スピーダー NX 分布図で知るシャフト選びのポイント

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近年、多くのゴルファーから注目を集めているフジクラのシャフト「スピーダー NX」。その特徴は、従来のスピーダーシリーズとは一線を画す安定性と飛距離性能にあります。特に、分布図を活用することで自分のスイングタイプや求める弾道に適したモデルを選びやすくなります。

本記事では、スピーダー NX の各モデルの特徴を分布図を用いて解説し、どのようなゴルファーに合うのかを詳細に紹介します。シャフト選びで迷っている方にとって、具体的な比較情報は必ず役立つはずです。

記事の内容一覧

  1. スピーダーNXの比較
  2. レッドのスペック
  3. グリーン
  4. フジクラシャフトのスピーダーNX分布図
  5. バイオレット
  6. 合うヘッド
  7. NXの評価
  8. ヘッドスピード
  9. スピーダーNX分布図まとめ

目次

スピーダー NX 分布図とモデル別解説

スピーダー NX は、レッド・グリーン・バイオレットといった複数のモデルを展開し、スイングテンポや求める弾道によって選択肢が広がります。分布図を参照すると、各モデルの特性が視覚的に理解でき、自分のヘッドスピードや打ち出し角に最適なモデルを見極めやすくなります。本記事では、比較情報・スペック・適性ヘッド・評価を順に整理し、スピーダー NX をより深く理解できるようにまとめています。

スピーダーNXの比較

フジクラが展開する「スピーダー NX」は、従来のスピーダーシリーズの持ち味である弾き感に加え、独自技術「VTC(バリアブル・トルク・コア)」を採用することで、捩じれを抑えた安定感を兼ね備えています。比較の際に重要になるのは、それぞれのモデルが持つ弾道特性やスイング適性です。NXシリーズは大きく分けて「レッド」「グリーン」「バイオレット」の3種類がラインアップされており、それぞれの設計思想が異なります。

レッドとグリーンの違い

レッドは中調子設計で、つかまりが良く、適度な高さの弾道を実現するのが特徴です。ドロー系を打ちたいゴルファーや、ボールが右へ抜けやすい人に適しています。一方、グリーンは手元調子で、低スピン・強弾道を求めるゴルファー向け。ハードヒッターや風に強い弾道を必要とするプレーヤーに選ばれています。この違いを把握することで、自分のスイング傾向に合ったモデルを絞り込むことが可能です。

バイオレットの特徴

後発のバイオレットは先中調子寄りで、つかまりと高弾道を両立させたモデルです。レッドよりもしなりを感じやすく、やさしさを重視するゴルファーに好まれています。特にヘッドスピードがそれほど速くないプレーヤーに向いており、スピーダー NX の中では最も幅広い層が扱いやすいモデルといえます。

比較のポイント

3モデルを比較する際には、以下の点を基準にすると選びやすくなります。

  • 調子位置(手元・中・先中)
  • ボールのつかまり具合
  • 弾道の高さとスピン量
  • 適正ヘッドスピード

こうした観点を分布図に照らし合わせることで、数値やスペックだけでは分かりにくい「打ちやすさ」や「方向性の安定性」を把握できます。分布図は、単にモデル名を並べただけでは伝わらない、具体的な性能比較を可能にするツールなのです。

実際の活用シーン

例えば、ドライバーの球が左右に散らばる人は、安定性の高いグリーンを選ぶことで方向性が改善されやすくなります。一方でキャリー不足に悩む人は、弾道が高く出やすいレッドやバイオレットを検討すると良いでしょう。同じシリーズ内で複数の選択肢があるからこそ、自分に最もフィットするシャフトを見つけやすくなります。スピーダー NX の比較は、ただのスペック表の確認ではなく、プレーヤーのスイング特性をどのように補完できるかを理解する作業だと言えるでしょう。

