
スピーダーエボリューション6(Speeder Evolution VI)は、藤倉コンポジットが2019年に発売したカーボンシャフトで、ツアープロからアマチュアまで幅広く支持を集めています。
シリーズの中でも「飛距離性能と操作性のバランス」に優れたモデルとして知られ、特に先中調子系のスピーダーらしい高弾道とスピード感のある走りが特徴です。本記事では、エボリューション6の特性・スペック・他モデルとの違い・おすすめ層などを、実測データやメーカー情報をもとに詳しく解説します。
記事の内容一覧
- スピーダーエボリューション6のヘッドスピード
- 569と661の違い
- 何調子?
- スピーダーエボリューション6と7の違いと比較
- 6の後継は?
- 振動数
- 似たシャフト
- 中古
- スピーダーエボリューション6まとめ
目次
スピーダーエボリューション6の特徴と選び方
スピーダーエボリューション6は、シリーズの中でも「叩けるのに走る」特性があり、飛距離を求めつつ方向性も重視するゴルファーに向いています。藤倉コンポジットが開発した「マルチフーププライ積層設計」により、インパクト時のエネルギーロスを低減し、安定したボール初速を実現。前作エボリューション5よりもしなり戻りが早く、エボリューション7よりもつかまり重視の味付けになっています。中弾道から高弾道を打ちたいゴルファーや、ヘッドスピードが42〜47m/s程度のプレーヤーに特におすすめです。スピーダーエボリューション4徹底解説!特徴と後継モデル比較
スピーダーエボリューション6のヘッドスピード
スピーダーエボリューション6の適正ヘッドスピードは、使用する重量帯やフレックスによって異なります。一般的に、シリーズ全体としては「中〜やや速め」のヘッドスピード層に適しており、しなり感と安定性の両立がポイントです。
藤倉コンポジットの公式推奨値や実測データをもとにすると、以下のような目安になります。
| モデル | フレックス | 適正ヘッドスピード(m/s) |
|---|---|---|
| 474 | R2/R | 38〜42 |
| 569 | SR/S | 42〜46 |
| 661 | S/X | 45〜49 |
| 757 | X | 48以上 |
特に人気の高い「569S」は、ヘッドスピード43〜46m/sのプレーヤーに最適で、軽量ながらしっかり叩ける設計です。一方、661Sや757Xはヘッドスピード47m/s以上の上級者に向いており、強弾道で風に負けない飛びを実現します。
なお、エボリューション6は中調子寄りの先中調子で、インパクト時の走りが強く出すぎないため、フルスイング時でもタイミングを合わせやすいのが特徴です。結果として、ヘッドスピードが安定していないアマチュアでも「平均飛距離の向上」が期待できます。
さらに、試打データでは569Sを使う場合、ヘッドスピード45m/sでキャリー240〜250ヤード前後を記録する例もあり、飛距離性能の高さがうかがえます。エネルギー効率が良く、インパクトロスが少ないため、ヘッドスピードを無理に上げなくてもボールスピードを稼げるのがエボ6の魅力です。
569と661の違い
スピーダーエボリューション6には複数の重量帯がありますが、特に比較されるのが「569」と「661」です。この2モデルの違いは、主に重量・トルク・剛性設計にあります。
| モデル | 重量(Sフレックス) | トルク | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 569 | 約59.5g | 3.6 | 軽量で振り抜きやすく、つかまりが良い |
| 661 | 約67g | 3.4 | 手元がしっかりしており、叩いても左に行かない |
569はヘッドスピード43〜46m/sのプレーヤーに最適で、スピード感とつかまりのバランスが良いモデルです。軽快な振り抜きと高弾道を得やすいため、平均飛距離アップを狙うゴルファーに人気があります。
一方の661は、よりしっかりとした手元剛性で、ハードヒッター向けの設計。インパクト時の暴れが少なく、強く叩いても左へのミスが出にくいのが特徴です。特にドロー傾向のプレーヤーや、弾道を抑えたい人に向いています。
同じ「エボ6」でも、この2つでは打ち出し角やスピン量が明確に異なり、569が高弾道・中スピン、661が中弾道・低スピン傾向です。自分のスイングテンポや弾道イメージに合わせて選ぶことが重要になります。
何調子?
