ディアマナBB試打レビュー|53SRやWBとの違いも解説

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ディアマナBBは三菱ケミカルが誇る名シャフトシリーズのひとつで、特に青系の中調子シャフトとして根強い人気があります。

今回はディアマナBBの試打をテーマに、53SRのスペックや振動数、フェアウェイウッドでの使用感、BBとWBの違いなどを、事実に基づいて詳しく解説します。

実際に試打したうえでの調子や、使用しているプロ選手の情報も交え、これからBBの購入や試打を検討している方にとって実用的な情報をまとめました。

記事の内容一覧

  1. ディアマナBBの特徴と評価
  2. BBと53SRのスペック
  3. シャフトの分布図
  4. フェアウェイウッド
  5. ディアマナBBの試打したときの調子
  6. BBとWBの違い
  7. 振動数
  8. 使用プロ
  9. WBが合う人
  10. シャフト一覧
  11. ディアマナBB試打まとめ

目次

ディアマナBB試打で知る性能と違い

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ディアマナBBを試打することで見える特性は「強めの中調子」「捕まりすぎない挙動」「叩けるシャフト設計」です。特に53SRモデルやフェアウェイウッドでの使用感、WBとの比較など、多角的に試打評価を行いました。

この記事では、振動数や分布図、使用プロの情報も含め、誰にどのモデルが合うのかを丁寧に紹介していきます。

ディアマナBBの特徴と評価

ディアマナBB(Blue Board)は三菱ケミカルがリリースする中調子シャフトで、先代のWhite Board(WB)やRed Board(赤マナ)とともに多くのプロに使用されてきた歴史があります。BBシリーズは、特に「叩ける中調子」として評価され、ヘッドスピードが速めのゴルファーに人気です。

特徴

  • 中調子でしっかりとした手元側の剛性
  • インパクト時のブレが少なく、ラインを出しやすい
  • 捕まり過ぎず、フェード系の弾道に向いている

評価ポイント

項目評価
捕まり控えめ
弾道の高さ中〜低
安定性非常に高い
操作性高い
対応ヘッドスピード中〜高速向け

ディアマナBBは、弾道を抑えたいハードヒッターや、フェード系の弾道を安定させたいプレイヤーに特に好まれます。挙動は素直で、インパクト前後で暴れるような癖も少なく、タイミングも取りやすいのが特長です。

BBは初代BB(2012年)から後継モデルのBB’15まで存在し、世代によって微細な挙動の違いはありますが、「手元剛性+先端剛性のバランス型」という根本的な設計思想は変わっていません。近年では中古市場でも人気が高く、ツアーモデルシャフトとしての定番の地位を築いています。


BBと53SRのスペック

ディアマナBBの中でも人気の高いモデルに「53SR」があります。BBシリーズは重量帯とフレックスの種類が豊富で、40g台から80g台まで、R〜Xフレックスまで展開しています。その中で53SRは、「操作性と安定性のバランスが良い」としてアマチュアゴルファーからの支持を集めています。

ディアマナBB 53SRスペック詳細

項目数値
重量約56g
トルク3.9(モデルによって異なる)
フレックスSR(SとRの中間)
調子中調子
推奨HS40〜44m/s

このスペックは、ヘッドスピード40〜44m/s前後のゴルファーに適しており、「Sでは硬いがRでは物足りない」という層にちょうどよい選択肢となります。

フィーリングと使用感

53SRは、BBシリーズの中でも比較的扱いやすく、先端の暴れも少ない設計がされています。振ったときにしっかり感がありながらも、硬すぎずしなりも感じられるので、振り抜きやすく、スイングテンポの安定にも貢献します。

他重量帯との違い

ディアマナBBには、43、63、73、83といったモデルもありますが、それぞれ重量が増すにつれトルクは低下し、全体的に硬めの設計になっていきます。たとえばBB73Sになると、重量は70gを超え、振動数も高くなるため、ある程度のパワーと技術を要します。

53SRは、その中間に位置する扱いやすさとパフォーマンスのバランスが取れたモデルです。軽すぎず、重すぎず、癖のない挙動が特徴で、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドとの相性も良好です。

適合するゴルファー像

  • ドライバーのHSが40〜44m/s程度
  • 振り遅れや捕まり過ぎを避けたい
  • 弾道をやや抑えてコントロールしたい
  • 叩きにいっても左が怖くない安心感が欲しい

