
ゴルフのスコアを左右する唯一の接点、それがグリップです。中でも世界シェアNo.1を誇る「ゴルフプライド(Golf Pride)」は、ツアープロからビギナーまで圧倒的な支持を得ています。
しかし、いざ交換しようとショップへ行くと、MCC、ツアーベルベット、CP2など種類が多すぎて「どれが自分に合うのか」迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ゴルフプライドの主要ラインナップの徹底比較から、サイズ選びの重要性、プロの使用率、そして最新の人気ランキングまで、グリップ選びの決定版として詳細に解説します。
記事の内容一覧
- ゴルフプライドの最強のグリップ
- MCCとの違い
- グリップサイズ
- カタログ
- ゴルフプライドグリップ種類と人気ランキング
- ゴルフパートナー
- プロ使用率
- CP2と30gのグリップ
- ゴルフプライドグリップ種類まとめ
目次
ゴルフプライドのグリップの種類と選び方の基本
ゴルフプライドのグリップは、伝統的なラバータイプから最新の複合素材(マルチコンパウンド)まで多岐にわたります。最強の定番であるツアーベルベットを筆頭に、手に吸い付くようなソフトな感触のCP2、そしてプロ使用率の高いMCCなど、それぞれの特性を理解することがスコアアップへの近道です。ここでは各モデルの構造や硬度、天候への対応力を要約し、自分に最適な一本を見つけるための指針を提示します。
ゴルフプライドの最強のグリップ
ゴルフプライドにおいて「最強」の名を冠するに相応しいのは、間違いなく「ツアーベルベット・ラバー(Tour Velvet)」です。世界中のツアーで使用率第1位を維持し続けているこのモデルは、グリップ選びの基準点(ベンチマーク)と言えます。
ツアーベルベット・ラバーの完成度
このグリップが最強とされる理由は、その「究極のスタンダード感」にあります。高品質なラバー素材を使用し、コンピュータシミュレーションに基づいた表面のテクスチャ(模様)が、あらゆる天候下で安定した摩擦力を提供します。
- 吸い付くようなフィーリング: 適度な柔らかさがありながら、スイング中にねじれない剛性を併せ持っています。
- 全天候型性能: 表面のプラス記号のような模様が水分を逃がし、雨の日でも滑りにくい設計です。
進化した最強モデル「ツアーベルベット・アライン」
近年、この最強モデルに「アライン(ALIGN)テクノロジー」が搭載されたモデルが登場しました。背面に独自の「背骨(リマインダー)」を配置することで、常に一定のフェースの向きでアドレスできる画期的な製品です。
| 特徴 | ツアーベルベット・ラバー | ツアーベルベット・アライン |
|---|---|---|
| 素材 | 高品質ラバー | 高品質ラバー+専用パーツ |
| フィーリング | ソフト | ソフトだが芯がある |
| 主なターゲット | 全ゴルファー | フェース管理を徹底したい方 |
なぜツアーベルベットが選ばれ続けるのか
多くのクラブメーカーが純正グリップとして採用している点も、その信頼性の証です。余計な装飾を削ぎ落とし、機能美に特化したデザインは、集中力を妨げることがありません。また、摩耗による劣化が比較的緩やかで、長期間安定したパフォーマンスを発揮できるコストパフォーマンスの高さも「最強」と呼ばれる所以です。ラバーグリップの特性上、手入れも簡単で、中性洗剤で洗うだけでグリップ力が劇的に回復します。この「変わらない安心感」こそが、多くのトッププロが他の多機能グリップに目移りせず、一生使い続ける理由となっています。
MCCとの違い
ゴルフプライドの二大巨頭といえば、先述の「ツアーベルベット」と「MCC(マルチコンパウンド)」です。この両者の違いを理解することは、自分のスイングスタイルを決定づける重要な要素となります。
複合素材によるハイブリッド構造
MCCの最大の特徴は、グリップの上部(左手で握る側)と下部(右手で握る側)で素材が異なることです。
- 上部(グローブ側): コットンコード(糸)を混入させた素材を採用。雨や汗による滑りを強力に防ぎ、しっかりとした剛性を生み出します。
- 下部(素手側): 柔らかいラバー素材を採用。繊細なタッチとフィーリングを維持します。
ツアーベルベットとの性能比較表
| 比較項目 | ツアーベルベット | MCC |
|---|---|---|
| 硬さ(剛性) | 標準的でしなやか | 硬くてしっかりしている |
