
NS PRO 750GH neo は、軽量スチールシャフトの市場で注目されているモデルです。特にヘッドスピードが速くないゴルファーにとって、軽さと安定性を両立できる点が評価されています。しかし、実際にはどのような人に向いているのか? また、適正なヘッドスピード、リシャフトとの相性、Wrap Tech の技術的特徴、女子プロ使用例など、購入前に気になる点も多いシャフトです。
この記事では NS PRO 750GH neo 適正ヘッドスピードについて、スペック、評価、他モデル(850GH neo など)との比較、さらに市場価格まで詳細に解説します。実際のデータに基づき、あなたに合うシャフト選びをサポートします。軽量スチールシャフトを検討している方、アイアンの振りやすさに悩んでいる方にとって、必ず役立つ内容となっています。
記事の内容一覧
- NSPRO750GHneoの評価
- アイアン
- 相場と価格
- WrapTech
- 850GHneo使用の女子プロ
- NSPRO750GHneo適正ヘッドスピード
- 850GHの適正ヘッドスピードとリシャフト
- ヘッドスピード45m/sの適正シャフト
- 軽量スチールシャフトの比較
- NSPRO750GHneo適正ヘッドスピードまとめ
目次
NS PRO 750GH neo 適正ヘッドスピードとシャフト評価
NS PRO 750GH neo は、N.S.PRO(日本シャフト社)の 軽量スチールシャフトの中でも特に振りやすさに特化したモデル です。重量帯は 70g 台と軽量で、一般的なスチールシャフト(100g 前後)よりも軽く、スイング負担を減らしたいゴルファーに支持されています。
「軽量=暴れやすい」という印象を持つゴルファーもいますが、750GH neo は Wrap Tech(ラップテック)製法 により、シャフトの剛性を確保しつつ、スイング中のブレを抑えるよう設計されています。
- 評価:軽量でも暴れず、安定した方向性
- アイアン:特にやさしいアイアン(中空・ポケットキャビティ)と相性が良い
- 相場:新品単品で1本約6,000〜8,000円程度
- Wrap Tech:シャフト全体の剛性を高める製法
- 女子プロ使用:850GH neo は採用例あり(実名選手は後述)
- 適正ヘッドスピード:35〜39m/s が目安
- 比較:850GH neo・950GH neo との違い
- まとめ:ヘッドスピードが遅め〜標準で、軽量スチール希望の人に最適
NSPRO750GHneoの評価
NS PRO 750GH neo は、日本シャフト(Nippon Shaft)が開発した軽量スチールシャフトで、重量帯は約73g(Rフレックス)と、従来のスチールシャフトより大幅に軽量であることが特徴です。軽量でありながらも、スチール特有の安定性や方向性を確保しているという点が高く評価されています。750GH neo の位置づけは「軽量スチールの中でも、飛距離と方向性の両立を目指したモデル」と言えます。
評価のポイント
| 項目 | 特徴・評価内容 |
|---|---|
| 重量 | 約73g(R)、約77g(S)と非常に軽い |
| 振りやすさ | スイングの負担が減り、1ラウンド通して楽に振れる |
| 方向性 | Wrap Tech により軽量でもブレが少ない |
| 弾道 | 高めの弾道になりやすい |
| 適性 | ヘッドスピードが平均レベル、または遅めの人向け |
750GH neo は、軽さによりヘッドスピードを上げやすくなる ことが最大のメリットです。特にアイアンが重くてしんどいと感じるゴルファーにとっては、振りやすさの改善を体感しやすいシャフトです。
一方で、軽量シャフトにありがちな「暴れやすい」という問題を防ぐために、750GH neo には Wrap Tech(ラップテック)製法 が採用されています。これはシャフトの巻き方を工夫することで、しなり戻りの安定性を高め、軽量モデルでも方向性が安定しやすい構造です。
実際の使用者からの評価(事実ベース)
- 「軽いのにしっかりしている」
- 「打ち出しが高くなり、グリーンで止めやすい」
- 「重いシャフトでは18ホール持たなかったが、750GH neo に替えて楽になった」
特に 方向性の安定 と 振りやすさ に対しての評価が多く、スチールシャフトに苦手意識のあるゴルファーが乗り換えて使える点は大きなメリットです。
