
ゴルフクラブの弾道を最適化するために、スリクソンのスリーブ調整は重要な要素です。
純正スリーブの特徴やゼクシオとの互換性、チューニングウェイトの影響について解説します。
また、ZX5やZ785ドライバーの調整方法、アイアンのライ角調整の手順、ロフト角変更の仕組みまで、詳しく説明します。
記事の内容一覧
- スリクソンスリーブ調整とは
- スリーブ純正
- スリクソンとゼクシオのスリーブ互換性
- チューニングウェイトの効果
- スリクソンZX5スリーブ調整ロフト調整
- ZX5MK2スリーブ調整
- Z785ドライバー調整
- アイアンのライ角調整のやり方
- ドライバーのロフト角変更
- スリクソンスリーブ調整まとめ
目次
- 1 スリクソンスリーブ調整の基本と効果
- 2 スリクソンZX5スリーブ調整ロフト調整
- 2.1 ZX5のロフト調整機能
- 2.2 ロフト調整の仕組み
- 2.3 ロフト調整の手順
- 2.4 ロフト調整の効果
- 2.5 調整時の注意点
- 2.6 ZX5MK2スリーブ調整
- 2.7 ZX5 MK2のスリーブ調整機能
- 2.8 ロフト調整の詳細
- 2.9 スリーブ調整の手順
- 2.10 調整時のポイント
- 2.11 Z785ドライバー調整
- 2.12 Z785のスリーブ調整機能
- 2.13 ロフト調整の詳細
- 2.14 スリーブ調整の手順
- 2.15 チューニングウェイトの調整
- 2.16 調整時のポイント
- 2.17 アイアンのライ角調整のやり方
- 2.18 ライ角とは?
- 2.19 ライ角調整の必要性
- 2.20 ライ角の測定方法
- 2.21 ライ角調整の手順
- 2.22 ライ角調整時の注意点
- 2.23 ドライバーのロフト角変更
- 2.24 ロフト角変更の影響
- 2.25 スリクソンのスリーブによるロフト角調整
- 2.26 ロフト角変更の手順
- 2.27 ロフト調整時のポイント
- 2.28 スリクソン スリーブ 調整まとめ
スリクソンスリーブ調整の基本と効果

スリクソンのスリーブ調整とは、ゴルフクラブのヘッドとシャフトをつなぐ「スリーブ」部分を回転させることで、ロフト角やフェース角を変える機能です。
これにより、プレイヤーのスイングや好みに合わせた最適な弾道を実現できます。特にドライバーの調整幅が大きく、スピン量や打ち出し角を細かく調整できるのが特徴です。
スリーブ調整のメリット
スリクソンのスリーブ調整を活用すると、以下のようなメリットがあります。
- 弾道の最適化: 高弾道・低弾道の調整が可能
- スライスやフックの軽減: フェース角を調整することでミスの修正ができる
- スピン量のコントロール: 打ち出し角の変更によりスピン量を調整
- 風の影響を抑える: 低弾道設定で風に強い球を打つことができる
スリーブ調整の基本設定
スリクソンのドライバーは、スリーブの調整によって以下の設定を変更できます。
設定 | 影響 |
---|---|
ロフトアップ | 高弾道・スピン量増加 |
ロフトダウン | 低弾道・スピン量減少 |
フェースオープン | スライス軽減・左方向へのミス減少 |
フェースクローズ | フック軽減・右方向へのミス減少 |
スリクソンのスリーブ調整を理解し、自分のスイングに合わせたカスタマイズを行うことで、より安定したショットが可能になります。
スリーブ純正
スリクソンのスリーブには純正品と互換品があります。純正スリーブはスリクソンのクラブ設計に最適化されており、高い精度と安定性を確保できます。純正品を使用することで、メーカーが想定した性能を最大限に引き出せます。
純正スリーブの特徴
スリクソンの純正スリーブには以下のような特徴があります。
- 高精度な設計: シャフトとヘッドの接続部分が正確にフィットするよう設計されている
- 耐久性が高い: 強度が確保されており、長期間の使用でも劣化しにくい
- メーカー保証の適用: 純正品を使用することで、クラブの保証が適用される可能性がある
一方で、純正スリーブにはデメリットもあります。
- 価格が高い: 互換品と比較するとコストが高くなる
- 入手しづらいことがある: モデルによっては市場での流通が限られる場合がある
純正と互換品の違い
互換スリーブも市場には多数存在しますが、純正品と比較すると以下のような違いがあります。
項目 | 純正スリーブ | 互換スリーブ |
---|---|---|
精度 | 高い | 商品による |
耐久性 | 高い | 低いものもある |
価格 | 高い | 安価 |
保証 | 適用される場合がある | 適用外 |
純正スリーブを使うべき人