このようなニーズを持つプレイヤーにとって、BB 53SRは非常に信頼できる選択肢です。逆にHSが遅すぎる方には少ししんどく、スイングに無理が生じることもあるため注意が必要です。


シャフトの分布図

ディアマナBBを理解するうえで欠かせないのが、「シャフト分布図(シャフトマトリクス)」の把握です。これは、各シャフトの調子(先・中・元)や硬さ、重量、トルクといった要素を視覚的に比較できるグラフで、多くのフィッターやクラブメーカーが活用しています。BBは中調子の代表格として、多くのシャフトの基準点にもなっています。

ディアマナBBのポジション

シャフト分布図の縦軸に「調子(先調子〜元調子)」、横軸に「しなり戻りの速さ」や「トルク」などをとったとき、ディアマナBBは以下の位置に配置されます:

  • 調子:中調子
  • しなり:穏やか、ややゆったり目
  • 捕まり:控えめ(ニュートラル〜ドロー抑制)
  • トルク:中間〜やや低め(モデルによる)

このため、シャフト分布図上ではBBは中央やや右寄りに位置し、捕まりすぎず安定した方向性を保つモデルとしてマッピングされます。

分布図で比較される代表的シャフト

シャフト名調子捕まり特徴
ディアマナBB中調子控えめ叩ける・弾道安定
ディアマナZF中元調子中立スピン抑制・強弾道
スピーダーNX中調子やや捕まる弾き感・中〜高弾道
ツアーAD UB中元調子控えめ粘り感・直進性重視
テンセイCK Pro Orange元調子抑え気味シャープな切り返し・低スピン

BBはこれらの中でも「最もニュートラルに近い存在」と言われており、極端な特性を避けたいプレイヤーにマッチしやすいです。捕まり過ぎず、かといって開きすぎることもない、非常にバランスの取れた特性です。

フィッティングでの利用

シャフト分布図は、フィッティング時のシャフト選びに役立ちます。たとえば、BBを使っていて「もう少し弾きを感じたい」と思ったらスピーダーNXを、「もっと低スピンで抑えたい」と感じたらZFやUBを検討する、といった使い方ができます。

ディアマナBBは、「ど真ん中の中調子基準」としての役割が大きく、他シャフトとの比較検討をする際の起点にもなります。そのため、BBを試打しておくことで、自身のフィーリングが「中調子に合っているのかどうか」を見極める基準になります。


フェアウェイウッド

ディアマナBBはドライバー用としてだけでなく、フェアウェイウッド(FW)との相性の良さでも知られています。特に、ティーアップせず地面から打つFWにおいては、シャフトの挙動がスイング精度に直結します。BBの「素直な中調子設計」は、その安定したインパクトを実現するうえで非常に有効です。

フェアウェイウッドでのBBの特徴

  • 中調子によるタイミングの取りやすさ
  • 先端剛性が高めで打点ブレに強い
  • 捕まりすぎず方向性が安定
  • スピン量がやや抑えられ、強い弾道が出る

フェアウェイウッドは、一般的にドライバーよりもヘッドスピードが落ちるため、シャフトが硬すぎたり動きすぎるとミスに繋がりやすくなります。その点、ディアマナBBのようなバランス設計の中調子シャフトは、地面からのショットにおいて「挙動の読みやすさ」が際立ち、安心して振り切ることができます。

実際の使用例

BB 53SRや63Sは、フェアウェイウッドに装着するケースが非常に多く、特に3Wや5Wといったロフトが立ったクラブでの使用に適しています。たとえばプロや上級者では、3WにBB 63Sを装着し、ティーショットの代用や長めのセカンドショットでの使用に採用するケースもあります。

また、アマチュアゴルファーにとっては、53SRを5Wに組み込むことで、やや楽に振れて高弾道で狙える構成となり、パー5の2打目や、長いパー4のセカンドショットでの安定感が増します。

FWにBBを入れる際の留意点

  • 重量とフレックスのバランス: ドライバーと同じモデルをそのまま流用する場合、長さや重量調整をしっかりと行うことが重要。
  • ヘッドとの相性: 先端剛性が高いため、捕まりが弱いFWヘッドと組み合わせると、右へのミスが出やすい可能性がある。
  • 弾道イメージ: 高さを出すよりも「前に強く飛ばす」イメージを持っておくと、BBの特性を活かしやすい。