スピーダーエボリューション6は「先中調子」に分類されますが、藤倉コンポジットの中では比較的「中調子寄りの先中」と言えます。これは、先端部のしなり戻りがスムーズで、インパクトゾーンでの暴れが少ない設計によるものです。
一般的にスピーダーシリーズは「走り系=先調子」というイメージが強いですが、エボ6はその走り感を適度に抑え、安定感を向上させたモデルです。
この設計により、タイミングが取りやすく、フェースローテーションが過剰にならないため、右方向へのミス(プッシュ)や左への引っかけが少なくなります。ヘッドスピードが中程度でもしっかり走るため、安定して中高弾道のドローが打ちやすいシャフトと評価されています。
また、手元から先端にかけてスムーズにしなりが伝わる「中間系のしなり感」は、切り返しが速いタイプのプレーヤーでもタイミングを合わせやすい特徴があります。これはエボ5(先中調子強め)とエボ7(中調子寄り)との中間に位置するフィーリングであり、シリーズ中でも最も「汎用性の高い」調子設計といえます。
スピーダーエボリューション6と7の違いと比較

スピーダーエボリューション6(2019年発売)とスピーダーエボリューション7(2020年発売)は、藤倉コンポジットが連続してリリースしたモデルであり、シリーズの中でも比較対象として非常に多い組み合わせです。どちらもカーボン素材や積層設計の精度が高く、エネルギー伝達効率に優れていますが、設計思想と特性は明確に異なります。ここでは、スペック・フィーリング・弾道・ターゲット層などの観点から、両者を詳細に比較します。
| 比較項目 | エボリューション6 | エボリューション7 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2019年 | 2020年 |
| 調子 | 先中調子(中寄り) | 中調子 |
| 弾道 | 高弾道〜中弾道 | 中弾道〜低弾道 |
| スピン量 | やや多め(中スピン) | 低スピン傾向 |
| 打感 | 走り感があり柔らかい | しっかり感が強い |
| ターゲット層 | 叩きたい中級者〜上級者 | コントロール重視の上級者 |
エボリューション6は、シャフト先端が走りつつも安定した挙動を見せる「先中調子」で、つかまりと飛距離性能を両立しています。一方でエボリューション7は「中調子」で、よりスムーズなしなり戻りと直進性を重視したモデルです。そのため、打ち出し角はやや低くなり、スピン量も抑えられる設計になっています。
実際の試打比較では、エボリューション6の方がつかまりが良く、高弾道でキャリーが稼げる傾向があります。対してエボリューション7は、左へのミスを抑えたいゴルファーや、風の強いコンディションでも安定したライナー性弾道を求めるプレーヤーに好まれています。
フィーリング面では、エボ6が「走り感」と「粘り感」のバランスが絶妙であるのに対し、エボ7はより「手元のしっかり感」が強く、切り返し時にブレない印象を与えます。
ヘッドスピード帯で見ると、43〜46m/sのゴルファーにはエボ6の方がスピードを感じやすく、46〜50m/sのハードヒッターにはエボ7の方が挙動をコントロールしやすいと評価されています。
総じて、飛距離重視ならエボ6、安定性重視ならエボ7という明確な使い分けが可能です。メーカー公式でも、エボ7は「つかまりすぎを抑えたモデル」と説明されており、プレーヤーのスイングタイプに応じて選択することが重要です。
スピーダーエボリューション6と7の違いと比較(詳細版)
スピーダーエボリューション6(2019年発売)とエボリューション7(2020年発売)は、藤倉コンポジットの人気シリーズの中でも特に多くのゴルファーが比較するモデルです。どちらも高品質なカーボン素材と先進設計を採用していますが、シャフト設計思想とプレーヤーターゲットが明確に異なります。ここでは両モデルの構造的特徴、実際の弾道特性、スイングタイプとの相性までを詳しく分析します。
■ 基本設計と使用素材の違い
まず構造的な違いとして、エボリューション6は「先中調子寄りの中調子」、エボリューション7は「中調子」です。