以下のようなゴルファーには、純正スリーブの使用をおすすめします。
- メーカー推奨のセッティングを正確に再現したい
- 長期間安定した性能を求める
- クラブの保証を適用させたい
一方、互換スリーブでも問題なく使用できるケースもありますが、精度のばらつきや耐久性の低さが懸念されます。特にハードヒッターや競技志向のゴルファーは、純正スリーブを選択することで安心してプレーできるでしょう。
スリクソンとゼクシオのスリーブ互換性
スリクソンとゼクシオはどちらもダンロップが展開するブランドですが、それぞれ異なる設計思想を持っています。そのため、スリーブの互換性については慎重に確認する必要があります。
互換性の基本
スリクソンとゼクシオのスリーブは、一部のモデルでは互換性がありますが、すべてが適合するわけではありません。以下のポイントを押さえておきましょう。
- スリクソンZXシリーズとゼクシオXは互換性あり
- ゼクシオ12以前のモデルとスリクソンは互換性なし
- スリーブの角度調整機能はスリクソン独自
スリクソンのスリーブにはロフト角やフェース角を調整する機能がありますが、ゼクシオは基本的に固定式のヘッド設計を採用しています。そのため、ゼクシオのスリーブをスリクソンのヘッドに取り付けても、調整機能を正しく活用できない場合があります。
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スリクソンZXシリーズとゼクシオXの互換性
スリクソンZXシリーズ(ZX5、ZX7)とゼクシオXは、同じスリーブ規格を採用しているため、互換性があります。つまり、スリクソンZX5のヘッドにゼクシオX用のスリーブを取り付けることが可能です。
メリット
- 異なるモデル間でシャフトを共有できる
- ゼクシオXユーザーがスリクソンZXシリーズへ移行しやすい
- 好みに応じてシャフトを変更しやすい
デメリット
- ゼクシオのスリーブを使うと、スリクソンの調整機能が制限される可能性がある
- フィッティングを行わずに交換すると、弾道や打感が変化することがある
互換性のない組み合わせ
ゼクシオ12以前のモデルとスリクソンのスリーブは、スリーブ形状が異なるため、互換性がありません。無理に取り付けると、ヘッドの固定が不安定になり、ショットの安定性が損なわれる恐れがあります。
組み合わせ | 互換性 |
---|---|
スリクソンZXシリーズ × ゼクシオX | ○ |
スリクソンZXシリーズ × ゼクシオ12以前 | × |
ゼクシオX × ゼクシオ12以前 | × |
交換時の注意点
スリクソンとゼクシオのスリーブを交換する場合は、以下の点に注意しましょう。
- シャフトの挿入長を確認する→ スリーブごとにシャフトの固定長が異なるため、交換時に調整が必要な場合がある。
- 調整機能の違いを理解する→ スリクソンはロフトやライ角の調整が可能だが、ゼクシオは基本的に固定式。
- 専門店での確認を推奨→ 適合するかどうかはモデルごとに異なるため、ゴルフショップでのフィッティングを推奨。
スリクソンとゼクシオのスリーブ互換性を理解して、自分のプレースタイルに合ったカスタマイズを行いましょう。
チューニングウェイトの効果
スリクソンのドライバーやフェアウェイウッドには、チューニングウェイトを交換することで弾道やスピン量を調整できるモデルがあります。これにより、プレイヤーのスイングに合わせた最適な設定が可能になります。
チューニングウェイトの基本
チューニングウェイトとは、クラブヘッドの特定の部分に配置された交換可能なウェイト(重り)のことです。これを変更することで、以下のような調整が可能になります。
ウェイトの配置 | 影響 |
---|---|
後方に重心を移動 | 高弾道・スピン量増加・ミスヒットに強い |
前方に重心を移動 | 低弾道・スピン量減少・飛距離アップ |
ヒール側に重心を移動 | ドロー系の弾道になりやすい |
トゥ側に重心を移動 | フェード系の弾道になりやすい |
スリクソンの最新ドライバーには、このチューニングウェイトを活用することで、個々のプレースタイルに最適な弾道を作ることができます。
ウェイト調整のメリット

チューニングウェイトを変更することで、以下のようなメリットがあります。
- スライスやフックの矯正
→ ヒール側にウェイトを配置するとスライスを軽減しやすく、トゥ側に配置するとフックを抑えやすくなる。 - 弾道高さの調整
→ ウェイトを後方に配置すると高弾道、前方に配置すると低弾道になりやすい。 - スピン量のコントロール
→ スピン量を増減させることで、キャリーやランの調整が可能。 - 操作性の向上