こういう人に評価が高い
- カーボンでは柔らかすぎるが、通常のスチールは重いと感じる人
- アイアンは振りたいけれど力に自信がない人
- 高弾道でグリーンに止めたい人
- 7番アイアンで 140〜150ヤード前後の飛距離を目指すレベルの人
反対に、ヘッドスピードが速い人(45m/s 超)は、750GH neo だとしなりが大きくなり、方向性が安定しにくくなるため不向きです。そういう人は後半で解説する 850GH neo や 950GH neo のほうが適しています。
総評
NS PRO 750GH neo は、
「軽量スチールで、しっかり方向性がほしい人のためのシャフト」
という評価が最も近いです。
飛距離のアップとアイアンの振りやすさを求めるゴルファーに対して、750GH neo は 軽い・打ちやすい・暴れない の三拍子をそろえたシャフトです。
アイアン
NS PRO 750GH neo は、軽量スチールシャフトの中でも「やさしいアイアン」との組み合わせで性能を最大限発揮します。特に、中空構造やポケットキャビティを採用したアイアンは重心が低く、ボールを上げやすい設計になっているため、750GH neo の特性である「高弾道」「軽さによる振り抜きの良さ」がより活きます。近年のアイアン設計は、ヘッドが大型化し寛容性が高まっているため、軽量シャフトでもヘッドが暴れずに安定したショットが打ちやすくなっています。
750GH neo の特徴は「軽さに加えて、シャフト全体がスムーズにしなる」点です。この動きにより、ヘッドスピードが出にくいゴルファーでも、シャフトのしなり戻りを利用して自然にボールをつかまえることができます。特に、アイアンのつかまりが弱く、球が右に出やすい人にとっては、しなやかさがある 750GH neo によって、方向性の安定や球の高さを改善しやすくなります。
750GH neo が向いているアイアンの分類は以下です。
| アイアンの種類 | シャフトとの相性 |
|---|---|
| ポケットキャビティ | 相性が良い。高弾道で飛距離が伸びやすい |
| 中空アイアン | 操作性と飛距離が両立しやすい |
| キャビティ | 標準的に使いやすい |
| マッスルバック | 相性が悪い。重量バランスが合いにくい |
特に、中空アイアンは最近の主流で、ヘッド内部に余剰重量を配置することで、打点のばらつきへの許容度が高くなります。750GH neo は軽量のため、こうしたやさしいアイアンのメリットと組み合わさり、総合的に「振りやすくてミスに強い」クラブセットが完成します。
一方で、マッスルバックアイアンとの相性はあまり良くありません。理由は、重量バランスがヘッド側に寄りすぎてしまい、軽量シャフトではヘッドの存在感が強く出てしまうためです。マッスルバックはヘッドを操作できる上級者向け設計で、シャフトのしなりよりも手でコントロールしながら球を打っていきたいプレーヤーが選ぶアイアンです。そのため、750GH neo のしなりの大きさは逆に扱いにくさにつながる可能性があります。
アイアンとの相性を考える際に重要なのは、「自分が求める球筋」と「アイアンの設計コンセプト」です。750GH neo は高弾道でやさしい弾道が打ちやすく、飛距離を出すための設計となっています。そのため、球を低く抑えたい人や、コントロールショットを多用するようなゴルファーには適していません。750GH neo は、アイアンをフルショットする機会が多く、飛距離不足に悩むプレーヤーに向いています。
また、アイアン全体の重量バランスが軽くなることで、体への負担が減るというメリットもあります。とくに体力に自信がないゴルファーや、ラウンド後半になるとスイングが乱れるといった悩みを持つ人にとって、軽量シャフトは大きな助けとなります。750GH neo を選ぶことで、フルショットの精度が向上し、18ホール通して安定したショットを打ち続けられる可能性が高まります。
結論として、NS PRO 750GH neo は、
「アイアンはやさしくしたいが、カーボンでは柔らかすぎる。スチールの安心感がほしい。」
というプレーヤーにとってベストな選択肢です。ヘッドスピードが平均前後でアイアンに飛距離と高さを求めるゴルファーに最適と言えます。
相場と価格

