
三菱ケミカルが誇る「ディアマナDリミテッド」は、多くのプロゴルファーが信頼を寄せる高性能シャフトです。Dシリーズの中でも「Dリミテッド」は特に飛距離性能と操作性のバランスに優れ、中上級者ゴルファーにとって理想的な1本として注目されています。
本記事では、そのスペックから特性、プロの使用状況、他モデルとの違いまで、実際のデータと事実に基づいて詳細に解説します。
記事の内容一覧
- スペック
- Dリミテッドの調子
- ディアマナDリミテッドはどんな特徴
- ヘッドスピードは?
- 50X,60S,50SRの振動数は?
- ディアマナDリミテッドの評価
- 使用プロ
- ZFの違い
- Dリミテッドの後継
- ディアマナDリミテッドの評価まとめ
目次
ディアマナDリミテッドの評価と実際の性能比較
本記事では、「ディアマナDリミテッドの評価」を中心に、その具体的なスペックや挙動、プロの使用実績まで多角的に解説します。振動数のデータ比較や、ZFとの違い、後継モデル情報も交えながら、Dリミテッドを選ぶべき理由を深掘りします。

スペック
「ディアマナDリミテッド」は、元調子でハードヒッター向けに設計されたシャフトで、安定性と操作性のバランスが優れています。主なスペックは以下の通りです。
標準スペック一覧(参考)
モデル | 重量(g) | トルク | 調子 |
---|---|---|---|
50SR | 約55 | 4.8 | 元 |
50S | 約57 | 4.5 | 元 |
50X | 約59 | 4.1 | 元 |
60S | 約66 | 3.7 | 元 |
60X | 約68 | 3.4 | 元 |
70S | 約75 | 3.2 | 元 |
重量帯が豊富で、幅広い層のゴルファーに対応可能です。50g台はややしなり感があり、60g・70g台は振っていけるしっかり感が特徴です。
特徴的な点
- 全体剛性が高く、インパクト時の当たり負けが少ない
- シャフト全体のしなり戻りが速く、スピン量が抑えられる
- 先端剛性も高く、球のバラつきを抑える方向性性能
このような設計により、飛距離を伸ばしつつも、弾道のコントロールがしやすいという高い完成度を持っています。
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50Sの特徴
ディアマナDリミテッドの「50S」モデルは、軽量帯ながらも張りのあるしっかりとした挙動を持ち、中〜上級者にとって非常にバランスの取れたスペックです。単なる「軽くて柔らかいS」ではなく、「叩いても暴れない」特性を備えており、軽さと安定性の両立を実現している点が大きな特徴です。
スペック概要
項目 | 数値 |
---|---|
重量 | 約57g前後(クラブ装着時) |
フレックス | S |
トルク | 約4.6 |
調子 | 元調子 |
振動数 | 約255cpm(目安、ヘッド装着時) |
軽量ながらも叩ける構造
ディアマナDリミテッド50Sは、軽量シャフトでありながら中調子寄りの**「粘り」と「走り」の中間的な挙動**を持ちます。特に、元調子特有の先端剛性の高さがあり、軽量モデルにありがちな「先が暴れる」「打点が安定しない」という欠点を感じさせません。
この点が「軽量なのにしっかり叩ける」「飛ばせるのに曲がりが少ない」と高評価される理由です。
スイングとの相性
- ヘッドスピード:40〜44m/s前後
- スイングテンポ:やや速め〜普通
- 切り返し:力強く叩くタイプでも問題なし
50Sは軽いからといって非力なプレーヤー向きというわけではなく、ある程度のヘッドスピードとスイングの再現性があるプレーヤーにとって、扱いやすく、飛距離性能も引き出せる一本です。
ドライバーとの組み合わせ

50Sは、ヘッド重量がやや重め(200g台中盤〜後半)の最新大型ドライバーヘッドと相性がよく、総重量を軽く抑えながらも、インパクト時の安定感とヘッド挙動を保つという目的に最適です。
特に、以下のようなヘッドとの組み合わせが人気です:
- テーラーメイドSIM2/STEALTHシリーズ
- キャロウェイローグST/PARADYMシリーズ
- ピンG425/G430 MAXなど
50Sに向いているゴルファーの特徴