レッドのスペック

スピーダー NX レッドは、シリーズの中でもっとも扱いやすさを意識したモデルとして位置付けられています。中調子設計でスイング全体のしなりを感じやすく、ボールをしっかりつかまえてくれるのが大きな特徴です。ドロー系の弾道を出したいゴルファーや、スライスに悩むプレーヤーに適しており、特にアマチュアゴルファーの中で人気が高いモデルです。ここでは、スペック面の詳細や適性を掘り下げて解説します。

シャフトの設計思想

スピーダー NX レッドは、フジクラが掲げる「安定性と飛距離性能の両立」を体現するモデルです。従来のスピーダーシリーズでは弾き感が強調される傾向がありましたが、NXではバリアブル・トルク・コア(VTC)という独自技術を導入することで、スイング時のねじれを抑制。レッドではこの特性をさらに活かし、ヘッドが自然に返ってくるよう設計されています。結果として、スイングの再現性が向上し、安定してドロー回転をかけやすい仕様になっています。

重量帯とフレックス展開

スピーダー NX レッドには複数の重量帯とフレックスが用意されています。一般的なドライバー用では40g台から60g台まで展開されており、ヘッドスピードがそれほど速くない人から、ある程度強振するゴルファーまで幅広く対応可能です。フレックスはRからXまで揃っており、自分のスイングスピードに応じて最適な硬さを選べます。特に40g台のRフレックスは、女性やシニアゴルファーから支持されており、軽さとつかまりの良さが安心感をもたらします。

弾道特性

NX レッドの弾道特性は「中高弾道+適度なスピン」です。中調子ならではの素直なしなり戻りにより、打ち出し角が高めに出やすく、キャリーを稼ぎたい人にとって有利です。さらに、適度なスピンが入るため、グリーンでの止まりやすさも確保されます。特にキャリー不足でランに頼りがちな人や、弾道が低くなりがちな人には最適な選択肢と言えるでしょう。

スイングタイプとの相性

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NX レッドは、シャフトが自然に戻る感覚を得られるため、インパクトでフェースを返す意識を強く持たなくても方向性が安定します。アウトサイドイン軌道でスライスしやすい人や、フェースの開き癖がある人に効果的です。逆に、フック系の持ち球が強い人には、つかまり過ぎて左に行きやすい傾向もあるため注意が必要です。

他モデルとの比較

同じNXシリーズのグリーンやバイオレットと比べると、レッドはもっとも「オートマチック」な特性を持っています。グリーンが操作性と低スピンを重視しているのに対し、レッドは高さとつかまりを優先。バイオレットよりもしなり感は控えめですが、安定性と飛距離のバランスが取れており、幅広い層のゴルファーに対応できます。

まとめ

スピーダー NX レッドは、ゴルファーに安心感を与える設計であり、スライス克服やキャリー不足改善に役立ちます。スペック選びでは、自身のヘッドスピードと求める弾道を基準に重量帯・フレックスを選ぶことが大切です。分布図上では「高弾道・つかまりやすさ」のゾーンに位置付けられ、NXシリーズの中でもっとも幅広いユーザーが扱える万能モデルだといえるでしょう。

グリーン

スピーダー NX グリーンは、シリーズの中でもっともハードな仕様を備えたモデルです。手元調子の設計により、スイング全体でしなりを抑え、強弾道と低スピンを実現します。そのため、ヘッドスピードが速いゴルファーや、操作性と風に負けない弾道を求める上級者向けのシャフトとして高い評価を得ています。ここでは、NX グリーンのスペックや弾道特性、適性ゴルファーについて詳しく解説します。

設計思想

スピーダー NX グリーンは、フジクラ独自のVTC(バリアブル・トルク・コア)を採用し、特に手元側の剛性を高めています。これにより切り返し時の安定性が向上し、ハードヒッターが力強く振り抜いてもシャフトが暴れることなく、正確にエネルギーをボールへ伝達します。シリーズの中でもっとも低スピンかつ直進性が強調されたモデルであり、飛距離と方向性の両立を狙った設計が特徴です。

