アッタス アイアン 80Sは、中重量帯のカーボンシャフトとして操作性と安定性を両立できるモデルとして多くのゴルファーから支持されています。
本記事ではアッタスアイアンの80Sヘッドスピードについて、振動数の特徴、試打評価、適正ヘッドスピード、そして類似重量帯シャフトとの比較まで、実際のスペック情報を元に詳細に解説します。
ヘッドスピード38〜40m/sのゴルファーが最適に使いこなせるポイントも丁寧にまとめていくので、自分に合うアイアンシャフトを探している方はぜひ参考にしてください。
記事の内容一覧
- アッタスアイアン80Sの振動数
- 試打した評価
- 適正ヘッドスピード
- アイアンシャフト
- アッタスアイアン80Sヘッドスピード
- MCI比較
- 使用プロ
- 10S
- ヘッドスピード38と40に合うシャフト
- アッタスアイアン80Sヘッドスピードまとめ
目次
アッタスアイアン80Sヘッドスピードの総合解説
アッタス アイアン 80Sは、しっかり感のある振動数、安定した挙動、スチールのような操作性を持つカーボンシャフトとして評価されています。適正ヘッドスピードはおおむね38〜42m/sが目安で、弾道が安定しやすい点が特徴です。本記事では試打評価や他シャフトとの比較、適正速度帯まで幅広く解説します。
ポチップ
アッタスアイアン80Sの振動数
アッタス アイアン 80Sの振動数は、市場に出回る計測値を基準にすると おおよそ330〜340cpm前後 で、カーボンとしてはしっかり目の部類に入ります。これはスチールシャフトの軽量〜中量帯Sフレックスに近いしなり感で、インパクト時に当たり負けしにくい点が大きな特徴です。
以下で、振動数がもたらすフィーリングと実際のプレーへの影響をより詳しく解説します。
シャフト挙動としなり戻り
アッタス 80SはEI分布が先端剛性高めで、手元側も適度にしっかりしているため、全体として素直なしなり戻りを示します。振動数値が340cpm前後と高めであることから、ミート率重視のゴルファーや、打点の散らばりが気になるゴルファーに適した特性を持っています。
インパクト時の安定感
先端部が過度に動かないため、フェース向きが暴れず、特にショート〜ミドルアイアンでラインを出しやすいのが80Sの強みです。ヘッドスピード40m/s前後のプレーヤーが打つと、インパクトでロフトが立ちすぎることもなく、適正スピンを維持できます。
重量帯とのバランス
80Sはカーボンにしては重さがあることで、軽量帯カーボンのような“当たりが薄くなる感覚”が少なく、スチール移行組でも違和感が出づらい点が大きな魅力です。振動数・重量・EIバランスが非常に整っているシャフトと言えます。
試打した評価
アッタス アイアン 80Sを複数の環境で試打した評価をまとめると、「方向性が安定しやすく、スチールの操作性とカーボンの振りやすさを両立している」という点が共通しています。特に、40m/s前後の中級者〜上級者にはフィットしやすいという印象が多く見られます。
弾道の高さとスピン量
中弾道〜中高弾道になりやすく、必要以上に高く上がらないところが好印象とされています。先端の剛性が高いため吹け上がりが起きにくく、番手ごとの飛距離の階段が崩れません。
距離の安定性
カーボンらしい加速感がありつつも、スチールシャフトのようにインパクトが安定するため、距離のバラつきが少ないという評価が多いです。特に7番・8番あたりの距離感が掴みやすいという声が多いのが特徴です。
打感
カーボン特有の柔らかさはありますが、過度にマイルドにならず芯を感じやすい構造です。アイアンで打感を重視するプレーヤーにも好まれています。
スイングタイプとの相性
・タメを作るタイプ
・手元側のしなりを感じたいタイプ
・安定性重視のヒッタータイプ
いずれにも合いやすく、極端に合わないゴルファーが少ない点が80Sの強みです。
適正ヘッドスピード