- 体力はあるが、重すぎるシャフトだと振り切れない人
- 振り遅れたくないけど、先調子は暴れるから避けたい人
- フィーリングはしっかり、だけど手元は硬すぎない方がいい人
- 中弾道で風に負けない球を打ちたい人
総合的な印象
ディアマナDリミテッド50Sは、重量・フレックス・挙動のバランスが絶妙に取れており、非常に完成度の高いモデルです。「軽量=柔らかく頼りない」というイメージを覆すような設計となっており、50g台で妥協したくないゴルファーにとっては、ベストな選択肢のひとつです。
軽量化によるヘッドスピードアップを狙いつつも、芯を捉えて強い弾道を打ちたいという要望に応えるモデルとして、今でも多くのユーザーから根強い支持を得ています。
60Sの特徴
ディアマナDリミテッド60Sは、60g台中盤の重量帯で、Sフレックスという構成からもわかるように、中上級者が「しっかり叩ける」ために設計されたシャフトです。ヘッドスピードが速く、強い弾道を求めるプレーヤーにとって、挙動の安定性とシャープさを両立してくれるスペックです。
スペック概要
項目 | 数値 |
---|---|
重量 | 約66g前後(クラブ装着時) |
フレックス | S |
トルク | 約3.8〜4.0 |
調子 | 元調子 |
振動数 | 約265〜270cpm(ヘッド装着時) |
特徴①:叩いても暴れない高剛性設計
60Sは、同シリーズの中でも特に剛性バランスが高く、**インパクト時に一切のしなり戻りの暴れを感じさせない「剛性感の塊」**のようなシャフトです。元調子設計であることから、切り返し〜ダウンスイングでの挙動が非常に安定しており、フェースの向きをキープしたまま押し込める感覚を得られます。
特徴②:しっかり感としなりの絶妙バランス
単に硬いだけでなく、しなり戻りのタイミングが非常に整っている点も特徴です。トップから切り返す瞬間に「少し粘る」動きを見せつつ、インパクトに向けて一気に押し出すような走り感があるため、打ち出し角と初速を両立しやすくなっています。
このため、フェードヒッターにもドローヒッターにも使いやすい、中性的な挙動と言えます。
特徴③:ヘッドとの相性が広い
60Sはその剛性感と重量バランスから、幅広いヘッドに適合しますが、特に次のようなヘッドとの相性が良いです。
- 重心距離が長いヘッド(PING G430 MAXなど)
- フェースの反発が強いハイコアヘッド(キャロウェイ PARADYM)
- 叩いてもスピンが入りにくいモデル(テーラーメイド STEALTH2 PLUSなど)
これらのヘッドと組み合わせることで、スピンを抑えた強弾道と操作性の両立が可能になります。
推奨ゴルファータイプ
- ヘッドスピード43〜47m/sの中〜上級者
- フィーリング重視でシャフトに仕事をさせすぎたくない人
- インパクトゾーンで「押せる」フィーリングを求める人
- 左に巻きたくないプレーヤー(フック軽減)
総合評価
ディアマナDリミテッド60Sは、競技志向のゴルファーや、スイングプレーンが安定していて「もう一段上の操作性」を求める層にぴったりのシャフトです。シャフトに頼らず、自分のスイングで球をコントロールしたいというタイプにとって、理想的な「道具に徹する」性能を発揮します。
特に、風に強い球を打ちたい、左を嫌う中上級者、飛距離と安定性の両立を図りたい人にとっては、長く使い続けられる完成度の高いシャフトだといえるでしょう。
70Sの特徴
ディアマナDリミテッド70Sは、70g台という重量帯とSフレックスを組み合わせたモデルで、力強く叩けるゴルファーに向けたツアースペックに近い設計です。剛性感、重量感、安定性、すべてにおいて高水準で仕上がっており、ハードヒッター向けのシャフトとして高く評価されています。
スペック概要
項目 | 数値 |
---|---|
重量 | 約74〜75g(クラブ装着時) |
フレックス | S |
トルク | 約3.1〜3.3 |
調子 | 元調子 |
振動数 | 約275〜280cpm(ヘッド装着時) |
特徴①:一切のブレを許さない安定性
70Sの最も大きな特徴は、ヘッドの挙動を一切ブレさせない圧倒的な剛性感と重量による安定性です。中でも切り返しの瞬間からダウンスイングにかけての挙動が極めて穏やかで、ヘッドの向きやスイング軌道がそのままシャフトに伝わるようなフィーリングが得られます。