→ 重心位置を変えることで、スイングの感覚を調整できる。
スリクソンのチューニングウェイト搭載モデル
スリクソンのドライバーでチューニングウェイトが搭載されている代表的なモデルは以下の通りです。
モデル名 | ウェイトの調整機能 |
---|---|
ZX5 Mk2 | ウェイト交換可(ソール部) |
ZX7 Mk2 | 前後・ヒール・トゥの調整可能 |
Z785 | 後方ウェイト調整 |
ZX7 Mk2は特に細かい調整が可能で、フェード・ドローの弾道調整がしやすい仕様になっています。一方、ZX5 Mk2はウェイト交換ができるものの、重心位置の調整幅は限られています。
チューニングウェイト交換の注意点
ウェイトを交換する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- メーカー純正のウェイトを使用する→ 互換品は重量の誤差があることが多いため、純正ウェイトを推奨。
- バランスの変化を考慮する→ ウェイトを変更するとクラブ全体のスイングバランスが変わるため、試打しながら調整するのが理想。
- 工具の使用方法を確認する→ ウェイト交換には専用
スリクソンZX5スリーブ調整ロフト調整
スリクソンZX5ドライバーは、スリーブ調整機能を活用することでロフト角やフェース角を変更でき、自分のスイングや弾道に合った最適な設定が可能です。特にロフト調整は、キャリーやランのバランスを取る上で重要なポイントとなります。
ZX5のロフト調整機能
スリクソンZX5のスリーブには、以下の調整機能が搭載されています。
- ロフト角の調整(±1.5°)
→ 高弾道にしたい場合はロフトを増やし、低弾道にしたい場合はロフトを減らす - ライ角の調整
→ フェード・ドローの打ち分けに影響 - フェース角の調整
→ スライスやフックの矯正に役立つ
この調整を適切に行うことで、打ち出し角やスピン量をコントロールしやすくなります。

ロフト調整の仕組み
スリクソンZX5のスリーブには、ロフト角を±1.5°の範囲で調整する機能があります。これにより、以下のような弾道の変化を得られます。
設定 | ロフト角 | 弾道 | スピン量 |
---|---|---|---|
標準 | 9.5° | 中弾道 | 標準 |
ロフトアップ | 11.0° | 高弾道 | スピン増加 |
ロフトダウン | 8.0° | 低弾道 | スピン減少 |
ロフト調整の手順
- トルクレンチを使用し、スリーブを緩める→ レンチを差し込み、反時計回りに回してヘッドを外す。
- スリーブのロフト角を設定する→ ロフトを増やすと弾道が高くなり、減らすと低くなる。
- 再度ヘッドを装着し、締め付ける→ クリック音が鳴るまでしっかりと締める。
ロフト調整の効果
ロフト調整を行うことで、以下のようなプレーの改善が期待できます。
- 高弾道でキャリーを伸ばす(ロフトアップ)
→ ボールが上がりやすくなり、キャリーで飛距離を稼げる。 - 低弾道でランを増やす(ロフトダウン)
→ 風の影響を受けにくくなり、地面を転がして飛距離を伸ばせる。 - スピン量を最適化
→ ロフト角が増えるとスピン量も増加し、ボールが止まりやすくなる。
調整時の注意点
- 極端なロフト変更はスイングに影響
→ ロフトを大幅に変えると、クラブの挙動が変わりすぎて打ちづらくなる可能性がある。 - 自分のスイングに合った設定を探る
→ 試打を繰り返しながら、最適なロフト角を見つけるのが重要。 - フェース角の変化も考慮する
→ ロフトを調整すると、フェース角も微妙に変わるため、スライスやフックの影響を確認する。
スリクソンZX5のスリーブ調整機能を活用し、理想の弾道を実現しましょう。
ZX5MK2スリーブ調整
スリクソンZX5 MK2ドライバーは、前モデルのZX5と同様にスリーブ調整機能を搭載していますが、改良されたヘッド設計により、さらに弾道を最適化しやすくなっています。スリーブ調整を活用することで、自分のスイングに合った打ち出し角やスピン量を調整し、飛距離とコントロール性を向上させることが可能です。
ZX5 MK2のスリーブ調整機能
ZX5 MK2のスリーブには、以下の調整機能が備わっています。
- ロフト角の調整(±1.5°)
→ 弾道の高さやスピン量の調整が可能 - ライ角の調整
→ フェースの向きを変え、左・右への打ち分けがしやすくなる - フェース角の調整
→ スライス・フックの矯正に有効
特にZX5 MK2は、ヘッド自体の慣性モーメントが高く、直進性の高い弾道を実現できるため、スリーブ調整による効果が大きく感じられるモデルです。