重量帯とフレックス展開

NX グリーンは、50g台から70g台までの重量帯が中心となっており、一般的なアマチュアよりもヘッドスピードが速いゴルファーをターゲットとしています。フレックスはSやXが主体で、Rフレックスはほとんど展開されていません。特に60g台Xフレックス以上はツアープロや上級者が使用することも多く、ハードスペックを好むゴルファーに支持されています。

弾道特性

手元調子のシャフトは、一般的に低スピン・低打ち出しを実現する傾向があります。NX グリーンもその特徴を色濃く持ち、ライナー性の強い力強い弾道を打ち出せます。風に強く、方向性が安定するため、特に競技志向のゴルファーに適しています。スピン量が抑えられることから、ヘッドスピードが速いプレーヤーが無駄な吹け上がりを防ぐことにも役立ちます。

スイングタイプとの相性

NX グリーンは、スイングテンポが速いゴルファーや、切り返しでシャフトに強い負荷をかけるタイプに向いています。ヘッドスピード45m/s以上を基準にすると、性能を最大限に活かしやすいでしょう。また、フック系の持ち球が強いゴルファーが使用すると、つかまりすぎを抑えて安定したストレート弾道を得やすくなります。一方、スライスに悩む人や非力なプレーヤーには硬すぎて扱いにくく、弾道が右へ抜けてしまう可能性があります。

他モデルとの比較

NX レッドやバイオレットと比べると、グリーンは明らかにターゲット層が絞られています。レッドが幅広い層向けでキャリーを伸ばしやすいのに対し、グリーンは「飛ばせる人がさらに飛距離を安定させる」ためのモデルです。バイオレットがやさしさを強調する設計なのに対し、グリーンは操作性と直進性を重視している点が対照的です。

まとめ

スピーダー NX グリーンは、シリーズ内でもっともハードな位置づけを持ち、低スピン・強弾道を求める上級者向けのシャフトです。重量帯やフレックス展開からも分かるように、万人向けではなく、ある程度のヘッドスピードやスイングの力強さを備えたゴルファーが性能を引き出せます。分布図上では「低スピン・強弾道」のゾーンに位置し、風に負けないライナー弾道を求める人に適した一本といえるでしょう。

フジクラシャフトのスピーダーNX分布図

スピーダー NX シリーズの理解を深めるうえで欠かせないのが「分布図」です。フジクラは公式サイトや製品資料において、各モデルの特性をわかりやすく視覚的に表す分布図を公開しています。これは、ゴルファーが自分のスイングタイプや求める弾道に適したシャフトを選ぶための重要な指標となります。単なるスペック表ではなく、弾道の高さ・スピン量・つかまり度合いといった要素をマッピングすることで、モデル間の違いが一目で分かるのが最大の特徴です。

分布図の役割

分布図は、各シャフトの弾道傾向を整理し、比較を容易にするツールです。スピーダー NX では「レッド」「グリーン」「バイオレット」といったラインアップを、縦軸(弾道の高さ)と横軸(つかまりやすさやスピン量)に配置。これにより、自分が高弾道を求めるのか、低スピンを重視するのかといった目的に応じて適切なモデルを絞り込めます。数値やカタログスペックだけでは掴みにくいフィーリングを視覚的に把握できるのが大きなメリットです。

レッドの位置づけ

分布図上でレッドは「高弾道・つかまりやすい」ゾーンに配置されています。これは、スライスに悩むゴルファーやキャリー不足のプレーヤーにとって大きな魅力となります。特に中調子設計の素直なしなりが、ボールを上げたい人に適していることを視覚的に示しており、分布図を見るだけで自分の課題にマッチしているかを確認できます。

グリーンの位置づけ

一方、グリーンは「低スピン・強弾道」のエリアに配置され、分布図でもっとも左下寄りに描かれることが多いです。これは、ハードヒッターが低スピンで風に負けない弾道を打つことを想定した設計であることを示しています。分布図上でもはっきりとレッドやバイオレットとは離れた位置にあり、ターゲットゴルファーが明確に異なることが分かります。

