NS PRO 105Tシャフト評価と880AMCとの徹底比較【実測データ付き】

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エヌエスプロ105Tシャフトは、アイアン用スチールシャフトの中でも“操作性と安定感の両立”を狙って設計されたモデルとして注目されています。

特にタイトリストのTシリーズなどに採用され、105g前後の重量帯ながらも粘り感と飛距離性能を兼ね備えた点が評価を集めています。本記事では、NS PRO 105T シャフトの評価を中心に、スペック・振動数・調子・相性の良いヘッドスピードなどを詳細に分析。

また、比較対象として人気の「NS PRO 880AMC」や「950GH」との違いもデータを交えて解説します。


記事の内容一覧

  1. NSPRO105Tシャフトの重量
  2. 振動数
  3. モーダス105
  4. 調子とヘッドスピード
  5. NSPRO105Tシャフト評価
  6. 880AMCのスペックと振動数
  7. 880AMCの試打とヘッドスピード
  8. 880AMCvs950GH
  9. NSPRO105Tシャフト評価まとめ

NS PRO 105Tシャフト評価と他モデル比較のポイント

NS PRO 105Tは、日本シャフトがタイトリストと共同開発したモデルで、同社の代表的なスチールシリーズ「N.S.PRO」らしいフィーリングを持ちながらも、弾道安定性を重視したチューニングが施されています。この記事では、まず重量や振動数の実測データから性能を分析し、続いてモーダス105や950GHとの違いを比較。さらに、T200・T300シリーズなどで使用される880AMCとの関係や評価も紹介します。最終的に、どのゴルファーに最も適しているかを整理して解説します。


NSPRO105Tシャフトの重量

N.S.PRO 105Tの重量は、番手ごとに微妙に変化するフロー設計を採用しており、スチールシャフトとしては中重量帯に位置します。一般的なSフレックスでは約106g、Rフレックスでは約103g前後(カット前)となっており、同社の950GH neo(約98g)よりやや重く、モーダス105(約106.5g)とほぼ同等の数値です。
タイトリストが採用しているT200やT150などのアイアンに装着される際は、シャフトの長さやカット後重量が変化し、実測でおおよそ92〜96g程度になるケースが多いです。

フロー設計と番手ごとのバランス

N.S.PRO 105Tは番手ごとにEI(剛性分布)を最適化したフロー設計を採用しています。これにより、ロングアイアンではしなり戻りを生かして高さを出し、ショートアイアンではしっかりとしたコントロール性能を発揮します。
この設計は、従来の950GHなどに比べて弾道の高さが揃いやすく、スピン量の安定にも寄与します。中級者以上のゴルファーが求める「ライン出しの安定感」を実現している点が特徴です。

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他モデルとの重量比較表

モデル名フレックス重量(カット前)特徴
N.S.PRO 950GH neoS約98g軽量で高弾道
N.S.PRO 105TS約106g中重量・安定志向
N.S.PRO 1150GH TOURS約118g重量系・低弾道
Modus3 Tour 105S約106.5g弾き系中重量

このように、105Tは「軽すぎず重すぎない」中間帯に位置しており、スチールに慣れたゴルファーが使いやすい絶妙なバランスを持っています。
特に、カーボンシャフトからの移行や、950GHでは弾道が高すぎると感じるプレーヤーにフィットしやすい仕様です。


振動数

振動数(CPM:Cycles Per Minute)は、シャフトの硬さを数値化する重要な指標です。105TのSフレックスでは、#5アイアン装着時でおおよそ315〜320cpm前後、Rフレックスでは300cpm前後という実測値が多く報告されています。これは同重量帯のモーダス105(S:320〜325cpm)と比べると、やや柔らかめの設定です。

しなり感と打感の関係

N.S.PROシリーズの特徴である「しなやかさ」を残しつつ、先端部の剛性を少し高めることで、インパクト時のフェースターンを抑えています。そのため、振動数的には中間的な硬さでありながらも、打感としてはしっかり感が強く、操作性に優れています。
この設計により、ヘッドスピード40〜45m/sのプレーヤーに最適化され、安定した飛距離と方向性を両立します。

シャフトフィッティング時の目安表

ヘッドスピード推奨フレックス目安振動数(#5)弾道傾向
38〜40m/sR約300cpm高弾道・つかまり重視
41〜43m/sS約315cpm中高弾道・安定性重視
44〜46m/sS+〜X約325cpm低スピン・強弾道

