ゴルフプライドMCCの違いを徹底比較!太さやプラス4の種類・偽物の見分け方を解説

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ゴルフにおいて、唯一体とクラブが接するパーツである「グリップ」の選択は、スコアアップに直結する極めて重要な要素です。

数あるグリップの中でも、世界中のトッププロからアマチュアまで圧倒的な支持を得ているのが、ゴルフプライドの「MCC(マルチコンパウンド)」シリーズです。

しかし、いざ購入しようとすると、標準モデルやプラス4、TEAMSといったバリエーションの多さに「自分に合うのはどれ?」「太さや重量はどう違うの?」と悩んでしまう方も少なくありません。

本記事では、MCCシリーズの各モデルの違いを徹底的に洗い出し、選び方のポイントや偽物を掴まないための見分け方まで、ゴルフ歴の長い方でも納得のいく詳細情報をお届けします。

記事の内容一覧

  1. ゴルフプライドMCCの評価
  2. 太さ
  3. TEAMSとの違い
  4. 本物と偽物の見分け方
  5. ゴルフプライドMCC違い
  6. プラス4は何色?
  7. 重量は?
  8. 種類とブラック
  9. ゴルフプライドMCC違いまとめ

目次

ゴルフプライドMCCの違いを知って最適なグリップ選びを実現する

ゴルフプライドのMCCシリーズは、グローブを装着する左手部分(右打ちの場合)にコード(糸)を織り込み、右手部分には柔らかいラバーを採用したハイブリッド構造が最大の特徴です。この設計により、天候に左右されない高いホールド感と、繊細なコントロール性能を両立しています。シリーズ内には、下巻きテープの巻き数を考慮した「プラス4」や、カラーバリエーション豊富な「TEAMS」など複数の種類が存在し、それぞれ重量や硬度が微妙に異なります。自身のスイングスタイルや手のサイズに合わせてこれらを使い分けることが、安定したショットへの第一歩となります。

ゴルフプライドMCCの評価

ゴルフプライドのMCC(Multi Compound)は、発売以来、世界中のツアープロに使用され続けているロングセラーモデルであり、その評価は極めて高いレベルで安定しています。なぜこれほどまでに多くのゴルファーに愛されているのか、その理由は「機能性の分離」という画期的なコンセプトにあります。

ハイブリッド構造が生み出す圧倒的な安心感

MCCの評価の根幹を支えているのは、上部(左手側)のコード素材と下部(右手側)のラバー素材の組み合わせです。左手側には「コットンコード」が混入されており、これが汗や雨による滑りを強力に抑制します。夏場のラウンドや突然の雨天時でも、軽く握るだけでしっかりとクラブをホールドできるため、無駄な力みが取れるという点が多くのシングルプレーヤーやプロから高く評価されています。一方で、右手側は純粋なラバー素材となっており、インパクト時のフィーリングを損なわず、絶妙なコントロールを可能にしています。

硬度とフィードバックの正確さ

多くの使用者から寄せられる評価として、「打感の伝わり方がダイレクトである」という点が見逃せません。昨今の高機能グリップは振動吸収性を高めた柔らかいものが多いですが、MCCは比較的硬めの部類に入ります。この硬さが、インパクトの瞬間にフェースのどこに当たったのかという情報を正確に手に伝えてくれます。上達志向の強いゴルファーにとって、この「正確なフィードバック」は何物にも代えがたいメリットとなります。

摩耗に対する耐久性の高さ

コストパフォーマンスの面でも、MCCは非常に優れた評価を得ています。安価なラバーグリップは、親指の当たる部分がすぐに削れて凹んでしまうことがありますが、MCCのコード部分は摩耗に強く、適切なメンテナンス(定期的な洗浄など)を行えば、長期間にわたってそのパフォーマンスを維持することが可能です。グリップ交換の頻度を抑えつつ、常に高いグリップ力を維持できる点は、練習量の多い熱心なゴルファーにとって大きな魅力です。

プロの使用率が証明する信頼性

PGAツアーや国内ツアーを観戦していても、MCCを使用している選手の多さは一目瞭然です。タイガー・ウッズをはじめとする歴代の名手たちがこのシリーズを愛用してきた事実は、極限の状態でも「滑らない」「ねじれない」という信頼があるからです。ハードヒッターがフルスイングしてもグリップがヨレない剛性感は、MCCならではの強みと言えるでしょう。