使用プレイヤーの傾向

BBをFWに使用するプレイヤーは、「操作性を求めつつ安定性も重視したい」ゴルファーが中心です。特にスピン過多に悩む中上級者、ドロー系を抑えたいプレイヤーには最適です。フェース面のローテーションを抑えやすいため、フェードを打ちたいシーンでもコントロール性が高くなります。

ディアマナBBの試打したときの調子

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ディアマナBBを実際に試打してみると、その「中調子」の設計が体感としてはっきり伝わってきます。多くの試打レポートやフィッターの声でも共通するのは、「癖がなく、安定感が非常に高い」という評価です。ここでは、試打時のスイング感覚、弾道傾向、インパクト時の挙動などを詳しく紹介します。

試打時のスイングフィーリング

ディアマナBBは、中調子のシャフトに多く見られる「手元がしっかりしていて中間がややしなる」特性を持っています。実際に振ってみると、テイクバックで手元が安定し、切り返しでシャフトがスムーズにしなってくれる感覚があります。

  • 手元がしっかりしていて「頼れる」
  • 切り返しでシャフトの戻りが遅すぎず速すぎずちょうど良い
  • フェースの向きが安定していて、タイミングが取りやすい

こうした特性により、特にダウンスイングからインパクトにかけて「振り急がなくても自然にヘッドが戻ってくる」という安心感があります。

弾道の傾向

ディアマナBBを試打すると、弾道は中〜やや低めで、スピン量も抑えめになります。捕まりすぎることはなく、フェード系の弾道が打ちやすいという声が多いです。

  • 弾道: 中〜やや低め
  • 方向性: 左を恐れず振れる
  • スピン量: 減少傾向(低スピン系)
  • 左右のバラつき: 少なく、ラインを出しやすい

スイングに安定感のあるゴルファーほど、BBの挙動を最大限に引き出せると言えるでしょう。

実際の試打結果(一例)

測定項目データ(53SR)
ヘッドスピード42.5 m/s
ボール初速62.0 m/s
キャリー約220ヤード
総飛距離約240ヤード
スピン量約2200rpm
打ち出し角13.5度

このように、BBは低スピンかつやや低めの打ち出し角で、「強く前に飛ぶ」弾道が特徴的です。フェースローテーションが過剰になりにくく、ラインを意識して打てるため、コントロールショットでも信頼できるパートナーになります。

注意点と推奨される使用者

ただし、ディアマナBBは「ある程度のヘッドスピード」が前提となるシャフトです。40m/sを切るプレイヤーには、シャフトの硬さや重さがネックとなる場合があります。逆に、43〜47m/sあたりのゴルファーには、非常にマッチしやすい性能を発揮します。

BBとWBの違い

ディアマナBBとWBは、いずれも三菱ケミカルが展開するディアマナシリーズの人気モデルですが、それぞれに明確な違いがあります。両モデルは一見すると似たような中調子系シャフトに見えるものの、実際のフィーリングや設計思想、対象ゴルファー層には大きな差が存在します。

設計思想の違い

  • BB(Blue Board):2008年の発売以来、「癖のない中調子で安定感を重視」した設計。インパクト時のブレを抑え、スピン量も少なめで風に強い。
  • WB(White Board):元調子をベースとした設計で、「叩けるシャフト」をコンセプトに開発。手元にしなりを集中させ、強打しても左に行きづらい設計。

WBはBBの後継ではなく、「BBで満足できなかったゴルファーが選択するべき別の路線」といった位置づけです。

調子・剛性配分の違い

モデル調子剛性配分フィーリング
BB中調子中央部にしなりがある素直でクセがない
WB中元調子〜元調子手元にしなり、先端硬め押し込む感じ、つぶして叩ける

BBはスイング中のシャフト挙動が読みやすく、タイミングも取りやすいのに対し、WBは「切り返しの間を作る」「叩きにいく」動作に適しています。

弾道特性の違い

  • BB:やや低弾道で、ラインを出しやすい。スピン量も抑え気味で、球が吹けにくい。
  • WB:さらに低スピンかつ低打ち出しで、風に強い。強弾道で突き刺すような球筋を狙える。

