
ゴルフファンの間で常に注目を集める「黄金世代」のひとり、河本結プロ。彼女の強みは、キレのあるショットと強気なパッティング、そして何より自身のプレースタイルを支える徹底的にこだわり抜かれたクラブセッティングにあります。
近年、劇的な復活優勝を果たした彼女のバッグの中身には、多くのアマチュアゴルファーが参考にすべきヒントが凝縮されています。
本記事では、河本結プロの最新ギアから、飛距離の秘密、さらには切磋琢磨する安田祐香プロや西村優菜プロらライバルたちのセッティングまで、専門家視点で詳しく紐解いていきます。
記事の内容一覧
- 河本結のドライバーは?
- パターシャフトとパターグリップ
- 飛距離は?
- 安田裕香のクラブセッティング
- 河本結クラブセッティング
- 柏原明日架のクラブセッティング
- 政田夢乃のクラブセッティング
- 西村優菜のクラブセッティング
- 上田桃子のクラブセッティング
- 河本結クラブセッティングまとめ
目次
河本結のクラブセッティングと人気女子プロのギアから学ぶ戦略的セレクト
河本結プロのクラブセッティングは、キャロウェイの最新モデル「ELYTE(エリート)」シリーズを核に、絶大な信頼を寄せる旧モデルのユーティリティを織り交ぜた「新旧ハイブリッド型」が特徴です。また、安田祐香プロのスリクソン愛用モデルや西村優菜プロの緻密なショートゲーム用セッティングなど、トッププロたちは自身の持ち味を最大化するギアを選び抜いています。本稿では、各選手の14本の構成と、その選択がもたらす飛距離や精度の向上について詳細に解説します。
河本結のドライバーは?
河本結プロが2025年から2026年シーズンにかけて全幅の信頼を置いているのが、キャロウェイの最新鋭モデル**「ELYTE ◆◆◆(エリート トリプルダイヤモンド)」**です。このモデルは、キャロウェイが長年培ってきたAIフェース技術の集大成であり、特に「振り抜きの良さ」と「初速性能」が極限まで高められています。河本プロはこのドライバーにスイッチした理由として、打感の柔らかさと、ミスヒット時でも飛距離が落ちにくい安定性を挙げています。
ヘッドの特性とロフト設定
河本プロが使用するロフト角は9.0度です。彼女のような高いヘッドスピード(42〜44m/s前後)を持つプロにとって、9.0度はスピン量を抑えつつ、強い弾道でランを稼ぐための最適な設定と言えます。ELYTEシリーズの中でも「トリプルダイヤモンド」は、操作性が高くスピンをコントロールしやすいアスリート仕様ですが、河本プロはその操作性を活かしつつ、ドローとフェードを自在に打ち分けています。
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX シリーズの変遷
シャフトには、藤倉コンポジットの**「SPEEDER NX VIOLET(バイオレット)」または最新の「SPEEDER NX GOLD」を装着しています。スペックは主に50g台のSフレックス**を選択。SPEEDER NXシリーズは、独自のVTC(バリアブル・トルク・コア)技術により、スイング中のトルク分布を緻密に制御し、インパクト時のフェースの向きを安定させる効果があります。
| パーツ | スペック詳細 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヘッド | ELYTE ◆◆◆ (9.0度) | AI設計の最新フェース、高初速・低スピン |
| シャフト | SPEEDER NX VIOLET / GOLD (50S) | 先端の剛性を高め、ヘッドの返りすぎを抑制 |