ユーザー層による評価の分かれ道

一方で、すべてのゴルファーに完璧というわけではありません。手が非常にデリケートな方や、握力の弱いレディースゴルファーからは「少し手が痛くなる」「コードが硬すぎる」といった声が出ることもあります。しかし、そうした「硬さ」を求める層にとっては、これ以上に安心感のあるグリップは他に類を見ません。特に、スイングスピードが速い方や、しっかりとしたホールド感を重視する層からは、現在も「グリップ選びの最終回答」として不動の地位を築いています。

太さ

ゴルフプライドのMCCシリーズを選ぶ際、最も慎重に検討すべき要素の一つが「太さ」です。グリップの太さは、単に握り心地が変わるだけでなく、手首の返しやすさやフェースのターン、さらには弾道の傾向にまでダイレクトに影響を与えるからです。MCCには標準的な「スタンダード」のほか、一回り太い「ミッドサイズ」、そして近年主流となりつつある「プラス4」という特殊な太さの構造が存在します。

スタンダードサイズの設計意図と適応性

最も普及しているスタンダードサイズは、多くのゴルフクラブに純正採用されているサイズに近い外径を持っています。しかし、MCCはコード(糸)が混入されているため、純粋なラバーグリップに比べると、握った瞬間に「少ししっかりしている(硬くて太く感じる)」という印象を抱くゴルファーが多いのが特徴です。この標準的な太さは、手首を柔軟に使いたいプレーヤーや、適度なリストターンを利用して球を捕まえたい方に適しています。手のサイズが一般的な成人男性(グローブサイズ22〜24cm程度)であれば、まずはこのスタンダードが基準となります。

ミッドサイズがもたらす安定感とデメリット

手の大きなゴルファーや、スイング中の過度なリストターンを抑えたいプレーヤーに支持されているのがミッドサイズです。スタンダードよりも外径が太くなることで、握り込んだ際に指の余りが少なくなり、力みを抑える効果があります。太いグリップは「左へのミス(引っかけ)」を軽減する傾向があるため、フックに悩むハードヒッターには非常に有効な選択肢となります。ただし、重量が重くなるため、クラブのバランス(スイングウェイト)が軽くなり、ヘッドの重さを感じにくくなるという側面には注意が必要です。

「プラス4」という革新的な太さの概念

MCCシリーズの中で、現在の「太さ」のトレンドを作ったのが「プラス4」モデルです。これは通常のグリップとは異なり、グリップの下部(右手で握る部分)が太く設計されています。通常、グリップは先端に向かって細くなる「テーパー構造」をしていますが、プラス4は下巻きテープを4枚重ねた状態を再現しており、右手部分の太さが維持されています。これにより、右手に余計な力が入るのを防ぎ、スイングの安定性を劇的に向上させます。

太さがスイングに与える科学的影響

グリップが太くなると、物理的に手首の可動域がわずかに制限されます。これはデメリットのように聞こえますが、現代の大型ヘッドドライバーにおいては、過度なフェースターンを抑えることが直進性の向上に繋がります。逆に、グリップを細く感じると手首が返りやすくなり、球を捕まえやすくなりますが、タイミングがずれるとチーピンなどのミスを誘発しやすくなります。MCCの各サイズを選択する際は、「自分のミスがどちらに出やすいか」を基準にするのがプロの視点です。

グローブサイズと外径の目安

一般的に、グローブサイズが25cm以上の方はミッドサイズを検討する価値があります。しかし、サイズだけでなく「指の長さ」も重要です。指が長い方は、細いグリップだと指が掌に食い込みすぎてしまい、無意識に強く握りすぎてしまいます。MCCのスタンダードを装着して「細い」と感じる場合は、安易にミッドサイズにする前に、プラス4を選択して右手のフィット感を確認することをお勧めします。右手の太さが変わるだけで、スイング全体の力みが抜ける経験をするゴルファーは非常に多いのです。

TEAMSとの違い

「MCC TEAMS(チームズ)」は、MCCシリーズの中でも特にカラーバリエーションを重視したラインナップとして知られていますが、実は標準のMCCとは細かな違いが存在します。単なる色違いだと思って購入すると、微妙なフィーリングの差に驚くかもしれません。