NS PRO 750GH neo の価格は、販売形態(新品・リシャフト・中古)や購入する店舗により変わりますが、軽量スチールシャフトの中では比較的リーズナブルな価格帯に属しています。日本シャフトは国内メーカーで流通量が多く、アイアン用シャフトとしては手に入れやすい部類です。特に、Neo シリーズの中でも 750GH neo は需要が伸びてきているため、状況によって在庫が少ない時期もあります。
まず、新品(単品購入)の相場から整理します。
| 種類 | 相場(参考価格) |
|---|---|
| シャフト単品(新品) | 1本 約 5,500〜8,000円 |
| リシャフト代(工賃込み) | 1本 約 4,000〜7,000円(工賃 + グリップ代別) |
| セット(6本 or 7本)新品 | 約 33,000〜56,000円 |
| 中古アイアンに装着済みの場合 | 市場価格 + 追加価値として約 5,000〜10,000円上乗せ傾向 |
新品でシャフト単品を購入する場合、750GH neo は 1本 約 6,000円前後 が一般的な価格帯です。これは、NS PRO 850GH neo や 950GH neo とほぼ同じ価格帯となっており、重量が軽いからと言って値段が落ちるわけではありません。素材・製造工程・技術は他モデルと同じであり、軽量スチールでも高い品質が維持されています。
リシャフトの場合は工賃がかかるため、価格は 1本あたり 約 9,000〜13,000円(シャフト代 + 工賃 + グリップ) となります。アイアンを全部リシャフトすると、6本セットでは 約 60,000〜78,000円程度 が目安です。
特に注意する点は、工房やショップごとに「工賃に含まれる内容が違う」ということです。工賃の中にバランス調整やカット調整が含まれている店もあれば、作業が追加料金となるところもあります。リシャフト前には、以下の点を確認することが重要です。
- カット料金(チップ or バットカット)
- バランス調整の有無
- グリップ代が工賃に含まれるか
安さだけで選ぶのではなく、丁寧に作業してくれる工房を選ぶほうが結果として満足度は高くなります。
次に、中古市場についてです。軽量シャフトは「試してみたけれど合わなかった」という理由で中古市場に出回る傾向があり、750GH neo も例外ではありません。ただし、人気アイアンと組み合わされて販売されることも多く、人気モデルに装着されていると価格が安定しやすくなります。
中古市場では、シャフト単体で出回るよりも アイアンに装着された状態で売られるケースが圧倒的に多い のが特徴です。中古アイアンの説明欄に「750GH neo 装着」と記載がある場合、価格は同一モデルのスチール 950GH よりも 5,000〜10,000円ほど高くなる傾向 があります。
まとめると、NS PRO 750GH neo は
- シャフト単体で 1本 6,000円前後
- リシャフトは 1本 合計 9,000円〜
- セットでリシャフトする場合 60,000円〜70,000円前後
という価格感で、「試しやすい・導入しやすい」シャフトです。高価格帯のカーボンシャフト(1本 25,000〜50,000円)などと比較すると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
WrapTech
NS PRO 750GH neo に採用されている「Wrap Tech(ラップテック)」は、日本シャフトが開発した製造技術で、シャフトの巻きつけ構造に工夫を持たせることで、軽量でありながら剛性と安定性を持たせるための技術です。軽量スチールシャフトは、一般的に「軽い=しなりが大きく、暴れやすい」という課題があります。Wrap Tech の目的は、まさにこの問題を解決するために シャフトの安定性としなり戻りのコントロール を両立することです。
通常、スチールシャフトはシームレス製法で作られることが多く、1枚の金属を丸めて焼き固める作りになっています。しかし、Wrap Tech は従来の製法とは異なり、シャフトの巻き方や重ね方を調整し、しなりを制御できる構造になっています。これにより、軽くしても剛性を確保できるため、750GH neo の軽量化が可能になりました。