ロフト調整の詳細
ZX5 MK2のスリーブ調整では、ロフト角を±1.5°の範囲で変更できます。これにより、以下のような弾道の変化が期待できます。
設定 | ロフト角 | 打ち出し角 | スピン量 |
---|---|---|---|
標準 | 10.5° | 普通 | 普通 |
ロフトアップ | 12.0° | 高め | スピン増加 |
ロフトダウン | 9.0° | 低め | スピン減少 |
ロフトを増やすとボールが上がりやすくなり、キャリーが伸びる一方でスピン量も増えます。逆にロフトを下げると低弾道でスピン量が減り、ランが増える傾向になります。
スリーブ調整の手順
- トルクレンチでスリーブを緩める→ トルクレンチを反時計回りに回し、ヘッドを取り外す。
- スリーブの設定を変更する→ 設定したいロフト角・ライ角にスリーブを合わせる。
- ヘッドを取り付け、レンチで固定する→ クリック音が鳴るまで締める。
調整時のポイント
- ロフトを変えるとフェース角も変化する
→ ロフトを上げるとフェースがややクローズ、下げるとオープンになりやすい。 - スピン量が適正になるように調整
→ 風の影響を受けやすい場合はスピン量を減らし、ボールを止めたい場合は増やす。 - 練習場で試しながら最適な設定を探す
→ 調整した後に実際に球筋を確認し、自分に合った設定を見つける。
スリクソンZX5 MK2のスリーブ調整機能を活用し、より安定した弾道と飛距離アップを目指しましょう。
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Z785ドライバー調整
スリクソンZ785ドライバーは、スリーブ調整機能とチューニングウェイトを備えたモデルで、弾道を細かくカスタマイズできます。ZXシリーズほどの最新機能は搭載されていませんが、適切に調整することで、飛距離・方向性の向上が可能です。
Z785のスリーブ調整機能
Z785ドライバーのスリーブ調整では、以下の変更が可能です。
- ロフト角の調整(±1°)
→ 打ち出し角とスピン量を調整 - ライ角の調整
→ スイング軌道に合わせて弾道をコントロール - フェース角の調整
→ フック・スライスを抑制する設定が可能
ZXシリーズの±1.5°調整に比べると範囲は狭いものの、細かいチューニングが可能なため、スイングに合わせたカスタマイズができます。
ロフト調整の詳細
Z785のロフト調整機能を活用することで、以下のような弾道変化が期待できます。
設定 | ロフト角 | 打ち出し角 | スピン量 |
---|---|---|---|
標準 | 9.5° | 普通 | 普通 |
ロフトアップ | 10.5° | 高め | スピン増加 |
ロフトダウン | 8.5° | 低め | スピン減少 |
ロフトを上げると球が上がりやすくなり、スピン量も増えるためキャリーが伸びます。逆にロフトを下げると低弾道になり、ランが増える効果があります。
スリーブ調整の手順
- トルクレンチを使用し、スリーブを緩める→ レンチを反時計回りに回してヘッドを取り外す。
- スリーブのロフト設定を変更する→ 調整範囲内で適切なロフト角に合わせる。
- 再度ヘッドを装着し、レンチで固定する→ クリック音が鳴るまで締める。
チューニングウェイトの調整
Z785ドライバーは、ヘッド後方にチューニングウェイトを搭載しており、ウェイトの交換により弾道を微調整できます。
ウェイト位置 | 影響 |
---|---|
後方 | 高弾道・スピン増加・ミスヒットに強い |
前方 | 低弾道・スピン減少・飛距離アップ |
ウェイトを後方に移動すると、スイートスポットが広がりミスに強くなりますが、スピン量が増えすぎる場合があります。一方、前方に配置するとスピン量が減り、ランが増えることで飛距離が伸びやすくなります。
調整時のポイント
- ロフトとウェイトの組み合わせを考慮する
→ 高弾道・低スピンを狙うなら「ロフトアップ+ウェイト前方」などの調整が有効。 - フェース角の変化に注意
→ ロフト変更によりフェース角も変わるため、打ち出し方向が変化することを確認する。 - 実際に試しながら調整する
→ 事前に調整だけでなく、打球データを確認しながら最適なセッティングを見つける。
Z785ドライバーのスリーブ調整とウェイト調整を組み合わせて、自分に合った弾道を作りましょう。
アイアンのライ角調整のやり方
アイアンのライ角調整は、スイング軌道や打球の方向性を改善するために重要なカスタマイズです。適切なライ角に調整することで、ボールの左右へのブレを抑え、より安定したショットが可能になります。
ライ角とは?