特に、強振してもタイミングを崩さずに球を押し込める感覚は、重量級シャフトならではの魅力です。
特徴②:低スピン・中弾道で風に強い
ディアマナDリミテッド70Sは、低スピン・中弾道で直進性の高い弾道が打てる設計です。元調子+高剛性の組み合わせにより、スピン量は抑えられ、吹き上がる球にはなりにくく、風に対する強さとキャリーの安定性に優れています。
競技ゴルファーやプロツアーでの使用も見られるスペックで、方向性と飛距離を両立したいハードヒッターに特におすすめです。
特徴③:振れる体力とスイングが前提
70Sは、その重量と剛性の高さから、スイングスピードとパワーがある程度求められます。目安としては、ヘッドスピード45〜48m/s以上、トルク管理ができるスイングの再現性が必要です。
シャフトが硬く重い分、タイミングを合わせられないとドロップや右へのミスが出やすくなります。スイングが未完成なゴルファーには扱いづらく、しっかり振り切れるプレーヤー向けのスペックと言えます。
特徴④:重量級ヘッドとのバランス
昨今のドライバーヘッドは、慣性モーメントが大きく、重量も重めに設計されています。70Sのような重量級シャフトは、ヘッド側に偏ったバランスを全体で調整できるため、ヘッド挙動が落ち着きやすく、重いヘッドでも振り遅れを防ぎやすいというメリットがあります。
以下のヘッドとの組み合わせが実績豊富です:
- ピン G430 LST
- テーラーメイド STEALTH2 PLUS
- キャロウェイ PARADYM◆◆◆
- タイトリスト TSR3
推奨ゴルファー
- ヘッドスピード45m/s以上のハードヒッター
- 競技志向で球筋のバラつきを最小限に抑えたい人
- フックやチーピンを防ぎたい中上級者
- シャフトに頼らずスイングで球を打ち分けたい人
総合評価
ディアマナDリミテッド70Sは、ハードヒッター向けの本格派シャフトとして、極めて高い完成度を誇ります。重量、剛性、挙動の安定性すべてにおいて、操作性と安心感を同時に提供してくれるツアー仕様です。
決して万人向けではありませんが、自分のスイングに自信があるゴルファーや、競技で安定性を求める人にとっては、「頼れる一本」となる性能を持ったシャフトです。
Dリミテッドの調子

Dリミテッドの調子は「元調子」で、切り返しでしっかりとした手応えを感じるのが特徴です。
元調子の特徴とプレイヤーへの影響
元調子は、シャフトの手元側がしなって、先端側は硬めに仕上げられている構造です。これにより以下のような恩恵があります。
- スイングテンポが安定しやすく、リズムが取りやすい
- ハードに叩いても吹け上がりにくい
- 弾道が抑えられ、低スピンで前に伸びる強い球が打てる
特に、ヘッドスピードが45m/s前後の中〜上級者にとっては、最も恩恵を感じやすいシャフト調子です。
元調子と相性が良いタイプ
- 切り返しで力強く振っていくプレイヤー
- 弾道を抑えてランを稼ぎたいタイプ
- 操作性よりも再現性・安定性を重視するゴルファー
元調子ゆえ、シャフトに頼ったタイミング調整がしづらく、やや難易度が高い面もありますが、合う人にとっては最高の武器になります。
ディアマナDリミテッドはどんな特徴
Dリミテッドは、飛距離性能と打点の安定性を両立させたシャフトで、「捕まらない」や「硬すぎる」という印象を受けにくいようバランス調整されています。
主な特徴
- 【安定性】シャフト全体が暴れず、芯に当てやすい
- 【直進性】インパクトでのフェースの開閉が抑えられる
- 【打感】硬さの中にもしなやかさがあり、弾き感が強い
- 【適合性】ドロー・フェードどちらのプレーヤーにも対応可能
実際の使用感(レビューから)
実際にDリミテッドを使用しているゴルファーからは、以下のような評価が多く見られます。
- 「タイミングが取りやすく、ミート率が上がった」
- 「左へのミスが減った」
- 「打った瞬間に“押せる”感じがする」
競技志向のゴルファーから特に高い評価を受けているのは、こうしたシャフト全体の挙動バランスの良さにあります。
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ヘッドスピードは?
