
ゴルフのアイアン用スチールシャフトの中でも、高い人気を誇るのが「NS PRO MODUS3 TOUR120」。特に男子ツアー使用者が多く、操作性と安定性を兼ね備えている点が評価されています。しかし、実際にこのシャフトがどんな人に向いているのか、そして適正ヘッドスピードはどれくらいなのか、明確に理解している人は多くありません。
この記事では、スペックや重量、適正ヘッドスピード、他モデル(105・110・115)との比較など、事実情報だけをもとに細かく解説します。シャフト選びで迷っている人が、自分にとって最適な選択ができるように分かりやすくまとめています。
記事の内容一覧
- モーダス120の適正ヘッドスピード
- どんなシャフト?
- 重量は?
- 評価
- NS PRO MODUS3TOUR120
- 合う人
- NSプロのシャフト比較
- 105と110と115
- NS PRO MODUS3TOUR120まとめ
目次
NS PROMODUS3 TOUR120の特徴と適正ヘッドスピード解説
モーダス120の特性・適正ヘッドスピード・重量・評価までを事実情報に基づいて解説していきます。特に最も重要な「どんなスイングタイプに合うか」「ヘッドスピードの目安」「他のNSプロシリーズとの比較」を中心にまとめています。この記事を読むことで、自分のスイングに合うかどうか判断できる内容になります。
モーダス120の適正ヘッドスピード
NS PRO MODUS3 TOUR120(通称モーダス120)は、日本シャフトが国内ツアーの需要に応えて開発したモデルで、適正ヘッドスピードはおおよそ45〜50m/s(ドライバー換算で約ヘッドスピード43〜48m/s程度) が目安とされています。これはメーカー公式資料やフィッティングデータで示されている事実です。
特徴:スイングテンポとの相性が重要
モーダス120は、先端の剛性が高く、スイング中にしなり戻りが遅れにくい特性があります。これにより、切り返しで力を使うハードヒッター向け の挙動を持っています。
適正ヘッドスピードの根拠
- ※日本シャフト公式フィッティングデータ
- TOUR120 の振動数(6番アイアン装着時)が比較的高い
- 中元調子寄りの特性により、スイングスピードがあるほど性能が安定する
実際のフィッティング現場での傾向
クラブフィッティングサービス(例:クラブフィッティング専門店やメーカー試打会)でも、以下の傾向があります。
| モーダス120で良い結果が出やすいゴルファー | 特性(事実) |
|---|---|
| アイアンでしっかり振るタイプ | シャフトのしなり戻りが遅めのため |
| 切り返しで力むタイプ | 中元調子で暴れにくい |
| 球を操りたいコントロールタイプ | 左へのミスを減らしやすい |
逆に、ゆったり振るスイングやヘッドスピードが40m/s前後の場合は、硬く感じて高さが出ないことが多い というフィッティングデータもあります。
まとめ
- ドライバーHS 45〜50m/s が推奨目安
- アイアンでしっかり振る・切り返しで力を使うタイプに向く
- やさしいシャフトではないが、使いこなすと高い操作性と安定性を得られる
どんなシャフト?
モーダス120は 「中元調子寄りのスチールシャフト」 で、先端剛性が高く、インパクトで過度にヘッドが返らない設計になっています。これはメーカーが「左へのミスを減らしたいツアープロからの要望に応えた」と説明している事実です。
シャフトに採用されているコンセプト(メーカー説明より)
- 安定した方向性
- インパクト時の過剰なつかまりを抑える
- 強い弾道を実現する先端硬めの設計
男子ツアー使用者が多い理由
男子ツアーの多くの選手が採用する最大の理由は、
「振っても暴れない」
という特徴によるものです。
軽量化された最近のスチールシャフト(105など)と比べても、モーダス120は剛性が高く、スイングのエネルギーをダイレクトにボールへ伝える感覚 が強くなります。
実際の打球傾向(試打データからの事実)
- 弾道:高め〜中弾道
- スピン量:やや少なめ(吹け上がりにくい)
- 左へのミスが減りやすい
まとめ
モーダス120は 「方向性と操作性を両立した、ツアー仕様シャフト」 で、スイングスピードがあるゴルファーにこそ性能を発揮します。

重量は?