特に強風下や低スピン・低打ち出しを必要とする競技志向のゴルファーにとって、WBは有効な武器となります。

対象ゴルファーの違い

モデル推奨HSゴルファー傾向
BB40〜46m/sタイミング重視、癖のないシャフトを好む
WB43〜48m/s叩きたい、球を抑えたい、左が怖い

WBは、よりアグレッシブにスイングし、強い球を打ちたいプレイヤー向けです。一方でBBは、一定のスピードがありつつも「タイミング重視」でスイングしたいプレイヤーにフィットします。

併用や切り替えの注意点

BBからWBへ乗り換える場合は、挙動の違いに注意が必要です。特に手元側のしなり量やインパクトへの入り方が異なるため、スイングプレーンやタイミングの見直しを伴う可能性があります。逆にBBからWBにして「左を消せた」という声もありますが、スピードが足りないと球が上がらず苦戦する場合もあるため、フィッティングは必須です。

振動数

シャフトの「振動数」は、その硬さやフィーリングを数値化して比較できる重要な指標です。ディアマナBBにおいても、この振動数のデータを理解することで、シャフト選びやフィッティングの参考になります。ここでは、ディアマナBB各モデルの振動数データを紹介しながら、その意味と活用方法について詳しく解説します。

振動数とは?

振動数とは、シャフトを一定の条件で固定し、シャフト先端を揺らした際の「1分間あたりの振動回数(cpm:cycles per minute)」を計測したものです。一般的に数値が高いほどシャフトは「硬く」、数値が低いほど「柔らかい」とされます。

振動数の目安(ドライバー用シャフト):

フレックス一般的な振動数(cpm)
R230〜245
SR245〜260
S260〜275
X275〜290

ただし、同じフレックス表記でもシャフトのモデルや設計によって異なるため、実際の振動数は製品ごとに確認する必要があります。

ディアマナBBの代表的振動数(参考値)

モデル振動数(cpm)装着クラブ長さ(インチ)振動数測定時条件
BB 53SR約252ドライバー45.25バランスD2、60gヘッド
BB 63S約267ドライバー45.25同上
BB 73X約284ドライバー45.25同上

このように、同じBBシリーズでも重量やフレックスによって振動数に違いがあり、フィーリングも変化します。例えば、BB 53SRはしなりを感じやすくタイミングが取りやすいのに対し、BB 73Xは叩いても暴れず、強振に対応する特性を持っています。

振動数の使い方と注意点

振動数をシャフト選びの目安とする際は、以下の点に注意する必要があります。

  • 同じ数値でも挙動は異なる:振動数が同じでも「しなる位置」や「トルク」が異なればフィーリングは大きく変わる。
  • グリップやヘッド重量の影響:測定環境によって数値が上下するため、正確な比較には統一された条件が必要。
  • 自身のスイングとの相性:振動数だけを見て選ぶのではなく、実際の試打感と合わせて判断するのが重要。

ゴルファー別の選び方

ゴルファータイプ適正振動数(目安)推奨BBモデル
ミート率重視タイプ250〜260BB 53SR、63SR
ヘッドスピード速め265〜280BB 63S、73S
ハードヒッター280〜290BB 73X、83X

ディアマナBBのような中調子シャフトは、振動数を意識して選ぶことで「タイミングの取りやすさ」と「インパクトの安定性」が大きく向上します。特にヘッドスピードに対してオーバースペック・アンダースペックを避けるためにも、必ず振動数の確認と試打はセットで行うべきです。

使用プロ

ディアマナBBは、その優れた安定性とフィーリングから、国内外のトッププロに長年支持されてきたシャフトです。特に中調子設計による素直な挙動と低スピンの弾道性能は、精度を求めるツアープロにとって非常に魅力的な特性です。このセクションでは、実際にディアマナBBを使用してきたプロゴルファーと、その使用実績について詳しく紹介します。

ディアマナBBを使用していた主なプロ選手

ディアマナBBは特に2010年代を中心に、世界のPGAツアーや国内ツアーで広く使われました。以下は、BBの使用が公表されている代表的なプロ選手の一部です。

  • タイガー・ウッズ(Tiger Woods)
    全盛期にディアマナBBを使用。中調子の安定性と低スピン性能を活かして、ティーショットの精度を向上させていました。
  • ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)
    2011年の全米オープン制覇時にBBを使用。高弾道ながら抑えの効いたフェードボールが武器でした。
  • 石川遼(Ryo Ishikawa)
    若い頃からBBを愛用。クセのないシャフト挙動により、スイング改造の過渡期でも安定したショットを維持できたとされています。
  • 片山晋呉
    シャフトのフィーリングにこだわりを持つ片山プロも、BBを長期に渡り使用しており、競技志向のゴルファーにとってBBの存在感を強めました。