軽量スチールで剛性を確保することは非常に難しく、シャフトが軽くなればなるほど、インパクト時にヘッドが遅れたり、インパクトにばらつきが出たりする問題が発生します。しかし、Wrap Tech により、750GH neo は 軽量でありながら方向性が安定しやすい という特徴を持っています。
Wrap Tech がもたらす効果を整理すると以下のようになります。
- シャフト全体のねじれ(トルク)を抑制し、方向性が安定する
- 先端部の剛性が高まり、インパクト時のブレを抑える
- 軽量でも「頼りない感覚」が出にくくなる
- 切り返しからのしなり戻りがスムーズになり、タイミングが取りやすい
特に「ねじれを抑える」という点が重要です。ヘッドスピードが遅い人にとっても、ヘッドの戻りが不安定だと方向性がブレやすくなります。Wrap Tech の採用により、750GH neo は 軽量でも方向性が安定している と感じるゴルファーが多くなりました。
Wrap Tech による効果は、スイング軌道でも現れます。シャフトがスムーズにしなることで、スイング中のタイミングが取りやすくなり、力まずにクラブを振ることができます。特に、アイアンのトップで力みやすい人にとって、750GH neo のスムーズなしなりはスイングの改善に繋がる場合があります。
軽量シャフトにありがちな「操作しづらい」「ヘッドの動きが大きく感じる」という感覚が少ないため、重量から軽量へ移行したゴルファーでも違和感が少なく、移行しやすいという声も聞かれます。
なお、Wrap Tech は750GH neoだけでなく、850GH neoや950GH neoにも採用されています。しかし、750GH neo は重量が軽い分、Wrap Tech の恩恵をより大きく感じられるモデルです。
750GH neo 特有の特徴としては、
- 軽量化による振り抜きの良さと
- Wrap Tech による方向安定性の両立
という点が挙げられます。この技術があることで、750GH neo は軽量スチールシャフトの中でも「軽いのにブレにくい」という評価を得ています。
Wrap Tech の影響は試打でも感じやすく、軽量スチールにありがちな「インパクトでヘッドが遅れる」ような感覚は少なくなります。ヘッドの挙動を抑えつつ、軽さによる振りやすさを実現するという難題を解決した点が、750GH neo が市場で評価される理由のひとつです。
まとめると、Wrap Tech は単にシャフトを軽くする技術ではなく、軽量化のデメリットを打ち消しながら、プレーヤーが感じる安心感を向上させる技術です。
850GHneo使用の女子プロ

NS PRO 850GH neo は、軽量スチールシャフトとして「安定性とつかまり」を両立するために開発されたモデルであり、特に国内女子プロ(JLPGA)やアジアツアーの女子選手の使用率が高いことで知られています。Nippon Shaft の公式リリースや、試合結果レポートにも 「女子ツアーで N.S.PRO neo シリーズを使用した選手の優勝」 が複数回報告されています。軽量スチールといえばカーボンほど軽すぎず、950GHほどの重量にも縛られない絶妙な位置づけにあり、「飛距離は欲しいけど、コントロール性や安定性も捨てたくない」という女子プロのニーズと非常に一致している点が採用につながっています。
850GH neo が女子プロに選ばれる理由
850GH neo は 「軽さだけでなく、インパクトに向けてヘッドがしっかり戻る挙動」 を持っています。これが女子プロにとって大きな武器となります。
- カーボンよりも インパクトの安定性が高い
- 950GH neo より スイングテンポを作りやすい
- 軽量スチールのなかで ボールをコントロールできる
女子プロの多くは アイアンでは方向性や距離感が最優先 です。特にショートアイアン〜ミドルアイアンにおいて、狙った距離を正確に打ちたいというニーズに対して、850GH neo の適度な重量としなり戻りが非常にマッチします。
実際の女子ツアーでの使用状況(公開されている事実)
- Nippon Shaft(日本シャフト)公式ページでは、女子ツアーでの neoシリーズの勝利報告 が掲載されている。
- 850GH neo 装着モデルは、Titleist・SRIXON・Mizuno・PRGR・Yamaha などのカスタム対応シャフトとして採用。
- アイアンのフィッティング現場でも、女子プロ=軽量スチール=850GH neo という認識が広がっている。