アッタス アイアン 80Sの適正ヘッドスピードは 38〜42m/s が中心となります。これは実際の試打データや市場評価、そして振動数・重量設計を根拠にした一般的な適正帯です。このレンジに該当するゴルファーは、しなり戻りのタイミングが合いやすく、インパクトの安定感と飛距離効率が最も高くなりやすい点が特徴です。
38〜40m/sの場合
この帯のゴルファーは、80Sを使用すると「重さが適度で振りやすいが、インパクトで当たり負けしない」というフィーリングを得やすく、軽量シャフトよりも方向性と打点の安定が向上しやすくなります。
また、先端剛性が高いことで縦距離のズレが減るため、ミドルアイアンの精度向上に繋がります。
40〜42m/sの場合
40m/sを超えるゴルファーは80Sと非常に相性が良く、カーボンのしなりで球を拾いつつ、しっかり感がインパクトの安定を保つバランスが最適化されます。特にアイアンでスチールからカーボンへ移行したい層にフィットしやすく、距離・方向の両立がしやすい組み合わせです。
42m/s以上の場合
42m/sを超えるゴルファーには、80Sは「やや物足りない」と感じる場合があり、アッタスシリーズの90g台以上やスチール105g前後と比較する必要が出てきます。とはいえ、42m/s前後なら十分に使える性能は備えています。
アイアンシャフト
アッタス アイアン 80Sを理解するためには、他の一般的なアイアンシャフトと比較した特徴を知ることが非常に重要です。80Sはカーボンシャフトの中では重量帯・剛性ともに中間的で、幅広い層が扱いやすい設計となっています。
カーボンシャフトの一般特徴
・軽量化しやすく振り抜きが良い
・スチールより振動吸収性が高い
・先端剛性の調整幅が広く、弾道調整がしやすい
特にヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーにとって、カーボンの振りやすさとスピード維持は大きなメリットになります。
アッタス 80Sの位置づけ
80Sは、「軽量すぎず重すぎず」「柔らかすぎず硬すぎない」という絶妙な設計が魅力で、
・スチールからの移行が自然
・軽量カーボンでは物足りない
というゴルファーにとって理想的なミドルレンジモデルです。
対象ゴルファーの特徴
・スイングが安定し方向性を重視
・過度に高い弾道が嫌い
・インパクトでフェース向きの安定性を求める
・シャフトのしなりは欲しいが頼りないのはNG
これらの条件を満たすゴルファーほど80Sのメリットを引き出せます。
実際のセット組例
7番アイアンでヘッドスピード38〜40m/s程度のプレーヤーなら、80S装着で以下が期待できます。
・弾道の高さが安定
・縦距離が揃い、番手間ギャップが保たれる
・振り遅れも、つかまり過ぎも抑制
特に方向性が乱れやすい人ほど、重量感と振動数のバランスが合うため結果が出やすいシャフトです。
アッタスアイアン80Sヘッドスピード
アッタス アイアン 80Sとヘッドスピードの関係をより深く分析すると、このシャフトが「40m/s前後のプレーヤーに最もフィットしやすい理由」が明確になります。重量・EI設計・振動数の3点が絶妙にバランスしており、特に安定性を求めるゴルファーには強い武器となる存在です。
80Sとヘッドスピード38〜40m/s
この帯のゴルファーが80Sを使用した場合、
・振動数のしっかり感が軌道ブレを抑える
・軽量カーボンよりもインパクトが安定
・スチール95g前後より振り抜きやすい
といったメリットが明確に体感できます。特に7番アイアンでスピン量が過度に落ちにくく、ミドルアイアンの“縦の距離”が揃いやすい点は実戦で大きな武器になります。
80Sとヘッドスピード40〜42m/s
この帯は最適フィットの中心で、ヘッドスピードとシャフト挙動がもっとも噛み合います。バックスイングでしなり量を感じつつ、切り返し後のしなり戻りのタイミングがズレにくいため、打点の散らばりが減り、狙った距離を正確に打ち分けやすい特徴があります。
特にアイアンに「飛ばすよりラインを出したい」ゴルファーには強く推奨されます。
42m/s以上での使用