バイオレットの位置づけ

バイオレットは、レッドとグリーンの中間に位置付けられ、弾道の高さとつかまりやすさのバランスを重視したモデルです。分布図ではレッドに近い高弾道寄りのゾーンに配置されることが多く、やさしさを求める幅広い層に対応可能なことが表現されています。特にヘッドスピードが中程度のゴルファーにとって、自分のショットがどのように改善されるかを視覚的に把握できるのは大きな利点です。

分布図の見方と活用

分布図を見る際のポイントは、自分の弾道傾向を客観的に理解することです。例えば、球が高く上がりすぎて吹ける傾向がある人は、分布図で低スピン寄りに位置するグリーンを検討すべきです。逆に、キャリー不足やボールが右に抜けやすい人は、つかまりと高さを両立したレッドやバイオレットが候補になります。分布図はあくまでも参考ですが、モデルごとの特徴を直感的に理解できるため、試打前の候補選びに大いに役立ちます。

まとめ

フジクラが提供するスピーダー NX の分布図は、単なる資料以上の価値を持ちます。各モデルの弾道特性を一目で把握でき、自分のスイング課題に応じた選択が可能になります。レッドは高弾道・つかまりやすさ、グリーンは低スピン・強弾道、バイオレットはその中間に位置づけられることが分布図から明確に示されています。シャフト選びで迷ったとき、この分布図を起点に検討を始めることは非常に有効です。

バイオレット

スピーダー NX バイオレットは、シリーズの中で最新に近い位置づけで追加されたモデルであり、幅広いゴルファーに扱いやすさを提供することを目的としたシャフトです。レッドやグリーンの中間的な特性を持ち、弾道の高さとつかまり性能を両立させた設計が特徴です。特に、ヘッドスピードが中程度からやや遅めのゴルファーにフィットしやすく、安定した高弾道を実現できる点で注目されています。

設計思想

スピーダー NX バイオレットは、フジクラが提唱する「安定性と飛距離性能の両立」をベースにしつつ、シリーズ内でもっともやさしさを意識したモデルです。調子位置は先中調子寄りで、スイングのリズムに合わせてしなりを感じやすく、ボールがつかまりやすい仕様になっています。結果として、自然に高弾道が出やすく、飛距離アップを狙うアベレージゴルファーに向いています。

重量帯とフレックス展開

NX バイオレットは、40g台から60g台までの重量帯が主流となっており、レッドやグリーンと比較すると軽量帯が中心です。フレックスはRやSRが充実しており、特に力に自信のないゴルファーでも振り切りやすい設計がされています。もちろんSフレックスも用意されているため、標準的なヘッドスピードのプレーヤーにも対応可能です。軽量で振りやすい特性が、扱いやすさを高めています。

弾道特性

バイオレットの弾道特性は「高弾道+やさしいつかまり」がキーワードです。先中調子のしなり戻りによって自然にフェースがスクエアに戻りやすく、右へのミスを軽減。さらに、打ち出し角が高くなるため、キャリー不足を感じているゴルファーに有効です。スピン量も適度に入るため、グリーンで止まりやすい弾道が得られるのも特徴です。

スイングタイプとの相性

フジクラシャフト公式

NX バイオレットは、スイングテンポがゆったりしている人や、フェースの開き癖がある人に特に効果的です。軽量設計によってスイングプレーンを安定させやすく、自然と振り切れる感覚を得られます。また、初心者から中級者まで幅広い層に対応できるため、競技ゴルファーだけでなく、楽しみながらプレーする人にとっても選びやすいモデルといえます。一方、ヘッドスピードが速いゴルファーが使用すると、弾道が吹け上がるリスクがあるため、重量帯やフレックス選びには注意が必要です。

他モデルとの比較

レッドと比較すると、バイオレットはさらに先寄りのしなりを感じやすく、高弾道を打ちやすい仕様です。グリーンとは正反対の設計思想であり、低スピン・強弾道を重視する人には向いていません。つまり、バイオレットはシリーズ内でもっとも「やさしさ」と「高弾道」を重視したモデルであり、ターゲットユーザーが明確に異なります。