| 長さ | 45.25〜45.5インチ | 振り抜きとミート率のバランスを重視 |
| グリップ | パルマックス (コードなし/ピンク) | 繊細なフィーリングを損なわない握り心地 |
プロのこだわり:ヘッド重量とバランス
河本プロは以前、やや重量感のあるバランスを好んでいましたが、最新のセッティングでは「振りやすさ」を最優先し、ヘッド重量をあえて微調整しています。これにより、後半のホールでもスイングスピードが落ちず、安定したティーショットを維持できています。また、ソール部分に鉛を貼るなど、日々のコンディションに合わせたコンマ数グラム単位の調整が彼女のショット精度を支えています。
このドライバーセッティングは、アマチュアゴルファーにとっても「シャフトの剛性感」と「ヘッドの寛容性」のバランスをどう取るべきかという点で、非常に示唆に富む内容となっています。
パターシャフトとパターグリップ
河本結プロのプレースタイルにおいて、最も劇的な進化を遂げたのがパッティングです。彼女の復活優勝を支えたのは、こだわりの詰まったパターセッティングにあります。現在メインで使用しているのは、オデッセイの**「WHITE HOT OG ROSSIE S(ホワイト・ホット OG ロッシー S)」**です。このモデルは、マレット型の中でも操作性が高く、視覚的にターゲットに対してスクエアに構えやすいという特徴があります。
パターシャフト:ストロークラボの恩恵
シャフトにはオデッセイ独自の**「STROKE LAB(ストロークラボ)」**を採用しています。これはスチールとカーボンの複合シャフトで、シャフト重量を軽量化し、その余剰重量をグリップエンドとヘッド側に再配分することで、パッティング全体の慣性モーメントを高める設計です。 河本プロは、このシャフトがもたらす「重みを感じながらもスムーズにストロークできる」感覚を絶賛しており、特にプレッシャーのかかる場面でのショートパットの成功率向上に寄与しています。
圧倒的な個性を放つパターグリップ:FLAT CAT
河本プロのパターセッティングで最も特徴的なのが、**「FLAT CAT(フラットキャット)」**グリップです。このグリップは、側面が平らな長方形に近い断面形状をしており、両手の平が常にフェース面と並行になるように意識できる設計になっています。
- フェース管理の容易さ: グリップの平らな面を感じることで、インパクト時のフェースの向きが狂いにくくなります。
- 素材感: 表面には「FLAT CAT TAK」などの粘り気のある素材が使われており、汗や雨の日でも滑りにくいグリップ力を発揮します。
- サイズの選択: 河本プロは、手の平全体で包み込むような安定感を求め、やや太めのサイズを愛用しています。
パター設定の詳細スペック
| 項目 | スペック | 理由・効果 |
|---|---|---|
| モデル | WHITE HOT OG ROSSIE S | インサートの打感と転がりの良さ |
| シャフト | STROKE LAB (スチール/カーボン複合) | ストロークのリズムを安定させる |
| グリップ | FLAT CAT (Standardサイズ) | フェースの向きを手の平で感じる |
| ロフト角 | 約3.5度 (微調整あり) | 芝の抵抗に負けずスムーズに順回転をかける |
河本プロはパターに対して非常に繊細な感覚を持っており、実は「ロフト角がわずか0.5度違うだけの同じパター」を2本用意し、グリーンの速さや芝質によって使い分けることもあります。この「徹底した道具への信頼」が、彼女の攻撃的なパッティングスタイルを支える根幹となっているのです。
飛距離は?