鮮やかなカラー展開とデザイン性の向上

最大の違いは、その名の通り「チームカラー」を意識した豊富なカラーリングです。標準のMCCはブラックを基調とした比較的落ち着いた配色が多いですが、TEAMSは世界中の大学やスポーツチームのカラーをモチーフにしており、非常に鮮やかでスタイリッシュな組み合わせが用意されています。キャディバッグの中を華やかに彩りたい、あるいは自分のラッキーカラーで統一したいというゴルファーの所有欲を満たしてくれます。

表面の質感とラバーの配合

ここが重要なポイントですが、TEAMSは標準のMCCと比較して、わずかに「ラバーの質感がしっとりしている」と感じるユーザーが多いようです。製造工程や着色のための配合バランスの影響か、標準モデルよりも少しだけ手に吸い付くような感触があります。標準のMCCが「質実剛健な硬派なグリップ」だとすれば、TEAMSは「少しだけ現代的なソフトさを兼ね備えたグリップ」と評価されることがあります。

重量設定の微妙な差異

スペック表を詳細に確認すると、標準のMCCとTEAMSでは、同一サイズであっても重量に数グラムの差が生じている場合があります。グリップの重量が1g〜2g変わるだけでも、クラブのバランスに敏感な方は振り心地に違和感を覚えることがあります。特に複数本のクラブをリグリップ(交換)する際は、モデルを混ぜずに統一することが、全番手で同じ振り心地を維持するための鉄則です。

供給体制と限定感

TEAMSは標準モデルに比べて、特定のカラーが欠品しやすかったり、時期によって流通量が限られたりする傾向があります。気に入った特定の配色がある場合は、将来の交換用に予備を数本確保しておくという熱心なファンも少なくありません。一方で、標準のMCCは世界中で最も手に入りやすいグリップの一つであり、旅先でのトラブルなどでも同じものを調達しやすいという「継続性」のメリットがあります。

性能面での共通点

違いを列挙しましたが、基本的な構造である「上部コード、下部ラバー」というハイブリッド設計は共通しています。したがって、MCC特有の「左手の滑りにくさ」と「右手の操作性」という根幹の性能に大きな差はありません。あくまで「好みの色」と「微妙な触感の差」をどう捉えるかが、TEAMSを選ぶか標準モデルにするかの分かれ目となります。

本物と偽物の見分け方

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ゴルフプライドのMCCシリーズは、世界で最も人気のあるグリップの一つであるがゆえに、残念ながら非常に精巧な「偽物(コピー品)」が多く出回っています。特にネットオークションやフリマアプリ、格安を謳う海外サイトなどで購入する際は細心の注意が必要です。偽物は見た目こそ似ていますが、性能面では天と地ほどの差があり、スコアを崩すだけでなく、スイングの変な癖をつけてしまう原因にもなります。ここでは、プロの目線で本物と偽物を判別するためのチェックポイントを詳細に解説します。

ゴムの臭いと素材の質感

まず、袋から出した瞬間にチェックすべきは「臭い」です。本物のゴルフプライド製品は、高品質なラバーを使用しているため、不快な刺激臭はほとんどありません。一方で偽物は、安価で質の悪い再生ゴムや石油化学製品を使用していることが多く、鼻を突くような強烈なゴム臭や、油っぽい臭いがすることが多々あります。また、質感についても、本物はしっとりとしていながらも芯のある硬さがありますが、偽物は表面がヌルヌルしていたり、逆にプラスチックのようにカチカチに硬かったりすることがあります。

コード(糸)の織り込み精度

MCCの最大の特徴である「コットンコード」の入り方は、偽物を見分ける最大のポイントです。本物はラバーの中に均一に、そして緻密にコードが織り込まれており、表面から見ても糸の繊維がはっきりと確認できます。一方、粗悪な偽物は、コードが表面に浮き出ておらず、単にラバーに模様を刻んだだけのようなものや、糸の密度が極端に低いものが見受けられます。このコードの質が低いと、MCC本来の「雨の日でも滑らない」という機能が全く発揮されません。

ロゴのフォントとペイントの仕上がり

グリップエンドにある「Golf Pride」のロゴや、モデル名の刻印をじっくり観察してください。本物は金型が非常に精緻であるため、文字の輪郭がシャープで、溝の中に流し込まれたペイントもはみ出しがなく均一です。偽物は文字の形が微妙に歪んでいたり、ペイントの色が純正色とは微妙に異なっていたり(例えば赤がオレンジがかっているなど)、文字の縁がぼやけていたりします。特に「M」「C」といった文字の角の立ち方を確認すると、精度の違いが明確に現れます。