(※多くの女子プロは契約先クラブメーカーの関係でクラブ全体としては公開されますが、シャフトモデルが明確に表に出ないケースが多いため、選手名は控えています。)
850GH neo を選ぶプロの特徴
スイングの特性
- ヘッドスピードが 35〜40m/s前後
- 軽すぎるカーボンだと タイミングが合わない と感じる
- ボールの高さを出したいが吹け上がりは抑えたい
850GH neo が生むメリット
| 項目 | メリット |
|---|---|
| 飛距離 | カーボンより強弾道でロスが少ない |
| 方向性 | 操作性が高く、ラインが出しやすい |
| インパクト | 軽量でもヘッドが戻る挙動で安定 |
まとめ(女子プロにおける位置づけ)
850GH neo は 「軽い=やさしい」ではなく「軽い+安定」 を両立した軽量スチールです。女子プロの世界では、飛距離を伸ばしつつ正確にターゲットへ運ぶクラブが求められるため、軽さと安定のバランスを持つ 850GH neo が選ばれている のです。
特にショート〜ミドルアイアンでの距離感が重要になる女子ツアーにおいて、850GH neo は結果として多くの採用と勝利につながっています。
NSPRO750GHneo適正ヘッドスピード
NS PRO 750GH neo の適正ヘッドスピードについて、データとフィッティング現場での傾向をもとに解説します。750GH neo は NS PRO 850GH neo よりさらに軽量化された軽量スチールシャフトで、スチールシャフトの中でも最も軽量クラスの位置づけにあります。重量はカット前でおよそ 73g 前後で、これはカーボンシャフトに近い軽さです。しかし、カーボンとは異なり、インパクトゾーンでしっかりヘッドが戻る挙動を持ち、「軽いのに安定する」という設計意図があります。軽量ながらコントロール性能を維持したいプレーヤーのためのモデルです。
適正ヘッドスピードの基準値
NS PRO 750GH neo に最も合うとされるヘッドスピードの基準は
- アイアンのヘッドスピードが 33〜38 m/s
- ドライバー換算で 38〜43 m/s(推奨帯)
この範囲に該当するゴルファーは、750GH neo によって以下のメリットを得やすくなります。
- 軽さによって ボールの高さを出しやすい
- しなり戻りが早く つかまりが良くなる
- 重いシャフトで起きがちな 振り遅れを防げる
一般的に、ヘッドスピードが速くなるほど重量のあるシャフトが合うため、40m/s を超えてくると 850GH neo や 950GH neo のほうが安定しやすい傾向があります。
振り心地とテンポ
750GH neo は「軽いから振りやすい」というだけでなく、スイングテンポを作りやすい特徴もあります。特に、
- バックスイングがゆっくり
- 切り返しで力まず自然に振りたい
というプレーヤーに合います。軽量スチールでも、やや手元寄りのしなりを持たせており、インパクトでヘッドが遅れる感覚が出にくいようにチューニングされています。
使用が向いているタイプ
750GH neo が合うのは、次のようなゴルファーです。
| タイプ | 750GH neo が合う理由 |
|---|---|
| アイアンで高さが出ない | 軽さとしなりで打ち出し角が上がる |
| 軽量カーボンだと方向性が安定しない | スチール特有の安定感が残る |
| スイングが非力で振り負ける | シャフトがヘッドを戻してくれるため負担が少ない |
特に 女性やシニア、またはヘッドスピードが遅めの男性ゴルファー にマッチします。
850GH neo・950GH neoとの違い(ヘッドスピード別)
| ヘッドスピード(アイアン) | 推奨シャフト |
|---|---|
| 33〜38 m/s | 750GH neo |
| 37〜42 m/s | 850GH neo |
| 40〜45 m/s | 950GH neo |
このように、750GH neo はシリーズの中でも最も軽い帯域をカバーしており、ヘッドスピードが遅めのユーザーがアイアンで高さと飛距離を得たい場合に最適です。
結論:適正ヘッドスピードが合えば強力な武器
NS PRO 750GH neo の適正ヘッドスピードは 33〜38 m/s。
軽量スチールの中で特に「軽さ」「高さ」「つかまり」を最優先したいゴルファーに向けたシャフトであり、これらの条件が合えばアイアンショットの再現性が高まり、スコア改善につながります。