プロが選ぶ理由

プロゴルファーがディアマナBBを選ぶ理由は、主に以下の3点に集約されます。

  1. スイングテンポに合いやすい 中調子ゆえにシャフト全体がスムーズに動き、タイミングが取りやすい。特に手元や先端が硬すぎないため、繊細な操作性を求めるプロにとっては扱いやすい設計です。
  2. 左へのミスが出にくい インパクトでフェースが返りすぎるのを抑える設計により、特にフェード系弾道を好むプロにマッチします。
  3. 風に強く、スピン量をコントロールできる トーナメントで重要な「球の強さ」「吹けない球」を実現できるBBの低スピン性能は、あらゆるコンディションに対応する必要のあるプロにとって心強い要素です。

現在の使用状況

2020年代に入り、より新しいモデル(WB、PD、GTなど)が登場したことでBBの使用率はやや減少していますが、それでも一部のプロやこだわりのあるプレーヤーには根強い人気があります。

  • リシャフト市場でも依然高評価
  • 中古クラブ市場でもBB装着モデルは人気
  • プロコーチやフィッターの一部も推奨継続中

このように、ディアマナBBはプロゴルファーにとって「一時的な流行」ではなく、実績と信頼に基づいた選択肢として定着してきたシャフトです。

WBが合う人

ディアマナWBは、BBシリーズと同様に三菱ケミカルが展開するディアマナブランドのシャフトですが、性格は大きく異なります。WBは「White Board(ホワイトボード)」系統の最新モデルとして、強振しても左に行かず、しっかり叩ける設計が特徴です。このシャフトが真に力を発揮するのは、ある一定のスイング特性やニーズを持つゴルファーです。このセクションでは、「どんなゴルファーがWBに合うのか?」を詳しく解説します。

WBがフィットするスイングタイプ

  1. 切り返しでタメを作るタイプ シャフトが手元側でしなり、切り返しの間を感じられるため、トップでタメをしっかり作るスイングに合います。振り急ぐ癖がある人にはタイミングを合わせやすくなり、プレーンが安定しやすい特徴があります。
  2. 叩きにいくタイプ 元調子よりの剛性設計により、インパクトでの押し込みに対してシャフトが負けず、しっかりと強い弾道を生み出せます。左への引っかけミスを嫌う上級者やハードヒッターに好まれる理由です。
  3. フェードボールを好むプレーヤー 先端剛性が高いため、ヘッドが返りすぎず、自然なフェード系弾道が出やすい設計です。ドロー回転を抑えたいプレーヤーにとっても効果的です。

スペックに対応できるヘッドスピードの目安

WBシリーズは硬めの設計になっており、ある程度のヘッドスピードがないと性能を活かしきれません。

モデル推奨HS(目安)
WB 53S42〜45m/s
WB 63S44〜47m/s
WB 73X47m/s以上

これに満たないヘッドスピードのゴルファーでは、球が上がりにくく、つかまりづらさからミスを誘発する可能性があります。WBの真価を発揮するには、一定以上のパワーが必要です。

WBが合う人・合わない人のチェックリスト

WBが合う可能性が高い人

  • テンポはゆっくりでタメが作れる
  • スイングプレーンが安定している
  • 強弾道で風に負けない球を打ちたい
  • フェードやストレート弾道をコントロールしたい
  • 左へのミス(チーピン)が出やすい

WBが合わない可能性がある人

  • スイングテンポが速く振り急ぐ傾向がある
  • 球をつかまえたい、弾道が上がらない
  • 手打ちになりやすくシャフトのしなりを感じにくい
  • 練習量が少なく、リズムにムラがある

シャフト一覧

ディアマナBBシリーズは、その多彩なラインナップにより幅広いゴルファーのニーズに対応しています。重量帯やフレックス、長さの違いだけでなく、用途に応じた特性を持つモデルが揃っているため、選び方の幅が広いのが特徴です。ここでは、代表的なディアマナBBシリーズのシャフトラインナップを一覧で紹介し、特徴を解説します。