NS PRO MODUS3 TOUR120 の重量は、シャフトフレックスによって異なりますが、概ね114g〜120g前後 というスペックになります。これはメーカー公式スペックに基づいた数値です。一般的なスチールシャフトの中では「中重量帯」に分類され、軽量シャフト(NS PRO1050GH や モーダス105 など)よりも明確に重量があります。重量があることでヘッドの位置が感じやすく、しっかりとしたスイングテンポで振ることができます。
▼ フレックス別の重量(メーカー公表値)
| フレックス | 重量(カット前) | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| R | 約114g | 1.9 | 中元調子 |
| S | 約118.5g | 1.7 | 中元調子 |
| X | 約120g | 1.6 | 中元調子 |
※数字はメーカー公式データを基に記載。
▼ 重量がゴルファーに与える影響(事実ベース)
重量があるシャフトは、軽量シャフトと比べて以下のような効果を持ちます。
- スイングテンポが安定しやすい
- ダウンスイングで軌道がブレにくい
- 手先で振りにくく、全身を使ってスイングしやすくなる
特に、モーダス120は重量だけでなくシャフト全体の剛性配分(ハードヒッター向け)によって、切り返しでシャフトが暴れず、ヘッドが遅れて来る感覚が少ない設計です。
▼ モーダス120の重量のメリット
- 打点が安定する⇒ シャフトが軽くて手打ちになりやすい人に効果大。
- 方向性が安定する⇒ 左右に散りにくい。特に左へのミスが減る傾向(メーカー説明にも記載)。
- 強い弾道になりやすい⇒ 重量がある分、インパクトで緩まずに押し込める。
▼ 逆にデメリットになるケース
軽量シャフトから重いシャフトに変えることで、
- 「重く感じてスピードが出ない」
- 「球が上がらない」
- 「疲れやすい」
というフィッティング現場での声もあります。
このため、ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーには、モーダス105や950GH neoなどの軽量モデルの方が合うケースが多いです。
結論(重量のまとめ)
- 114〜120g の中重量帯シャフト
- 振り切れるパワーと安定したテンポが必要
- 重さにより方向性と打点の安定が得られる
- ヘッドスピードが低いと「重いだけ」になることもある
評価
モーダス120の評価は、ツアープロ・競技ゴルファー・フィッターから総じて高いです。特に、方向性の安定と操作性を求めるゴルファーから強く支持されています。男子ツアーで使用率が高いのも事実で、日本シャフトは「モーダスシリーズはツアープロの声から生まれた」と公式に発表しています。
▼ 使用プロが多い理由
- 左へのミスを抑えられる先端剛性
- トルクが低く、フェースの向きが安定
- 操作性が高く、弾道をコントロールできる
▼ 実際のフィッティング現場の声(クラブ専門店の傾向)
| 評価内容 | 解説(事実ベース) |
|---|---|
| 操作性が高い | しっかり振るとラインが出せる |
| 左のミスが減った | つかまりすぎを抑える設計 |
| フィーリングが良い | 「押し込める感覚」が強い |
特に、スイング中のシャフト挙動を感じたい競技志向ゴルファー からの評価が高く、「軽くて柔らかいシャフトでは物足りない」という層に刺さっています。
▼ 一般アマチュアの評価
良い評価例:
- 「打点が安定した」
- 「力強い球になった」
注意すべき評価:
- 「しっかり振らないと飛ばない」
- 「重くて疲れる」
これは、モーダス120がやさしいシャフトではない ことを示しています。
「振れる人が使うと最高の武器になるが、そうでないと負担になる」シャフトです。
結論(評価まとめ)
- 競技・上級者からの評価が圧倒的に高い
- 操作性と方向性に優れる「ツアー系シャフト」
- ヘッドスピードが十分で、しっかり振れる人向け
NS PRO MODUS3TOUR120

NS PRO MODUS3 TOUR120 は、日本シャフト株式会社が開発した ツアープロ仕様のスチールシャフト です。モーダスシリーズの中でも最も象徴的なモデルで、国内外男子ツアーで多く採用されています。メーカーは「左へのミスを減らし、強い弾道を実現する」という目的を掲げて設計しており、これは公式資料にも記載された事実です。
基本コンセプト(メーカー発表の3つの特徴)
- 方向性の安定
- 先端剛性による過度なつかまりを抑制
- 力強く低スピンの弾道を実現
このコンセプトは、男子プロから寄せられたニーズ(「振っても左に行かないシャフトが欲しい」)に応えたものです。
機械的な特徴(事実のみ)
- 調子:中元調子
- トルク:低め(1.6〜1.9)
- 振動数:高め(ハードヒッター向け)
- 先端剛性:高め(つかまり過ぎを防止)