850GHの適正ヘッドスピードとリシャフト
NS PRO 850GH neo は、軽量スチールシャフトの中でも「軽さと安定性のバランス」を求めるゴルファーから高い支持を受けています。重量はシャフト単体で約 85g 台と、一般的なスチールシャフトより軽く、750GH neo よりもしっかりしたフィーリングがあります。適正ヘッドスピードとリシャフトを検討する際に重要なのは、単に数値だけを見るのではなく、スイング傾向や求める弾道との整合性を確認することです。
適正ヘッドスピードの基準
フィッティング現場やメーカー推奨帯を基準にすると、850GH neo の適正ヘッドスピードは次の範囲が目安となります。
| アイアンのヘッドスピード | ドライバー換算 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 36〜40 m/s 前後 | 40〜45 m/s | 最適 |
| 33〜36 m/s | 750GH neo のほうが合いやすい | |
| 40〜45 m/s 以上 | 950GH neo やモーダス105などが安定 |
850GH neo が最も効果を発揮するのは、36〜40 m/s(ドライバーで 40〜45 m/s)のゴルファーです。この帯域はアマチュア男性の平均値に該当しており、「軽すぎず、重すぎない」フィーリングを維持しながら、スイングの再現性も期待できます。
850GH neo が選ばれる理由
- 軽量なのにインパクトでヘッドが遅れにくい
- ボールが上がりやすく、グリーンを狙う距離で止まりやすい
- 重量帯が合えば、飛距離と方向性のバランスが良い
特に、750GH neo では軽すぎてタイミングが取りづらい人や、950GH neo ではしんどいと感じる人の「ちょうど真ん中」に位置します。
リシャフトの考え方
リシャフトを検討する際は次のポイントが重要です。
- 今のシャフトで 振り遅れが出ていないか
- 球が 上がりきらない / 高く上がりすぎる など弾道に違和感がないか
- 重量を変えることでテンポが変わる可能性を理解する
リシャフト費用は一般的に
- シャフト代:1本あたり約 4,000〜5,500円
- 工賃:1本あたり 3,000〜6,000円(グリップ交換を含む場合あり)
アイアン 6〜8 本セットで 合計 20,000〜40,000円程度 が相場となります。
850GH neo へリシャフトするべきケース
次のような人は、メリットを感じやすくなります。
- 軽すぎるシャフトで方向性が安定しない
- スチールの安定性を保ちながら軽くしたい
- アイアンの高さをもっと出したい
一方、ヘッドスピードが速い、または力強く叩くタイプであれば、950GH neo やモーダス105など中重量帯のほうが合いやすいです。
結論
850GH neo の適正ヘッドスピードは 36〜40 m/s。
リシャフトではシャフト単体の重量だけでなく、弾道の高さやテンポとの相性をチェックすることが重要です。軽量スチールの中で「飛距離」「高さ」「安定性」をバランス良く求めるゴルファーに適した選択肢となります。
ヘッドスピード45m/sの適正シャフト
ヘッドスピードが 45m/s に達するゴルファーは、一般的なアマチュアの中では明らかにヘッドスピードが速い部類に入ります。アイアンでのヘッドスピードが速いということは、シャフトが軽すぎたり柔らかすぎたりすると、インパクトで当たり負けてしまう可能性が高まります。特に軽量スチールやカーボン系の柔らかいシャフトを使用している場合、スイングテンポによってはタイミングが合わず、球が散る・引っかかる・高く上がりすぎてスピン過多になるなどの症状が出ることがあります。そのため、ヘッドスピード45m/s前後のゴルファーは、単に「軽いほうが楽」という理由で軽量シャフトにいくよりも、適切な重量帯で適切な硬さ を選ぶことがスコア改善のカギとなります。
適正な重量帯
ヘッドスピード 45m/s のユーザーに向く重量帯は次の通りです。
| ヘッドスピード(ドライバー) | 推奨シャフト重量帯 | シャフト例 |
|---|---|---|
| 43〜45 m/s | 95〜115g | NS PRO 950GH neo / Modus 105 / 105T |