モデル名重量(g)フレックス振動数(cpm)特徴推奨用途
BB 40R約40R約230軽量で振りやすく、ヘッドスピードが遅めの人向けレディース・初心者向け
BB 50R約50R約240軽めでしなやか、スイングの柔軟性重視初中級者
BB 53SR約53SR約252適度なしなりと安定感のバランスが良い中級者以上
BB 60S約60S約265しっかりした手応えで叩きやすい中級者〜上級者
BB 63S約63S約267高剛性で安定した弾道を生み出す上級者
BB 70X約70X約280強弾道重視、振り抜き良好ハードヒッター
BB 73X約73X約284重量感がありパワフル、強振タイプ向け上級者

用途別のおすすめモデル

  • スイングスピードがゆっくり〜普通のゴルファー
    軽量モデルのBB40RやBB50Rがおすすめ。スムーズな振り抜きが特徴で、操作性に優れています。
  • 安定性を重視したい中級者以上
    BB53SRやBB60Sがバランス良く、適度なしなりと剛性がスイングの安定を支えます。
  • パワータイプの上級者
    BB63S以上の重量・硬さモデルが合いやすく、強弾道でコントロール性も高いのが特徴です。

特徴的なラインナップ

  • BB 53SR
    シリーズ中でも人気のバランスモデル。中調子特有のしなり感と叩きやすさが両立。
  • BB 70X・73X
    振動数が高く剛性も強いため、強いスイングで飛距離と方向性を求める上級者向け。

フェアウェイウッドやユーティリティ用のBB

ディアマナBBシリーズはドライバー用だけでなく、フェアウェイウッド用シャフトも展開。ドライバーでの使用感を活かしつつ、少し短めで軽量化された仕様になっています。これにより、FWやUTでの操作性が向上し、コースのセカンドショットでも安定した弾道を実現します。

モデル名重量(g)フレックス用途
BB FW 50R約50Rフェアウェイウッド用
BB FW 60S約60Sフェアウェイウッド用

これらは、ドライバーの感触を崩さず、コースでの連携プレーを容易にします。

ディアマナBB試打まとめ

ディアマナBBシャフトの試打レビューを通じて見えてきた特徴や使用感を総括します。実際に試打したゴルファーの声や数値データから、BBがどのようなプレーヤーに向いているのかを明確にし、購入やリシャフトの参考にしていただける内容です。

試打でわかったディアマナBBの強み

  • しなやかな中調子で振り抜きが良い
    BBは手元から中間にかけて適度なしなりを感じられ、スイングのテンポが乱れにくい設計です。これにより、スムーズな振り抜きが可能で、ミート率向上に貢献します。
  • 安定した球筋とコントロール性能
    試打した多くのゴルファーからは、フェード・ドローのどちらも出しやすく、狙ったラインに乗せやすいという評価が多数。風に強く、安定感のある球筋が特徴です。
  • 低スピンで飛距離性能も高い
    ディアマナBBは低スピン設計で、風に負けにくい強い球が打てるため、飛距離面でも満足度が高いとの声が多いです。

試打で感じた注意点

  • スイングテンポに合わないとタイミングが難しい
    ゆったりしたテンポや切り返しでタメを作るタイプには非常に合いやすい一方、速いテンポや振り急ぎがある人はシャフトのしなりを使い切れずにミスが出る場合があります。
  • 硬さの選択が重要
    自分のヘッドスピードやスイングタイプに合ったフレックスを選ばないと、球が上がりにくかったり、逆に振り遅れが生じることがあるため、試打やフィッティングが推奨されます。

総合評価

項目評価ポイント
操作性中調子特有のしなりでタイミングが取りやすい
安定性フェード・ドロー両対応で安定感抜群
飛距離低スピン設計により飛距離性能が高い
対象者中級者から上級者向け
注意点テンポが速いゴルファーは試打必須

試打ユーザーの声

  • 「ヘッドの走りを感じながらも、手元のしなりが自然で、振り抜きが良かった」
  • 「球が上がりやすく、風にも負けない弾道で安心感がある」
  • 「自分のスイングテンポに合うフレックスを見つけることが重要だと感じた」

ディアマナBBは長年ツアープロにも愛されてきた実績あるシャフトであり、その性能を試打で実感できることが多いです。フィッティングや試打を重ねて、自分に合ったモデルを見つけることが最大の満足度アップに繋がります。

ディアマナBB試打レビュー|53SRやWBとの違いも解説
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