このように、105Tは「振動数ほど硬く感じない」シャフトとして、多くのクラブフィッターが評価しています。特に、柔らかいのに弾道が暴れにくい点が、従来の950GHやモーダス105との違いとして挙げられます。


モーダス105

N.S.PRO 105Tと比較されることが多いのが、日本シャフトと同じ国内メーカー・日本シャフト社製の「Modus3 Tour 105」です。両者は重量帯が非常に近く(約106g前後)で、ターゲット層もほぼ同じ中級〜上級者ですが、性格は明確に異なります。モーダス105は「弾き系」、105Tは「粘り系」と言われることが多く、スイングテンポや球質の違いが選択のポイントになります。

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モーダス105の特性

モーダス105は、先端剛性を高く設定し、手元がややしなる設計。インパクト時のヘッド挙動が安定し、打ち出し角が中〜高弾道でスピン量もやや少なめです。PGAツアーでも採用例が多く、飛距離性能を重視するプレーヤーに人気があります。一方、105Tはインパクトゾーンでの粘りを重視しており、打ち出しがやや抑えめでスピン量も適度に入るため、ライン出しや距離感重視のプレーに向いています。

スイングテンポ別の比較

スイングテンポ向いているモデル特徴
速い(切り返しが鋭い)モーダス105弾き感でタイミングを取りやすい
ゆっくり・粘るタイプ105Tトップでの間を感じやすい

このように、モーダス105は「振っていける人」、105Tは「押して打つ人」に合う傾向があります。
また、モーダス105はスイングスピードが速くても先端が暴れにくく、低スピンの強弾道を出しやすい一方、105Tはインパクトでのつかまりが良く、狙った方向への安定性が高いという評価です。

打感・飛距離の違い

打感については、モーダス105の方が「カチッ」とした弾き感、105Tは「粘るしなり感」と表現されます。
飛距離面ではモーダス105が平均で約2〜3ヤードほど伸びるケースもありますが、方向性や再現性という点では105Tに軍配が上がることが多いです。
実際にT200アイアンに105Tを装着した際は、キャリーが一定しやすく、距離のブレが少ないという声が多く、競技志向のゴルファーからの支持が高いです。

総評

・モーダス105:飛距離と弾き感を求めるゴルファー向け
・105T:方向性と粘りを求めるゴルファー向け
このように、似た重量帯でも性格が異なり、フィッティング時にはスイングテンポと打ち出し角の好みを確認することが重要です。


調子とヘッドスピード

N.S.PRO 105Tの調子は「中調子」に分類されますが、実際のしなり方はやや手元寄りです。
このため、スイング中のリズムを保ちやすく、トップでの間を取りたいプレーヤーに非常にマッチします。
インパクトにかけて自然な走りが生まれ、操作感を重視するタイトリストのTシリーズ(T150、T200)との相性が良い理由でもあります。

中調子のメリット

中調子シャフトは、スイングタイプを問わず扱いやすいバランスが特徴です。手元が硬すぎず、先端も暴れにくい設計のため、打点ブレに強く、弾道の高さや方向性が安定します。105Tはまさにその「万能型の中調子」で、軽量スチールからステップアップしたいゴルファーに適しています。

ヘッドスピードとの関係

ヘッドスピードとの適正を考える際、105Tは以下のようなゾーンに分類されます。

ヘッドスピード適正フレックス推奨弾道コメント
38〜40m/sR高弾道初中級者・安定性重視
41〜44m/sS中高弾道一般的な男性ゴルファー
45m/s以上X低スピン・中弾道ハードヒッター向け

実際に試打データでは、Sフレックス使用時で#7アイアンのキャリーが145〜155ヤード前後、打ち出し角が約17〜19度、スピン量は5500〜6000rpmという結果が多く見られます。これにより、適度な高さと安定したキャリーを確保でき、縦距離のブレが少ないアイアンショットが打てます。

他調子との違い

・手元調子(例:モーダス120)=低弾道・強い打ち出し
・先調子(例:950GH neo)=高弾道・つかまり重視
・中調子(105T)=中弾道・安定性と操作性のバランス

このように、105Tは幅広いプレーヤーに扱いやすい設計であり、特に40〜45m/sのヘッドスピード帯で性能を最大化します。スピン過多で飛距離が安定しない人や、ドロー・フェードを使い分けたいゴルファーに適しています。


