
ベンタスシリーズはフジクラが展開する人気のシャフトブランドで、その中でも「ベンタスレッド24」は2024年モデルとして注目を集めています。
特に安定性と弾道の高さを両立できる点で、多くのアマチュアからプロまで幅広い層に支持されています。本記事では、ベンタスレッド24の振動数や使用プロ、TRとの違い、どんなゴルファーに合うのか、特徴や評価、中古市場での動向までを事実ベースで徹底解説します。
記事の内容一覧
- ベンタスレッド24の振動数
- 使用プロ
- TR
- 合う人
- ベンタスレッド24の評価
- ペンタスとの違い
- 特徴
- ヘッドスピード
- 中古
- ベンタスレッド24まとめ
目次
ベンタスレッド24の性能と特徴を総合解説
ベンタスレッド24は、振動数や設計構造の違いにより、従来モデルよりも安定性と操作性が向上しています。実際にPGAツアーや国内男子ツアーでも複数のプロが使用し、その性能が証明されています。TRとの違いや、ヘッドスピードとの相性、さらには中古市場の動向まで含めて知っておくことで、購入や試打の参考になります。本記事では事実に基づき、各ポイントを詳細に解説します。
ベンタスレッド24の振動数
ゴルフシャフトの性能を語るうえで重要な要素のひとつが「振動数」です。振動数とはシャフトの硬さを数値化したもので、一般的に数値が高いほど硬いシャフト、低いほど柔らかいシャフトという傾向があります。ベンタスレッド24では、フレックスや重量帯ごとに明確な数値が設定されており、プレーヤーのスイングタイプに応じて最適なモデルを選びやすいのが特徴です。
振動数の基準
例えば、50g台のRフレックスであれば230cpm前後、Sフレックスでは250cpm前後、Xフレックスでは270cpm以上が目安となります。これらは一般的な数値の範囲ですが、ベンタスレッド24の場合、同じ重量帯でも従来のベンタスシリーズより若干高めに設定されている傾向が見られます。これは、トルク(ねじれの量)を抑える設計と組み合わせることで、方向性の安定を重視した結果です。
実際のフィッティングでの評価
クラブフィッターのデータによると、ベンタスレッド24は中調子のしなり特性を持ちながらも、インパクトゾーンでの戻りが早く、打点のブレを軽減する効果があります。振動数がしっかり確保されているため、ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーでも安定した弾道を得やすいのがポイントです。
他モデルとの比較
従来のベンタスレッド(初代)に比べると、同じフレックスでもわずかに振動数が高めで、より「硬く」感じられる傾向があります。そのため、従来モデルで柔らかく感じていたゴルファーには適した選択肢となります。逆に、柔らかさを求める方はフレックスを一段階落とすことで対応可能です。
使用プロ
ベンタスシリーズは多くのPGAツアープレーヤーに採用されており、ベンタスレッド24も例外ではありません。特にドライバーで高弾道かつ安定したフェードを打ちたいプレーヤーに人気があります。
海外プロの使用例
米国PGAツアーでは、ローリー・マキロイ、トニー・フィナウといった選手がベンタスシリーズを長らく使用しており、その流れで最新モデルにも関心を寄せています。ベンタスレッド24も実戦での使用実績があり、フェアウェイウッドやドライバーに組み合わせているケースが見られます。

国内プロの使用状況
日本国内でも、男子ツアーを中心にベンタスシリーズを採用する選手は多くいます。ベンタスブルーやブラックの使用率が高いものの、飛距離と高さを求める選手はベンタスレッド24を試合で使用しています。特にヘッドスピードが速い選手であっても、弾道の高さを補う目的で投入している例が確認されています。
プロの使用理由
プロがベンタスレッド24を選ぶ理由は以下の点に集約されます。
- ボール初速を落とさずに高弾道を得られる
- 方向性が安定しており、風に強い弾道を実現できる
- セカンドショットで狙いやすいライナー性のボールも打てる
特にプロにとっては「1ヤードのズレ」がスコアに直結するため、信頼性の高いシャフトとして選ばれています。
TR
ベンタスシリーズには「TR」という派生モデルが存在し、ベンタスレッド24との比較はゴルファーにとって重要な検討材料です。TRは「Tour Rated(ツアーレイテッド)」の略称で、ツアープロの要望を反映した仕様として開発されています。ベンタスレッド24とTRを比較することで、自身に合った選択が可能になります。
設計上の違い
ベンタスレッド24は中調子寄りのシャフトで、先端剛性をやや高めつつも全体的にしなりを感じられる設計です。一方、ベンタスTRは全体的な剛性を高め、特に中間部分の補強が施されています。これにより、インパクト時の挙動がさらに安定し、方向性に優れるのがTRの特徴です。
振動数とトルクの比較