| 45〜48 m/s | 105〜125g | Modus 120 / Dynamic Gold DST / DG 120 |
| 48m/s 以上 | 120g 以上 | Dynamic Gold S200 / X100 / KBS Tour X |
45m/s では、軽量帯(750GH neo)の領域ではないことが明確です。スイングスピードが速いほど、シャフトに求められるのは「しっかり感」「重量の安定」「トップでの収まり」です。
750GH neo が合わない理由(ヘッドスピード 45m/s)
750GH neo の設計コンセプトは「軽量で高さとつかまりを出す」ことです。シャフト重量は約 73g 台で、これはヘッドスピードが遅め〜中間層向け。45m/s に対しては、明らかに軽すぎる傾向にあり、以下の問題が出やすくなります。
- トップでクラブが暴れる
- インパクトでフェースが返りすぎる
- フック・引っかけが増える
- 打ち出し角が高すぎてキャリー過多になる
これらはフィッティング現場でも共通して確認される傾向です。
適正シャフトの選び方
ヘッドスピード45m/sの場合、次の条件を満たすシャフトを選ぶのが理想です。
- 重量 95〜115g
- 振動数が適正でしっかり感がある
- 中調子〜先中調子(叩きに行っても暴れない)
この重量帯に入るシャフトは、950GH neo、Modus 105、NS PRO 105T などがあります。
特に Modus 105 は男子ツアーでも使用実績が多く、ヘッドスピードが速いプレーヤーにとって扱いやすい重量と挙動が特徴です。
結論
ヘッドスピード 45m/s の適正シャフトは
- 750GH neo ではなく
- 95〜115g の中重量スチールシャフト
具体的には、950GH neo、Modus 105、105T、Dynamic Gold DST などが候補になります。
軽さより「しっかり感」を優先したほうが、方向性・距離の安定につながります。
軽量スチールシャフトの比較
軽量スチールシャフトは、「振りやすい軽さ」と「スチールの安定性」を両立するカテゴリーとして市場が急速に拡大しています。以前は「軽量=カーボン」という選択肢が中心でしたが、現在はシャフトメーカーの技術進化により、軽量でもヘッドが暴れない安定感を持たせることが可能になっています。その代表が Nippon Shaft(日本シャフト)の 750GH neo / 850GH neo / 950GH neo シリーズ です。ここでは、軽量スチールシャフトをスペックと特性の観点から比較し、どのゴルファーに最適かを詳しく解説します。
比較対象の軽量スチールシャフト
| シャフト名 | 重量帯 | 特徴 | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|
| NS PRO 750GH neo | 約 73g 台 | もっとも軽く、しなり戻りが速い | HSが遅め、力まず高さを出したい |
| NS PRO 850GH neo | 約 85g 台 | 軽さと安定のバランス | 平均的なHS、飛距離と方向性の両立 |
| NS PRO 950GH neo | 約 98g 台 | 安定感・方向性に優れる | HSが速め、叩きにいきたい |
同じ neo 系列でも、重量差によって挙動がまったく変わります。
- 750GH neo:振りやすさ最優先
- 850GH neo:ちょうど真ん中のバランス型
- 950GH neo:方向性・しっかり感を優先
ここがフィッティング現場でも重要視されるポイントです。
振動数とスイングへの影響
軽いシャフトほど 切り返しでしなりが出やすい ため、トップで間が作りやすく、ヘッドスピードが遅くてもボールを上げやすい傾向にあります。逆に、重量が増えるほど トップが安定し、インパクトが強くなる ため、速く振れるプレーヤーでも暴れにくくなります。以下のような現象が典型的です。
- シャフトが軽すぎる → インパクトでフェースが閉じやすく引っかけが増える
- シャフトが重すぎる → 疲れやすく、トップで間が作れない
750 → 850 → 950 と重量が上がるにつれ、挙動が安定し、ショットの再現性が向上します。
750GH neo・850GH neo・950GH neoの違い(弾道面)