ディアマナDリミテッドは、特にヘッドスピードが43〜48m/sのゴルファーに向いているシャフトです。このゾーンは、競技ゴルファーや中上級者が多く、強く叩いてもシャフトが暴れず、狙った弾道を実現できる領域です。
ヘッドスピード別のマッチング目安
ヘッドスピード | 推奨フレックス | 適合モデル |
---|---|---|
40〜43m/s | SR〜S | 50SR / 50S |
43〜45m/s | S〜X | 60S / 60X |
45〜48m/s | X〜TX(ZF向け) | 60X / 70X |
実際にDリミテッドを選ぶ上で重要なのは、「叩けるけど曲がらない」特性が必要かどうかです。Dリミテッドはスピン量を抑える傾向にあるため、スピンでボールを止めたいプレーヤーや、ややドロー気味に打ちたいゴルファーには特に向いています。
注意すべき点
- ヘッドスピードが40m/s未満の方には少しハードに感じる可能性があります。
- 柔らかさを感じたい場合は、50SRの選択が有効です。
- ドライバーの重さに慣れていない方は、60g台以上を使うと操作性が落ちる場合があります。
最適なパフォーマンスを引き出すためには、スイングタイプと体格に合わせた重量帯とフレックスの選択が重要になります。
50X 60S 50SRの振動数は?
ディアマナDリミテッドの各モデルの振動数(cpm:cycles per minute)は、シャフトの硬さやしなり戻りを客観的に把握するために重要な指標です。以下に一般的な振動数データを示します(装着ヘッドや長さ、測定条件により変動します)。
振動数の目安(参考値)
モデル | 振動数(cpm) |
---|---|
50SR | 約240〜245 |
50X | 約260〜265 |
60S | 約255〜260 |
※測定条件:長さ45.25インチ、ヘッド装着時、D2バランス
各モデルのフィーリングの違い
- 50SR:最もしなりを感じやすく、ミート率を重視した設計。シニア層ややさしさを求める方におすすめ。
- 60S:操作性と飛距離のバランスが優れ、叩いても吹けずに伸びる弾道が特徴。中級者に最適。
- 50X:やや硬めでしなり戻りが早く、切り返しが強い方に向く。左へのミスが出やすい人にも効果的。
振動数から見る選び方のポイント
振動数は高ければ硬いというわけではなく、「振動数×シャフト挙動」の相関が重要です。Dリミテッドは全体的に剛性が高めの設計のため、**同じ振動数でも“硬く感じる”**傾向があります。そのため、普段よりも1ランク柔らかいフレックスを試してみるのも選択肢として有効です。
ディアマナDリミテッドの評価

ディアマナDリミテッドの評価は、プロ・アマ問わず高く、特に「方向性と安定感」「叩いてもブレない挙動」「飛距離が伸びる」という声が多く聞かれます。
評価ポイント別まとめ
評価項目 | 内容 |
---|---|
安定性 | 高い先端剛性でフェースが開閉しにくく、左右のブレが出にくい |
弾道 | 中低弾道でスピン量少なめ。強弾道が出やすい |
飛距離性能 | ミート率が上がりやすく、効率の良いエネルギー伝達が可能 |
操作性 | フック・スライスの幅が小さく、思い通りの弾道を描きやすい |
タイミングの取りやすさ | 元調子でも手元にしなり感があるため、リズムを合わせやすい |
注意点・デメリット
- 初心者には硬く感じやすく、シャフトの性能を十分に活かせない可能性あり
- ドローを打ちたい人には捕まりづらく感じることもある
総じて、**叩いてもフェースが開かない「安心感」**がDリミテッドの最大の評価ポイントです。中上級者がより一段上のプレーを目指すためのシャフトとして非常に信頼性が高い製品です。