数値面でも両者の違いは明確です。ベンタスレッド24の振動数は同重量帯で比較的高めに設定されていますが、TRはさらに振動数が高く、トルクも低い傾向にあります。例えば同じ60Sフレックスでも、ベンタスレッド24が260cpm前後であるのに対し、TRは265〜270cpm前後となり、より硬さを感じやすい仕様です。
弾道特性の違い
- ベンタスレッド24:高弾道でキャリーを稼ぎやすい
- ベンタスTR:中弾道からやや低めで風に強い
これらの差はコース戦略にも直結します。飛距離を稼ぎたいゴルファーはベンタスレッド24、精度と風への強さを求めるゴルファーはTRを選ぶケースが多いです。
プロの選択基準
プロの中にはドライバーにはTR、フェアウェイウッドにはレッド24を組み合わせるといった使い分けをする選手もいます。これにより、ティーショットでは低スピンで安定した弾道を、フェアウェイからは高弾道でキャリーを稼ぐことが可能になります。
合う人

ベンタスレッド24は、特定のスイングタイプやプレースタイルに適したシャフトです。どのようなゴルファーに合うのかを理解することで、フィッティングや購入の参考にできます。
ヘッドスピード別の適性
- ヘッドスピード40〜45m/s:Sフレックスが適合しやすく、高弾道を実現
- ヘッドスピード45m/s以上:Xフレックスを選択すれば暴れず安定
- ヘッドスピード35〜40m/s:Rフレックスで飛距離アップ効果を得やすい
特に40m/s前後のアマチュアにとっては、飛距離性能と安定性のバランスが取れたモデルといえます。
弾道傾向から見た適性
ベンタスレッド24は高弾道を打ちやすいため、弾道が低くてキャリー不足に悩むゴルファーに適しています。また、スライスを軽減する効果もあるため、右へのミスが多いプレーヤーにも有効です。
スイングタイプ別の適性
- スイングテンポが速い:しなり戻りが速いため、タイミングを合わせやすい
- スイングテンポがゆったり:中調子の特性により自然なタメを作りやすい
このため、極端にハードヒッターでない限り、幅広い層に対応できる万能性を持っています。
合わないケース
逆に、低スピンの強弾道を好むゴルファーには不向きな場合があります。その場合はTRやブラックの方が適しています。また、ボールが上がりすぎてしまうプレーヤーには弾道調整が必要です。
ベンタスレッド24の評価
ベンタスレッド24は登場以来、国内外で多くの評価を受けています。評価ポイントはプロやアマチュアで異なりますが、共通して挙げられるのは「高弾道性能」「直進性」「打ち出しの安定性」です。ここではユーザーや専門家のレビューをもとに、実際の評価を詳しく整理します。
アマチュアゴルファーからの評価

多くのアマチュアは「ボールが上がりやすくキャリーが伸びる」という点を高く評価しています。特にヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーにとっては、従来よりも高く真っすぐな弾道が得られやすいと報告されています。また、スライスが出にくくなったという声も多く、方向性の安定を実感するユーザーが多数います。
プロからの評価
プロゴルファーにとってもベンタスレッド24は信頼性の高いシャフトとされています。特にフェアウェイウッドやユーティリティでの採用が多く、「高弾道でグリーンを狙いやすい」「風に負けにくい」という点が評価されています。ドライバーに組み合わせても、キャリーを稼ぎたい状況では有効であるとコメントするプロもいます。
クラブフィッターからの評価
フィッターの立場からは、幅広い層にマッチする点が評価されています。硬さの設定が明確で、RからXまで揃っているため、プレーヤーのスイングタイプに合わせた提案がしやすいという点が大きな利点です。また、振動数がやや高めで安定しているため、ヘッドのブレを抑えやすい点も支持されています。
ネガティブな評価
一方で「打ち出し角が高すぎる」と感じるユーザーも存在します。特にボールがもともと高く上がるプレーヤーにとっては、弾道が吹け上がる傾向が出る場合があります。そのため、適合する人と合わない人がはっきり分かれる傾向があるのも事実です。
ペンタスとの違い
しばしば「ペンタス」という名前と混同されますが、実際にはフジクラが展開する正規シリーズは「ベンタス(VENTUS)」です。「ペンタス」は誤表記や誤認であり、両者を正しく区別する必要があります。ここではベンタスレッド24と、誤って認識されがちな「ペンタス」との違いを解説します。
正しいブランド名
- 正式名称:VENTUS(ベンタス)
- 誤認表記:PENTAS(ペンタス)
インターネット検索や中古市場の一部で「ペンタス」と表記されるケースがありますが、これは誤記です。正規ラインナップに「ペンタス」というモデルは存在しません。
混同が生じる理由