| 滑りにくさ | ラバーの吸着力に依存 | コード素材による物理的摩擦 |
| 重量感 | 標準的 | わずかに重く感じる傾向 |
| 手への衝撃 | 振動吸収性が高い | ダイレクトに伝わる |
スイングに与える影響
MCCはコードが入っているため、ツアーベルベットに比べて全体的な「硬さ」を感じます。これにより、ハードスイングをしてもグリップがねじれにくく、インパクトでの安定性が向上します。一方で、ツアーベルベットは適度な「たわみ」があるため、手首の自由度を活かしたいプレイヤーや、ソフトな打感を好むプレイヤーに向いています。
どちらを選ぶべきか
- MCCが向いている人: 手汗をかきやすい、雨の日もプレーする、叩きにいっても負けない剛性が欲しい、カラーバリエーションを楽しみたい。
- ツアーベルベットが向いている人: 繊細な感覚を重視したい、腕への衝撃を和らげたい、シンプルさを好む。
このように、MCCは「攻めのグリップ」、ツアーベルベットは「守りと安定のグリップ」という明確なキャラクターの違いがあります。
グリップサイズ

グリップのサイズ(太さ)は、球筋を左右する極めて重要な要素です。ゴルフプライドでは、主に「内径」と「外径」の組み合わせ、さらに「ミッドサイズ」などのバリエーションを展開しています。
内径の表記(M58, M60, M62)の意味
グリップの末端に記載されている「M60」などの数字は、グリップの内径(穴の大きさ)をインチで表しています。
- M60: 最も標準的なサイズ。
- M58: M60より内径が小さい。同じ太さのシャフトに差すと、ゴムが広がる分、仕上がりは少し「太く」なります。
- M62: M60より内径が大きい。シャフトに差すと、仕上がりは少し「細く」なります。
太さがスイングに与えるメカニズム
グリップの太さは、リストターンのしやすさに直結します。
- 太いグリップ(ミッドサイズ、ジャンボサイズ):手首の余計な動きを抑制します。フック(左へのミス)に悩んでいる方に有効です。方向性が安定しますが、飛距離がわずかに落ちる可能性があります。
- 細いグリップ:手首を返しやすくなります。スライス(右へのミス)に悩んでいる方に有効です。ヘッドを走らせやすいため、飛距離アップが期待できます。
サイズ選びの基準
一般的には、中指と薬指が手のひらに軽く触れる程度が理想的な太さとされています。しかし、最近は海外ツアーの影響で、右手の握り込みを抑えるために下部が太い「プラス4(Plus4)」シリーズが非常に人気です。
ゴルフプライドのサイズ展開表
| サイズ呼称 | 特徴 | 推奨する悩み |
|---|---|---|
| スタンダード | 基準となる太さ | 全般 |
| ミッドサイズ | 標準より約1.6mm太い | フック、力み |
| ジャンボサイズ | 圧倒的な太さ | 重度の手首の使いすぎ |
| プラス4 | 下部(右手側)のみ太い | 右手の悪さ、力み |
自分の手の大きさだけでなく、「どのような球筋を打ちたいか」でサイズを選択することが、上達への最短ルートです。
カタログ
ゴルフプライドの製品ラインナップは、プレースタイルや好みに合わせて細分化されています。ここでは主要な現行モデルをカテゴリー別にカタログ形式で紹介します。
ラバーシリーズ(定番・フィーリング重視)
- ツアーベルベット・ラバー: 説明不要の世界標準。
- ツアーベルベット・コード: ラバーに糸を混入。全天候対応のハードタイプ。
- ツアー25: 超軽量25g。クラブのバランスを劇的に変えたい時や、軽量ドライバーに最適。
アラインシリーズ(正確なスクエアを維持)
- MCC アライン: コードの剛性とアラインの正確性を融合。
- ツアーベルベット・アライン: 定番の安心感にガイド機能を追加。
- Z-コード・アライン: 最も硬く、エッジの効いた操作性。
コンフォートシリーズ(ソフト・衝撃吸収)
- CP2 Pro: ストレートな形状で、包み込むような柔らかさ。表面は滑らかな質感。
- CP2 Wrap: クラシックな革巻き風デザイン。CP2 Proよりもさらにソフトなフィーリング。
- CPX: ゴルフプライド史上最も柔らかい素材を採用。キルティングのような凹凸が最高のフィット感を提供。
ハイブリッドシリーズ(最新技術の融合)
- MCC (New Decades): 上部コード、下部ラバーの元祖。
- MCC プラス4: 右手部分を4テープ分(約4.6%)太く設計した現代のスタンダード。
カタログスペックの見方
