性能、安定性、レスポンスの良さを重視し、ある程度自分のスイングが固まっているゴルファーにとっては、長く使える信頼性の高い一本と言えるでしょう。逆に、やさしさや大きなしなりを最優先する場合は、別の選択肢を検討した方が満足度は高くなります。
アッタス キングは、スペックと使い手を選ぶシャフトだからこそ、評価が明確に分かれます。その特性を理解したうえで選ぶことが、最も後悔の少ない選択につながります。