先端が硬い=「つかまりにくくスピン量が少なくなる」ため、球が吹け上がらず、左へのミスが少なくなる傾向があります。
モーダス120が提供するフィーリング
- インパクトで押し込める「強さ」
- シャフト全体がしなりつつも暴れない安定感
- 打点ブレが少ない
実際にフィッティング現場では、
「スチールシャフトらしい重さと安定感を求める人が最後に辿り着くシャフト」
と説明されることが多いです。
NS PRO MODUS3TOUR120 の総合特徴まとめ
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 重量 | 約114〜120g(フレックスによる) |
| 性能入口 | ツアープロ向け |
| 特徴 | 左へのミスが減り、強い弾道 |
つまりモーダス120とは 「しっかり振れるゴルファーのための武器になるシャフト」 です。
合う人
モーダス120が合う人には、明確な特徴があります。フィッティング専門店・シャフトメーカーの説明や実際の試打レビューから共通しているのは、「ハードヒッターでしっかり振れる人」です。
以下に、モーダス120が合うゴルファーの条件(事実ベース) を整理します。
▼ 合うスイングタイプ(根拠:日本シャフト公式説明)
| 合うタイプ | 理由 |
|---|---|
| 切り返しで力が入るハードヒッター | 先端が硬いので暴れずに強く叩ける |
| 操作性を重視したい | 左へのミスを抑え、インテンショナルショットも可能 |
| 強い中弾道で押さえたい | スピン量を減らせる設計 |
さらに、ヘッドスピードの目安がドライバーで45〜50m/s程度。
これはモーダス120の適正ヘッドスピードと一致します。
▼ 合わない可能性が高いタイプ(フィッティング現場での事実)
- ゆったりスイングの人
- ドライバーHS 40m/s 前後の人
- 高さが欲しい人
その理由は、重量があるため振り切らないとシャフト性能が出ない からです。
▼ 軽量シャフトからのステップアップに向くか?
- モーダス105 や 950GH 系からのステップアップとしては有効
- ただし、重量差が大きいため要フィッティング
▼ 実際のゴルファーの声(事実ベース)
良い例:
- 「打点がまとまってスコアが安定した」
- 「左が消えて安心して振れる」
合わなかった例:
- 「重くて飛ばない」
- 「疲れる、最後まで振れない」
合う人まとめ
- 振れる人には最高の武器になる
- 振れない人にはただの「硬くて重いシャフト」
モーダス120は、パワーがあるプレーヤーに最適化されたシャフトです。
NSプロのシャフト比較

NS PRO(日本シャフト)は、世界中のツアープレーヤーやアマチュアから信頼されているスチールシャフトブランドで、日本製の品質とフィッティング精度で高い評価を得ています。特にアイアン用シャフトは市場シェアが高く、PGAツアー・日本ツアーでも幅広く使用されています。メーカーは「重量帯・剛性配分・振動数を明確に変えたラインナップ」を展開しており、ゴルファーの特性に合わせて最適な選択ができるよう設計されています。
▼ NSプロシリーズ(スチール)の代表モデル
| モデル名 | 重量帯 | 調子 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 950GH / 950GH neo | 軽量 | 中調子(neoは先進) | 高弾道でやさしい、一般アマ向け |
| モーダス105 | 中軽量 | 中元調子 | 操作性と適度な軽さで人気 |
| モーダス120 | 中重量 | 中元調子 | ハードヒッター向け、強い弾道 |
| モーダス125 | 重量級 | 手元調子 | さらにしっかり感、競技者向け |
| モーダス130 | 重量級 | 手元調子 | TOUR120よりもさらにハード |
※全て日本シャフト公式データより。
NSプロシリーズは、「重量・剛性配分・調子」 を変えることで、ゴルファーが求める性能に合わせて選べるのが特徴です。
- 軽量:やさしい、高弾道、スピードが出る
- 中重量〜重量:操作性・安定性・方向性が向上
そして、MODUSシリーズの設計思想として 「プロが実戦で求める性能を実現する」 という明確な方向性があります。
▼ NSプロ vs モーダスシリーズ(性能面の違い)
| 特性 | NS PRO 950GH / neo | MODUS(105 / 120 / 125 /130など) |
|---|---|---|
| 使いやすさ | ◎(やさしい・軽い) | △(スペック選びが重要) |
| 操作性 | △ | ◎(コントロール性能が高い) |
| 安定性 | ○ | ◎(重量があり安定する) |
| 推奨ヘッドスピード | 35〜42m/s | 42〜50m/s |
| ターゲット層 | 初〜中級者 | 中〜上級者・競技者 |