まとめ

スピーダー NX バイオレットは、シリーズの中で「幅広いゴルファーに対応するやさしいモデル」として位置付けられます。軽量で振りやすく、高弾道を実現するため、キャリー不足やスライスに悩む人にとって理想的な選択肢です。分布図上では「高弾道・つかまりやすさ」のゾーンに位置し、NXシリーズの中で最も間口の広いシャフトといえるでしょう。

合うヘッド

スピーダー NX シリーズは、それぞれのモデル特性に応じて適したヘッドとの組み合わせを考えることが重要です。シャフトのしなり方や弾道特性を最大限に活かすためには、ドライバーやフェアウェイウッドの設計思想とバランスを取る必要があります。ここでは、NX レッド、グリーン、バイオレットといった代表的なモデルが、どのようなヘッドと相性が良いかを整理していきます。

NX レッドに合うヘッド

NX レッドは「中弾道+安定性」を重視したモデルです。適度なしなりでつかまりすぎず、直進性のある弾道を実現するため、つかまり過ぎるヘッドよりもニュートラル設計のドライバーと組み合わせるのが理想です。具体的には、操作性のあるヘッドやスタンダードな重心設計を持つモデルと相性が良いとされます。慣性モーメントが極端に大きいヘッドではしなり戻りの効果が抑えられやすいため、ほどよいバランスのものを選ぶとシャフト性能を活かせます。

NX グリーンに合うヘッド

NX グリーンは低スピン・強弾道を志向しており、叩いても左に行きにくい設計が特徴です。そのため、ヘッド自体も低スピン性能を持つディープフェースやロースピン系のドライバーと相性が良いとされています。ハードヒッターがヘッドスピードを活かし、強い中弾道を実現するには、低スピンヘッド+グリーンの組み合わせが効果的です。一方で、つかまり性能が控えめなため、右へのミスを持つプレーヤーが操作性重視のヘッドと組み合わせると、さらに安定性が損なわれる可能性がある点には注意が必要です。

NX バイオレットに合うヘッド

NX バイオレットは「高弾道+つかまりやすさ」が持ち味です。したがって、ヘッドもつかまり性能の高い設計を選ぶと、ドロー傾向が強く出すぎる可能性があります。そのため、ニュートラル寄りのスタンダードなヘッドや、操作性重視のモデルと組み合わせるのが理想です。軽量シャフトで振り切りやすさを追求しているため、ドライバーも軽量設計のヘッドやカチャカチャ機能でロフトを調整できるモデルがマッチしやすいとされています。これにより、適度な高さと方向性の安定が得られます。

フェアウェイウッドとの相性

スピーダー NX はドライバー用だけでなく、フェアウェイウッドとの組み合わせでも効果を発揮します。特に、NX バイオレットはスプーンや5Wに挿すことで球の上がりやすさが向上し、セカンドショットの精度を高める効果が期待できます。一方、NX グリーンはフェアウェイウッドに装着すると、低スピン弾道を維持しやすく、ランを稼ぐスタイルに適しています。

合うヘッド選びの考え方

結論として、スピーダー NX シリーズを選ぶ際は「シャフト特性 × ヘッド設計思想」の組み合わせが重要です。つかまりの強いシャフトにはニュートラルヘッド、つかまりが弱めのシャフトにはつかまり性能を補うヘッドを選ぶと、弾道のバランスが取れます。また、最新ドライバーは重心設計が多様化しているため、購入前には実際の弾道計測を行い、自分のスイング傾向に合わせて組み合わせを検証することが推奨されます。

NXの評価

スピーダー NX シリーズは、フジクラシャフトの最新テクノロジーを取り入れたモデルとして、アマチュアからツアープロに至るまで幅広い層に評価されています。その評価は「操作性」「安定性」「飛距離性能」という3つの観点で整理でき、従来モデルと比較した際の特徴も浮き彫りになります。