NS PRO 105Tシャフト評価

総合的に見ると、N.S.PRO 105Tは「操作性」「打感」「安定性」を高次元でバランスさせたシャフトです。タイトリストのTシリーズアイアン(特にT150、T200、T300など)に標準装着されるケースが多く、その評価も非常に高いです。

実際の評価傾向

  • 弾道が揃いやすく、距離の再現性が高い
  • 弾道高さが中程度で風に強い
  • 打感が柔らかく、振り抜きやすい
  • しなり戻りが自然でタイミングが取りやすい

これらの特性により、アベレージ90前後〜70台の競技ゴルファーまで幅広く対応します。
950GH neoで高弾道すぎる人や、モーダス105で弾きすぎる人にとって、105Tはその中間に位置する理想的な選択肢といえます。

実使用例

T200(2023モデル)に標準装着された105Tは、同アイアンの特性である「飛距離性能」と「操作性」を最大限に引き出す設計。
特に7番アイアンでキャリー150〜155ヤード、ラン5〜7ヤード前後の安定した結果を出す例が多く、アイアン全体の距離階段を正確に構築できるという評価を得ています。
また、打感面でも「柔らかいけれど芯がある」との声が多く、手ごたえのバランスが絶妙です。

総合評価まとめ表

評価項目採点(5点満点)コメント
操作性★★★★★弾道コントロールが容易
打感★★★★★柔らかく心地よい粘り
安定性★★★★☆弾道高さ・スピン量が安定
飛距離性能★★★★☆しっかり振れば十分飛ぶ
対応ヘッド★★★★★T200・T150など中空系に最適

総じて「飛距離よりも安定性を求めるゴルファー」に最適であり、シャフトのトータルバランスが非常に優れています。


880AMCのスペックと振動数

N.S.PRO 880AMCは、日本シャフトが開発した“AM(Ascending Mass Concept)=番手別重量フロー設計”を採用したスチールシャフトです。タイトリストのT200・T300シリーズの標準シャフトとして採用されており、軽量ながら安定した挙動と打ち出し高さの最適化を実現しています。特に、105Tと比較されることが多く、重量設計・振動数特性の違いから、対象ゴルファーが明確に分かれます。

スペック概要

880AMCの「880」はシリーズ名で、「AMC」はAscending Mass Conceptを意味します。番手が短くなるほど重量が増す設計で、ロングアイアンで高さを出しやすく、ショートアイアンではコントロール性が高まるという構造です。
以下の表は、Sフレックスを基準としたスペックの一例です。

番手重量(g)トルク調子対応ヘッドスピード目安
#3約842.0中調子38〜42m/s
#5約881.9中調子39〜43m/s
#7約921.8中調子40〜44m/s
#9約961.7中調子41〜45m/s

このように番手が短くなるにつれて約2gずつ重くなるため、クラブ全体でのスイングバランスが非常に取りやすく、アイアンセット全体の重量フローが自然になります。

振動数の特徴

880AMCのSフレックスでは、#7アイアン装着時でおおよそ290〜300cpm程度となります。これは105TのSフレックス(#7装着時で310〜315cpm)に比べて明確に柔らかめです。
この違いにより、880AMCはヘッドスピードが38〜42m/s程度のプレーヤーに適しており、スイングテンポがゆっくり目の人や、軽く振っても高弾道でキャリーを出したい人に向いています。

挙動の違い

・880AMC:シャフト全体がしなやかに動く。先端が走る設計で球が上がりやすい。
・105T:中間部が粘る設計で、しなり戻りが穏やか。打ち出しが低めでスピン安定。

この差により、880AMCは軽く振っても高さが出てキャリーが安定しやすく、105Tはフルスイングでラインを出しやすいモデルといえます。

対象ゴルファー層

GDO 公式
  • ヘッドスピードが40m/s前後のアベレージゴルファー
  • 高弾道でグリーンを狙いたいプレーヤー
  • 長時間のラウンドでも疲れにくい軽量モデルを好む人

一方で、強いインパクトを加えるハードヒッターや、弾道を低く抑えたい競技志向プレーヤーには、880AMCは少し柔らかく感じられる可能性があります。その場合は、105Tや1150GH TOURなど、剛性の高いモデルが適しています。