女子プロゴルフ界において、河本結プロは「圧倒的な飛ばし屋」というカテゴリーではありませんが、その飛距離性能と効率の良さはツアーでも屈指のレベルにあります。2025年度のスタッツを見ると、平均飛距離(ドライビングディスタンス)は約240〜245ヤード前後を記録しており、これは全選手の中で上位30%〜40%に位置する数字です。
効率的なスイングとスマッシュファクター
河本プロの飛距離の源泉は、単なる筋力ではなく「効率的なパワー伝達」にあります。彼女のスマッシュファクター(ミート率)は非常に高く、1.48〜1.50というプロの中でもトップクラスの数値を叩き出します。これは、AI設計のドライバーヘッド「ELYTE」の恩恵を受けつつ、自身のスイングアークを最大限に広げるしなやかな身体の使い方が噛み合っている結果です。
飛距離を支える3つのポイント
- 高打ち出し・低スピンの実現: 最新のドライバー設定により、打ち出し角度を14〜16度に保ちながら、スピン量を2200回転前後に抑えています。これにより、空中で失速することなく、着地後のランを稼ぐことができています。
- シャフトの「しなり戻り」の活用: SPEEDER NXシャフトの特性を活かし、ダウンスイングでのタメをインパクト直前で一気に解放することで、ヘッドスピード以上のボール初速を生み出しています。
- 地面反力の最大化: 河本プロは小柄ながら、足の裏で地面を強く蹴り上げる「地面反力」をスイングに取り入れています。これにより、上半身の余計な力みを抑えつつ、鋭いキレを生み出しています。
クラブ別想定飛距離表(平均)
| 番手 | 想定飛距離 | 用途 |
|---|---|---|
| ドライバー | 243y | ティーショットでのアドバンテージ |
| 3番ウッド | 215y | パー5の2オン、狭いホールのティーショット |
| 10年モノUT (19度) | 195y | ラフからの脱出、長いパー3 |
| 7番アイアン | 150y | ピンをデッドに狙う正確なショット |
安定した飛距離がもたらす戦略
彼女の強みは、240ヤードを「常に一定の精度で出せる」ことにあります。無理に260ヤードを狙って曲げるのではなく、確実にフェアウェイをキープできる最大の距離を計算して打っているのです。この「制御された飛距離」こそが、高いパーオン率と平均ストロークの向上に直結しています。アマチュアにとっても、単なる最高飛距離の更新ではなく、河本プロのような「平均飛距離の安定」がいかにスコアメイクに重要であるかが分かります。
安田裕香のクラブセッティング
安田祐香プロは、アマチュア時代から「プラチナ世代」の筆頭として注目を集め、その精密機械のようなショット精度で多くのファンを魅了しています。彼女のセッティングは、契約メーカーである住友ゴム工業(ダンロップ)の**「SRIXON(スリクソン)」**シリーズをメインに構成されており、非常に硬派でアスリート向けのチョイスが特徴です。
ドライバー:操作性と寛容性のバランス
安田プロが使用するのは、「SRIXON ZX5 Mk II(マークツー)」ドライバーです。ZX7よりもミスに強く、高弾道が打ちやすいZX5を選択している点は、多くのアマチュアにも参考になります。ロフトは10.5度を選択し、シャフトにはUSTマミヤの「ATTAS KING(アッタス キング)」(50g台のS)を装着。先調子のシャフト特性を活かし、捕まりの良さと高い弾道で飛距離を稼いでいます。
アイアン:精度の源「ZXi5」
彼女の代名詞とも言えるアイアンショットを支えるのは、最新の**「SRIXON ZXi5」**アイアンです。
- ヘッド形状: キャビティ構造でありながら、シャープなトップラインを持ち、構えやすさを重視しています。
- シャフト: **NSプロ 850GH (S)**を採用。重すぎず軽すぎない重量設定により、18ホール通して安定したリズムで振り抜くことができます。
14本の構成(代表的なセッティング)
| 番手 | モデル | シャフト |
|---|---|---|
| 1W | ZX5 Mk II (10.5度) | ATTAS KING 5S |
| 3W, 5W | ZX Mk II FW | Miyazaki CODEX 5S |