ライ角とは、クラブのソールが地面と接する際のシャフトの傾き角度を指します。この角度が適切でないと、インパクト時にフェースの向きがズレ、ボールが意図しない方向に飛ぶ原因となります。
- フラットすぎるライ角(ライ角が小さい)
→ インパクト時にフェースが右を向きやすく、スライスが出やすい。 - アップライトすぎるライ角(ライ角が大きい)
→ インパクト時にフェースが左を向きやすく、フックが出やすい。
ライ角調整の必要性
ライ角を適切に調整することで、以下のようなメリットがあります。
- ミスショットの軽減
→ フェースの向きを正しく保ち、意図した方向にボールを飛ばせる。 - スイング軌道に合った弾道を実現
→ スイングタイプに合わせたライ角にすることで、打球の安定性が向上。 - ダフリやトップの防止
→ 適切なライ角にすることで、ソールが適切に地面に当たりやすくなる。
ライ角の測定方法
ライ角の調整を行う前に、現在のライ角が適切かどうかを確認する必要があります。以下の方法で測定が可能です。
1. インパクトマーカーを使用する
- クラブフェースに専用のインパクトマーカーを貼り、通常のスイングでボールを打つ。
- 打点の位置を確認し、トゥ寄りならフラットすぎ、ヒール寄りならアップライトすぎる可能性がある。
2. ライ角測定用ボードを使用する
- ソールにマークがつくライ角測定用ボードを地面に置き、その上でショットを行う。
- トゥ側にマークがついた場合はライ角をアップライトに、ヒール側ならフラットに調整する必要がある。
ライ角調整の手順
ライ角の調整は、専用の機械を使用して行います。
- クラブの素材を確認する→ 軟鉄製アイアンは調整しやすいが、ステンレスやチタン製は調整が難しい。
- 専用のライ角調整機にセットする→ クラブを固定し、現在のライ角を確認。
- ライ角を変更する→ 適切な角度までクラブネックを曲げる(1°〜2°単位で調整)。
- 再測定し、試打を行う→ 調整後、ライ角測定ボードやインパクトマーカーで再チェック。
ライ角調整時の注意点
- 無理な調整はクラブを破損する原因になる
→ 素材によっては、過度な調整を行うとクラブが折れる可能性がある。 - 同じ番手でもモデルごとに適正ライ角が異なる
→ メーカーやクラブの設計により、標準ライ角が異なるため、事前に確認する。 - スイングタイプを考慮して調整する
→ アッパーブローのスイングではフラットめ、ダウンブローではアップライト気味が適することが多い。
ライ角調整は、スコアアップに直結する重要なカスタマイズです。自分のスイングに合った調整を行い、安定したショットを手に入れましょう。
ドライバーのロフト角変更
ドライバーのロフト角を適切に調整することで、飛距離や弾道の高さ、スピン量を最適化し、より安定したショットを打つことができます。特に、スリクソンのスリーブ調整機能を活用すれば、自分のスイングに合った設定にカスタマイズが可能です。
ロフト角変更の影響
ロフト角を変更することで、弾道の高さやスピン量が変化し、飛距離やコントロール性に影響を与えます。
ロフト角 | 弾道の高さ | スピン量 | 飛距離の特徴 |
---|---|---|---|
高ロフト(11°〜12°) | 高い | 多い | キャリーが伸びやすい |
標準ロフト(9.5°〜10.5°) | 普通 | 普通 | バランスの取れた飛距離 |
低ロフト(8°〜9°) | 低い | 少ない | 風に強く、ランが出やすい |
ポイント:
- ロフトを上げるとボールが上がりやすくなるが、スピン量も増加する。
→ キャリーを伸ばしたい人や、ヘッドスピードが遅めのゴルファーに向いている。 - ロフトを下げると低弾道になり、ランが増える。