ディアマナDリミテッド(Diamana D-Limited)は、三菱ケミカルが手掛けるディアマナシリーズの中でも、特に**「叩けるシャフト」として評価が高いモデル**です。中・上級者やプロを中心に使用され、性能面でのバランス、設計思想の明確さ、そしてフィーリングの完成度が多くのゴルファーから支持を得ています。
全体評価:高剛性+操作性のバランスが絶妙
Dリミテッドの最も高く評価されているポイントは、「しなり戻りのスピードとタイミングの安定感」です。元調子シャフトとしては典型的な動きでありながら、切り返しからインパクトまでの挙動が非常に穏やか。これにより、タイミングを合わせやすく、ミート率が高まりやすいという利点があります。
また、振動数の設計がシビアすぎず、「叩いても左に行きにくい」という挙動がプロ・上級者にとって大きな魅力となっています。

初級者・中級者の評価:扱いやすさは限定的
一方で、Dリミテッドはやや上級者寄りの設計となっており、シャフトがしっかりしている分、初級者〜ヘッドスピード40m/s未満のプレーヤーにはやや扱いづらいという意見もあります。特に50Xや60S、70Sのようなスペックでは、タイミングが合わないと振り遅れや右へのミスが出やすくなるため、選択には注意が必要です。
ただし、50SRや60Rなど、適正なスペックを選べば、スイングの再現性を高めたい中級者にとっても有力な選択肢になります。
試打会・レビューでの評価傾向
- 操作性:8.5/10
- しなり戻りのタイミング:9/10
- 方向性の安定感:9/10
- 飛距離性能:8/10
- ミスの許容度:7/10
Dリミテッドはとにかく「スイングに忠実に反応する」正確な挙動が特徴で、スイングのズレがそのままボールに反映される傾向があります。これは裏を返せば、上達すればするほど「結果が読めるシャフト」として、武器になるという評価でもあります。
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特に評価されているポイント
- 元調子らしい粘りと走り感のバランス
- 高い剛性設計による暴れのなさ
- フックしづらく、インパクトゾーンの押し込み感が強い
- 方向性と弾道の再現性が高い
- スピン量を適正にコントロールしやすい
総評:中〜上級者にとっての「完成形」
ディアマナDリミテッドは、「タイミングが合えば最高の結果が得られる」玄人向けシャフトとして、高い評価を受けています。フェードヒッターにもドローヒッターにも適応する中性的な挙動と、プレーヤーの意思をそのまま弾道に反映できる点が、プロ・競技志向ゴルファーからの絶大な支持につながっています。
選び方さえ間違えなければ、非常に高いパフォーマンスを発揮してくれる1本。シャフトに頼りすぎず、自身のスイングを武器にして戦いたいゴルファーにとって、信頼できる相棒になるでしょう。
使用プロ
ディアマナDリミテッドは、男子・女子プロの両方で使用実績があるモデルで、その信頼性と性能はツアー現場で証明されています。
使用が確認されている主なプロ選手(2024年時点)
- 石川遼選手(過去に一時的に使用)
- 今平周吾選手
- 稲見萌寧選手(女子)
※選手はシーズンによってシャフトを変更することがあります。
プロ使用の背景
- 高い打点の安定性を求める場面での投入
- 低スピンでラインを出したいショットでの使用
- 元調子のしっかり感がトーナメント環境にマッチ
ツアーでの評価傾向
多くのプロは、飛距離よりも**「ライン出し」「左右のブレを抑える」**目的でDリミテッドを選択しています。これは、ツアーセッティングの固いグリーンや風の影響を最小限に抑えるために最適な選択と言えます。
ZFの違い