操作性に関する評価

多くのユーザーが共通して挙げるのは、しなり戻りのタイミングが自然である点です。従来のスピーダーシリーズはどちらかといえば「走り感」が強く、タイミングが合わないと左右に散るリスクもありました。しかし NX では、縦方向と横方向のトルク配分を最適化することで、切り返しからインパクトにかけての挙動が安定。結果として、持ち球が安定し、フェードやドローといった操作も狙いやすいという評価が多く見られます。

安定性に関する評価

特に高評価を得ているのが、方向性の安定性です。シャフトが過剰にしならず、意図せず左に引っかかるミスや、右に押し出すミスを抑制できる点が支持されています。これは「VTC(Variable Torque Core)」と呼ばれる技術により、スイング中の無駄なしなりを抑えていることに起因します。結果として、従来シャフトに比べて左右のブレ幅が小さくなり、フェアウェイキープ率の向上につながったという声が多く寄せられています。

飛距離性能に関する評価

NX は安定性に優れる一方で、飛距離性能が損なわれていないことも評価の大きなポイントです。むしろ、ヘッドスピードが速いゴルファーにとっては、低スピンで強弾道が出やすく、キャリーとランの両立が可能になるとの声も多いです。特に NX グリーンは「叩いても左に行かない低スピン弾道」が得られるため、上級者やハードヒッターから非常に高い評価を得ています。

モデル別評価の傾向

  • NX レッド:つかまり過ぎない中立的な特性が評価され、幅広い層に扱いやすいとされる。特に安定感を求めるアマチュアからの支持が厚い。
  • NX グリーン:低スピン・叩けるシャフトとして評価が高く、アスリート層やヘッドスピードが45m/s以上のプレーヤーに好評。
  • NX バイオレット:軽量設計で振りやすさが高く、シニア層や女性ゴルファーから「球が上がりやすく飛距離が出る」との声が多い。

総合評価

総合すると、スピーダー NX は「タイミングの取りやすさと安定感を備えつつ、飛距離性能を犠牲にしない」という点で高い評価を得ています。従来のスピーダーシリーズに見られた「飛ぶけど曲がる」という弱点を克服し、幅広いプレーヤーに対応できる万能型シャフトに仕上がっています。特に、実際のラウンドでフェアウェイキープ率が上がったという実感が多く、ツアープロだけでなくアマチュアにも浸透している点が、NX シリーズの評価を確固たるものにしています。

ヘッドスピード

スピーダー NX シリーズを最大限に活かすためには、自分のヘッドスピードに合ったシャフト選びが重要です。ヘッドスピードとは、クラブヘッドがボールに当たる瞬間の速度を指し、飛距離や弾道、方向性に大きく影響します。NX シリーズでは、各モデルが異なる適正ヘッドスピードゾーンを想定して設計されており、正しい組み合わせを選ぶことで性能を引き出せます。

レッドの適正ヘッドスピード

NX レッドは、中調子設計で比較的幅広い層に対応可能なモデルです。一般的にはヘッドスピード38〜45m/s程度のプレーヤーに適しており、スイングテンポが速すぎず遅すぎないゴルファーが扱いやすいのが特徴です。中調子特有の自然なしなり戻りによって、適度なキャリーと安定した方向性を両立できます。ヘッドスピードが低めのプレーヤーでも、レッドを選ぶことで球を上げやすく、飛距離を稼ぎやすい設計です。

グリーンの適正ヘッドスピード

NX グリーンは、手元剛性を高めた低スピン設計のシャフトで、ヘッドスピードが速いプレーヤー向けに作られています。目安としてはヘッドスピード44〜50m/s以上の中上級者に最適です。ヘッドスピードが速いと、低スピンかつ強いライナー弾道を打ちやすく、方向性の安定性が向上します。逆にヘッドスピードが低い場合、シャフトが硬く感じられ、球が上がりにくく飛距離を損なう可能性があるため注意が必要です。