→ ヘッドスピードが速い人や、風の影響を受けにくい弾道を求める人に適している。
スリクソンのスリーブによるロフト角調整
スリクソンのドライバーは、スリーブ調整機能を活用することでロフト角を±1.5°変更できます。例えば、10.5°のモデルを購入した場合、以下のように調整できます。
設定 | 調整後のロフト角 |
---|---|
標準 | 10.5° |
ロフトアップ | 12.0° |
ロフトダウン | 9.0° |
注意点:
- ロフト角の変更に伴い、フェース角やライ角も変化する。
→ ロフトを上げるとフェースが少しクローズ(左向き)、下げるとオープン(右向き)になりやすい。 - 最適なロフト角はヘッドスピードや打ち出し角によって異なる。
→ 自分のスイングタイプに合ったロフト設定を見つけることが重要。
ロフト角変更の手順
- トルクレンチを用意する→ スリクソンの専用トルクレンチを使用。
- スリーブのネジを緩める→ トルクレンチを反時計回りに回し、ヘッドを取り外す。
- スリーブの設定を変更する→ 目的のロフト角に合わせる(「ロフトアップ」または「ロフトダウン」)。
- ヘッドを再装着し、ネジを締める→ クリック音が鳴るまでしっかり締める。
ロフト調整時のポイント
- 試打しながら適正なロフト角を見つける
→ 数値だけでなく、実際の球筋を見ながら調整するのがベスト。 - スピン量とのバランスを考慮する
→ 高ロフト=高スピン、低ロフト=低スピンになるため、適正スピン量を意識する。 - 風の影響を受けにくい弾道を作る
→ 風が強いコースでは低スピン・低弾道の設定が有効。
ドライバーのロフト角を適切に調整し、自分に最適な飛距離と弾道を実現しましょう。
スリクソン スリーブ 調整まとめ
スリクソンのスリーブ調整は、ゴルファー一人ひとりのスイングスタイルやプレースタイルに合わせたカスタマイズを可能にします。適切なスリーブ調整を行うことで、飛距離、方向性、弾道の安定性を向上させ、より自分の理想に近いショットを打つことができます。
スリーブ調整の重要ポイント
- ロフト角調整 ロフト角の調整で、打ち出し角やスピン量を微調整できます。高ロフトでキャリーを伸ばし、低ロフトで風に強い弾道を作ることができます。
- ライ角調整 ライ角を適切に調整することで、打球の方向性が改善され、スイング軌道に合わせた弾道が実現できます。自分のスイングに合わせたライ角を見つけることが重要です。
- ウェイト調整 チューニングウェイトを前後に調整することで、弾道をより細かくコントロールできます。重心位置の変更により、スピン量や飛距離が調整可能です。
各モデルの調整方法の違い
- ZX5ドライバーやZ785ドライバー
これらのモデルは、ロフト調整やウェイト調整が可能で、細かい弾道調整ができます。ZX5はより多機能で調整範囲が広いため、柔軟なカスタマイズが可能です。 - アイアンのライ角調整
アイアンのライ角調整も重要で、スイング軌道に合わせた調整が必要です。適切なライ角にすることで、ダフリやトップを防ぎ、安定したショットが打てるようになります。
スリーブ調整の手順まとめ
スリーブ調整を行う際には、まず適切なロフト角やライ角を選び、その後ウェイト調整を行います。各調整後に、実際に試打をして最適な設定を見つけましょう。
- トルクレンチを使ってスリーブのネジを緩める
- 設定を変更して再度ネジを締める
- 実際に打ってみて、弾道や飛距離を確認する
最後に
スリクソンのスリーブ調整は、ゴルフクラブのカスタマイズの中でも非常に効果的な方法です。自分のスイングに合った設定を見つけ、試行錯誤しながら最適な弾道を作ることがスコアアップに繋がります。調整機能をしっかり活用し、快適なゴルフライフを楽しんでください。