
ゴルフにおいてスコアメイクの鍵を握るのがパッティング。その中でも「パターのウェイト調整」は、自分に合ったフィーリングを得るために多くのゴルファーが取り入れている調整方法です。
この記事では、オデッセイなど人気モデルの具体例を挙げながら、鉛の使い方やレンチの操作方法など、パターウェイト調整の実践的な方法と効果を詳しく解説していきます。

記事の内容一覧
- オデッセイパターのウエイト調整
- パターに鉛のバランス調整
- ホワイトホットOG
- パターのウエイト調整の効果
- 貼り方
- レンチの使い方
- ウエイトキット
- パターのウェイト調整まとめ
パターウェイト調整で自分に合った転がりを実現

「パター ウェイト調整」は、自分のストロークやグリーンの速さに合わせて、パターの重量バランスを変える調整法です。
この記事では、オデッセイパターなどの具体例やホワイトホットOGの特徴にも触れながら、鉛やウエイトキット、レンチを使った調整法を詳しく解説していきます。
オデッセイパターのウエイト調整

オデッセイは、多くのゴルファーに支持されているパターブランドで、特にウエイト調整機能が付いたモデルも豊富です。代表的なのが「ホワイトホットOG」や「トゥーロン」などで、ソール部分にネジ式のウエイトが埋め込まれており、専用レンチを使って交換が可能です。
調整方法
ウエイトの調整は、付属または別売りのレンチを使ってネジを回し、異なる重さのウエイトに交換するだけです。例えば、純正の10gウエイトを15gや20gに変更することで、ヘッドの慣性モーメントを高め、ミスヒットに強くなります。
効果
ウエイトを重くするとストロークが安定しやすくなり、テンポがゆったりとした打ち方に合うようになります。逆に軽くすると、テンポが速いストロークの方やタッチを重視するプレーヤーにフィットします。
注意点
モデルによって対応するウエイトの形状や重さが異なるため、必ずオデッセイ公式または信頼できる販売店で対応表を確認してください。また、過度な重量変更は逆効果になることもあるため、段階的に試すのがおすすめです。
パターに鉛のバランス調整