バイオレットの適正ヘッドスピード

NX バイオレットは、軽量かつ先中調子寄りの設計で、ヘッドスピードが低めから中程度のゴルファーに適しています。目安はヘッドスピード36〜42m/s程度で、女性やシニア層、力の弱いアマチュアに最適です。バイオレットは自然なつかまりと高弾道を実現しやすく、スイングが安定しない人でもボールが上がりやすくなるため、ラウンド中の飛距離アップにつながります。

ヘッドスピードによる選び方のポイント

NX シリーズでは、自分のヘッドスピードに合ったシャフトを選ぶことが重要です。速すぎる場合は弾道が上がりにくく、低すぎる場合はボールが吹け上がったりつかまりすぎたりするため、最適なモデルを見極める必要があります。実際には、試打や弾道計測器を活用して、自身のヘッドスピードと弾道特性を確認することが推奨されます。

まとめ

スピーダー NX の各モデルは、それぞれヘッドスピードに応じた特性を持っています。レッドは幅広い層に対応、グリーンはハードヒッター向け、バイオレットは低〜中ヘッドスピードのプレーヤー向けです。分布図や適正ヘッドスピードを考慮しながら選ぶことで、NX シリーズのポテンシャルを最大限引き出し、飛距離・方向性・操作性をバランス良く向上させることが可能です。

スピーダーNX分布図まとめ

スピーダー NX シリーズを理解するうえで、分布図は非常に重要なツールです。本セクションでは、NXの各モデルの特徴を分布図の観点から総合的に整理し、選び方や弾道の傾向を一目で把握できるよう解説します。

分布図の基本

フジクラのスピーダー NX 分布図は、縦軸に弾道の高さ、横軸につかまりやすさやスピン量を設定しており、各モデルの特性を視覚的に表現しています。分布図を見ることで、「自分のスイングや求める弾道に合ったモデルはどれか」を直感的に判断可能です。数値やスペックだけでは分かりにくい、球筋や打ち出し角の違いを把握できる点が最大のメリットです。

各モデルの位置付け

  • レッド:分布図では「高弾道・つかまりやすい」ゾーンに位置します。中調子で自然なしなりがあるため、スライス克服やキャリー不足解消に向く設計です。幅広い層に扱いやすく、アベレージゴルファーからの評価も高いです。
  • グリーン:低スピン・強弾道のゾーンに配置され、ヘッドスピードが速い上級者向けの設計です。手元剛性が高く、風に負けにくいライナー弾道を打ちやすい点が特徴です。分布図上でもレッドとは明確に異なる位置にあり、ターゲットユーザーが限定されています。
  • バイオレット:弾道の高さとつかまりやすさの中間ゾーンに位置し、シリーズ内でもっとも扱いやすさを重視したモデルです。軽量で振りやすく、球を上げやすいため、初心者から中級者、女性やシニアゴルファーまで幅広い層に適しています。

分布図を活用したシャフト選び

NX 分布図を利用する際のポイントは、自分の課題や弾道傾向を客観的に理解することです。例えば、キャリー不足や球が低くなる傾向のあるプレーヤーは高弾道ゾーンのレッドやバイオレットを検討すべきです。逆に、スピン過多で球が上がりすぎる傾向がある場合は、低スピンのグリーンが適しています。分布図を参考にすれば、試打前に候補を絞り込むことが可能です。

分布図のメリット

  • 自分のスイングタイプに合うモデルを直感的に理解できる
  • 弾道の高さ、つかまりやすさ、スピン量のバランスを視覚的に把握できる
  • レッド・グリーン・バイオレットの違いを簡単に比較できる

まとめ

スピーダー NX 分布図は、シャフト選びにおける最も有効な指標の一つです。レッドは高弾道・扱いやすさ、グリーンは低スピン・強弾道、バイオレットはその中間でやさしさ重視。分布図を活用することで、自分のヘッドスピードや弾道傾向に合った最適なモデルを選ぶことが可能です。NXシリーズの性能を最大限に引き出すためには、この分布図を起点にシャフト選びを行うことが非常に有効です。

スピーダー NX 分布図で知るシャフト選びのポイント
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