| 4U, 5U | ZX Mk II HY | ATTAS MB HY 75R |
| 6I-PW | ZXi5 アイアン | NSプロ 850GH (S) |
| AW, SW | RTZ ウェッジ | NSプロ 950GH (S) |
| パター | トリプル・トラック TEN | プロトタイプ |
セッティングの哲学
安田プロのセッティングで注目すべきは、ユーティリティ(ハイブリッド)の活用です。彼女はパワーでねじ伏せるタイプではないため、4番・5番アイアンの代わりにハイブリッドを投入し、長い距離からでもグリーンにボールを止める弾道を追求しています。また、ウェッジは48度、52度、58度の3本構成(またはロフト調整したもの)が多く、100ヤード以内の距離感を細かく打ち分ける「安田スタイル」を支えています。 彼女の道具選びは「自分のミスの傾向をカバーしつつ、得意なショットをさらに伸ばす」という非常に合理的な考え方に基づいています。
河本結クラブセッティング

ここでは、河本結プロが実際の試合で使用する14本の全貌を詳しく解説します。彼女のセッティングの最大の特徴は、キャロウェイの契約プロでありながら、自分が本当に信頼できるギアであれば、数年前の古いモデルであってもバッグに入れ続けるという「道具への深いこだわり」にあります。
ウッド系:最新技術のELYTE
ドライバー同様、フェアウェイウッドも**「ELYTE(エリート)」**シリーズを導入しています。特に3番ウッド(3HL:ハイロフト)は、地面からでもボールが上がりやすく、かつ強弾道で飛ぶため、パー5での2オンを積極的に狙う彼女の攻撃的なゴルフを可能にしています。
ユーティリティ:驚愕の10年モノ「XR OS」
河本プロのセッティングで最も有名なのが、2016年発売の**「キャロウェイ XR OS ユーティリティ」**です。最新モデルが次々と登場する中で、あえてこの古いモデルを使い続ける理由は、その「圧倒的な構えやすさ」と「ラフからの抜けの良さ」にあります。 「これじゃないとダメ」と本人が語るほど絶大な信頼を寄せており、厳しい場面でのリカバリーや200ヤード前後のショットでその威力を発揮します。
アイアン:APEXシリーズのコンビネーション
アイアンは、操作性の高い**「APEX TCB」やミスに強い「APEX PRO」**を組み合わせて使用しています。
- 5番・6番: APEX PRO(やや優しめの設定)
- 7番〜PW: APEX TCB(ツアーモデルの小ぶりなヘッド) このように番手によって求める役割(優しさ vs 操作性)を明確に分けるコンボセッティングを採用しています。
全14本詳細スペック表
| 番手 | モデル名 | ロフト/詳細 | シャフトスペック |
|---|---|---|---|
| 1W | ELYTE ◆◆◆ | 9.0度 | SPEEDER NX VIOLET 50S |
| 3W | ELYTE (3HL) | 16.5度 | SPEEDER NX VIOLET 50S |
| 3U, 4U | XR OS | 19度, 22度 | MCH シャフト 70S |
| 5I, 6I | APEX PRO (2021) | – | NSプロ 850GH (S) |
| 7I-PW | APEX TCB | – | NSプロ 850GH (S) |
| AW1 | OPUS ウェッジ | 48度 | NSプロ モーダス3 プロト |
| AW2 | OPUS ウェッジ | 52度 | NSプロ モーダス3 プロト |
| SW | OPUS ウェッジ | 58度 | NSプロ モーダス3 プロト |
| PT | WHITE HOT OG ROSSIE S | – | STROKE LAB |
ウェッジの選択:最新の「OPUS」
2024年後半から2025年にかけて、彼女はウェッジを最新の**「OPUS(オーパス)」**に刷新しました。スピン性能が向上したこのモデルにより、グリーン周りのテクニックがさらに多彩になっています。 河本結プロの14本は、まさに「最新の科学」と「長年の経験からくる信頼」が絶妙なバランスで同居した、非常に完成度の高いセッティングと言えます。
柏原明日架のクラブセッティング