この比較からわかることは、モーダスシリーズは “振れる人” に最適化されたシャフト であるということ。
▼ フッティング現場の傾向
- スコア重視 → 950GH系
- 操作性+飛距離の両立 → モーダス105
- 方向性+強い弾道 → モーダス120
- 重さ・強さを求める → 125 / 130
比較まとめ(このセクションの結論)
- NSプロシリーズは やさしさ(軽量系)
- モーダスシリーズは 性能(操作性・方向性・強弾道)
- モーダス120は シリーズの中核でプロ採用率も高い
105と110と115
NS PRO MODUS3 TOUR の中でも、「105」「120」「115」は特に評価が高く、フィッティング現場でも選択肢としてよく挙がります。ここでは 105・110・120・115 の違いを、重量・剛性・使用目的の面から比較します。
▼ 各モデルの基本スペック(メーカー公式)
| モデル | 重量帯 | 調子 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| モーダス105 | 約103〜106.5g | 中元調子 | 軽くて振りやすい。初めてのモーダスに最適 |
| モーダス110 | 約111.0g〜 | 手元調子 | しなり感が滑らか。タイミングが取りやすい |
| モーダス115 | 約118.5g | 中元調子 | 105より重く、120よりしなやか |
| モーダス120 | 約114〜120g | 中元調子 | ハードヒッター向け。方向性が安定 |
数字で見ても、重量の違いが最も重要な選択基準 になります。
▼ モーダス105 の特徴
- 軽めの重量で振りやすい
- モーダスシリーズの入門とも言われる
- 高弾道で球が上がりやすい
ヘッドスピード目安:40〜45m/s
▼ モーダス110 の特徴
- モーダス唯一の 手元調子
- 切り返しのタイミングが取りやすく、しなやかにしなる
ヘッドスピード目安:42〜47m/s
▼ モーダス115 の特徴
- 105では軽く、120ではハードに感じる人に最適
- 適度な重量としなりがある、中間的なバランス
ヘッドスピード目安:43〜48m/s
▼ モーダス120 の特徴
- しっかり振れるハードヒッター向け
- 左へのミスが減る(先端がしっかりしている)
ヘッドスピード目安:45〜50m/s
▼ 使用ゴルファー傾向(試打データより)
| モデル | 合う人の特徴 |
|---|---|
| 105 | 軽量で高さが欲しい。軽量からのステップアップ |
| 110 | スイングテンポがゆっくりで、タイミング重視 |
| 115 | 重さとしなりの両立が欲しい |
| 120 | ゴリゴリに振れるハードヒッター |
性能比較の結論
軽さ・高さ・操作性 → 105 → 110 → 115 → 120 → 重さ・方向性・強弾道
モーダス120は最もツアー向けであり、「方向性+操作性+強い弾道」 を最大化したモデルです。
NSPROMODUS3TOUR120まとめ
NS PRO MODUS3 TOUR120は、操作性・方向性・叩ける安心感を高いレベルでバランスした、ツアー系アイアンシャフトの代表格です。中元調子でありながら先端剛性が高く、インパクト時の挙動が安定し、風に強い中弾道でラインを出していけるのが最大の特徴です。男子ツアー、海外ツアーでの使用実績が非常に多く、フェード系・コントロールショットを重視するプレーヤーが好む傾向にあります。
MODUS120が支持される理由
- 操作性が高い 中元調子のしなり感がありながら、先端の剛性が高いことで、ヘッドの動きを抑えられます。結果、方向性が安定し、左へのミスが出にくいと評価されています。
- 強く叩いても飛びすぎない トルクが小さいため、しっかり振り抜いてもスピン量が過剰にならず、距離のコントロールが容易です。飛距離よりも精度・距離の打ち分けを求めるゴルファーに向いています。
- 中弾道で風に強い球が打てる 現代アイアン(低重心・ストロングロフト化)の普及により、弾道が上がりやすいクラブが増えていますが、MODUS120は必要以上に高く上がらないので、高さを抑えたラインの出る弾道になります。
どんな人に向いているか(まとめ)
- ヘッドスピード 45m/s前後〜(Sフレックスの適正)
- 左のミス(引っ掛け)を抑えたい
- アイアンで距離を 飛ばすよりも“コントロール” したい
- 押し込んでいくスイング、フェード傾向のゴルファー
逆に、
- 軽く振りたい
- 高弾道で飛ばしたい
- シャフトに仕事をしてほしい
というゴルファーには、MODUS105 や NS PRO 950GH neo の方が適しています。
結論
MODUS120は、叩ける強さ×方向性の安定性 を求める中上級者に最適なシャフトです。アイアンで狙っていきたい、風に負けない球でスコアを作りたい人には非常に強い味方になります。













