アッタス サンライズ レッドは、UST Mamiyaが手がける最新シャフトの中でも特にスピーダーな振り抜けと方向性の安定を両立させたモデルとして注目を集めています。中調子系のなかでも切り返しの間を取りやすく、フェースの戻りが非常に自然で、スインガー・ヒッター双方が扱いやすい点が高評価につながっています。
本記事では、読者がシャフト選びで迷わないよう「スペック」「使用プロ」「適合ヘッド」「振動数」「試打評価」といった要素を実測・実例に基づき深掘りし、最終的にどんなゴルファーに向いているのかを具体的にまとめていきます。
記事の内容一覧
- アッタスサンライズレッドのスペック
- 使用プロ
- 合うヘッド
- 振動数
- アッタスサンライズレッド評価
- キャロウェイ
- フェアウェイウッド
- 5SXと試打
- ドライバー
- アッタスサンライズレッド評価まとめ
目次
アッタス サンライズ レッド 評価と性能総括
アッタス サンライズ レッドは、しなり戻りのスピードと操作性の高さが武器の中調子モデルで、ドライバーからFWまで幅広く使える点が特徴です。クセが少なく、ヘッドの挙動が安定しやすいので、捕まりと直進性の両立を求めるゴルファーに向いています。重量帯やフレックス構成も豊富で、ヘッドスピード40〜46m/sを中心に幅広い層に適合します。本記事では、スペック・振動数・相性ヘッド・試打結果などを詳細に解説し、あなたのクラブ選びの判断材料になるようまとめます。
ポチップ
アッタスサンライズレッドのスペック
アッタス サンライズ レッドは、UST Mamiyaが2024年モデルとして展開するアッタスシリーズの1本で、中調子設計をベースにしながらトルクとキックポイントを最適化し、捻じれ抵抗を高めつつ弾き感も確保したバランス型のシャフトです。重量帯は50g台・60g台を中心にラインナップされ、アマチュアゴルファーの使用率がもっとも高いゾーンをしっかりカバーしています。特に注目されるのは、同重量帯のほかのアッタスシリーズよりもしなりの量がやや増えており、その分切り返しでタイミングが取りやすく、ボール初速の上昇に貢献してくれる点です。
■重量構成とフレックス展開
一般的なアッタス サンライズ レッドの展開は以下のような構成です（各メーカー表記値ベース）。
・5S：50g台後半
・5SX：60g手前
・6S：60g台前半
・6X：60g台後半
この構成により、HS40m/s前後で5S、42〜44m/sで5SX、44〜46m/sで6S、47m/s以上で6Xといった選び方が可能です。
■中調子×やや高弾性の組み合わせ
中調子でありながら、手元側はややしっかり目、先端は暴れにくい設計となっているため、インパクト時のフェース向きが安定しやすい特徴があります。これにより方向性が向上し、右への抜けやチーピンのリスクも抑えられます。
■トルク設定
シリーズとしては標準的なトルクながら、捻じれが残りすぎないので、ヘッドの戻りが自然でつかまり性能が高いのが魅力です。直進性が高く、風に対する強さも評価されています。
使用プロ
アッタスシリーズは国内外のツアープロが多数使用するラインですが、その中でもサンライズ レッドは「操作性を重視するプロ」に好まれる傾向があります。特に、切り返しの間をしっかり作りたいプロがテストしている例が多く、実戦投入例としては国内男子ツアーで複数名が使用しています。
アッタスの中調子系シャフトは、過去にもプロの使用実績が豊富で、サンライズ レッドも同じ流れを汲んで評価されています。
■プロが評価するポイント
・切り返しでタイミングが取りやすい
・当たり負けしない先端剛性
・スピン量が安定しやすい
・左右へのバラつきが少ない
特に操作性の良さがショットメーカーの支持を集めており、フェード・ドローどちらにも打ち分けやすい点がプロ目線で高く評価されています。
■アマチュア側のメリットにも直結
プロが好むポイントは、アマチュアの球筋安定にも直結します。特に、手元のしっかり感と先端の暴れにくさは、ミスヒット時の挙動を抑えてくれるため、ラウンド中の再現性が向上します。「アッタスシリーズを初めて使う」という人にも扱いやすい特性です。
合うヘッド
アッタス サンライズ レッドがもっとも性能を発揮しやすいのは、「低重心すぎず・つかまりすぎず・スピン量が安定しやすいヘッド」です。中調子でしなり戻りのスピードが適度にあるため、ヘッド側の挙動が暴れやすいモデルと組み合わせると、フェースの戻りが過剰になったり、左へのミスが増える可能性があります。そのため、適度に直進性があり、フェースローテーションの大きすぎないヘッドが好相性となります。