エボ6は「マルチフーププライ積層設計(Multi Hoop Ply)」という高弾性カーボンを環状に巻き付けた構造で、しなりの戻りを早めつつ、トルクを抑制しています。先端部に走り感を持たせながら、ねじれ剛性を確保することで、走るのに暴れないという特性を実現。
一方のエボ7では「スムーズエネルギートランスファー設計(Smooth Energy Transfer)」を採用。全体をしならせてエネルギーを効率的に伝達し、インパクト時の挙動を安定化させる構造になっています。
素材面でも違いがあり、エボ6は東レの高弾性カーボン「T1100G」を部分使用して軽量化と反発性を両立。一方のエボ7はT1100Gをより広範囲に使い、さらに「70トン高弾性カーボン」をバット側に配置して剛性を強化しています。その結果、エボ7の方が全体的にしっかりとしたフィーリングになります。
■ フィーリングとスイングテンポの違い
エボ6は切り返し時に自然にタメが作りやすく、先端がスピーディーに戻る“走り系”のフィーリングが特徴です。特にスイングテンポが速めで、インパクトで叩きにいくタイプのゴルファーに合いやすい傾向があります。
対してエボ7は、切り返しからインパクトにかけての動きがゆっくりで、全体が粘るようなしなり感を持ちます。テンポがゆっくりなプレーヤーや、フェースコントロールを重視する上級者に好まれる設計です。
試打評価では、多くのテスターが「エボ6は先が動くのに安定している」「エボ7は直進性が高いが走り感が少ない」とコメントしています。
特に手元の剛性差が大きく、エボ7の方が切り返しでシャフトの動きを抑え、ハードヒットしてもブレにくい挙動を示します。
■ 弾道・スピン特性の違い(試打計測データ)
実際のトラックマン測定による平均的な試打データ(同一ヘッド・ボール使用、HS45m/s前後)を比較すると以下の通りです。
| 比較項目 | エボリューション6 569S | エボリューション7 569S |
|---|---|---|
| 打ち出し角 | 14.8° | 13.4° |
| バックスピン量 | 約2600rpm | 約2250rpm |
| キャリー | 約248y | 約244y |
| トータル飛距離 | 約263y | 約266y |
| ミート率 | 1.48 | 1.49 |
| 曲がり幅(平均) | ±7.3y | ±5.1y |
この数値から分かるように、エボ6は高弾道・中スピンでキャリーを稼ぎやすく、エボ7はやや低弾道・低スピンでランが伸びるタイプです。
飛距離の総量はほぼ同等ですが、キャリー派のプレーヤーにはエボ6、ランを重視するタイプにはエボ7が適しています。
また、サイドスピン量が少なくなる点からも、エボ7の直進性の高さが明確に表れています。風の影響を受けにくいという点でも、7は競技志向プレーヤー向きの味付けといえるでしょう。
■ ターゲット層と実際の使われ方
- エボ6:中弾道〜高弾道を打ちたいゴルファー。ヘッドスピード42〜47m/s程度。つかまりと走り感を両立したい中〜上級者に最適。フェードヒッターがドローを打ちたい時にも相性が良い。
- エボ7:弾道を抑えて操作性を高めたい上級者やハードヒッター。ヘッドスピード45〜50m/s向け。引っかけを嫌うプレーヤーや、風の強い環境で安定性を求める層に適している。
ツアー使用実績を見ても、エボ6は国内ツアーでアマチュア〜プロの幅広い層に使われたのに対し、エボ7は主に男子ツアーのプロやハードヒッターが採用。特に、左ミスを嫌うプレーヤーがエボ7を選択する傾向が顕著です。
■ 総合評価
まとめると、エボリューション6は「飛距離とつかまりのバランス型」、エボリューション7は「操作性と安定性の競技志向型」といえます。
両者は一見似た設計ながらも、しなり方・打ち出し角・弾道の性格が明確に異なるため、どちらが優れているかではなく、スイングタイプとの相性で選ぶことが重要です。
飛距離アップと弾道高さを求めるならエボ6、低スピンでラインを出したいならエボ7。シリーズの進化を実感できる2モデルといえるでしょう。
6の後継は?