グリップを選ぶ際は、以下の3点を確認してください。
- 重量: 標準は50g前後。±5g変わるだけでクラブのバランス(D0など)が約1ポイント変わります。
- コアサイズ: シャフトのバット径(外径)と合わせるのが基本。
- バックライン: 有りはフェースの向きを覚えやすく、無しはオープン・クローズに構えやすいメリットがあります。
この豊富なカタログの中から、自分の「手の感触」に最も響く一本を選ぶ楽しみがゴルフプライドにはあります。
ゴルフプライドグリップ種類と人気ランキング

現在の市場で実際に売れている、ゴルフプライドの人気モデルをランキング形式で紹介します。トレンドは「ハイブリッド」と「太め」です。
第1位:MCC プラス4 (MCC Plus4)
現在、プロ・アマ問わず爆発的な人気を誇るのがこのモデルです。ツアープロの多くが下巻きテープを多重に巻いて太さを調整していたことから着想を得て開発されました。右手の余計な力を抜きやすく、現代の大型ヘッドドライバーとの相性が抜群です。
第2位:ツアーベルベット・ラバー
時代が変わっても売れ続ける不朽の名作です。価格の手頃さと、どんなクラブにも馴染む安定感が支持され、リピーターが後を絶ちません。
第3位:CP2 Pro / CP2 Wrap
「とにかく手が痛くならない」「吸い付く感覚が好き」という層から絶大な支持を得ています。特に、練習量の多いゴルファーや、関節への負担を減らしたいシニア層に人気です。
第4位:MCC (スタンダード)
長年のファンが多い定番ハイブリッド。カラーバリエーションが豊富で、キャディバッグの中を華やかに彩りたい方にも選ばれています。
第5位:CPX
2022年の登場以来、その圧倒的な「ソフトさ」で急浮上した新モデルです。これまでのグリップにはなかった凹凸形状が、軽い力でのスイングを可能にします。
人気の推移と傾向
近年のランキングの傾向として、単なる「滑り止め」としての機能だけでなく、「スイングのミスを補正してくれる機能(アラインやプラス4)」を持つモデルが上位を占めるようになっています。また、カラーはかつての黒一色から、ブルー、レッド、グレーといった個性的な色がスタンダードになりつつあります。
ゴルフパートナー
ゴルフショップの最大手である「ゴルフパートナー」においても、ゴルフプライドのグリップは売上の中心です。店舗での取り扱い状況や、ショップならではの視点について解説します。
圧倒的な在庫量と即日交換
ゴルフパートナーの多くの店舗では、ゴルフプライドの主要モデルを網羅しており、その場で実際に触れて選ぶことができます。
- 試打クラブでの体感: 店内の試打用クラブにゴルフプライドが装着されていることが多いため、実際の振り心地を確認できます。
- グリップ交換サービス: 購入後、その場で工賃を支払えば交換してくれる店舗が多く、最短15〜30分程度でリフレッシュできます。
中古クラブ市場とゴルフプライド
ゴルフパートナーは中古クラブの取り扱いが世界一ですが、査定においてもグリップの状態は重要です。
- 査定への影響: ゴルフプライドの新しいグリップに交換されたばかりのクラブは、中古市場でも「手入れが行き届いている」と判断され、プラス査定に繋がることがあります。
- 純正回帰: 多くの大手メーカー(タイトリスト、テーラーメイド、キャロウェイなど)がゴルフプライドを純正採用しているため、中古クラブのグリップを新品のゴルフプライド(ツアーベルベット等)に戻すことで、本来の性能を蘇らせることができます。
ゴルフパートナー店員の視点
店員さんに相談すると、「このアイアンのシャフトなら、M60のラバーが一番バランスが良いですよ」といった、膨大なデータに基づいたアドバイスがもらえます。また、期間限定で「グリップ交換キャンペーン」を実施していることもあり、まとめ買いでお得に交換できるチャンスも多いのが特徴です。
プロ使用率
ゴルフプライドが「世界ナンバーワン」を自負する最大の根拠が、その圧倒的なプロ使用率です。
ツアーでの支配力
PGAツアー(米ツアー)をはじめ、日本ツアーや欧州ツアーにおいても、ゴルフプライドの使用率は毎年80%前後という驚異的な数字を記録しています。特筆すべきは、ゴルフプライドがプロに対して「使用契約料を払っていない(または極めて限定的である)」という点です。
- 契約外でも選ばれる理由: 多くのプロは、クラブメーカーとは契約していても、グリップは「自分が最も信頼できるもの」を自由に選びます。その結果、選ばれるのがゴルフプライドです。