| 項目 | 750GH neo | 850GH neo | 950GH neo |
|---|---|---|---|
| 打ち出し高さ | 高い | 中〜高 | 中〜低 |
| スピン量 | 多め | 標準 | 少なめ |
| つかまり | 強い | 標準 | 控えめ |
| 振り心地 | 軽くてしなり戻りが速い | バランスが良い | しっかり感が強い |
750GH neo は、ボールが上がらなくて困っているゴルファーに向いており、850GH neo は軽量スチールの「ど真ん中」。950GH neo は、ある程度ヘッドスピードがあり、方向性の再現性を求めるプレーヤーに適しています。
モーダス / KBS / Dynamic Gold との違い
軽量スチールには他ブランドもありますが、以下のような性格の違いがあります。
| ブランド | 特徴 |
|---|---|
| Modus | ヘッドスピードが速くても暴れにくい、叩ける設計 |
| KBS | 手元がしなりやすいモデルが多く、テンポに影響が出ることがある |
| Dynamic Gold | しっかり感が強く、ヘッドスピードがある人向け |
日本シャフト(neo 系列)は
- 軽いのに暴れない
- つかまりと高さを備える
という点で、設計思想が異なっています。
結論
軽量スチールシャフトは「軽い=やさしい」ではありません。
正しくは
- 軽さを活かせるヘッドスピードなら、飛距離と高さが伸びる
- ヘッドスピードが速いなら、中重量シャフトのほうが安定する
という関係性です。750 / 850 / 950 の選択は、ヘッドスピードと求める弾道 で決まります。
NSPRO750GHneo適正ヘッドスピードまとめ
NS PRO 750GH neo は、軽量スチールシャフトの中でも特に軽く設定され、ヘッドスピードがそこまで速くないゴルファーでもスチールシャフトの安定感を得られるように設計されています。適正ヘッドスピードは目安として 男性:35〜40m/s 女性:32〜38m/s が中心になります。750GH neo の最大の特徴は「軽いのに高弾道で上がりやすく、ミスに強い」という点です。一般的にシャフトが軽すぎるとタイミングが取りにくく、手打ちになりがちですが、750GH neo は先端部の剛性を調整し、ヘッドが暴れにくいように設計されています。そのため、スチールの安定感を維持しながら、軽量のメリットである振りやすさとヘッドスピードアップを両立できます。
実際のユーザー評価を見ても、「軽いのに方向性が安定する」「今まで届かなかった距離が楽に打てる」という声が多く見られます。また、750GH neo はクラブ重量が軽くなるため、ラウンド後半の疲労が軽減されやすく、特に年齢を重ねて体力が落ち始めたゴルファーや、女性でスチールシャフトを使いたいが重さがネックになっていたゴルファーに選ばれています。さらに、750GH neo はカーボンシャフトからスチールへ移行する人のステップアップとして最も適したシャフトのひとつです。カーボンのしなりすぎによるタイミングの取りづらさを感じていた人でも、750GH neo に変えることでスイングの再現性が向上し、ショットの安定につながります。
ただし、ヘッドスピードが 42m/s を超えるゴルファーの場合、750GH neo では軽すぎて振り急ぎが発生し、インパクトが安定しない可能性があります。その場合は 850GH neo や 950GH neo を検討した方が、方向性とフィーリングが安定します。適正の目安としては、750 → 850 → 950 と重さを上げることで、スイングテンポが落ち着き、クラブが体の動きに同期しやすくなります。
つまり、750GH neo は以下のようなゴルファーに最適です。
- スチールにしたいが重いのは無理
- カーボンからのステップアップを考えている
- 振りやすさと安定性を両立したい
- 高弾道でキャリーを伸ばしたい
ヘッドスピードを基準にシャフトを選ぶことは重要ですが、最も大切なのは 振って気持ちいい重量帯を選ぶこと です。試打する際は、同じクラブヘッドで 750・850・950 の 3 重量帯を比較すれば、自分の適正が非常にわかりやすくなります。軽量スチールの選択肢が多い今だからこそ、シャフト重量で妥協せず、自分にフィットしたアイアンを選びましょう。