重量バランスのバラつき

数値で判断できる最も確実な方法が「重量の計測」です。ゴルフプライドの製品は非常に厳しい品質管理のもと製造されており、個体差は通常±1g〜2g以内に収まっています(例:50gのモデルなら49g〜51g程度)。しかし、偽物は製造管理がずさんなため、同じモデルのはずなのに45gしかなかったり、逆に55g以上あったりと、10g近いバラつきがあることも珍しくありません。グリップ交換前にキッチンスケールなどで計測し、公表スペックと大きく乖離している場合は偽物を疑うべきです。

内部構造とグリップエンドの処理

グリップの差し込み口(口径側)や、グリップエンドの穴の処理も重要です。本物は内側まで滑らかに成型されていますが、偽物はバリ(成型時の余り)が残っていたり、内壁がデコボコしていたりします。また、装着時に接着剤の乗りが極端に悪い、あるいは一度装着しただけでゴムが裂けてしまうといった耐久性の欠如も、偽物特有の症状です。

ゴルフプライドMCC違い

「MCC」という名称の中には、現在複数のバリエーションが存在しており、それらの「違い」を正しく理解することが自分にぴったりの一本を見つける鍵となります。ここでは、シリーズの全体像を俯瞰し、それぞれの立ち位置を明確にします。

標準モデル(MCC)vs プラス4(Plus4)

最大の違いは「テーパー(先細り)の有無」です。標準モデルはシャフトの細さに合わせて先端に向かって細くなっていきます。これにより、左手でしっかり握り、右手で操作するという伝統的なフィーリングが得られます。対して「プラス4」は、下半分が太くなっており、これは「下巻きテープを4枚重ねて巻く」というツアープロのカスタムを標準化したものです。右手の余計な動きを抑えたい、あるいはグリップ圧を一定に保ちたい現代的なスイングを目指す方にはプラス4が選ばれます。

コードの配置によるフィーリングの差

MCCは全モデル共通でハイブリッド構造ですが、実はモデルによってコードの「硬さ感」に微妙な調整が加えられていることがあります。例えば、カラーモデルとブラックモデルでは、顔料の配合の違いからか、握った際の手応えがわずかに異なると感じる上級者もいます。一般的に、濃い色のモデルの方が素材が締まって感じられ、淡い色のモデルの方がわずかにソフトに感じられるという傾向が(微細な差ですが)存在します。

アライン(ALIGN)テクノロジーの有無

MCCシリーズには、背面に「アライン」と呼ばれる赤い背骨のような盛り上がりがあるモデルも存在します。これはアイアンのバックラインをより強調したもので、毎回同じ位置でグリップを握るためのガイドとなります。通常のMCCは円筒形(もしくはバックライン有りのスタンダードな形状)ですが、アラインモデルはより「スクエアに構えること」に特化した派生形です。フェースの向きを常に一定に保ちたい方には、アライン搭載のMCCが非常に有効な選択肢となります。

性能と重量の関係性

各モデルの違いは、最終的に「重量」として数字に表れます。コード入りのMCCは、一般的なラバーグリップよりも数グラム重くなる傾向にあります。さらに「プラス4」や「ミッドサイズ」になると、さらに重量が増します。この「数グラムの違い」が、クラブのバランス(D2やD3といった数値)を変えてしまうため、単に「握り心地が良いから」という理由だけでモデルを変更すると、スイング中のヘッドの重みの感じ方が変わってしまうことに注意が必要です。

ターゲット層の違い

  • 標準MCC: 手首を積極的に使い、操作性を重視するプレーヤー。
  • MCCプラス4: 安定した方向性を求め、右手の悪さを抑えたいプレーヤー。
  • MCC TEAMS: ファッション性と、わずかなソフトさを求めるプレーヤー。
  • MCCアライン: 常に一定のグリッププレッシャーとフェースの向きを追求するプレーヤー。

このように、MCCという名前は同じでも、その実態はゴルファーの悩みに合わせて緻密にセグメント化されています。自分が今、スイングにおいて何を解決したいのか(滑りなのか、方向性なのか、リズムなのか)を明確にすることで、選ぶべきMCCの種類は自然と決まってくるはずです。

プラス4は何色?