「ベンタス」と「ペンタス」は語感が似ているため、特にカタカナ表記での誤解が多く発生しています。また、中古市場や個人売買の出品タイトルで誤表記されることもあり、購入希望者が混乱する原因となっています。
選ぶ際の注意点
実際に購入する際は、製品に刻印されている「VENTUS」の文字を確認することが重要です。偽物や誤表記の商品に注意し、正規販売店や信頼できるショップから購入することが推奨されます。
ベンタスレッド24の立ち位置
誤記と区別したうえで、ベンタスレッド24はベンタスシリーズの正規ラインに位置し、特に「高弾道モデル」として開発されたバリエーションです。ベンタスブルーやブラックとの違いと同様に、レッドは打ち出しの高さとつかまりを強調するモデルであり、正しく理解することが重要です。
特徴
ベンタスレッド24の最大の特徴は、「高弾道」と「安定性」を両立している点です。フジクラ独自のテクノロジーが導入されており、他モデルとの差別化が明確に打ち出されています。ここでは設計上の特徴やプレー面での効果を具体的に解説します。
VeloCoreテクノロジー
ベンタスシリーズの代名詞ともいえるのが「VeloCore(ヴェロコア)テクノロジー」です。これはシャフト全体に高弾性素材を積層することで、インパクト時のねじれやブレを抑制する仕組みです。ベンタスレッド24にも採用されており、打点が多少ズレても方向性を失いにくいのが特長です。
中調子のしなり
ベンタスレッド24は中調子寄りの設計となっており、シャフト全体がしなやかに動きつつも先端部はしっかりしています。これにより、インパクト時にヘッドが暴れにくく、安定した打ち出し角を実現できます。特にキャリー不足を解消したいゴルファーには適しています。
高弾道設計
従来のブラックやブルーと比較して、レッドは打ち出し角が高い傾向があります。これはボールを上げやすいゴルファーだけでなく、弾道が低めのゴルファーにとっても飛距離アップの助けになります。また、高弾道であってもスピン量が過剰になりにくい点が改良点です。
適応力の高さ
重量帯やフレックスが幅広く揃っているため、アマチュアからプロまで幅広い層に対応可能です。例えば40g台の軽量モデルはシニアや女性に適しており、60g以上のモデルはハードヒッターに向けて設計されています。
ヘッドスピード
ベンタスレッド24は、特にヘッドスピードとの相性が評価されています。ここではヘッドスピード別の適性や、どのような打ち出しが得られるのかを詳しく解説します。
35〜40m/s
このレンジのゴルファーはRフレックスや軽量モデルが適しています。シャフトのしなりを活かしやすく、高弾道でキャリーを稼げるため、飛距離不足を補う効果が期待できます。
40〜45m/s
もっともベンタスレッド24の性能を活かしやすい層です。Sフレックスを選択することで、直進性と飛距離のバランスが整い、方向性の安定も得られます。多くのアマチュアゴルファーがこの層に該当し、フィッティングでも推奨されやすいです。
45m/s以上
Xフレックスや重量級モデルが推奨されます。この層では弾道が高くなりすぎるリスクがありますが、ベンタスレッド24は先端剛性が高いため、暴れを抑えて強弾道を実現可能です。特に高打ち出し+低スピンの組み合わせで飛距離を最大化できます。
スイングテンポとの関係
ヘッドスピードだけでなく、スイングテンポも重要です。速いテンポのスイングではしなり戻りが早いためタイミングが取りやすく、ゆったりしたテンポのスイングでも中調子設計が自然なリズムを作りやすいのが強みです。
中古
ベンタスレッド24は発売からまだ日が浅いものの、中古市場でも徐々に流通が始まっています。中古での購入を検討する際は、価格相場や注意点を知っておくことが重要です。
中古価格の相場
2025年現在、中古市場での価格は新品価格(約45,000〜55,000円程度)からやや値下がりし、30,000〜40,000円台で取引されるケースが多く見られます。人気モデルのため大幅な値崩れは起きていません。
状態のチェックポイント
- シャフト表面のキズや塗装剥がれ
- グリップの摩耗
- 振動数の劣化(長期間使用による性能低下)
特にシャフト内部の疲労は見た目ではわかりにくいため、信頼できるショップでの購入が推奨されます。
中古市場の需要
ベンタスシリーズはプロ使用率が高いため、中古市場でも需要が安定しています。特にレッド24は新しいモデルであることから、入荷後すぐに売れるケースも多いのが現状です。
ベンタスレッド24まとめ
ベンタスレッド24は、フジクラの技術を結集した最新モデルであり、高弾道と方向性の安定を両立したシャフトです。振動数の高さからくる安心感、プロの実戦使用例、TRとの比較での特徴など、幅広い視点で理解することができます。特にヘッドスピード40〜45m/sのアマチュアには最適で、キャリー不足やスライスに悩む人に強く推奨されます。中古市場でも人気が高く、長期的に支持される可能性が高いモデルといえるでしょう。