ウエイト交換機能がないパターでも、鉛を使えば簡単に重量バランスを変えられます。特に古いモデルやスチール製の削り出しパターに効果的な手段です。
鉛を使った調整の目的
鉛は微調整に最適です。ヘッドのトウ側・ヒール側、またはソールに鉛を貼ることで、重心位置やスイングウェイトの微妙な変化を生み出します。スイートスポットに当たらない、方向性が安定しないといった問題も鉛で改善できることがあります。
おすすめの貼り位置
- トウ側:ヘッドを開きづらくする
- ヒール側:フェースを閉じやすくする
- ソール中央:全体の慣性モーメントを高める
注意点
鉛は貼り方によっては見た目が悪くなったり、フェースバランスを崩す可能性もあります。練習時に試し貼りして、感触を確かめたうえで本番用の貼り方を決めるのがコツです。
ホワイトホットOG
「ホワイトホットOG」は、オデッセイの中でも高い人気を誇るシリーズで、2021年に復刻された伝説的なインサート「ホワイトホット」が最大の特徴です。このモデルもウエイト調整機能を搭載しており、好みに合わせてセッティングできるのが魅力です。
特徴
- 打感:柔らかく、音もマイルド。芝の上での転がりがスムーズ。
- 重量バランス:ウエイトを交換可能なモデルがあり、標準で10gが装着されているケースが多い。
ウエイト調整の幅
10g、15g、20gなどのバリエーションがあり、これを交換することで感触や転がりに大きな違いが出ます。パターが軽すぎると感じた方は、15gや20gに変更してみると安定感が増す可能性があります。
購入時の注意点
ホワイトホットOGは複数のモデル(#1、#5、ROSSIE、SEVENなど)があるため、自分のモデルに合ったウエイトを選ぶ必要があります。対応表をよく確認することが大切です。
パターのウエイト調整の効果
パターのウエイト調整には、パッティングストロークの安定性やフィーリングの向上といった多くのメリットがあります。自分に合った重さに調整することで、グリーン上での距離感が向上し、ミスの軽減につながります。
効果:ストロークの安定
重たいヘッドに調整すると、手首の余計な動きを抑えることができ、ストロークが直線的になります。特にショートパットの安定性が増し、ラインに乗せやすくなるのがメリットです。
距離感の調整
ヘッドが軽いと、フェース面のコントロールがしやすくなり、細かな距離調整に向いています。一方で重たいヘッドは転がりが安定しやすく、ロングパットの距離感が合いやすくなります。
グリーンの速さへの対応
高速グリーンでは軽めの設定、遅いグリーンでは重めの設定が効果的です。ボールの初速と転がりの感覚を自分で調整できるため、コンディションに合わせたパッティングが可能になります。
実際の調整の流れ
- 現在のストロークの傾向を分析(例:ショートが多い、引っかけやすい)
- ウエイトを数グラム単位で変更
- 練習グリーンでテストし、感触を確認
- 最適な重さを決定
このように、ウエイト調整は感覚的な部分に大きく関わっており、自分にとって「気持ちよく振れる重さ」を見つけることが最も重要です。
貼り方
パターに鉛や市販のバランスウェイトを貼る場合、貼り方によってバランスが大きく変わります。貼る位置や量、形状によって、フェースの開閉や打ち出し方向、ストロークの安定性に影響します。
貼る位置の基本
- ソール中央:重心を低くし、転がりがスムーズになる
- トウ側:ヘッドの返りを抑制し、プッシュの防止
- ヒール側:フェースの閉じを抑え、引っかけ防止
貼り方の手順
- パターのソールや側面をきれいに拭き取り、油分を除去
- バランスを確認しながら鉛を仮止め
- 数球打って感触を確認
- 最終位置を決めてしっかり固定
コツと注意点
貼る前に重さを測る、位置を少しずつずらして試す、といった方法で自分に合ったバランスを探るのが重要です。鉛の厚みや大きさで重さが変わるため、少量から始めて調整することをおすすめします。
レンチの使い方
ウエイト調整機能付きパターでは、専用のレンチを使ってウエイトを脱着します。正しく使用しないとネジ山を潰したり、ウエイトを破損する恐れがあるため、丁寧な扱いが求められます。
基本的な使い方
- 専用レンチをウエイトの穴に合わせて差し込む
- 左に回してゆっくり緩める(反時計回り)
- 重量を変更したウエイトを取り付け
- 時計回りに回してしっかり固定
注意点
- 必ずモデル専用のレンチを使用する
- ネジを締めすぎると破損する恐れがあるため、適度なトルクで
- ウエイトに砂やゴミが入らないよう、脱着前後は清掃を行う
レンチが付属しない場合
一部のモデルではレンチが別売となっているため、オデッセイ公式または正規販売店で購入しましょう。互換品を使うとサイズが合わず破損するリスクがあります。
ウエイトキット
パターの調整に便利なのが「ウエイトキット」です。これは異なる重さのウエイトと専用レンチ、保管ケースなどがセットになった製品で、オデッセイなどの人気モデルに対応する製品が多数販売されています。
ウエイトキットの内容例
- ウエイト(例:5g/10g/15g/20g 各2個ずつ)
- 専用レンチ
- ウエイト収納ケース
- 一部には貼付用の鉛シートも含まれる
このように、キットには必要な道具がひと通り揃っており、自分のフィーリングやグリーンの状況に応じてすぐに調整できるのが魅力です。
購入時の注意点
- 対応モデルを確認すること:オデッセイのパターはシリーズごとにウエイトの形状やネジ規格が異なるため、自分のモデルに合ったキットを選ぶ必要があります。
- 互換性の高い製品を選ぶこと:社外品の中には、形状が合っていても重量表記に誤差があるものもあります。信頼できるメーカーまたは販売店の製品を選ぶようにしましょう。
使用上のポイント
- 初めて調整する場合は、軽めから試して段階的に重くしていくのが基本です。
- ストロークの癖を理解した上で、必要なウエイトを選びましょう。
- 練習用に複数種類の重さを持ち歩けるので、ラウンド前の調整にも便利です。
ウエイトキットを持っていれば、いつでも自分の感覚に合わせた微調整が可能になります。特にパターにこだわりたいゴルファーには必携のアイテムです。
パターのウェイト調整まとめ
パターのウエイト調整は、ゴルフにおいて非常に実践的かつ効果的な手法です。市販のウエイトや鉛を使えば、プロ仕様のパターでなくとも自分好みにフィーリングを近づけることができます。
調整方法の選択肢
- ネジ式ウエイト交換(オデッセイなど):専用レンチで重量を交換しやすい
- 鉛シールの貼り付け:古いモデルや非対応モデルに効果的
- ウエイトキット:フィーリング調整に必要な道具が揃う万能セット
効果と実践のポイント
- 重くすると安定感と直進性が増す
- 軽くするとタッチが出しやすくなる
- 貼り位置やウエイトの配分によって転がりや方向性に影響
- 実際に数パターン試して、ベストな感触を探ることが大事
最後に
フィーリングの合うパターは、スコアの安定と自信につながります。道具にこだわるゴルファーこそ、ウエイト調整に取り組む価値があります。自分だけの理想の転がりを見つけて、グリーン上での精度を高めていきましょう。