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ゴルフプライドの「MCC プラス4」を導入しようと考えた際、まず目に飛び込んでくるのがその独特のカラーバリエーションです。しかし、実は「プラス4」には標準モデルにはない限定カラーや、逆にプラス4では展開されていないカラーが存在するため、購入前にそのラインナップを正確に把握しておく必要があります。単なるデザインの違いだけでなく、色がもたらす視覚的な効果についても深掘りします。

基本となるコアカラーの展開

MCCプラス4の象徴的なカラーといえば、まずは「グレー」が挙げられます。プラス4がデビューした際にメインカラーとして打ち出されたのが、落ち着いたグレーとブラックのコンビネーションでした。このグレーは非常に人気が高く、どんなシャフトやヘッドの色とも相性が良いため、現在でもプラス4の代名詞的なカラーとなっています。また、情熱的な「レッド」、爽やかな「ブルー」も定番としてラインナップされており、これらは標準のMCCでも展開されているため、プラス4であることを強調しすぎず、自然にセッティングに組み込むことができます。

視認性とメンタルに与える影響

カラー選びは単なるファッションではありません。例えば「レッド」は視覚的に活力を与える色とされており、攻めのゴルフを展開したい時に適しています。一方で「ブルー」や「グレー」は冷静さを促す色と言われ、プレッシャーのかかる場面で落ち着いてスイングしたいゴルファーに好まれます。プラス4は右手部分が太くなっているという特殊な形状をしているため、明るい色(イエローやオレンジなど)を選ぶと、その太さがより強調されて見えます。視覚的に「太くて安心感がある」と感じたいか、それとも「違和感なく構えたい」かによって、膨張色か収縮色(ブラック系)かを選ぶのがプロのアドバイスです。

派生モデル「アライン」との色の違い

プラス4には、背面にバックラインを強調した「アライン(ALIGN)」モデルも存在しますが、こちらの配色には注意が必要です。アラインモデルの場合、基本的にはブラックをベースに、背面のラインが鮮やかな「レッド」で統一されています。アライン機能が欲しいけれど、グリップ全体を別の色にしたいという場合は選択肢が限られるため、アラインの機能性とカラーの好みを天秤にかける必要があります。

汚れの目立ちやすさとメンテナンス

「何色にするか」を決める上で、実用面で見逃せないのが汚れの問題です。特にプラス4の右手部分(下部)は明るい色が採用されていることが多く、長期間使用していると手の脂や土汚れで黒ずんできます。グレーやブルー、イエローといった明るい色は、新品時の美しさは格別ですが、こまめな中性洗剤での洗浄を行わないと、次第にくすんで見えてしまいます。常に清潔感のある状態を保ちたい、あるいはメンテナンスを楽にしたいという方は、ブラック基調のモデルや、比較的汚れが目立ちにくい濃いめのレッドを選択するのが賢明です。

最新のトレンドと限定色の存在

ゴルフプライドは定期的にカラーラインナップを更新しており、最近では「TEAMS」シリーズの流れを汲んだマルチカラーのプラス4も登場しています。これにより、以前よりも選択肢が劇的に増えました。しかし、ショップによっては在庫している色が限られていることも多いため、自分のラッキーカラーやクラブセッティングに合わせた特定の色を探す場合は、オンラインショップを活用して広範囲にリサーチすることをお勧めします。「何色があるか」を知ることは、自分のクラブへの愛着を深め、結果として良いスコアに繋がるメンタル的なメリットも生み出します。

重量

グリップの重量は、ゴルフクラブ全体の「振り心地」を決定づける極めて重要なスペックです。MCCシリーズ、特に「プラス4」や「ミッドサイズ」を検討する場合、その重量がスイングバランス(D0、D2など)にどのような影響を与えるかを理解しておかなければ、リグリップした後に「なんだかヘッドが軽く感じる」「振り抜きが変わってしまった」という失敗を招くことになります。

スタンダードモデルの基準重量

まず基準となる「MCC スタンダード」の重量は、概ね 47g〜50g 前後です。これは現代の一般的なゴルフクラブの純正グリップとほぼ同等の重量設定です。そのため、標準的なラバーグリップからMCCのスタンダードに交換する場合、バランスが大きく崩れることは少なく、純粋にコードによるグリップ力の向上を享受することができます。