このレンジでは80Sがやや軽く感じる可能性があり、タイミングが早くなり過ぎる場合があります。しかし、しっかりとタメを作れるプレーヤーであれば十分使用可能です。
ただし80Sが軽く感じる場合は、同シリーズの90Sや、スチール105g前後との比較検討が必要です。
総合的な適合ポイント
・トップで間が作れる
・インパクトで操作性を求める
・ショート〜ミドルアイアンの方向性を重視
・軽量すぎるカーボンだと球が散る
こうした特徴のあるゴルファーほど、80Sはヘッドスピードに関係なく性能を引き出せます。
MCI比較
アッタス アイアン 80Sと比較されやすいのが、フジクラのMCIシリーズです。どちらもカーボン特有の振動吸収性と方向安定性を持ちながら、重量帯も近く検討対象になりやすいシャフトです。ここでは特に「MCI 80S」を基準に比較していきます。
重量とフィーリングの違い
・アッタス 80S：ややしっかりした中重量帯、操作性重視
・MCI 80S：重量帯は近いが、スチールライクな打感がより強い
MCIの方が手元側の剛性が高めに感じ、切り返しでシャフトが暴れにくい傾向があります。一方でアッタスは先端の安定性が強く、インパクト時のフェース向きが安定しやすい点が特徴です。
弾道の違い
・アッタス 80S：中弾道でスピンが適正になりやすい
・MCI 80S：中〜中高弾道、やや上がりやすい
MCIは先端がアッタスより動きやすく、球が拾いやすい設計です。そのため球を上げたいプレーヤーに向きます。一方アッタスは弾道が暴れず番手ごとの飛距離階段が崩れにくい点が強みです。
ヘッドスピードとの相性
・38〜40m/s：どちらも適正だが、操作性重視ならアッタス
・40〜42m/s：ライン出ししたいならアッタス、弾道を上げたいならMCI
競技志向のゴルファーほどアッタスの安定性を評価する傾向があります。
まとめ比較
| 項目 | アッタス80S | MCI 80S |
|---|---|---|
| 打感 | カーボンらしい柔らかさ＋芯がある | よりスチールライクで硬質 |
| 弾道 | 中弾道で安定 | 中〜中高で上がりやすい |
| 操作性 | 高い | やや易しい |
| 方向性 | 非常に安定 | 標準〜良好 |
両者とも優れたアイアン用カーボンですが、「安定性重視のアッタス」「高さ重視のMCI」という棲み分けが明確です。
使用プロ
アッタス アイアンシリーズは、ドライバー用のアッタスシリーズ同様、ツアープロの使用実績があるブランドですが、アイアン用の「アッタス アイアン 80S」を個別に使用しているプロ名は公式に明示されていません。
ただし、アッタスシリーズそのものは国内外のツアープロに多く採用されており、特にカーボンアイアンシャフトは近年、トップ選手でも使用例が増えてきています。
カーボンアイアンシャフトを使うプロの傾向
・手首や肘への負担軽減を重視
・ミドル〜ロングアイアンの高さと止めやすさを求める
・重量帯をスチール100g前後 → カーボン80g前後へ移行するケース
といった目的でカーボンに切り替えるプロが増えているため、80Sのような「スチールに近い操作性＋カーボンのしなり」は、現在のプロトレンドにもマッチしています。
アッタスシリーズがプロに支持される理由
・EI剛性の作り込みが安定しており再現性が高い
・振動数管理がしやすい
・方向性が安定しやすく競技向き
といった特長から、ドライバー〜フェアウェイウッドにかけて幅広くツアー使用実績があるメーカーです。
「80S」もその思想を引き継いだアイアンモデルであり、競技ゴルファー向けに高い実戦性を備えています。
プロ的視点から見た80Sの強み
・距離感のズレが少ない
・ラインを出しやすい先端剛性
・強過ぎない重量設定による疲労軽減
ショート〜ミドルアイアンでの安定性が必須となるプロ仕様の考え方にも十分マッチしています。
10S
アッタス アイアン 80Sには、同シリーズ内でより軽量の「10S」も存在し、これはおよそ70g前半クラスの軽量帯に該当します。80Sに比べて明確に軽く、しなり量も増えるため、プレーヤーによってフィーリングが大きく変わる重量帯です。