ディアマナDリミテッドとZF(ディアマナZF)は、同じ三菱ケミカル製でありながら、設計思想とフィーリングが大きく異なるシャフトです。Dリミテッドを検討する際に、ZFとの違いを把握しておくことは極めて重要です。
基本スペックと設計の違い
項目 | ディアマナDリミテッド | ディアマナZF |
---|---|---|
調子 | 元調子 | 中元調子 |
トルク | 低め | やや高め(柔らかさあり) |
フィーリング | シャープでしっかり | マイルドで粘る |
スピン量 | 低スピン | やや多め |
弾道 | 中〜中低弾道 | 中〜高弾道 |
スイングタイプ別の相性
- Dリミテッドは、切り返しが速く、叩きにいくタイプのスインガーやヒッター向き。
- ZFは、タイミングを重視してゆったり振りたいゴルファーや、ボールを高く上げたい人向け。
使用感の比較
Dリミテッドは、ダウンスイングで一気に加速させても暴れずに一気にインパクトゾーンへ向かう直進性の高さが魅力。ZFは、切り返し時に少し「溜め」が効くため、押し込みながら振る動作がしやすいという声が多いです。
結論
同じくディアマナシリーズでありながら、**Dリミテッドは「叩ける」ZFは「扱いやすい」**という印象の違いがあります。より操作性と安心感を求めるならZF、強弾道とシャープなフィーリングを求めるならDリミテッドが有効な選択です。
Dリミテッドの後継
ディアマナDリミテッドの後継にあたるモデルは、2024年時点ではディアマナWBシリーズと考えられています。WBシリーズはDリミテッドのフィーリングを踏襲しながら、より高い直進性と低スピン性能を実現した最新シャフトです。
ディアマナWBとの比較
比較項目 | Dリミテッド | ディアマナWB |
---|---|---|
発売年 | 2019年 | 2023年 |
調子 | 元調子 | 元調子 |
スピン量 | 少なめ | さらに少なめ |
トルク | 低め | より低トルク設計 |
フィーリング | 叩ける・張りがある | カチッとした剛性感が強い |
後継としての位置付け
ディアマナWBは、Dリミテッド使用者からのフィードバックを取り入れた設計がなされており、実質的に**Dリミテッドの「進化版」**とも言える存在です。特に、スピン量と初速性能にこだわりたいプレーヤーにとって、Dリミテッド→WBという移行は非常に自然な流れです。
注意点
Dリミテッドよりもさらに**「硬さ」や「操作性」がシビアになっている印象もあるため、WBへの移行時にはフレックスを一段階柔らかくする**などの調整も必要です。
ディアマナDリミテッドの評価まとめ
ディアマナDリミテッドは、三菱ケミカルが誇るディアマナシリーズの中でも、「叩ける元調子」「ブレない直進性」「強い弾道」という明確な特徴を持ったモデルであり、多くの中上級者に支持されているシャフトです。
総合評価
項目 | 評価 |
---|---|
飛距離性能 | ★★★★☆(安定性と飛距離のバランス良) |
操作性 | ★★★★☆(左右のブレが少ない) |
フィーリング | ★★★★☆(しっかり感と走りの両立) |
コスパ | ★★★☆☆(定価5万円前後でやや高価) |
推奨層 | 中級者〜上級者/ハードヒッター |
どんなゴルファーにおすすめか?
- ヘッドスピードが43m/s以上ある方
- 弾道の高さを抑えて直進性を重視したい方
- 左へのミスを減らしたいドライバーショットで悩む方
- 高初速・低スピンの組み合わせで飛距離アップを狙う方
最後に
シャフト選びはプレースタイルや体格によって大きく左右されますが、Dリミテッドは**「叩いて飛ばす」ことを追求したいゴルファー**にとって、極めて信頼性の高い選択肢です。最新モデルに目を向けるのも良いですが、今なお現役で通用する完成度の高さを持った1本として、選択肢に加える価値は十分にあります。