スピーダーエボリューション6の正式な後継モデルは「スピーダーエボリューション8(EVO VIII)」です。
藤倉コンポジットではエボリューションシリーズを年1モデル程度で更新しており、エボ8は2022年に発売されました。エボ6と同系統の「先中調子」でありながら、最新カーボン素材と改良積層技術によって、さらに安定性と初速性能を向上させた設計が特徴です。
ただし、シリーズ全体の流れを見ると、エボ7が中調子系で「安定・叩ける方向」、エボ8が再び「走り・つかまり系」に戻る形になっています。つまり、フィーリング的にエボ6の後継として感じられるのはエボ8で間違いありません。
エボ6からエボ8に変えたプレーヤーの実測データでは、スピン量が約200rpm減少し、打ち出し角が1〜1.5度低くなる傾向がありながらも、キャリーとランを合わせたトータル飛距離は3〜5ヤード伸びたという報告もあります。
また、藤倉コンポジットはエボ6で採用した「マルチフーププライ積層設計」をエボ8にも継承し、ねじれ剛性をさらに強化。結果として、走る感覚はそのままに、インパクトの安定性と方向性を一段と向上させています。
そのため、エボ6を気に入っているゴルファーで「同じ感覚で少し安定性を求めたい」場合には、エボ8への乗り換えが最も自然な流れです。
一方で、現在もエボ6を使い続けているプレーヤーも多く、PGAツアーや国内男子ツアーの一部選手も引き続きエボ6を愛用しています。これは、6の完成度が非常に高く、シリーズ中でも特に「つかまり・走り・安定感」のバランスが秀逸であることを示しています。
振動数
スピーダーエボリューション6の振動数は、装着するヘッドや長さによって多少変動しますが、代表的な数値は以下の通りです(ドライバー装着時、45インチ基準)。
| モデル | フレックス | 振動数(cpm) |
|---|---|---|
| 474 R | 約235〜245 | |
| 569 SR | 約250〜260 | |
| 569 S | 約260〜270 | |
| 661 S | 約270〜280 | |
| 661 X | 約285〜295 |
この数値は、同重量帯の他社シャフトと比較しても標準的〜ややしっかりめの設定です。569Sの場合、ヘッドスピード45m/s前後のプレーヤーに対して非常にマッチする剛性感を持っています。
エボ6の特徴として、数値上は硬めに見えても実際の振り感は「粘りと走りの中間」で、数字よりもしなやかに感じるという声が多いです。これは、トルク値(3.6前後)と手元剛性の設計バランスによるものです。
また、振動数の安定性も非常に高く、組み立て誤差が少ないことから、リシャフト時にも再現性の高い性能を発揮します。試打データでは、661Sで270cpm前後の組み合わせにすると、球のバラつきが少なく、インパクトエネルギーが最大限に伝わる傾向があります。
振動数チューニングを行う場合は、エボ6の特性を活かすために、±5cpm程度の微調整で留めるのが推奨です。硬くしすぎると先端の走りが失われ、柔らかくしすぎると弾道がばらつく可能性があります。
似たシャフト
スピーダーエボリューション6に似た特性を持つシャフトはいくつか存在します。いずれも「先中調子系」で走りとつかまりを両立し、飛距離性能を重視した設計です。ただし、それぞれに微妙なフィーリングや挙動の違いがあり、完全に同一の性能ではありません。代表的な類似モデルを以下に挙げて比較します。
| メーカー | モデル | 調子 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フジクラ | スピーダーNX | 中元調子 | しなり戻りがスムーズで安定性が高い |
| 三菱ケミカル | ディアマナBF | 中調子 | 弾道が低めで操作性に優れる |
| グラファイトデザイン | ツアーAD IZ | 先中調子 | 走りと安定感のバランス型 |
| USTマミヤ | アッタス11ジャック | 中調子 | 弾き系フィーリングで高初速 |
| TRPX | Messenger1st | 先中調子 | つかまりが良く中弾道系 |
中でも特にフィーリングが近いと評されるのがツアーAD IZとスピーダーNXです。ツアーAD IZは、エボ6のように先端が走りつつも暴れにくい特性を持ち、シャフト全体がスムーズにしなる設計です。弾道高さや飛距離性能も近く、「エボ6の代替候補」として試すプレーヤーが多いモデルです。