- 賞金王たちの選択: 歴代のメジャーチャンピオンや賞金王の多くが、ツアーベルベットやMCCを使用しています。
プロが求める「一貫性」
プロがグリップに求めるのは、新しいうちの性能だけではありません。
- 個体差の少なさ: 14本のクラブ全てのグリップ重量や太さが寸分違わず同じであることを求めます。ゴルフプライドは製造精度が非常に高く、プロの繊細な要求に応えられます。
- フィードバックの正確さ: インパクトの瞬間の感触が、歪みなく手に伝わることが重要です。
プロ仕様の特殊モデル
一般販売もされていますが、ツアーでのフィードバックから生まれた「ツアーイシュー」的なモデルも存在します。例えば、極限まで硬さを高めたモデルや、コードの密度を調整したモデルなど、過酷なセッティングで戦うための武器が、やがて我々アマチュアの手元にも届くようになるのです。テレビ中継でプロの手元をアップで見ると、そのほとんどがゴルフプライドのロゴであることに気づくはずです。
CP2と30gのグリップ
特定のニーズに応える特化型モデルとして、「CP2」シリーズと「軽量30g(およびそれに類する超軽量)」グリップについても詳しく触れておきます。
CP2シリーズ(Pro & Wrap)の真実
CP2は、インナーコアに「コントロールコア」と呼ばれる硬い芯を入れることで、ソフトな外層を持ちながらスイング中のねじれを最小限に抑えています。
- 衝撃吸収性: ミスヒット時の不快な振動を大幅にカットします。
- 形状: 手元から先端まで太さの差が少ない「テーパーレス形状」に近く、リラックスして握れます。
- 耐久性: ラバーに比べて表面の摩耗に強く、しっとりとした質感が長持ちします。
30g前後の軽量グリップの役割
通常、グリップは50g程度ですが、ゴルフプライドには「ツアー25」や「ツアーベルベット・ライト」といった軽量モデルが存在します。
- バランス(スイングウェイト)の調整: グリップを軽くすると、ヘッド側が重く感じるようになります。
- 例:50gのグリップから32gの軽量グリップに変更すると、バランスが約3〜4ポイント増加(D0からD3など)します。
- ヘッドスピードの向上: クラブ総重量が軽くなるため、体力の衰えを感じる方や、もっと速く振りたい方に適しています。
- 注意点: グリップを軽くしすぎると、手元が浮きやすくなったり、スイングのテンポが速くなりすぎたりする副作用もあります。
どのような時にこれらを選ぶべきか
| モデル | おすすめの状況 |
|---|---|
| CP2 Pro/Wrap | 関節痛がある、力みを取りたい、しっとりした質感が好き |
| 30g前後(軽量) | クラブが重く感じる、ヘッドを効かせて飛ばしたい |
これらは、標準的なモデルでは解決できない個別の悩みを解消するための「特効薬」となるグリップです。
ゴルフプライドグリップ種類まとめ
ここまでゴルフプライドの主要モデルから、選び方の詳細、ツアーでの実績まで幅広く解説してきました。最後に、失敗しないための選び方を総括します。
グリップ選びのチェックリスト
- 感触(素材)を決める:王道の安心感なら「ラバー(ツアーベルベット)」滑りにくさと剛性なら「ハイブリッド(MCC)」柔らかさと優しさなら「コンフォート(CP2 / CPX)」
- 機能を決める:フェースの向きを安定させたいなら「アライン」右手の力みを抑えたいなら「プラス4」
- サイズと重量を確認する:標準はM60 / 50g。これを基準に太くするか、軽くするかを検討。
交換時期の目安
グリップは消耗品です。以下のサインが出たら交換を検討しましょう。
- 表面がツルツルして光っている(硬化している)。
- 親指が当たる部分が凹んでいる、または削れている。
- 購入・前回の交換から1年、または40ラウンド以上経過している。
最後に
「たかがグリップ、されどグリップ」です。1本1,500円〜2,500円程度の投資で、10万円のドライバーの性能が120%引き出されることもあれば、逆にグリップ選びを間違えるだけでその性能を殺してしまうこともあります。ゴルフプライドの豊富なラインナップは、あらゆるゴルファーの悩みに応えるために存在します。
本記事を参考に、ぜひお近くのゴルフショップで実際に製品を手に取り、あなたにとっての「最強の1本」を見つけてください。自分にぴったりのグリップが見つかれば、アドレスの自信が変わり、ショットの精度、そして何よりゴルフの楽しさが劇的に向上するはずです。