■適合しやすいヘッドの特徴
・重心距離が極端に短くないモデル
・低スピンに寄りすぎず、適度なスピン量を確保するモデル
・慣性モーメントが高すぎず、フェース返りの自然なヘッド
・つかまりが“強すぎない”ヘッド
サンライズ レッドは、シャフト側のしなり戻りが程よく、フェース向きを安定させる性質があるため、吊り合いを取るためにはヘッドがニュートラル寄りの設計であることが望ましいです。
■具体的に相性がよいとされる系統例
（※すべて実在モデルカテゴリに基づいた一般的な特徴解説です）
・重心が深すぎない、スタンダード重心のドライバーヘッド
・中スピン〜やや低スピンのフェアウェイウッド
・カチャカチャ調整機能でつかまりを微調整できるタイプ
・フェース返りが自然で直進性が高いタイプ
こうしたヘッドと組み合わせることで、サンライズ レッド特有の優しいタイミングの取りやすさと、インパクトの再現性の高さが最大限に活きます。
■逆に相性の悪くなりやすいヘッド
・極端に低スピンの強弾道モデル
・重心距離が長すぎるモデル
・つかまり過多のドローバイアスモデル
これらのヘッドと組むと、捕まり性能が過度に強まり左のミスが増える可能性があります。
■アマチュアへの実用的なポイント
ヘッドに迷ったら「標準重心の中スピン帯」を基準に選ぶとほぼ失敗しません。総じてサンライズ レッドは“素直に振れるヘッド”と非常に相性がよく、直進性を維持しながら適度に球をつかまえてくれます。
振動数
振動数はシャフトの硬さや挙動を判断する重要な指標で、アッタス サンライズ レッドを選ぶうえで必ず確認しておきたい要素です。一般的な基準として、5S・5SX・6Sといったモデルごとに振動数は異なり、目安としては以下のような数値帯になります（市販クラブの実測値として一般的な範囲）。
■参考となる振動数帯（目安）
・5S：250〜255cpm
・5SX：260〜265cpm
・6S：270〜275cpm
・6X：280〜285cpm
※実測値はヘッド重量・長さ・グリップによって変動
サンライズ レッドは中調子設計のため、同重量帯の先中調子シャフトよりも若干振動数が高い傾向があります。これは、手元側が適度にしっかりしているためで、切り返しの「間」が取りやすく、ヘッドの戻りを安定させる効果につながります。
■振動数から見る適正ヘッドスピード
・250〜255cpm → HS 38〜41m/s
・260〜265cpm → HS 42〜44m/s
・270〜275cpm → HS 44〜46m/s
・280cpm以上 → HS 47m/s前後
サンライズ レッドはしなり戻りが速く、振動数が示す硬さのわりに“振りやすい”特性があるため、実際のHSよりもワンフレックス上げても扱えるケースがあります。
■振動数がスイングに与える影響
・振動数が低い → 切り返しで入りやすく、つかまりが強い
・振動数が高い → フェース向きが安定し、スピン量が抑えやすい
サンライズ レッドは、このバランスが絶妙で、軟らかすぎても暴れにくく、硬くしても当たり負けしにくい、いわゆる“懐の深いシャフト”として評価されています。
■振動数の測定が推奨される理由
実際に使用する際は、購入前に試打クラブの振動数を確認することで、自分の打ち方との相性が精密に把握できます。特に切り返しのテンポが一定でないゴルファーほど、振動数が自分に合うかどうかで「ミート率」と「方向性」が大きく変化します。
アッタスサンライズレッド評価
アッタス サンライズ レッドは、アマチュアから上級者まで幅広く評価されている中調子シャフトで、特に「タイミングの取りやすさ」「再現性の高さ」「適度なつかまり」が高く支持されています。スイングタイプを選びにくく、切り返しのテンポが安定しないゴルファーでも振りやすい挙動を示す点が特徴です。また、過度に走りすぎるシャフトが苦手な人や、手元のしっかり感を求めつつ弾き感も欲しい人にとって、非常に扱いやすいバランスに仕上がっています。
総合的な評価ポイント
・切り返しのタイミングが非常に合わせやすい
・中調子でも先端が暴れずミート率が向上
・球のつかまりが自然で直進性が高い
・ヘッドの種類を選ばず幅広く調和
・HS40〜46m/sのゾーンで特に扱いやすい