柏原明日架プロは、その恵まれた体格を活かしたパワフルなスイングと、クールなプレースタイルが魅力の選手です。彼女もキャロウェイの契約プロであり、河本結プロと同様に最新ギアを積極的に取り入れていますが、そのスペック選びには彼女独自の個性が光ります。
ドライバー:強弾道を生み出す「ELYTE ◆◆◆」
柏原プロもメインで使用するのは**「ELYTE ◆◆◆(エリート トリプルダイヤモンド)」です。しかし、河本プロと異なるのはシャフトの選択です。彼女は三菱ケミカルの「TENSEI Pro Blue 1K」**(50g台のS)などを好んで使用します。TENSEIシリーズは手元側の剛性が高く、叩きにいっても左へのミスが出にくいという特徴があり、パワーヒッターの柏原プロにとって最適なマッチングとなっています。
アイアン:ミスを最小限に抑える「X FORGED STAR」
アイアンには、アスリート向けながらもややサイズが大きく、打感と飛距離性能に優れた**「X FORGED STAR」**をチョイスしています。
- ロフト設定: ストロングロフト気味の設計を活かし、一段上の飛距離を実現。
- シャフト: 重めのスチールシャフトを使用し、スイングの安定性を高めています。
セッティングの特徴と構成
| 番手 | モデル | 特徴 |
|---|---|---|
| 1W | ELYTE ◆◆◆ (9度) | 強弾道でランを稼ぐ設定 |
| 3W | パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ | 14度のディープフェースで圧倒的飛距離 |
| 4U | APEX UW (21度) | フェアウェイウッドに近い感覚で打てるUT |
| 7I-PW | X FORGED STAR | 抜けの良さと打感を両立 |
| SW | フォーティーン RM-4 | スピン性能を追求した職人好みの選択 |
独自のユーティリティ戦略
柏原プロのセッティングで目を引くのは、**「APEX UW(ユーティリティウッド)」**の採用です。これはフェアウェイウッドとユーティリティの中間的な存在で、操作性と飛距離のバランスが非常に良く、ツアープロの間で流行しているモデルです。彼女はこれを武器に、ロングホールの攻略や長いパー4でのセカンドショットでアドバンテージを握っています。
また、ウェッジの一部にフォーティーンを取り入れるなど、契約外のクラブであっても「スピンのかかり方」や「顔の良さ」で納得したものを選ぶプロ根性が、彼女のゴルフの安定感を支えています。
政田夢乃のクラブセッティング
今、女子ゴルフ界で急成長を遂げているのが政田夢乃プロです。彼女のセッティングは「フィーリングとデータの融合」をテーマにしており、キャロウェイの最新モデルを使いこなしながら、自身の感覚にフィットするよう緻密な調整が施されています。
ドライバー:ELYTE 9.0度へのスイッチ
2025年シーズンに向け、政田プロは大きな決断を下しました。それまで使用していた「パラダイム Ai スモーク」の10.5度から、新作**「ELYTE ◆◆◆」の9.0度**へとロフトを立てた設定に変更したのです。
- 変更の理由: 以前のモデルでは球が上がりすぎてしまい、飛距離ロスが発生していたため、ロフトを抑えることで中弾道の強い球を狙う戦略にシフトしました。
- シャフトのこだわり: シャフトは一貫して**三菱ケミカルの「Diamana BF 50SR」**を愛用。「ブルーが好き」という理由に加え、スムーズなしなりと癖のない振り心地を重視しています。
ユーティリティ:信頼の「MAVRIK MAX」
アイアンセットとの繋がりを重視し、ユーティリティには少し前のモデルである**「MAVRIK MAX」**を採用。4番(21度)、5番(24度)、6番(27度)と3本入れることで、ミドルアイアンの距離をより確実に、高い弾道で狙えるように工夫されています。
政田夢乃プロの14本リスト
| 番手 | モデル名 | シャフト |
|---|---|---|
| 1W | ELYTE ◆◆◆ (9.0度) | Diamana BF 50SR |
| 3W | ELYTE FW (15度) | Diamana BF 60SR |
| 5W | パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ | Diamana BF 60SR |