10Sの特徴
・カーボンらしいしなりを強く感じやすい
・ヘッドスピード35〜38m/sで特に扱いやすい
・振動数は80Sより10〜20cpmほど低く柔らかめ
・球が上がりやすく、つかまりも良い設定
そのため、単純に「80Sの軽量版」ではなく、性能が大きく変わる別設計として扱うのが正しい理解です。
10Sが合うゴルファー
・軽く振りたい
・スチールから軽量シャフトへ移行中
・弾道が低くて困っている
・ヘッドスピードが35〜38m/s
・クラブを長めに使いたい
こういったプレーヤーは80Sより10Sのメリットを強く感じやすくなります。
80Sとの比較
| 比較点 | 80S | 10S |
|---|---|---|
| 重量 | 中重量帯 | 軽量帯 |
| 振動数 | しっかり | 柔らかい |
| 弾道 | 中弾道 | 高弾道 |
| 対象HS | 38〜42m/s | 35〜38m/s |
80Sが「方向性と安定性重視」なのに対し、10Sは「振りやすさと高さ重視」というコンセプトの違いがあります。
ヘッドスピード38と40に合うシャフト
ヘッドスピード38m/sと40m/sは、アッタス アイアン 80Sの性能をもっとも引き出しやすい中心レンジです。この帯に属するゴルファーは、スチールシャフトでは重さや硬さに課題を感じやすく、軽量すぎるカーボンでは方向性の不安定さが起きやすいという特徴があります。80Sはその“中間の悩み”を解消するバランスを備えているため、最も適した選択肢となります。
HS38m/sに合うシャフト
ヘッドスピード38m/sのゴルファーは、多くの場合以下の傾向があります。
・軽いシャフトだと手元が浮く
・スチール95〜105gは少し重い
・インパクトの安定に課題が出やすい
この層に合うのは
・アッタス アイアン 80S
・MCI 80S
・NSプロ 850GH（スチール）
といった重量75〜90g帯のモデルです。
その中でもアッタス 80Sは
・先端剛性が高く方向性が安定する
・しなり戻りのタイミングが遅すぎず速すぎない
・軽量すぎないカーボンとして扱いやすい
という点で、HS38m/sに最も扱いやすい選択肢です。
HS40m/sに合うシャフト
40m/sは80Sが最もフィットする「ド真ん中」の領域で、シャフト性能との噛み合いが非常に良くなります。
・振り抜きやすい
・ラインを出しやすい
・球の高さが揃う
・ミドルアイアンのスピンが安定
などのメリットが明確に体感できます。
同帯で比較検討されるシャフトは
・アッタス アイアン 80S
・MCI 90S
・NSプロ 950GH neo
などですが、方向性を求めるなら80Sの剛性配分が最も安定します。
まとめ
38m/s：軽いと暴れる・重いと疲れる → 80Sが最適
40m/s：性能が最もマッチする中心値 → 80Sがベスト
この二つのヘッドスピード帯は、アッタス 80Sの真価を最大限発揮できる層といえます。
アッタスアイアン80Sヘッドスピードまとめ
アッタス アイアン 80Sは、ヘッドスピード38〜42m/sのゴルファーに最も最適化されたカーボンアイアンシャフトです。特に38〜40m/sのプレーヤーにとって、重量・振動数・先端剛性のバランスが極めて扱いやすく、方向性と距離の再現性を両立できる性能が高く評価されています。
本記事で扱った要点まとめ
・振動数はしっかり系で方向性が安定
・試打評価でも中弾道＋スピン安定の声が多い
・適正HSは38〜42m/sで、特に40m/s前後が最適
・カーボンらしい振り抜きの良さと芯のある打感
・MCIより操作性重視、球は上がりすぎず安定
・10Sは35〜38m/s向けの軽量モデル
・HS38と40は80Sのベストフィット帯
最終的な結論
アッタス アイアン 80Sは、
「重すぎるスチールは振れないが、軽いカーボンは頼りない」
というゴルファーに最適な解決策となるシャフトです。
競技ゴルファーにも十分対応する安定性があり、方向性と距離の均一性を求めるユーザーには非常に高い満足度を提供します。