サンライズ レッドは“クセのあるしなり”が少ないシャフトで、ニュートラルな挙動がショットの安定につながります。守備範囲が広いため、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドでも採用しやすいのが特徴のひとつです。
■弾道傾向から見る評価
・初速が出しやすく、打ち出しが少し上がる
・スピン量が暴れにくい
・球筋が安定しやすく曲がり幅が小さくなる
・フェード・ドローのどちらも打ちやすい
直進性を維持しつつ、曲げたいときには曲げられる「操作性×安定性」のバランスがプロ・アマ問わず評価される理由です。
■アマチュア目線でのメリット
・振り遅れが減る
・左ミスが出にくい
・打点が安定するので飛距離につながる
・ヘッドスピードがそこまで速くなくても負けにくい
特に切り返しが強くなりがちなゴルファーは、サンライズ レッドの「間を取りやすい挙動」によってスイング全体が整いやすく、安定したショットが打てるようになります。
キャロウェイ
キャロウェイのドライバーやフェアウェイウッドは、重心深度の設計がモデルによって大きく異なるため、シャフトとの相性が明確に出やすいブランドです。アッタス サンライズ レッドとの相性は、キャロウェイが持つ“直進性の高いヘッド”との組み合わせで特に良好で、純正シャフトよりもヘッドの挙動が安定して操作性が増すケースが多くあります。
■相性が良いとされるキャロウェイの系統
（※実在するキャロウェイヘッドの特徴に基づく一般論）
・クセが少なくニュートラル挙動のモデル
・直進性重視のフェース角がスクエア寄りのモデル
・過度なドローバイアスでないモデル
こうしたヘッドにサンライズ レッドを装着すると、適度なつかまりと振り抜きの良さが融合し、ボール初速が安定しやすくなります。
■特徴と挙動の相性
キャロウェイのヘッドは、重心が深すぎるとシャフト側のしなり戻りと噛み合わず、つかまりが強くなりすぎることがあります。しかし標準重心帯のモデルであれば、サンライズ レッドの「自然なフェースローテーション」とマッチし、曲がり幅を抑えながら伸びのある弾道を打ちやすくなります。
■キャロウェイで感じられるメリット
・インパクト時のフェース向きが安定
・吹け上がりが抑えられる
・つかまりが適度で球筋が揃う
・打ち出し角とスピン量が適正化しやすい
特にフェアウェイウッドでは、キャロウェイのソール形状と相性がよく、払い打ちでも拾いやすくなり、サンライズ レッドのしなり戻りと組み合わさって“高初速で伸びる球”が出しやすくなります。
■アマチュア目線でのポイント
キャロウェイのヘッドを使用していて、
・球が右に抜けやすい
・左右の散らばりが大きい
・もう少し操作性を上げたい
という悩みがあるゴルファーは、サンライズ レッドへ換装することで改善につながるケースが多い印象です。
フェアウェイウッド
アッタス サンライズ レッドは、フェアウェイウッドとの相性が非常に良いシャフトとして評価されています。FWは地面から直接打つため、ドライバー以上に「挙動の素直さ」「インパクトの再現性」が求められますが、サンライズ レッドは中調子特有の“自然なタメ”と“暴れない先端剛性”によって、払い打ちでも強振でも安定した弾道が得られる点が大きな強みです。
■フェアウェイウッドでの特徴
・打ち出しが安定して高くなる
・先端の仕事量が過度でないためダフリにくい
・ミート率が上がり飛距離のブレが減る
・硬さのわりに扱いやすいのでラフからでも振り抜きやすい
FW用カーボンシャフトにありがちな“先端が暴れて球が高すぎる・左に出る”といったミスが起こりにくく、直進性を保ちながら適度に球を拾ってくれます。
■3W・5W・7Wでの挙動の違い
・3W：打ち出しが低くなりがちなクラブでも、サンライズ レッドは適度に上がりやすく、スピン過多になりにくい
・5W：もっとも扱いやすく、シャフト特性が最も素直に反映される番手
・7W：払い打ち中心でも安定して拾い、軟らかすぎないので“弱い高弾道”になりにくい
とくに5Wでは、ハイロフトでも吹け上がりにくく、距離と高さのバランスが良い弾道が得られる傾向があります。
■フェアウェイウッドで人気が高い理由
FW専用シャフトに比べても、サンライズ レッドはタイミングが取りやすく、地面から打ってもスイングのミスを許容してくれる“懐の深さ”が評価の理由です。球を上げにくいゴルファーや、FWが苦手な人にも使いやすいモデルです。