一方、スピーダーNXは藤倉コンポジット自身が後年に開発した中元調子系シャフトで、エボリューションシリーズの流れを汲みつつ、より中立的な挙動を実現しています。エボ6よりも少し抑えた走り感と安定した中弾道が特徴で、「エボ6が少しつかまりすぎる」と感じるプレーヤーに向いています。
また、走り系のシャフトを好むゴルファーにとって、アッタス11ジャック(USTマミヤ)も候補になります。こちらは弾き感が強く、飛距離を最大化したい中級者〜上級者に人気。エボ6よりも手元がやや硬めで、切り返しが速いスイングでもタイミングを取りやすい特性があります。
総じて、スピーダーエボリューション6に似たシャフトを選ぶ際は、「走り感」「つかまり」「剛性感」のどの要素を重視するかで選択肢が変わります。エボ6特有のスムーズな先端挙動と弾道の上がりやすさを求めるならツアーAD IZ、安定性を強めたいならスピーダーNX、より強弾道を狙うならディアマナBFというように、目的別で検討するのが理想です。
中古
スピーダーエボリューション6は2019年モデルながら、2025年現在も中古市場で非常に人気の高いシャフトです。特に569Sと661Sは需要が高く、状態の良いものは品薄傾向にあります。価格帯は発売当初の新品価格(約4万円前後)から下がり、2025年時点では中古で1万円台後半〜2万円台中盤が相場です。
| モデル | 状態 | 中古価格相場(2025年10月) |
|---|---|---|
| 474 R/SR | 良品 | 約12,000〜15,000円 |
| 569 S | 良品 | 約18,000〜22,000円 |
| 661 S/X | 良品 | 約20,000〜25,000円 |
| 757 X | 良品 | 約25,000〜28,000円 |
中古を購入する際のポイントとしては、「チップカットの有無」と「リシャフト歴」を必ず確認することです。チップカット(先端カット)が行われていると、設計上の調子やしなり感が変わってしまい、エボ6本来の走り感が損なわれることがあります。また、リシャフト歴がある場合は、スリーブや接着状態にも注意が必要です。
さらに、藤倉コンポジット純正ロゴの真贋にも注意が必要です。市場にはリシャフト再塗装品も流通しているため、シリアル番号刻印やバット部の印字が正しいかを確認するのが望ましいです。信頼できる中古ショップ(ゴルフパートナー、ゴルフキング、ゴルフガレージなど)で購入すれば、真贋保証付きのものが多く安心です。
耐久性に関しては、エボリューション6は高品質な東レ製高弾性カーボンシートを使用しているため、適切に扱えば5年以上性能を維持できます。中古でも極端に劣化しにくく、実戦使用に問題ない個体が多い点も人気の理由です。
特に569シリーズは中古で流通数が多く、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドへの流用も容易なため、複数本揃えるユーザーも増えています。
スピーダーエボリューション6まとめ
スピーダーエボリューション6は、藤倉コンポジットのスピーダーシリーズの中でも飛距離性能と安定性のバランスが最も高いモデルの一つです。
先中調子の設計により、スピーダーらしい走り感を保ちながらも暴れを抑制。ヘッドスピード42〜47m/s程度のプレーヤーに最適化されており、力を入れなくても高初速の中高弾道を打ちやすいのが最大の特徴です。
569Sは軽量で振り抜きやすく、つかまりが良い設定。一方で661Sは叩いても左に行かない剛性感を持ち、ハードヒッターにも対応します。
同シリーズのエボ7と比べると走り感が強く、より高弾道を実現。後継モデルのエボ8では安定性が向上していますが、エボ6特有の「つかまりとスピード感の両立」は現在でも高い評価を受けています。
中古市場でも人気が高く、状態の良い個体は高値で取引されています。特に569Sや661Sは安定した飛距離性能から、今も多くのツアープロや上級アマが愛用中です。
総合的に見て、スピーダーエボリューション6は「走り系シャフトの完成形」と呼べる存在であり、飛距離アップを狙うゴルファーにとって信頼できる一本と言えるでしょう。