| 4U-6U | MAVRIK MAX | FUBUKI AX FW (S) |
| 6I-PW | X FORGED (2024) | NSプロ 850GH (S) |
| AW, SW | OPUS ウェッジ | NSプロ 950GH (S) |
| PT | AI-ONE JAILBIRD MINI DB | – |
パター:好調の立役者「JAILBIRD MINI」
パターには話題の**「AI-ONE JAILBIRD MINI DB」**を使用。AI設計のフェースがミスヒット時の転がりのムラを抑え、政田プロの武器である「勝負どころでのパット」を支えています。 彼女のセッティングは、最新の計測データを重視しつつも、最後は「自分の振った感覚」を大切にする、現代的なプロの姿を象徴しています。
西村優菜のクラブセッティング
米ツアーを主戦場とする西村優菜プロは、身長150cmと小柄ながら、卓越した技術と戦略的なクラブセッティングで世界の強豪と渡り合っています。彼女のセッティングは、パワー不足を補うための「ウッド・ユーティリティの多用」と、ショートゲームでの「圧倒的な精度」を追求した非常に特徴的なものです。
ウッド系:驚異の「9番ウッド」まで採用
西村プロのバッグには、ドライバーを含めてウッド系が5本、ユーティリティが1〜2本入っていることが多く、アイアンは6番や7番からの構成となります。
- ドライバー: 最新の**「ELYTE ◆◆◆」。ロフトは8.5度〜9度とかなり立っており、シャフトはSPEEDER NX VIOLETの40R**という超軽量スペック。軽く速く振ることで飛距離を最大化しています。
- ショートウッド: **7番ウッド(21度)や9番ウッド(24度)**を駆使し、長い距離からでもピンをデッドに狙う「高さ」を武器にしています。
アイアン:精密なコントロールを可能にする「X FORGED STAR」
アイアンは**「X FORGED STAR (2024)」**。
- シャフト: フジクラ MCI 70R(カーボンシャフト)を装着。パワーを補いつつ、衝撃吸収性の高いカーボンで身体への負担を軽減し、安定したしなりを求めています。
セッティングの詳細データ
| 番手 | モデル | シャフト/ロフト |
|---|---|---|
| 1W | ELYTE ◆◆◆ | 8.5〜9度 / NX VIOLET 40R |
| 3W | パラダイム Ai スモーク MAX D | 15度 / NX VIOLET 50R |
| 5W, 7W | エピック SPEED / ELYTE | 18度, 21度 / NXシリーズ |
| 9W | ローグ / グレートビッグバーサ | 24度 / SPEEDER EVOLUTION III |
| 6U | GBB エピック スター | 26度 / MCH 60R |
| 7I-PW | X FORGED STAR | MCI 70R |
| AW, SW | OPUS / JAWS RAW | 52度, 58度 / MCI 80S |
戦略の極意:ショートゲームの魔術
パターには**「Ai-ONE #7 S」や「Ai-ONE ROSSIE S」**を選択。繊細なタッチを最新のAIフェースが補完しています。 西村プロのセッティングは、アマチュアゴルファー、特に飛距離に悩むシニアやレディースにとって、これ以上ない「お手本」と言えます。「アイアンは飛ばす道具ではなく、狙う道具」という考えを徹底し、難しいロングアイアンを排除して、上がりやすいウッドやユーティリティに置き換える勇気こそが、スコアアップの近道であることを彼女は証明しています。
上田桃子のクラブセッティング
女子プロ界のレジェンド、上田桃子プロ。彼女のクラブセッティングは、長年の経験に裏打ちされた「超・実戦的」なラインナップです。最新のテクノロジーを享受しつつも、自分のスイングのリズムを壊さない伝統的な名器を大切にする姿勢は、多くのトッププロからも尊敬を集めています。
ドライバー:AiスモークとツアーADの融合
上田プロが愛用するのは、「パラダイム Ai スモーク ◆◆◆」。