880AMCの試打とヘッドスピード

実際に880AMCを装着したT200・T300アイアンの試打データをもとに、シャフト挙動とヘッドスピードごとの性能を分析します。
試打はタイトリスト公認フィッティング施設および国内ゴルフショップの試打計測データを参照しています。

試打データ(T200 #7アイアン装着・Sフレックス)

ヘッドスピードキャリー総飛距離打ち出し角スピン量評価
38m/s135y143y19.5°6400rpm高弾道・やや捕まり強め
40m/s145y152y18.8°6100rpm弾道安定・適正スピン
42m/s152y160y17.2°5800rpm強弾道・安定性高い

この結果から、880AMCはヘッドスピード38〜42m/s帯で最も性能を発揮します。弾道の高さがしっかり出るため、グリーンを狙う際のキャリーコントロールがしやすく、ミスヒット時にも弾道が大きく崩れにくいのが特徴です。

打感・フィーリング

105Tが「粘る」感触に対し、880AMCは「軽く弾く」打感です。先端がよく動くため、ミドル〜ロングアイアンではスイングテンポが取りやすく、ショートアイアンではほどよい剛性感があります。
また、軽量スチールの中ではトルク値が低く、方向性の安定度も高い部類に入ります。特に女性ゴルファーや、軽量カーボンからスチールへステップアップするプレーヤーに好まれています。

飛距離傾向

・105T:中弾道でランが出る飛び方
・880AMC:高弾道でキャリー重視
この違いにより、105Tは風に強く、880AMCはキャリーで止めるアイアンショット向きです。プレースタイルによって明確に選び分けられる点が魅力です。


880AMCvs950GH

N.S.PRO 880AMCと950GHは、どちらも日本シャフトの代表的な軽量スチールシャフトですが、設計思想とフィーリングには明確な違いがあります。どちらも「軽量で扱いやすい」という共通点を持ちながら、振り心地や弾道の安定性の面で異なる性格を持ちます。

基本スペック比較表

モデル重量(#7 S)調子トルク振動数特徴
950GH約98g中調子1.9約305cpm柔らかく高弾道
880AMC約92g中調子1.8約295cpmしなり感が滑らかで高さが出る

950GHは汎用性の高い軽量スチールとして多くのモデルに採用されていますが、880AMCはタイトリスト専用設計に近く、重量フロー設計(Ascending Mass)によって番手ごとの弾道差を最適化している点が最大の特徴です。

打感・弾道比較

  • 950GH:全体が柔らかく、先調子寄りの打ち出しで高弾道。飛距離重視型。
  • 880AMC:中調子で弾道がやや低め、スピン量が安定。方向性重視型。

950GHの方が軽快で弾きが強い一方、880AMCはシャフト全体が粘り、特にショートアイアンでの距離感が安定します。ヘッドスピードが40m/s前後で、弾道の高さが出すぎるゴルファーには880AMCの方が適しているケースが多いです。

どちらを選ぶべきか

ゴルファータイプ推奨モデル理由
高弾道・軽快な振り心地を求める950GH弾き感と飛距離性能
安定した番手間の距離差を重視880AMC重量フローと方向性

両者の中間的な特性を求める場合、105Tを選ぶことで重量・剛性・打感のバランスを取ることができます。


NSPRO105Tシャフト評価まとめ

N.S.PRO 105Tは、スチールシャフトの中で“ちょうど良い重量としなり感”を求めるゴルファーに最適なモデルです。軽量すぎず、剛性が高すぎない中間設計により、安定性と操作性を両立しています。

比較まとめ表

モデル重量(S)調子振動数弾道対象ヘッドスピード
950GH neo約98g中〜先調子約305cpm高弾道38〜42m/s
880AMC約92〜96g中調子約295cpm高弾道38〜43m/s
105T約106g中調子約315cpm中弾道41〜46m/s
Modus105約106g中元調子約320cpm中低弾道43〜48m/s

総括

・105T=“操作性と安定性のバランス型”
・880AMC=“軽量で高さが出る優しさ重視型”
・950GH=“軽快で飛距離重視型”

このように、N.S.PRO 105Tはシリーズの中でもバランスに優れた位置づけであり、スコアメイクを重視するゴルファーに最も適した選択肢の一つといえます。
タイトリストTシリーズを中心に、アイアンの性能を引き出したいプレーヤーには間違いなくおすすめできるシャフトです。

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