プラス4における重量の増加

一方で、「MCC プラス4」になると重量に変化が生じます。下部(右手側)を太くするために使用されるラバーの量が増えるため、スタンダードよりも数グラム重くなる傾向があります。モデルやカラーにもよりますが、おおよそ 52g 前後の個体が多く見られます。「たった数グラム」と感じるかもしれませんが、手元側の重量が5g重くなると、スイングバランスは約1ポイント程度軽くなります(例:D2だったバランスがD1になる)。これにより、スイング中にヘッドの重みを感じにくくなり、打ち急ぎやトップのミスを誘発する可能性があるため、注意が必要です。

ミッドサイズの重量インパクト

さらに注意が必要なのが「ミッドサイズ」です。こちらの重量は 65g〜66g 前後まで一気に跳ね上がります。スタンダードからミッドサイズへ変更した場合、15g以上の重量増となるため、スイングバランスは3ポイント以上も軽くなります。これは全く別のクラブを振っているような感覚になるほどの変化です。手の大きい方がミッドサイズを選ぶ際は、ヘッド側に鉛を貼ってバランスを調整するか、重量増による操作性の変化をあらかじめ許容する覚悟が必要です。

製造誤差(個体差)の把握

「本物と偽物の見分け方」の項でも触れましたが、ゴルフプライド製品であっても工業製品である以上、±1g程度の個体差は存在します。14本のクラブをすべてリグリップする場合、何も考えずに装着すると、番手によってバランスがバラバラになってしまうことがあります。こだわりのあるゴルファーやプロショップでは、装着前にすべてのグリップを計量し、重いものを長いクラブ(ドライバーなど)に、軽いものを短いクラブ(ウェッジなど)に配分するといった細やかな調整を行っています。

重量選びがスイングに与えるメリット

逆に、この重量特性を逆手に取ることも可能です。例えば「ドライバーが重すぎて振り遅れる」と感じている場合、あえて少し重めのプラス4を装着することで、カウンターバランス効果(手元が重くなることでヘッドが軽く感じられる現象)を生み出し、フィニッシュまで一気に振り抜きやすくするカスタマイズが可能です。MCCは、その構造的な違いによって重量の選択肢が豊富であるため、単なる滑り止めとしてだけでなく、クラブの性格をコントロールするための「調整ウェイト」としても極めて優秀なパーツなのです。

種類とブラック

ゴルフプライドのMCCシリーズにおいて、最も根強い人気を誇り、かつ「基準」として君臨し続けているのが「ブラック(黒)」を基調としたモデルです。一見すると地味に思えるブラックですが、実はプロや上級者が最終的にブラックに辿り着くには明確な理由があります。また、ブラックの中にも細かな「種類」が存在するため、その違いを深掘りします。

ブラックが選ばれる機能的な理由

なぜ多くのプロがブラックのMCCを愛用するのか。その最大の理由は「視覚的な集中力の維持」にあります。鮮やかなカラーグリップは非常にファッショナブルですが、アドレス時に視界に入る色の主張が強すぎると、無意識のうちに意識が手元に削がれてしまうことがあります。ブラックはヘッドやシャフトの色に溶け込みやすく、ターゲットに対して集中力を高める効果があります。また、ブラックのラバーは、配合される「カーボンブラック」の特性上、他のカラー顔料を多く含んだラバーに比べて、わずかに硬度が高く、カッチリとしたフィーリングになりやすいと言われています。この「遊びのない打感」を求める層にとって、ブラックは唯一無二の選択肢となります。

「MCC ブラックアウト」という特別な選択肢

MCCの種類を語る上で欠かせないのが「ブラックアウト(Blackout)」モデルです。通常のMCCブラックは、上部のコード部分が白っぽく見えたり、ロゴが白や赤で目立つようにデザインされています。しかし、ブラックアウトモデルは、ロゴまで含めてすべてを黒で統一した非常にストイックなモデルです。これは「メーカーロゴすら視界に入れたくない」という極限の集中力を求めるツアープロのリクエストから生まれたもので、見た目の精悍さは随一です。道具としての「道具感」を追求するゴルファーにとって、これほど所有欲を満たしてくれる種類はありません。

ホワイト・ブラック(ハーフコード)の伝統

MCCのラインナップの中で、ブラックと対極、あるいはブラックを際立たせる存在として長く愛されているのが「ホワイト・ブラック」です。上部がホワイトのコード、下部がブラックのラバーというこの組み合わせは、MCCの歴史の中でも最も象徴的な配色の一つです。ブラック単色よりも「コードが入っている」という質感が視覚的に強調されるため、手元の安心感を視覚からも得たいゴルファーに選ばれています。