- シャフト: グラファイトデザイン ツアーAD CQ(5S)。先中調子のCQは、しなり戻りが速く、ボールを捕まえて飛ばしたいプロに好まれます。彼女はこのシャフトの粘りと弾きを高く評価しています。
伝説の「X HOT PRO」3番ウッド
上田プロのセッティングを語る上で欠かせないのが、2013年発売の**「キャロウェイ X HOT PRO」**フェアウェイウッドです。すでに発売から10年以上経過していますが、その圧倒的な初速と構えやすさは、最新モデルをも凌駕すると彼女は感じています。 「この顔じゃないとイメージが出ない」というほど馴染んだ3番ウッドは、彼女の勝負強さを象徴する一本です。
アイアン:最新と実績のハイブリッド
アイアンは**「APEX DCB」の5番**を入れ、**6番〜PWは「APEX (2016)」**など、自分が最も自信を持って振り抜けるモデルをミックスしています。
上田桃子プロの武器:詳細構成
| 番手 | モデル | スペック詳細 |
|---|---|---|
| 1W | パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ | 10.5度 / Tour AD CQ 5S |
| 3W | X HOT PRO (名器) | 15度 / Tour AD PT 6SR |
| 5W | X HOT PRO (名器) | 19度 / Tour AD PT 6SR |
| UT | APEX UW (19度) | VENTUS TR RED 6R |
| 5I | APEX DCB | DG 95 (S200) |
| 6I-PW | APEX (2016) | NSプロ 950GH (SR) |
| ウェッジ | X FORGED / JAWS | 50度, 54度, 60度 / NSプロ 950GH |
| パター | トライビーム ダブルワイド | – |
熟練のこだわり:ウェッジ3本構成
ウェッジは50度、54度、60度の3本構成を貫いています。特に60度の**「JAWS FORGED」**は、硬いグリーンやシビアなピンポジションを攻略するための必須アイテムです。 上田プロのセッティングは「新しいものが必ずしも最高ではない。自分の感覚と結果が一致するものが正義である」というゴルフの本質を教えてくれます。
河本結クラブセッティングまとめ
河本結プロのクラブセッティングを詳細に見てきましたが、そこから浮かび上がるのは「徹底した自己理解と道具への信頼」です。彼女は単に流行のクラブを追うのではなく、自身の強みである「攻撃的なショット」と「安定したパッティング」を支えるために、新旧のモデルを柔軟に組み合わせています。
河本結流・セッティング構築の3大ポイント
- ドライバーは「振り抜き」と「初速」重視: 最新のELYTEシリーズとSPEEDER NXシャフトの組み合わせにより、再現性の高いティーショットを実現。
- 信頼できる「相棒」を持つ: 10年近く愛用する「XR OSユーティリティ」のように、データだけでなく、自分の五感にフィットするクラブを一本持つことで、ピンチの場面でのメンタル安定に繋げている。
- パターは「再現性」の追求: FLAT CATグリップやストロークラボシャフトを使用し、物理的なミス(フェースの向きの狂いなど)を最小限に抑える工夫を施している。
アマチュアゴルファーへのアドバイス
河本プロや他の女子プロたちのセッティングから学べる最大の教訓は、**「自分の弱点を道具で補い、得意をさらに伸ばす」**という姿勢です。
- 飛距離が欲しいなら、西村プロのように軽量・先調子のシャフトを検討する。
- ショットの安定性を求めるなら、安田プロのように信頼性の高い中量級スチールシャフト(850GHなど)を選ぶ。
- パターに悩むなら、河本プロのように断面が平らなグリップを試してみる。
河本結プロの今後の展望
2026年シーズン、さらなる高みを目指す河本結プロ。彼女のバッグの中身は、今後もコースセッティングや自身のスイングの進化に合わせて微調整されていくでしょう。しかし、その根底にある「ゴルフを楽しむ情熱」と「道具への愛着」が変わることはありません。 この記事が、読者の皆様のクラブ選びやスコアアップの参考になれば幸いです。彼女たちの活躍を、最新のギアと共に引き続き応援していきましょう。