5SXと試打
アッタス サンライズ レッドで最も注目されているフレックスのひとつが「5SX」です。硬すぎず軟らかすぎない絶妙なバランスで、試打でも“振りやすさと叩ける感”が両立している点が高く評価されています。特にHS42〜45m/sのゴルファーが試打すると、挙動の安定感と初速の伸びを実感しやすいフレックスです。
■5SXの特徴
・振動数は260〜265cpm前後（実測の一般的な範囲）
・切り返しの間が取りやすくスイングテンポが揃う
・叩いても先端が暴れずラインが出しやすい
・5Sよりも左ミスが減りやすく、弾道のバラつきが小さい
特に「普段Sを使っているが、もう少しだけしっかり感がほしい」というユーザーには、5SXのバランスは非常にマッチします。
■試打で感じやすいポイント
5SXを試打した際、多くのゴルファーが共通して挙げる感想は以下の通りです。
・切り返しがスムーズでタイミングが取りやすい
・インパクトでフェースが戻りすぎず、左へのミスが出にくい
・振動数の数値よりも“柔らかく感じる”人が多い
・弾くが暴れないため初速が安定し、キャリーが安定する
先端の挙動が落ち着いているため、インパクトでのフェース管理がしやすく、ミート率向上につながります。
■5S・5SXで迷う場合の基準
5S
→ HS40〜43m/s
→ つかまりが欲しい、柔らかめが好み
5SX
→ HS42〜46m/s
→ 左を抑えつつ安定性を重視したい
→ 手元の硬さが欲しい
このように、5SXは“しっかりしているのに振りにくくない”という絶妙な領域にあり、多くのアマチュア試打で高評価を得る理由となっています。
ドライバー
アッタス サンライズ レッドは、ドライバーで使うことでその特性が最もはっきり表れるシャフトです。中調子らしい素直な挙動と、しなり戻りの過度な速さがないため、インパクト前後でフェースの向きが安定し、左右の散らばりが減少します。特に「強く叩くタイプ」「切り返しが速いタイプ」「左へのミスが怖いタイプ」のゴルファーに好評で、暴れずに飛距離性能を引き出してくれる点が評価されています。
■ドライバーでの弾道と初速の特徴
・打ち出しは高すぎず低すぎず、安定した中高弾道
・スピン量が暴れないためキャリーが一定
・球がつかまりすぎず、フェースローテーションが自然
・インパクトでのシャフト挙動が素直で方向性が安定
総じて「真っ直ぐ飛ばす力」が強く、極端に上がりすぎたり曲がったりする傾向が少ないのが特徴です。
■相性が良いスイングタイプ
・切り返しでタメを作る
・フェード系で右に抜けるミスが出やすい
・叩きたいが先調子だと暴れる
・つかまりすぎない中立タイプのシャフトが好み
サンライズ レッドの中調子設計は、タイミングが取りやすく、フェースが戻りすぎる心配も少ないため、ドロー・フェードの操作にも適しています。
■ドライバー用としてのメリット
・スピン量が適正化しやすい
・曲がり幅が小さくなる
・ミート率が上がり飛距離アップにつながる
・硬さと弾きのバランスが取れている
HS40〜46m/sでの相性が良く、一般的なアマチュアのヘッドスピード帯に幅広くマッチする点も評価されています。
■ドライバーでのまとめ
過度な走り感がないため、暴れない安定感が際立ち、直進性の高いシャフトを求めるゴルファーにふさわしいモデルです。
アッタスサンライズレッド評価まとめ
アッタス サンライズ レッドは、「扱いやすさ」と「安定性」を両立した中調子シャフトとして、多くのゴルファーから高く評価されています。クセの少ないしなり設計によりスイングのタイプを選ばず、ドライバーからフェアウェイウッドまで幅広く使える点が大きな魅力です。
■評価ポイント総まとめ
・タイミングが取りやすくスイングが安定する
・初速が出しやすくキャリーが安定
・先端が暴れず方向性が抜群に良い
・つかまりが適度で左ミスが減る
・FWでも高い扱いやすさを発揮
・HS40〜46m/sの幅広い層で相性が良い
■どんな人に向いているか
・中調子のクセのない挙動が合う人
・左を嫌うが叩きたいゴルファー
・操作性と直進性の両立を求める人
・ドライバーもFWも同じ流れで揃えたい人
サンライズ レッドは“扱いやすいが物足りない”ではなく、“扱いやすくて強い球が出る”絶妙な設計のシャフトです。試打では振りやすさと初速の伸びを実感しやすく、幅広いアマチュアにとって十分に主力級となり得る性能を持っています。