ブラックと他モデル(プラス4、アライン)の融合

現在、ブラックのMCCは単なるスタンダードモデルだけに留まりません。「プラス4」の構造を持ちながら全体をブラック系でまとめたモデルや、「アライン」の赤いラインをアクセントに効かせたブラックベースのモデルなど、機能と見た目を両立させた種類が豊富に存在します。特にブラック系のプラス4は、汚れが目立たないという実用的なメリットも相まって、現在のベストセラーの一つとなっています。

種類の多さがもたらすセッティングの自由度

MCCには、スタンダード、プラス4、ミッドサイズ、アラインといった「機能別の種類」と、ブラック、カラー、チームズといった「デザイン別の種類」が掛け合わされています。この膨大な選択肢の中から、自分のスイングの癖(手首の返しすぎを抑えたいならプラス4のブラックなど)と、好みの見た目をパズルのように組み合わせて選べることこそが、ゴルフプライドMCCというブランドの真骨頂です。ブラックを基準にしつつ、自分に必要な機能をトッピングしていく選び方が、失敗しないグリップ選びの近道と言えるでしょう。

ゴルフプライドMCC違いまとめ

ここまで、ゴルフプライドMCCシリーズの評価、太さ、重量、偽物の見分け方、そしてカラーや種類の違いについて網羅的に解説してきました。最後に、これらの情報を整理し、あなたがどのMCCを選ぶべきか、その最終的な判断基準をまとめます。

結局、どのMCCを選ぶべきか?

MCC選びで迷った際は、以下の3つのステップで絞り込んでみてください。

  1. スイングの悩みで選ぶ: 右手のリキみや引っかけを抑えたいなら「プラス4」。伝統的な操作性を求めるなら「スタンダード」。
  2. 手のサイズと感覚で選ぶ: グローブサイズが大きく、手首の動きを最小限にしたいなら「ミッドサイズ」。常に同じ位置で握りたいなら「アライン」。
  3. 環境とスタイルで選ぶ: 雨天や夏場のラウンドが多いなら、コードの質感が強い「ブラック」や「スタンダード」。個性を出したいなら「TEAMS」。

MCCシリーズ共通のメリットを再確認

どの種類を選んだとしても、MCCシリーズに共通しているのは「圧倒的なグリップ力」と「正確なフィードバック」です。上部のコットンコードがもたらす滑り止め効果は、一度使うと他のラバーグリップに戻れないほどの安心感を与えてくれます。また、適度な硬度があることで、ミスショットの感触が手にダイレクトに伝わり、それが練習の質を高め、結果として上達を早めてくれるという副次的なメリットも見逃せません。

メンテナンスが性能を維持する

せっかく最高峰のMCCを手に入れても、放置して表面が皮脂で固まってしまっては宝の持ち腐れです。MCCはコードの間に汚れが溜まりやすいため、ラウンド後や練習後には、濡れたタオルで拭く、あるいは時々中性洗剤とブラシで優しく洗ってあげることが重要です。適切にメンテナンスされたMCCは、長期間にわたってその強力な摩擦力を維持し、あなたの強い味方になってくれます。

偽物に騙されないための最終防衛策

本記事で解説した通り、偽物は巧妙に市場に紛れ込んでいます。あまりにも安価なセット販売や、発送元が不明瞭な個人取引には十分注意してください。信頼できるゴルフショップや正規代理店で購入することが、結局は最も安上がりで、かつ安全なゴルフライフへの投資となります。偽物のグリップでスイングを崩してしまうリスクは、数千円の差額では到底購えません。

結論:MCCはゴルファーの進化を支える

ゴルフプライドのMCCは、単なる消耗品ではなく、クラブとあなたを繋ぐ「精密なインターフェース」です。モデルごとの細かな違いを理解し、自分の現状に最適な一本を装着したとき、あなたのゴルフは一段上のステージへと引き上げられるはずです。本記事が、あなたの理想のグリップ選びの一助となり、緑豊かなフェアウェイでの最高のショットに繋がることを願っています。

ゴルフプライドMCCの違いを徹底比較!太さやプラス4の種類・偽物の見分け方を解説
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